- 「ウッドデッキが欲しいけど、どんな種類があるの?」
- 「種類が多すぎて、どうやって選んだらいいかわからない…」
このような人に向けて、ウッドデッキの選び方を簡単4ステップでわかりやすく解説します。
結論から言うと、ウッドデッキ選びで失敗しないためには、まずウッドデッキを設置する目的を明確にすることが大切です。設置後は日常的にメンテナンスも必要になるため、将来を見据えて後悔のないウッドデッキ選びをしましょう。

ウッドデッキ選びはなぜ重要?よくある失敗例
YKK AP リウッドデッキ200S
家のリフォームの中でも、ウッドデッキのリフォームは特に慎重なチョイスが必要です。理由は主に以下の3つが挙げられます。
- 家全体の景観に関わる
- 寿命が10年以上と長い
- 日常的にメンテナンスが必要になる
特に多いのが、忙しくてメンテナンスに手が回らず、せっかくのウッドデッキが腐食してしまうケースです。今はこまめにメンテナンスできたとしても、将来子供が増えたりライフスタイルが変われば、面倒に感じられる可能性もあるでしょう。
その他にも、ウッドデッキの失敗例としては以下のようなケースが挙げられます。
- 庭や通路が狭く感じられる
- サイズが狭い
- 虫が発生しやすい
- 人目が気になる
- 意外と使い道がない
特に多いのが、サイズに関する失敗例です。ウッドデッキのサイズは大きすぎると庭が圧迫されてしまいますし、小さすぎるとウッドデッキの利用時に何かと窮屈に感じられてしまいます。そのため、「なぜウッドデッキを導入したいのか」を明確にし、実際の利用を想定しながらサイズを選ぶことが非常に大切なのです。
この記事では、これらのよくある失敗例を踏まえ、以下の4ステップで「失敗しないウッドデッキ選び」を解説します。
- サイズの選び方
- 木材の選び方
- カラーの選び方
- プラスアルファの選び方
ウッドデッキは後からの修正が難しく、直そうとすると大規模なリフォームが必要になります。思わぬ二度手間とならないよう、事前に以上の4点を明確にし、目的や予算に合ったウッドデッキを選んでください。

ウッドデッキの選び方【サイズ】
ウッドデッキ選びで特に重要なのが、サイズ選びです。実際、ウッドデッキの失敗例ではサイズに関する声が非常に多く、後になってサイズを変更することはできません。
ウッドデッキのサイズは、「間口寸法×出幅寸法×高さ」の3点で決まります。すでにサイズが決まっている製品なら、「間口カット」や「出幅カット」によってサイズをアレンジすることも可能です。
また、ウッドデッキの最適なサイズは、「なぜウッドデッキが欲しいか」という目的によって異なります。ここでは特に一般的な事例を4つ紹介しますので、実際の利用シーンを想定しておおよそのサイズを計算してみましょう。
1. 洗濯物:間口4.5m×出幅2.0m

「洗濯物を干すためにウッドデッキを使いたい」という人は、現在使用している物干し竿の長さを測ってみましょう。左右両端にスペースがあると洗濯物を干しやすくなるため、「物干し竿の長さ+50~100cm」が間口の目安になります。
ウッドデッキに洗濯物を干すと、洗濯物が落ちても汚れにくい、洗濯カゴを地面におけるなどのメリットがあります。急な天候変化にも対応したい人は、雨を防げるテラス屋根を設置してもいいでしょう。
2. ティータイム:間口3.5m×出幅2.0m

ウッドデッキで優雅なティータイムを過ごしたい人は、テーブルやチェアのサイズによって最適なサイズが異なります。
新たにテーブルやチェアを設置する場合は、一般的に間口を3.5m程度とっておけば比較的ゆったりと座れるでしょう。出幅はチェアが2つなら2.0m、3つ以上なら3.0mほどあると安心です。
3. バーベキュー:間口4.5m×出幅3.0m

友人などを招いてバーベキューを楽しむ場合、間口4.5m×出幅3.0mと大きめのウッドデッキが必要です。参加人数が8名を超えれば、これでも少し手狭に感じられることもあるでしょう。
とは言え、バーベキューは年に数回やる程度で、バーベキュー基準でサイズを選ぶと普段使いには大きすぎる可能性があります。バーベキューの頻度があまり高くない人は、あくまで普段使いを優先してサイズを決めるのが賢明です。
4. 子どものプール遊び:間口2.5m×出幅2.0m

小さい子供がいる家庭では、「ビニールの家庭用プールを設置したい」という声も多く見られます。一般的な家庭用プールを1m×1mだとすると、プールを設置するには最低でも間口2.5m×出幅2.0mはほしいところでしょう。
プール以外のスペースは、家族が見守るための椅子を置いたり、プールで使うおもちゃなどを置いたりと様々な使い道があります。デッキに高さがあるときは、転落防止のフェンスを設置しておくと安心でしょう。

