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天然木ウッドデッキの種類・特徴!人工木との違いや手入れ方法

2022年03月07日
天然木ウッドデッキの種類・特徴!人工木との違いや手入れ方法

「天然木ウッドデッキの種類や特徴が知りたい!」
「人工木とどう違うの?」

このような疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか?

ウッドデッキに使われる天然木の種類は大きく「ソフトウッド」と「ハードウッド」に分かれます。この記事では、それぞれのメリット・デメリットを解説します。さらに、人工木との違いや手入れ方法もお伝えするので、天然木ウッドデッキについて詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

ウッドデッキに使用する天然木の種類は2つ

YKKAPウッドデッキ天然木

天然木ウッドデッキには「ソフトウッド」と「ハードウッド」の2種類あります。低価格で手軽に購入できるのはソフトウッドですが、虫に食われたり、腐ったりしやすいので寿命は1〜3年です。ハードウッドの方が価格は高めですが、耐久性に優れ、定期的にメンテナンスすることで5〜15年の寿命があります。耐久性以外にもいくつか違いがあるので、それぞれ比較していきます。

ソフトウッド

ソフトウッド最大の特徴は柔らかく、加工が簡単なことです。ハードウッドを加工する時は電動ノコギリが必要になりますが、ソフトウッドの場合は手ノコ(通常のノコギリ)だけでも十分加工できます。供給量が多いことから価格が安いのも魅力です。

ですが、衝撃に弱い、水分を吸収して腐りやすいというデメリットがあります。腐ってしまうとシロアリの被害にもあいやすくなるので、防虫や防腐塗装などの対策が必要です。塗装は定期的に行わなければならず、メンテナンスが大変なのもソフトウッドのデメリットです。

ハードウッド

ソフトウッドと比べると、腐食や虫の被害が少なく、耐久性が高いのが特徴です。加工しにくく価格が高いなどのデメリットはありますが、木材の種類によって特徴は異なります。以下でウッドデッキによく用いられるハードウッド6種類を紹介していますので、それぞれの特徴を理解して、希望に沿う素材を選びましょう

メリット デメリット
ウリン ・高級感のある美しい木肌
・耐久性、耐水性が高い
・加工しにくい
・樹液が出やすい
アマゾンジャラ ・ウリンの代替品として人気
・虫に強い
・加工しにくい
・樹液が出やすい
・ささくれが出やすい
イペ ・木目が詰まって高級感がある
・耐久性が高い
・虫に強い
・価格が高い
・ささくれが出やすい
セランガンバツ ・重厚な木目で色味が明るい
・耐久性が高い
・価格が安い
・割れが出やすい
・反りが出やすい
・ささくれが出やすい
オーストラリアサイプレス ・木肌の節を楽しめる
・加工しやすい
・シロアリに強い
・割れが出やすい
・反りが出やすい
・耐久性が低い
アコヤ ・耐久性が高い
・加工しやすい
・塗装しやすい
・価格が高い

【比較】ウッドデッキ天然木と人工木の違いとは

LIXILのウッドデッキ

ウッドデッキの素材には、天然木以外に人工木があります。本物の木を用いた天然木は自然な風合いを楽しめますが、耐久性の高さは人工木の方が上です。それぞれの特徴を「寿命・デザイン・加工しやすさ・安全性・価格」の5項目で比較していきます。

寿命

天然木は雨や紫外線などの影響を受けやすいため、人工木と比較すると劣化が早く進みます。定期的なメンテナンスを行っても5〜15年の寿命です。人工木は天候の影響を受けにくく、劣化することはほとんどありません。設置場所や手入れ方法によってこと異なりますが、20年以上の寿命があるといわれています。

デザイン

天然木はそれぞれに節や木目模様があり、一つとして同じものはありません。人工木では表現できない自然な風合いを楽しめるのが、天然木の特徴です。劣化とともに色合いの変化を味わうこともできるうえ、天然木ならではの肌触りを楽しむこともできます。

人工木は、天然木には出せないような明るい色など、カラーバリエーションが豊富に用意されています。デザインやカラーを選ぶ際には、庭や自宅とのバランスを考慮すると、大きく失敗することはないでしょう。

加工しやすさ

天然木の中でもハードウッドは特に硬いので加工が難しく、斜めやカーブを描くようなカットは簡単ではありません。ソフトウッドであれば、好みの形にカットしやすいですが、衝撃に弱いという特徴があるので加工する際には注意しましょう。

樹脂素材が用いられている人工木は、天然木(ハードウッド)よりも軽く、加工しやすくなっています。加工しやすい人工木は、施工費を抑えられるのでおすすめです。

安全性

天然木は、雨や紫外線の影響により劣化が進むと、徐々に変形してきたり、ささくれができたりすることも少なくありません。中には、割れやささくれが出にくい木材もありますが、天然木であれば多かれ少なかれ発生すると考えておきましょう

