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雪が降っても心配なし!ウッドデッキを長持ちさせる雪対策

2022年08月29日
リウッドデッキ 200 Sタイプ 幅3651×奥行1820mm(2間×6尺)/独立式 リウッドステップ2型 ID

雪国や降雪地域で心配なのが、雪によるウッドデッキへのダメージです。こだわりのウッドデッキをできるだけ長く維持するためにも、雪対策をしっかりと講じることが欠かせません。一方で、雪対策のなかには取ってはいけないNG行為もあります。この記事では、雪がウッドデッキに与える影響や理由、原因、そして具体的な対策方法について解説します。

ウッドデッキが雪で傷む原因とは?

メンテナンス②_ダークステインウッド

雪国や降雪地域ではウッドデッキをどのように管理すべきなのでしょうか。ここでは、ウッドデッキが雪で痛む原因について解説します。ウッドデッキをより長持ちさせるためにも原因を把握して対策しましょう。

水分が招く木材の腐敗

一般的に雪が降る地域では、ウッドデッキが傷みやすいとされています。その原因の1つが、解けた雪の水分が木材の断面やビス穴からデッキ内に浸透し、内部から腐食させてしまうことです。木材は伐採された後も年輪が広がり続ける特性があり、繊維が膨らんだすき間に水分を吸い込みやすくなります。

また、ウッドデッキの表面に接する形で、鉢植えなどを置いている場合は要注意です。溶けた雪が鉢植えとウッドデッキの間に長くとどまり、表面から腐食が始まってしまう可能性があります。雪が降る期間はできるだけウッドデッキに物を置かないようにする、定期的に移動させて雪解け水が一カ所に長くとどまらないようにするなどの注意が欠かせません。

凍結による木材の破損・割れ

日中は気温が上がる一方で、夜は気温が下がり凍結するような日は、ウッドデッキの破損や割れ、欠けが起こりやすくなります。積もった雪が日中の気温や直射日光で溶けて水分となり、木材の内部に浸透します。そのまま気温が下がることで、ウッドデッキの内部に浸透した水分が凍結、膨張し、破損や割れ、欠けが起こってしまうのです。そのため、気温差が激しい日は特に注意が必要です。ウッドデッキの上に雪が残らないように、できるだけこまめに雪を取り除くなどの対策が必要です。

雪の重量によるデッキの変形

木材のもう1つの特徴として、湿度が高いと湿気を吸収し、乾燥時には湿気を放出するというものがあります。まるで呼吸をしているようですが、この調湿作業が悪い方向に作用した場合、ウッドデッキの破損へとつながります。

湿気を吸い込んだ木は大きく膨張し、逆にはき出した際には収縮が起こります。この膨張と収縮を何度も繰り返すことで膨張率と収縮率に大きな差が生まれ、木が変形して反る原因となってしまいます。一般的に、木の反りはある程度は起きてしまいますが、ウッドデッキを長く使うためには可能な限り湿気を取り除き、変形を予防することをおすすめします。

ウッドデッキの雪対策でのNG行為

リウッドデッキ 200 建物に合わせたモジュール設定 200mmピッチ FF

良かれと思って行った雪対策がウッドデッキの耐久性を低下させてしまうかもしれません。そうならないためにも事前にNG行為を知っておきましょう。

ブルーシートで覆う

冬の間はウッドデッキを保護する意図でブルーシートをかけるケースがありますが、これはおすすめできません。一時的にブルーシートで保護するのであれば問題ありませんが、長時間にわたって覆うと解けて蒸発した雪の水分が逃げ場を失い、ブルーシート内にとどまってしまいます。その結果、急激に湿度が上昇し、木材にダメージを与えてしまうのです。ウッドデッキの腐食や破損の原因となるため、ブルーシートで覆う際は、長時間にならないよう注意が必要です。

デッキを傷つける強引な雪かき

地面にある雪と同じように金属ショベルなどで雪かきをするのもNG行為です。木材は金属よりもはるかに柔らかいため、ウッドデッキの表面が傷つけられてしまいます。塗装が剥げてしまったり、傷がついた場所から水分が木材の中に染み込んでしまったりするため、本来は効果的な雪かきがダメージを与える原因となってしまいます。

水やお湯をかけて一気に雪を溶かす

除雪の方法として手っ取り早いと思いがちな散水も、ウッドデッキには決してよくない行為です。水やお湯といった温度に関わらず、雪は水分を含むことで一気に重量が増します。そのため、ウッドデッキにかかる荷重が大きくなり、傷める原因となるのです。

積もった雪の放置

雪かきは重労働なため、積もった雪が日光で自然に溶けてくれるのを待ちたいところですが、積雪量が多い場合は早めに雪を取り除きましょう。目安となるのは、60cm程度まで積もった時です。雪かきはデッキを傷つける可能性があるからといって積雪を放置した場合、木の腐食や反りなどの原因となります。ウッドデッキに傷をつけないよう注意しながら、除雪作業を行うことをおすすめします。

