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アイランドキッチンのメリット・デメリット|後悔・失敗しない選び方や価格を解説

2021年10月01日
アイランドキッチンのメリット・デメリット後悔・失敗しない選び方や価格を解説

料理好きな人やインテリアにこだわりのある人なら、やっぱり憧れるのがアイランドキッチン。しかし、おしゃれなアイランドキッチンにリフォームしたいけれど、悩んで決められないといった声もよく聞きます。

「油はねや水はねはするの?掃除はたいへんなの?」
「料理の匂いが充満しないの?」
「リフォーム費は高い?」

この記事では、アイランドキッチンのメリットデメリットを徹底解説。みなさんの疑問やお悩みを解決します!また、リフォームで後悔しないためのポイントや、価格の相場もご紹介します。

さらに、ほかのキッチンレイアウトを使って、アイランドキッチンのデメリットをカバーしつつメリットを活かした、アイランドキッチン風レイアウトもご紹介します。アイランドキッチンにしようかお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

アイランドキッチンとは?

アイランドキッチンのリフォームイメージ:TOTOのシステムキッチン「クラッソ」(画像出典:TOTO)
TOTOの「クラッソ」(画像出典:TOTO)

 

アイランドキッチンは、島(=アイランド)のように完全に独立したキッチンのこと。シンクやコンロがダイニングやリビングと向かいあう形の対面キッチンのひとつです。そのなかでも、アイランドキッチンは壁に接している部分がまったくないのが大きな特長。

デザイン性の高さとその存在感で、モデルルームで採用されることが多いアイランドキッチン。左右どちらからでも出入りができたり、向かい合って調理スペースを囲めたりと、機能面でも魅力が多く、近年とくに人気が高まっています。

アイランドキッチンの3つのメリット

アイランドキッチンのリフォームイメージ:リクシルのシステムキッチン「アレスタ」(画像出典:リクシル)
リクシルの「アレスタ」(画像出典:リクシル)

 

ほかのレイアウトに比べて、キッチンがより部屋の中心的な存在になるのがアイランドキッチン。その独立性ならではのメリットを3つご紹介します。

開放感のあるスタイリッシュな空間

アイランドキッチンのリフォームイメージ:クリナップのシステムキッチン「ステディア」(画像出典:クリナップ)
クリナップの「ステディア」(画像出典:クリナップ)

 

壁に囲まれたレイアウトが多いキッチンのなかで、どの面も壁に接していないアイランドキッチンには抜群の開放感があります。また、サイズも大きく存在感があるため、リビングやダイニングのインテリアを左右する重要な役割も担っています。

そのため、各メーカーからデザイン性の高いおしゃれなモデルが多く作られているのも、特長のひとつです。

複数人で料理が楽しめる

アイランドキッチンのリフォームイメージ:クリナップのシステムキッチン「セントロ」(画像出典:クリナップ)
クリナップの「セントロ」(画像出典:クリナップ)

 

数人で一緒に料理しやすいのは、アイランドキッチンの大きなメリットです。前後左右にスペースがあるため作業動線がよく、複数人で作業しても効率が悪くなりません。向かい合って作業できるため、夫婦いっしょに、子どもにお手伝いをしてもらいながら、楽しく料理できるのが魅力です。

みんなで会話しながら料理ができるため、ホームパーティが好きな方にもおすすめです。

コミュニケーションを取りやすく、孤立感がない

アイランドキッチンのリフォームイメージ:クリナップのシステムキッチン「セントロ」(画像出典:クリナップ)
クリナップの「セントロ」(画像出典:クリナップ)

 

アイランドキッチンは、リビングやダイニングにいる家族とコミュニケーションを取りやすいのもメリットのひとつ。従来の壁付のキッチンや部屋が分かれているキッチンは、どうしても孤立になりがちなのをネックに感じる方も少なくないでしょう。

