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耐久性も収納スペースも大幅アップ!ウッドデッキ下をコンクリート土間にするメリットとは

2022年08月31日
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ウッドデッキの新設を検討する際、基礎をどのように施工するのかを考える必要があります。地面の上に束石を置く方法や、ウッドデッキ下全体をコンクリート土間にする方法、コンクリートの代わりに砂利敷にするなど、費用や用途に応じて選択することができます。なかでも耐久性、利便性に優れているのがコンクリートです。この記事では、コンクリートの具体的なメリットや施工の相場、期間などについて紹介します。

ウッドデッキの基礎が重要な理由とは

バルコニー用 リウッドデッキ 200 現場に応じたデッキ高さ(H)調整 FF

ウッドデッキを設置する際、なぜ基礎が重要といわれるのでしょうか。基礎の重要性について、基礎が不完全だった場合の弊害を踏まえて紹介します。

ウッドデッキの耐久性を高める

ウッドデッキの基礎を施工する方法には、いくつかの種類があります。そのなかで最も手軽かつDIYでもお馴染みとなっているのが、束石を用いた方法です。地面の上に束石を置き、束柱を乗せるだけの施工方法であるため手軽な反面、束石を固定しないことによる安定性の面でデメリットがあります。一方で、デッキの重みで地盤が沈下した際にも、土を入れて高さ(レベル)を調整しやすい点は、補修が容易であるという観点でメリットといえるでしょう。

ウッドデッキは家族や友人、ペットなどが過ごすスペースです。そのため、耐久性や安定性を考慮し、しっかりと基礎部分を処理する方がよいでしょう。将来的にデッキの移動や撤去を予定しているなどの事情がない限り、長期的に使用することが目的であれば、しっかりと固定できる基礎を施工することをおすすめします。また、基礎を適切に施工することにより、耐久性・安定性に加えて、防草効果や水はけの改善といったメリットも生まれます。

基礎の種類

ウッドデッキ下の基礎には、土間(地面)に直接束石を置くだけでなく、コンクリート土間や砂利敷に束石を置く方法もあります。いずれの方法も、ウッドデッキの柱が動かないように固定することも、固定しないことも可能です。頻繁に起きることはないかもしれませんが、地盤沈下や将来の撤去を考慮したうえで、最適な基礎の設置方法を採用してください。なお、長期的にウッドデッキを設置しておきたい場合は、コンクリート土間が最も安定するため、適しているといえるでしょう。

不完全な基礎が引き起こす弊害

基礎にはいくつかの機能が求められます。重要な機能が、ウッドデッキ自体の重量に対する耐久性、そして地盤への沈み込みの防止です。雨によるウッドデッキの腐食防止にも、水はけに優れた基礎が有効に働きます。特に脆弱な地盤であれば土壌を改良したうえで、荷重に耐える強度、水はけ効果を考えた整地が必要です。不完全な基礎は、さまざまな弊害やトラブルの原因となるため、十分な注意が欠かせません。

ウッドデッキ下をコンクリートにするメリット

 

 

アウタールーフ 正面デザインパネル 5型 H2/リウッドデッキ200納まり FF

ウッドデッキの基礎は耐久性や、安全性を維持するためにも重要です。ここでは、基礎をコンクリートにすることで得られるメリットについてさらに詳細に紹介します。

水はけの改善

コンクリートは水はけが非常によく、施工時に適度な勾配を設けることで、より水はけのよい基礎にすることが可能です。雨の日の泥はねもなく、掃除やメンテナンスの手間も省けるなど、多くのメリットがあるといえるでしょう。

防湿効果

水はけが改善されると同時に、雨が降った後に湿気がこもるリスクも回避されます。木材であるウッドデッキにとって湿気は大敵です。見た目には綺麗な状態でも、湿気により木材の内部から腐食するケースや、ウッドデッキの裏側から劣化するなど、ひと目見ただけではわからないダメージを受けている場合が多いだけに、防湿効果は重要な機能のひとつです。

強度の向上

コンクリート土間の最大のメリットは、圧倒的な強度の向上にあります。コンクリートは、土の土間に束石を置くだけの基礎と比べて、段違いの強度を発揮します。ウッドデッキの面積が広く、大人数が一度にウッドデッキに上がるような使用場面が多い場合、基礎には十分な強度が求められます。安全に使うためにも、強度のあるコンクリートを選ぶことで安心できるでしょう。