ウッドデッキの選び方【木材】

ウッドデッキの耐久性や寿命に大きく関わるのが、素材です。ウッドデッキの素材には大きく分けて「天然木」と「人工木」の2種類があり、以下のように対照的な性格を持ちます。
|
メリット |
デメリット |
おすすめの人 |
天然木 |
自然な風合いを出せる
経年劣化を楽しめる |
価格が高い
定期的にメンテナンスが必要
ささくれが出やすい |
見た目にこだわる人 |
人工木 |
価格が安い
経年劣化しにくい
ささくれが出にくい
メンテナンスが簡単 |
床板が熱くなりやすい |
費用を安くしたい人
メンテナンスを楽にしたい人 |
また、天然木は硬さによって「ソフトウッド」と「ハードウッド」の2種類に分かれます。以下に紹介するそれぞれの特徴を比較し、中長期的な視点で木材を選びましょう。
天然木(ソフトウッド)
ソフトウッドは、レッドシダーやベルダデッキなどの針葉樹からできた天然木。柔軟なことから加工しやすく、費用も天然木としては安くなります。
一方でデメリットとしては、腐敗防止のためにこまめなメンテナンスが必要なことが挙げられます。密度が低いことで水分を吸いやすい素材のため、特に湿気がこもりやすい梅雨の時期などは十分な注意が必要でしょう。
天然木(ハードウッド)
ハードウッドは、イペやウリンなどの広葉樹からできた天然木。密度が高いことから耐久性に優れ、腐食しにくい素材といえます。デメリットとしては値段が高いことが挙げられますが、メンテナンスの手間が減ることを考えれば十分にお得感もあるでしょう。
人工木
一方の人工木とは、樹脂などの素材を用いて本物の木のように加工したものです。天然木に比べると価格が安く、こまめなメンテナンスも必要ありません。普段忙しくて手が回らない人にとっては、お手軽な選択肢と言えるでしょう。
デメリットとしては、人工の素材であるため熱がこもりやすいことが挙げられます。特に日差しの強い夏には照り返しにもつながり、自然の木ならではの快適性はあまり感じられません。

ウッドデッキの選び方【カラー】
YKK AP リウッドステップ2FF
ウッドデッキの素材が決まったら、続いて色を考えましょう。
- 家の外壁に合わせる
- 部屋のフローリングに合わせる
- サッシに合わせる
カラーの選び方は、主に以上の3つが挙げられます。ウッドデッキの色は単体で選ぶのではなく、周囲とのバランスを考えて決めるのがポイントです。
家の外壁に合わせる
ウッドデッキをできるだけ自然に設置したい人は、自宅の外壁に合わせるのがおすすめです。完全に同じ色にしても良いですし、同系統の色にしても構いません。自宅と同系統の色を選ぶことで、後付けとは思えないような自然な印象に仕上げることができます。
部屋のフローリングに合わせる
ウッドデッキの色選びで定番なのが、リビングルームのフローリングと同じ色にするという方法です。これによりリビングルームとウッドデッキに一体感が生まれ、とても広がりのある空間を演出できます。特にリビングルームから見ると奥行が長く感じられ、家全体が広くなったような印象になるでしょう。
サッシに合わせる
広々としたウッドデッキをできるだけシャープに見せたい人は、窓サッシと同系統の色を選ぶのがおすすめです。これによりウッドデッキの出入口がスマートな印象に仕上がり、違和感が生まれることもありません。同じ理由で、屋根や物置などと同じカラーを選ぶと、家全体としても違和感なくなじませることができます。