人工木にはプラスチック素材が用いられていることで、デッキ表面に熱がこもりやすくなります。夏場は裸足で出られないほど熱くなることがあるので、注意が必要です。いずれの素材にもデメリットはあるので、理解したうえで利用しましょう。

価格

ハードウッドは価格が高く、加工が難しいため施工費も高くなりがちです。ソフトウッドであれば材料費、施工費ともに安くなる傾向にあります。しかし、劣化を抑えるための塗料や防虫対策などの定期的なメンテナンス費用がかかるので、天然木でウッドデッキを作ると、総合的な価格を抑えるのは難しいでしょう。

人工木の材料費は素材によって高くなることもありますが、加工やメンテナンスが簡単なので、総合的なコストが安くなります。設置だけでなく長く愛用することを考えると、人工木の方が価格を抑えられるでしょう。

天然木ウッドデッキの手入れ方法

三協アルミデッキを洗う

天然木ウッドデッキを長く使い続けるるには、定期的な手入れが必要です。汚れを見つけたら水洗いするなどの日常的な掃除から、年に1度の再塗装までしっかり行うと、きれいな状態を長持ちさせられるでしょう。具体的な手入れ方法を解説します。

汚れを見つけたら水洗いする

バーベキューなどの食事で使用した後はウッドデッキ表面の汚れをほうきで掃いて、食べカスは中性洗剤を使用して取り除きましょう。その後、デッキ全体を水で濡らし、デッキブラシで擦りながら細かい汚れを落とします。汚れが落ちたら、木目に沿って雑巾で乾拭きして終了です。汚れを見かけたらこまめに掃除すると、きれいなウッドデッキを維持できるでしょう。

年に1度は再塗装を行う

天然木ウッドデッキは設置時に劣化を防止する塗料を塗りますが、その寿命は1〜2年ですので、効果が切れる前に再塗装が必要です。まずはデッキブラシやモップで表面の汚れを落とします。古い塗料をヤスリで削り落としたら、出てきた粉をほうきで掃きましょう。その後の塗装手順は以下の4ステップです。

  1. 塗料をよくかき混ぜる
  2. ハケなどで木目に沿って塗装
  3. 全体に塗ったら半日乾燥
  4. 上塗りし、さらに半日乾燥

使用する塗料はウッドデッキの色に合うオイルステイン(木材保護着色剤)で問題ありませんが、カビや虫が気になる場合は、木材保護塗料を使用すると良いでしょう。

天然木ウッドデッキを選ぶときのポイント

YKKAPウッドデッキ

天然木ウッドデッキを選ぶ時には、次の3つのポイントを意識しましょう。

  • 寿命の長さ
  • 加工しやすさ
  • 価格の安さ

寿命の長さは人工木には劣りますが、ハードウッドの中には耐久性が高いものもあります。木材によっては雨や紫外線に弱く、1、2年で腐ってしまうこともあるため、劣化しにくく寿命が長いものを選ぶことが重要です。

加工しにくい素材を選ぶと施工費が高くなることがあるので、できるだけ加工しやすい素材を選ぶことがおすすめです。

寿命や加工のしやすさに加えて価格の安さも重要になります。天然木ウッドデッキは設置だけでなく、メンテナンスにも費用がかかるので、耐久性の高い素材を選ぶと総合的なコストを抑えられるでしょう。

関連記事:ウッドデッキ人工木のメリット・デメリット|人工木と天然木の違いを解説

天然木ウッドデッキはこんな人におすすめ!

LIXIL セルフィールデッキII 1.5間×3尺

天然木ウッドデッキの特徴やメリット・デメリットをふまえると、以下のような人におすすめです。

  • 自然な風合いを味わいたい
  • 劣化による色合いの変化を楽しみたい
  • 日常的な手入れを負担に感じない
  • 年に1度の再塗装も楽しんでできる

人工木と比較すると、自然な風合いを味わえるのが天然木最大の魅力です。劣化による色合いや雰囲気の変化が楽しめるのも天然木ならでは。メンテナンスを怠らなければ長く愛用できる可能性もあるので、日常的な手入れに負担を感じず、楽しみながらできる人におすすめです。

まとめ:天然木のウッドデッキならではの魅力がある!

この記事では、天然木ウッドデッキの種類や特徴について解説しました。天然木にはソフトウッドとハードウッドがあり、耐久性の高さからウッドデッキにするならハードウッドがおすすめです。ソフトウッドだと設置から数年で腐ってしまうことも多いので、長く愛用するならハードウッドを選ぶと良いでしょう。

耐久性やメンテナンスの手軽さでは人工木に劣りますが、自然な風合いを感じられたり、劣化による色合いの変化を味わえるのは天然木ならではの魅力です。

関連記事:樹脂(人工木)ウッドデッキを選ぶポイント3つ!寿命や費用・メリット・デメリットを徹底解説

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。

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