耐久性の向上

コンクリートは耐久性に優れているため、長期的な利用を考えている場合に相性が非常に良いといえます。土とウッドデッキの基礎の間にコンクリートが一層入ることで、シロアリの対策としても効果があるでしょう。長く使うためにも、ウッドデッキに影響を及ぼす要素を極力減らすことが欠かせません。

雑草対策

雑草は日の当たる場所に生えるため、日光を遮るコンクリート土間は庭の防草効果が大いに期待できます。特にウッドデッキ下に雑草が生えると抜く手間も大変なものになるため、メンテナンスの負担を軽減したい場合におすすめです。

収納性能の向上

コンクリートを敷くことで、平らで雑草などが生えない土間が完成するため、ウッドデッキ下の空間を収納スペースとして活用できます。ガーデニンググッズやバーベキューアイテムなど、使用頻度の高い用具などを片付けておくのに非常に便利です。

美観を損ねない

建屋そのものとの統一感が生まれ、見た目にも美しい庭になる点もメリットです。庭の土部分が減ることで、泥の足跡がついたり、玄関や入口に泥が持ち込まれたりすることも軽減されます。できる限り庭を美しく保ちたい場合にも、非常におすすめできる施工方法です。

手入れがしやすい

バーベキューなどで油が飛び散ったり、ガーデニングで土や泥が広がってしまったりした場合も、水はけがよいためウッドデッキを丸ごと水洗いできます。日常的な掃除やメンテナンス、手入れのしやすさが向上する点も大きなメリットといえるでしょう。

コンクリート土間を施工する費用・工期

 

引戸&土間のある暮らしを楽しもう!

コンクリート土間の施工にかかる費用や工期について紹介します。コンクリート土間の施工に必要な工程を事前に知っておくことで、施工が滞りなく進んでいるか確認することができます。また、コンクリートの施工には乾かすという工程が入り、どうしても時間がかかります。その点も踏まえて、工期を見通すためにも一連の流れを確認しておきましょう。

施工に必要な工程

コンクリート土間を施工するには、整地をはじめ8工程が必要です。それぞれ、どのような作業を行うか紹介します。

・整地

コンクリートを打設する分の土を取り除く作業です。水平になるよう土を掘削していくため、広い面積の場合は小型のユンボなどを用いた作業となります。

・残土処分

整地で出た残土は業者に処分してもらうことが一般的です。お住まいの地域が指定する処分場に廃棄する必要があるためです。

・砕石敷

コンクリートを打設する前に、10cmほどの砕石を敷き、転圧して固める工程です。コンクリートが自重で沈まないようにする、重要な工程です。

・型枠の設置

コンクリートを打設する部分を板で囲み、基礎の面積・形を決めます。

・補強

コンクリートだけでは強度が不足する場合、ワイヤーメッシュを敷設していきます。ワイヤーメッシュにより、コンクリートのひび割れを防止することができます。

・打設

コンクリートを10cmの厚さで打設します。

・均し

コテで平らに均す作業を、時間をおいて何度か行うことで、凹凸のない表面へ仕上げます。

・型枠の取り外し

打設からおよそ2日程度で型枠を外し、その後5日間程度をかけてコンクリート内部まで乾燥するのを待てば、全行程の終了です。

費用の相場

各作業工程におおよその費用相場はあります。掘削作業は1平米あたり約1,200円、残土処分は1平米あたり約4,000円などの工事費用に加えて、工事を担当するスタッフの人件費や重機の運搬費が発生します。

そのため、コンクリート土間を15平米打設する場合、工事費用が約180,000円、人件費が約15,000円~30,000円、重機の運搬費が約20,000円~50,000円で、計215,000円~260,000円ほどの費用がかかります。

ただし、広さや地域によって相場が変動するため注意が必要です。一律の料金ではないため、施工業者に見積もりを取り、事前に確認することが欠かせません。

工期について

一般的にはコンクリートを均し、仕上げた2~3日後に型枠を外します。その後、5日程度養生した後、デッキの設置が可能となるため、コンクリートの施工は1週間がおおよその目安です。施工後、コンクリートが固まるまでの日数は季節・気温によって異なるため、夏場は1週間、冬場であれば10日程度を考えておくと良いでしょう。

まとめ

ウッドデッキを長期的に設置したい場合、コンクリート土間は非常に有効です。雑草が生えてくる心配がなく、メンテナンス性にも優れているため、ガーデニング初心者の方、掃除やメンテナンスに時間を取られたくない方にもおすすめです。ぜひご自宅の条件や用途にあった基礎づくりで、ウッドデッキのある暮らしを長く楽しんでください。

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。

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