ウッドデッキの選び方【プラスアルファ】
YKK AP リウッドデッキフェンス
最後に、ウッドデッキ周りで考事前に検討すべき4つのポイントを紹介します。
- 階段の有無
- フェンスの有無
- 扉の有無
- 床下処理
必要ないものを取り付けると、逆にウッドデッキ周辺がごちゃごちゃした印象になってしまうこともあります。自宅周辺の環境や家族構成などを考慮し、必要なものだけを取り入れてカスタマイズしましょう。
階段の有無
ウッドデッキと庭に高低差がある場合は、階段を取り付けると便利です。特に庭への出入りが多い人や、洗濯物を庭で広々と干したい人は、階段があることで導線がかなりスムーズになるでしょう。
また、階段下は小さな収納スペースとしても活用できます。ウッドデッキでよく使うものや物置に入りきらないものなど、小物を収納するには何かと重宝します。
フェンスの有無
ウッドデッキにフェンスを設置すると、以下のようにさまざまなメリットが生まれます。
人通りの多い通りに面している場合や、周辺の家との距離が近い場合は、フェンスによって目線を遮ることができます。バーベキューやカフェタイムなど、プライバシーが確保されるだけでリラックス度合いも変わってくるでしょう。
扉の有無
フェンスの取り付けと同時に検討したいのが、扉の有無です。フェンスの一部に扉を設置することで庭への出入りがしやすくなり、リビング~ウッドデッキ~庭への導線がとてもスムーズになります。
ただし、扉を開けっ放しにしていると防犯面で不安が残るのも事実です。開閉が面倒な時は開けっ放しでも問題ありませんが、一日の終わりには必ず施錠しておくことをおすすめします。
床下処理
ウッドデッキの床下は、雑草が生えたり虫が発生したりと、何かとマイナートラブルが起こりがちです。ウッドデッキを庭の上に直接設置するのではなく、事前に以下のいずれかの対策をとっておけば、こうしたリスクを最小限に抑えることができます。
- 防草シート&砂利を敷く
- コンクリート処理する
- 固まる土を使う
雑草対策に最も効果的なのはコンクリートですが、3つの中で最も費用は高くなります。できるだけ費用を抑えたい人は、防草シート&砂利を敷き、雑草が脇から出てこないかこまめにチェックするといいでしょう。

ウッドデッキのメンテナンス方法

ウッドデッキの寿命は、一般的に約10年程度と言われています。ただし、これだけ長くの寿命を実現するには、日常的なメンテナンスが欠かせません。基本的にウッドデッキのメンテナンスには、以下の4通りがあります。
アルミなど耐久性の高い素材でできたウッドデッキなら、日常のメンテナンスは掃き掃除だけでも問題ありません。天然木のウッドデッキを検討している人は、メンテナンスを無理なく継続できるか事前にチェックしておきましょう。
掃き掃除
ウッドデッキのメンテナンスの基本は、掃き掃除です。ほうきなどを使って、表面に付着したホコリや汚れを取り除いておきましょう。ウッドデッキを汚れた状態で放置すると木材が乾燥してしまい、ひび割れや腐食の原因になります。
高圧洗浄する
天然木(ハードウッド)のウッドデッキでは、定期的に高圧洗浄が必要です。年に2~3回を目安に、表面に付着した汚れを一掃しましょう。高圧洗浄機は専門店などでレンタルできるため、わざわざ自分で購入する必要はありません。
塗装する
天然木(ソフトウッド)のウッドデッキでは、年に1回ほど塗装が必要です。塗装剤はオイルステインなどが一般的で、塗りなおすことによって防腐効果も期待できます。購入時と全く同じ色を持続することはできませんが、その味こそがウッドデッキの醍醐味です。
やすりをかける
天然木のウッドデッキは、定期的にやすりがけをしておくのがおすすめです。年に何回と決まってはいませんが、ささくれやトゲが気になる前に処置しておきましょう。特にトゲは足に刺さると大けがにつながりかねませんので、早めに対策しておくことをおすすめします。

ウッドデッキ選びに迷ったらカインズホームへ
YKK AP リウッドデッキ200
この記事で紹介した内容をまとめると、ウッドデッキ選びは以下の4つのポイントに集約されます。
サイズの選び方 |
洗濯物:間口4.5m×出幅2.0m
ティータイム:間口3.5m×出幅2.0m
バーベキュー:間口4.5m×出幅3.0m
子どものプール遊び:間口2.5m×出幅2.0m |
木材の選び方 |
天然木(ソフトウッド)
天然木(ハードウッド)
人工木 |
カラーの選び方 |
家の外壁に合わせる
部屋のフローリングに合わせる
サッシに合わせる |
プラスアルファの選び方 |
階段の有無
フェンスの有無
扉の有無
床下処理 |
中でも設置後のメンテナンスに大きく関係するのが、木材です。自然のぬくもりを感じられる天然木か、メンテナンスが楽な人工木か、これから先も無理なくメンテナンスを継続できる素材を選びましょう。
- 「できるだけ費用を抑えてウッドデッキを設置したい」
- 「自宅にどのタイプが向いているか知りたい」
- 「実際にどのくらいのサイズか知りたい」
といった方は、ぜひお近くのカインズホームかWEB窓口までお問い合わせください。実際に床面の色などを確認すれば、自宅にウッドデッキを設置したイメージがどんどん膨らむでしょう。
ウッドデッキは簡単に手直しできないため、家庭にぴったりのウッドデッキを最初にしっかり選べるかどうかが重要です。当記事で紹介した4つの選び方を押さえ、失敗のないウッドデッキ選びにして下さいね。

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。