しかし、アイランドキッチンなら、視線をあげるだけでリビングやダイニングのどんな方向にも目が届きます。リビングにあるテレビを見ながら、子どもと会話しながら料理ができるのがメリットです。

アイランドキッチンの3つのデメリット

アイランドキッチンのリフォームイメージ:クリナップのシステムキッチン「ステディア」(画像出典:クリナップ)
クリナップの「ステディア」(画像出典:クリナップ)

 

メリットの多いアイランドキッチンですが、デメリットもあります。デメリットを把握せずに選んでしまうと、あとで後悔につながることも。ここからは、主なデメリットを3つご紹介します。ぜひしっかり検討したうえで選んでください。

油はねや匂いが拡がりやすい

アイランドキッチンは周囲に壁がなため、油はねが飛び散るのを防ぐものがありません。そのため、ほかのレイアウトのキッチンより、周囲が汚れやすいのは大きなデメリットでしょう。同様に、匂いや煙もリビングやダイニング中に拡がります。その対策として設備を追加した場合の追加予算も確認しておきましょう。

収納が少なく、散らかって見えやすい

アイランドキッチンは左右の壁面や吊り戸棚が作れず、どうしても収納が少なくなるのがデメリット。また、フルフラットのアイランドキッチンは目隠しがないため、生活感や汚れが目につきやすく散らかった印象になりがちです。

おしゃれでスタイリッシュな空間を保ちたいなら、日頃から片づけておく必要があります。ついちょっと仮置きしてしまう方や整理整頓が得意ではない方は、あとあと苦労するかもしれません。

広いスペースが必要

アイランドキッチンは、ほかのキッチンより広い空間の確保が必要な点もデメリットでしょう。アイランドキッチンは本体自体がほかのキッチンよりサイズ(寸法)の大きいモデルが多く、さらにキッチンの周囲で作業したり移動したりするためには、広めのスペースが必要です。

アイランドキッチンのためのスペースとして必要なのは6畳ほど。もしLDKが16畳なら、リビングやダイニングとして使えるのは10畳になります。アイランドキッチンがほかのインテリアを圧迫しないか、サイズをよく確認しておきましょう。

後悔しないための収納・油はね・匂い対策

アイランドキッチンのリフォーム施工イメージ:リクシルのシステムキッチン「アレスタ」(画像出典:リクシル)
リクシルの「アレスタ」(画像出典:リクシル)

 

ここからは、アイランドキッチンのデメリットを補い、快適に使うための2つの追加設備をご紹介します。アイランドキッチンを選ぶ場合は、リフォーム会社としっかり相談しておきましょう。

収納不足は、背面収納・パントリーでまかなおう

アイランドキッチンは壁への設置が必要な釣り戸棚や壁面収納はつけられません。キッチン本体のシンク下やコンロ下に収納しきれない場合は、背面収納を充実させる、パントリーを作るなど、本体以外に収納スペースを作るようにしましょう。

油はね・匂い対策は、追加設備でまかなおう

アイランドキッチンの油はねや匂いを防止するためには、「油はねガード」や「オイルガード」と呼ばれる油はね防止用ガラスパネルの設置が欠かせません。高さ30cm程度のものもありますが、ガスコンロの場合は油が遠くまで飛びやすいため、しっかり防止するにはレンジフードまで届く高さがおすすめ。

IHクッキングヒーターはガスコンロほど油はねしないため、低めのタイプでも効果的に使えます。どちらの場合も、油が固まってからでは掃除の手間がかかるため、料理後時間をあけずに掃除するようにしましょう。

匂い対策としては、換気能力の高い換気扇を設置することで軽減できます。また、空気清浄機を設置する、消臭機能のついた壁紙にするなど、キッチン以外での消臭対策もあわせてすると、よりよいでしょう。

アイランドキッチンの価格・リフォーム費の目安

アイランドキッチンのリフォーム施工イメージ:リクシルのシステムキッチン「リシェルSI」(画像出典:リクシル)
リクシルの「リシェルSI」(画像出典:リクシル)

