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ウッドデッキの基礎の作り方|束石(基礎石)の種類・特長&注意点

2022年04月28日
リクシルのウッドデッキ「樹ら楽ステージ」施工イメージ(画像出典:リクシル)

重量のあるウッドデッキ全体を支えるのが「基礎」。ウッドデッキを設置するなかで、もっとも重要で難しい工程が基礎作りといってもよいでしょう。

「束石、束柱ってなに?」
「どんな束石を選べばよいの?」
「ウッドデッキの基礎作りには、どんな工程があるの?」

この記事では、ウッドデッキの基礎作りを3ステップにまとめてわかりやすく解説!また、知っておきたい部位やその特長、注意点もご紹介。みなさんの疑問にお答えします。

ウッドデッキの基礎作りについて知りたい方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

【ウッドデッキの基礎作り】知っておきたい部位の名称&特長

リクシルのウッドデッキ「レストステージ」施工イメージ(画像出典:リクシル)
リクシルのウッドデッキ「レストステージ」施工イメージ(画像出典:リクシル)

ウッドデッキの基礎を作る際にまず知っておきたいのが、主な3つの部位「束柱(つかばしら)」「束石(つかいし)」「根太(ねだ)」。ここからは、この3つの部位の特長を解説します。

束柱(つかばしら)

束柱は、ウッドデッキと束石の間に入れてウッドデッキを支える短い木材のこと。束材(つかざい)とも呼ばれます。束柱はウッドデッキ全体の重さを受け止めて支える部位であるため、ウッドデッキの広さに応じて設置する本数や間隔、位置を決めましょう。

束石(つかいし)

束石は、ウッドデッキの下に据える土台となる部位のこと。基礎石と呼ばれることもあります。上で説明した束柱は木でできているため湿気に弱く、また、直接地面に置くと設置面積が狭いため沈み込んでしまう可能性も。そこで、束石のうえに束柱を乗せることで、地面の水分から遠ざけ、設置面積を広げて沈み込みを防ぐのが束石の役割です。よって、ウッドデッキ設置場所がコンクリートで覆われている場合は、不要になります。

束石は、束柱と固定しないタイプ・固定するタイプの2種類あります。それぞれの束石の種類や特長を表にまとめました。

束石との固定 固定するタイプ 置くだけで固定しないタイプ
種類 ・羽子板付き束石(束柱をビスで固定)
・2×4用束石(2×4材をくぼみにはめ込んで固定)
・ピンコロ(立方体形状の石材)
・コンクリート平板(コンクリート製の平らな板)
メリット 施工しやすい
ものがぶつかるなどの衝撃でずれない
地盤沈下などでも微調整しやすい

束石サイズを選ぶ際は、沈み込みが少ない設置面のきいものがおすすめです。薄い平板はウッドデッキの重量に耐えられず割れてしまう場合があるため、あまりおすすめできません。いずれもホームセンターなどで1個500円〜1,500円程度で販売されていますので、見比べてみてください。

根太(ねだ)

根太は、床材(デッキ材)を支える補強部材のこと。床板は根太に対して垂直に張るのが基本で、根太と床板を直接ビスで固定します。

【ウッドデッキの基礎の作り方】3つのステップ&注意点

リクシルのウッドデッキ「セルフィールデッキII」施工イメージ
リクシルのウッドデッキ「セルフィールデッキII」施工イメージ

ここからは、ウッドデッキの基礎の作り方について、大きく3つのステップにわけて解説します。

まず、基礎作りに入る前に、束石を置く場所を決ておきましょう。ご自身で設計された場合は、考えながら作っていくと計算ミスなどがおきやすいため、簡単なラフでよいので設計図を書いておくのがおすすめです。

①地面を掘って固める

束石を固定して高さを調整するため、地面に穴を掘り、石を入れて上から突いて固めます。

②束石を設置する

雨で地面がぬかるんだ場合の沈み込みを防ぐため、必要に応じて束石をモルタルで固定します。固定できたら、掘り出した土を戻しましょう。地面が固い場合は、モルタルを入れずに土だけで固定しても大丈夫です。

③束柱・根太を設置する

束柱は、束石から根太の最上部までの高さでカットし、束石の上に垂直に置きます。羽子板付き束石などの固定するタイプの束石の場合は、ここで束柱をビスでしっかり固定しましょう。束柱がすべて垂直になっているか、水平器などを使って確認・調整します。根太材は、束柱にビスで固定します。束柱の高さが根太の最上部より5~10mm低くなるようにすると、床板が張りやすくなります。これでウッドデッキの基礎作りは完成です。

【ウッドデッキの基礎作り】3つの注意点

束石は水平に設置する

束石が水平になっていないと、束柱が傾いてしまいウッドデッキ全体が垂直に立ちません。束石を設置する際は、水平器を使って確認しながら水平に設置しましょう。

束石の高さを合わせる

束柱をそのままフェンス支柱として伸ばした場合、束石の高さが合っていないと束柱の高さも合わなくなってしまいます。

束石はまっすぐ並べること

束石は、建物に対して前後左右まっすぐに並べます。ずれているとデッキの形が正確な長方形になりません。

ウッドデッキの設置を失敗したくない方におすすめの方法

リクシルのウッドデッキ「デッキDC」施工イメージ(画像出典:リクシル)
リクシルのウッドデッキ「デッキDC」施工イメージ(画像出典:リクシル)

ここまでウッドデッキの基礎作りについて読んでみて、「DIY初心者だから無理そう…」「こんなに時間や労力をかけるのは難しい」「とにかく絶対に失敗したくない!」そんな方におすすめの方法をふたつご紹介します。

ウッドデッキキットで作る

DIY初心者の方向けに、簡単にウッドデッキが作れるキットが販売されています。ウッドデッキキットには、「組み立てタイプ」と「はめこみタイプ」の2種類があります。「組み立てタイプ」は、パーツごとにカットされた木材のキットで、組み立てはすべて自分で行うタイプで、多少なりDIY経験のある方におすすめです。「はめ込みタイプ」は、骨組みを作ったら天板をはめこむだけで作れるため、DIY初心者の方にも簡単にウッドデッキが作れるキットです。
しかし、基礎作りはどちらも基本的には必要になります。

業者に依頼する

DIYが得意ではない方や、時間をかけずに長く使える品質の高いウッドデッキがほしい方には、DIYで作るよりも業者に依頼するのがよいでしょう。ウッドデッキ専門の施工業者や、エクステリア・外構工事業者にまずは電話やメールで相談してみましょう。その際、複数の業者に見積もりをもらう「相見積り」をするとよいでしょう。複数の見積もりを比較することで、費用感や施工内容が妥当かどうかを判断でき、より自分の希望にあう会社を見極めることができます。

まとめ

本記事では、ウッドデッキの基礎作りの3ステップについて解説し、知っておきたい部位やその特長、注意点もご紹介しました。ウッドデッキの基礎作りについての不明点やお悩みは解決できましたか?ウッドデッキを設置するなかで、もっとも重要で難しい工程が「基礎作り」です。ポイントをきちんとおさえて、基礎作りを成功させてください!

カインズは、ウッドデッキをはじめとするエクステリアの施工実績も豊富にあります。ウッドデッキの施工業者をお探しの場合は、ぜひお気軽にご相談ください。

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