- ウッドデッキの下地の素材は何がいい?
- 床下は土のままで大丈夫?
- ウッドデッキの下に動物が棲みつかないかしら?
ウッドデッキ設置にあたり、こうした悩みや不安を抱えていませんか?特にウッドデッキの下地や床下は後からの修正が難しいため、施工前のプランニングが非常に大切です。
この記事では、ウッドデッキの設置を検討している人向けに、以下のポイントを解説します。
- ウッドデッキ下地の素材3つ
- ウッドデッキ床下の処理法3つ
- プラスαの床下処理4つ
一つずつ慎重に選んでいけば、自宅の環境や予算に合ったウッドデッキを見つけやすくなります。設置してから「こうするべきだった」と後悔しないよう、事前にポイントを押さえておきましょう。

ウッドデッキの下地材は主に3種類

ウッドデッキの設置にあたり意外と重要なのが、下地の素材です。一般的な家庭のウッドデッキは、主に以下の3つの素材でできています。
下地はウッドデッキの下に隠れるため、見た目に影響を及ぼすことはほぼありません。しかし、素材によって耐久性や寿命が変わることは十分に考えられます。
1. アルミ製
アルミは軽いうえに耐久性に優れるのが特徴。雨や砂埃などの汚れが付きにくく、腐食しにくい素材といえます。中には厚さが2mm程度のものもあり、持ち運びしやすいことからDIYにもおすすめです。
2. 木製
木製は、ウッドデッキの雰囲気を壊すことなく自然になじむのが特徴。床板のすき間から下地材が見えたとしても、違和感を覚えることはまずないでしょう。
一方で、雨などの湿気がこもると腐食しやすいのがデメリットです。床下の通気性を確保することはもちろん、定期的なメンテナンスが欠かせません。
3. 鉄骨製
自宅の2階部分や、カーポートの上にウッドデッキを設置する場合は、主に鉄骨が用いられます。鉄骨は強度が強いのがメリットである反面、設置工事の費用がかなり高くなってしまいます。そのため、1階の庭にウッドデッキを設置するには、あまり向いていません。

ウッドデッキ下の地面はどうする?3つの人気処理法を比較

ウッドデッキの下地材が決まったら、床下をどのように処理するかを考えましょう。庭の上にそのままウッドデッキを設置することも可能ですが、雑草が生えてきたり虫が発生したりと、衛生的にあまり良くありません。
そこで特に人気の高いのが、以下の3つの処理法です。
- 防草シート&砂利を敷く
- コンクリート処理する
- 固まる土を使う
処理にかかるコストはもちろん、庭の景観とのバランスも比較しましょう。
1. 防草シート&砂利を敷く
ウッドデッキの床下処理として特に人気なのが、防草シートを敷いたうえで砂利を敷く方法です。
防草シートとは文字通り「雑草が生えてくるのを防ぐシート」で、水分はしっかりと地面に通しつつも、草を通すことはありません。そのうえに砂利を敷けば、シートによって景観が損なわれることもないでしょう。
防草シートは紫外線に弱いため、防草シートがしっかりと隠れる程度に、万遍なく砂利を敷くのがポイントです。
2. コンクリート処理する
雑草や湿気のリスクを最小限に抑えるなら、コンクリートでしっかり固めるのも選択肢です、一度施工してしまえばメンテナンスはほとんど不要で、忙しい人でもきれいな状態を維持しやすいでしょう。
コンクリートのデメリットは、費用がかなり高額になってしまうことです。目安としては1㎡につき約1万〜1.5万円程度で、たとえば4m×5mの庭なら約20〜30万円ほどの費用がかかります。メンテナンスが楽なのは嬉しいですが、まとまった額の初期費用を事前に用意しなければなりません。
3. 固まる土を使う
「費用をしっかり抑えながら雑草対策をしたい」という人には、固まる土がおすすめです。これは土にセメント材を混合したもので、水をかけるだけで簡単に固まるのがメリットです。ホームセンターでも気軽に購入でき、DIY初心者の人でも挑戦しやすいでしょう。
一方で、固まる土は慣れていないと後から地面がひび割れてしまったり、全体的にムラのある仕上がりになってしまいます。土台がひび割れることでウッドデッキ全体の強度に影響する可能性もあるため、不安な人は業者に依頼しましょう。

【対策別】プラスαの床下処理
床下に何も手を加えずにウッドデッキを設置すると、雑草が生えたり虫が発生したりと、様々なデメリットが生まれます。ここではよくある4つのトラブルをもとに、それぞれの効果的な対処法をご紹介します。
虫対策:砂利