ウッドデッキの雪対策

ウッドデッキは雪対策が欠かせません。ここでは、日頃のメンテナンスでできることから、ウッドデッキを新設する際に取れる雪対策まで解説します。

屋根の設置

雨・雪を避ける屋根の設置は、ウッドデッキの寿命を長くするうえで最適な方法の1つです。雪はウッドデッキに積もらない限り、劣化の原因にはなりません。また、屋根には日よけ効果もあるため、非常に便利です。唯一のデメリットはコストがかかることでしょう。既設のウッドデッキに屋根を後付けする予算は、およそ14~16万円となります。

こまめな雪かき

雪は放置しておいも日光で溶けてくれますが、ウッドデッキへの影響を考え、できるだけ早く取り除くほうが安心です。雪かきをした方がよい目安は、60cm程度まで積もった時です。ここまで積もると雪の重量も大きいため、プラスチック製の雪かき用ショベルを使った作業が必要です。もう少し早いタイミング、積雪が20~30cmであれば、デッキブラシを使っても十分に除雪できます。ウッドデッキへのダメージを考慮し、できれば早いタイミングでデッキブラシを使って除雪すべきでしょう。

ハードウッドや木材以外の素材を採用

ウッドデッキが雪によるダメージをうけやすい理由は、木材を素材にしているからです。その根本的な対策として考えられるのが、雪や水に強い素材を使ったウッドデッキづくりです。なかウッドデッキに最適な素材として知られているのが、ウリン・アマゾンジャラなどのハードウッドと呼ばれる木材です。

ハードウッドは、東南アジアや南米の原生林で育った、高耐久性を発揮する木材として知られています。さまざまな種類がありますが、特におすすめなのがウリンです。非常に水に強いハードウッドであり、水辺のウッドデッキなどに多く採用されている素材です。

また、再生木材を使うという選択肢もあります。再生木材とは、木粉とプラスチックなどの樹脂を複合して成型されたもので、廃材となった木材をリサイクル原料にしているなど、環境面にも優しい素材です。天然木のようにささくれや割れ、欠けが起こる心配が少なく、公園のベンチなどにも多用されています。

雪国で設置するウッドデッキにおすすめの素材

リウッドデッキ 200 5色イメージ(IF/FE/FD/FF/ID)

積雪や湿度変化などに強い素材を紹介します。雪国でウッドデッキの新設を検討されている方は、是非参考にしてみてください。

1.ハードウッド

高耐久性のある天然木で、東南アジアや南米の原生林から採取される木材です。木の繊維が非常に高密度なため、腐食や害虫などによるダメージに強く、なかには塗装や防腐処理を必要としないほど強い種類もあります。耐久性・強度に優れているため、20~30年はメンテナンスが不要です。好みのカラーに塗装もできますが、素材の風合いを楽しむため、無塗装で使用されることも多くなっています。

・イタウバ マットグロッソ

木に含まれる油分が多く、ツヤツヤと滑らかな風合いのある高級な木材です。耐久性も非常に高い素材です。

・ウリン

もっとも耐久性のある木材といわれています。見た目が美しいことから、公園など景観と耐久性の両立が必要な場面で使われています。

・ひのきサイプレス

白い色合いと節があることから、独特の風合いを持つ木材といわれています。加工がしやすい点も大きな特徴です。

・イタウバ フィエラ

イタウバ マットグロッソに似た木材です。品質の高さとコストのバランスが良い素材です。

・セランガンバツ

品質の高さから、ヨーロッパではホテルにも採用されています。落ち着いた色合いが人気の木材です。

このように、ハードウッドはそれぞれに特徴があります。お住まいのデザインや雰囲気と相性のよい素材を検討するとよいでしょう。

2.再生木材

木粉とプラスチックなどの樹脂を複合し、成型した再生木材もウッドデッキにおすすめです。合成木材・人工木材・樹脂製ウッドデッキなど名称はさまざまですが、いずれも同じ製品群と捉えて問題はありません。水分や湿度に強く、シロアリや腐朽菌の被害をうけないほどの高耐久性が強みの素材です。

天然木との一番の違いは、ささくれや割れ、欠けが起きるリスクが小さいことです。天然木は乾燥による反りや割れの発生は避けられません。しかし、再生木材はそのようなことが起きず、安全に使用することが可能なのです。また、樹脂を合成しているため、耐久性が高く劣化のスピードが遅いという特徴もあります。長く変わらない見た目で使い続けたい方は、再生木材がおすすめです。なお、低価格な製品も販売されているため、コスト面でも検討しやすいといえます。

まとめ

特に雪国では、雪によるウッドデッキへのダメージを避けることは難しいでしょう。しかし、雪対策を正しく理解し、対処することで、ダメージを抑えることは可能です。雪対策には費用や手間がかかるものが少なくありませんが、長く美しい状態を保つためにも予算やウッドデッキの用途に応じて検討することをおすすめします。

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。

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