 

アイランドキッチンは本体の価格の相場は120万円以上と、他のタイプより1.5〜2倍ほど高めです。リフォーム全体の費用も、水栓やコンロ、換気扇の移動工事が必要な場合が多いため、150~170万円程度が目安です。

ハイグレードモデルを選んだ場合や規模の大きな造作工事が必要な場合には、200万円以上になる場合もあります。コストよりデザイン性を重視する方におすすめです。

お悩みの方には、アイランドキッチン風レイアウトもおすすめ

アイランドキッチンのデメリットを知って、「わが家には適していないかも…」と悩んでしまった方もいるかもしれません。

そんな方は、アイランドキッチンのメリットを持ちつつ、デメリットを補ってくれる、アイランドキッチン風レイアウトという選択肢はいかがでしょうか?ここからは、3種類のアイランドキッチン風レイアウトとその特長ををご紹介します。

II型キッチンをアイランドキッチン風に

II型キッチンのリフォーム施工イメージ:リクシルのシステムキッチン「アレスタ」(画像出典:リクシル)
リクシルの「アレスタ」(画像出典:リクシル)

 

II型キッチンはパレート型キッチンとも呼ばれ、シンクの調理台とコンロの調理台が並列したレイアウトが特長。コンロや換気扇を壁側に設置できるため、アイランドキッチンのデメリットである油はねや匂いの心配がありません。

一方で、洗った食材などをシンクからコンロ側のカウンターに移すときに床に水が垂れやすいため、床材は水に強いものを選ぶとよいでしょう。また、アイランドキッチンと同様に広いスペースが必要なため、LDKに設置する場合リビングやダイニングを圧迫しないか、しっかり確認しましょう。

I型キッチンをアイランドキッチン風に

壁付I型のリフォーム施工イメージ:リクシルのシステムキッチン「シエラS」(画像出典:リクシル)
リクシルの「シエラS」(画像出典:リクシル)

 

I型キッチンの前方と左右に腰壁を造作すれば、周囲を回遊できる独立した調理カウンターが作れます。腰壁があることで、アイランドキッチンのデメリットである調理スペースやシンクのごちゃごちゃ感を隠せ、油はねや水はねも防ぐことができます。

また、高価格モデルが多いアイランドキッチンに対し、もっともスタンダードなI型はモデルの種類が多く、ローコストなものから選べるのも大きなメリット。サイズもバリエーションが豊富なため、間取りに合わせてぴったりのものが選べます。

コストに悩む方や、整理整頓が苦手だけれどアイランドキッチンに憧れる方におすすめのレイアウトです。

ペニンシュラ型キッチンをアイランドキッチン風に

ペニンシュラ型キッチンのリフォーム施工イメージ:リクシルのシステムキッチン「アレスタ」(画像出典:リクシル)
リクシルの「アレスタ」(画像出典:リクシル)

 

対面キッチンのなかで、アイランドキッチンと同様に人気なのがペニンシュラ型キッチン。ペニンシュラが英語で「半島」を意味する通り、左右どちらかが一方が壁に接しているのが特長です。

吊り戸棚が設置できるので、アイランドキッチンのデメリットの収納不足を解決できます。アイランドキッチンと同様に、料理中もリビングやダイニングにいる家族とコミュニケーションが取りやすいのがメリットです。アイランドキッチンの収納不足が不安な方や、小さなお子さまのいるご家庭におすすめです。

まとめ

本記事では、人気のアイランドキッチンのメリットとデメリットを中心に解説しました。アイランドキッチンにはほかのレイアウトにはないおしゃれさや機能性があり、デメリットは設備で軽減することもできます。

しかし、やっぱりアイランドキッチンのデメリットが気になる場合は、そのデメリットをカバーするアイランドキッチン風レイアウトを選ぶという方法もあります。自分自身や家族が快適に過ごせるのはどんなキッチンか、この記事を参考にぜひご検討ください。

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。

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