ウッドデッキの下に湿気が溜まると、ボウフラをはじめとする小さな虫が発生しやすくなります。特に夏場に蚊が発生してしまうと、ウッドデッキの快適性も大きく損なわれてしまうでしょう。
虫よけ対策として最も基本となるのが、砂利を敷くことです。これによりウッドデッキ下に溜まった湿気を上手に調整でき、通気性が良くなることで虫が発生しにくい環境になります。
雑草対策:防草シート

ウッドデッキ下の雑草が心配な人は、先ほど紹介した防草シートがおすすめです。防草シートのうえに砂利を敷き詰めれば、以下のようにさまざまなメリットが生まれます。
- 湿気を抑え、通気性が良くなる
- 虫が発生しにくくなる
- 見た目の印象が良くなる
- 防草シートが紫外線から守られ、寿命が長くなる
防草シートで雑草対策を、砂利で虫よけ対策をすれば、ウッドデッキの快適性は十分に確保されるでしょう。
野生の動物対策:メッシュ囲い

ウッドデッキ下のスペースには、野良猫などの小動物が住み着いてしまうことがあります。たまに遊びに来るならまだしも、トイレ代わりに使用されてしまうと衛生的にも好ましくありません。
野生の動物対策としては、細かな網で動物の侵入を防ぐ「メッシュ囲い」がおすすめです。これなら床下の通気性はしっかりと確保しつつ、動物の侵入を防ぐことができるでしょう。子供がボールを入れてしまった時など、物を取り出しにくくなるのがデメリットです。
落ち葉対策:幕板

動物だけでなく、落ち葉など細かいものの侵入も防ぎたい場合は、「幕板」の設置がおすすめです。幕板はウッドデッキの側面に木材をすき間なく設置するもので、ウッドデッキと庭に一体感を生むことができます。
ただし、落ち葉などの侵入は防げても、小虫の侵入を防ぐことはできません。そのため、あらかじめ地面には砂利や防草シートなどを敷いたうえで、幕板を設置するのが無難です。また、簡単に取り外し可能な幕板を選べば、床下に何か入り込んでしまった時でも取り出しやすくなります。

【簡単3ステップ】ウッドデッキの下地をDIYする方法

ウッドデッキの設置費用を抑えたい人や、DIYに慣れている人なら、自分自身でウッドデッの床下を整備することもできます。ここでは大きく3つのステップに分け、それぞれのポイントを確認しましょう。
1. 地面をならす
はじめに、周辺の雑草を全て取り除きます。この際、再び雑草が生えてこないよう根っこからしっかりと引き抜くのがポイントです。手で引き抜いても良いですし、気になる所は除草剤を撒いても構いません。
また、小石が残っていると防草シートが敷きにくくなるため、小さな石を見つけたらその都度取り除いておきましょう。地面が十分にきれいになったら、平地にしてしっかりと踏み固めておきます。
2. 防草シートを敷く
続いて、防草シートをすき間のないように敷いていきます。30~50cm間隔にU字ピンを打ち、シートが浮き上がらないようにしましょう。防草シートにすき間ができてしまうと、雑草が生えてきたり、強風時にビラビラと音がたってしまう原因になります。
3. 砂利を敷く
最後に、防草シートの上に砂利を敷き詰めていきます。砂利は防草シートを抑える役割も果たすため、最低でも3cmを目安に厚めに敷くのがポイントです。防草シートが見えないよう、凸凹をなくしながら均一に地面をならしていきましょう。
【おまけ】ウッドデッキの床下は収納にも便利
ウッドデッキの床下は、収納スペースとして有効活用することも可能です。子供の遊具やバーベキューのアイテムなど、ウッドデッキでよく使うものを保管しておくと便利でしょう。ウッドデッキに階段を設置するときは、段差を活用して収納スペースを作るとスマートです。

ウッドデッキの下地まとめ
記事の内容をおさらいすると、ウッドデッキの床下処理には主に以下の3パターンがあります。
|
メリット |
デメリット |
おすすめの人 |
防草シート&砂利を敷く |
雑草を防げる
湿気がたまりにくく、通気性が保たれる |
すき間から雑草が生えることがある |
「王道」のウッドデッキにしたい人 |
コンクリート処理する |
雑草をほぼ完全にブロックできる |
費用が高い(1㎡につき1万円ほど) |
雑草対策を徹底したい人 |
固まる土を使う |
水をかけるだけで簡単に固まる |
経年劣化でひび割れる可能性がある |
DIYしたい人 |
その他にも、必要に応じてメッシュ囲いや幕板を設置すれば、周囲の住環境に適した快適なウッドデッキにアレンジできるでしょう。
ウッドデッキの下地や床下処理は、設置後に後悔してもなかなか簡単に直すことはできません。ぜひこの記事で紹介した3つの方法を比較し、周囲の住環境や予算に合ったウッドデッキを設置してくださいね。

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