キッチンの壁をおしゃれなキッチンパネルにリフォームしたいけれど、どれを選べばよいか迷う…そんな方はいませんか?
「キッチンパネルにはどんな種類があるの?」
「いくらくらいでリフォームできるの?費用相場は?」
「失敗しない選び方は?」
この記事では、キッチンパネルについて徹底解説。種類ごとの特長やメリットデメリットを説明しながら、みなさんの疑問やお悩みを解決します!また、人気のキッチンメーカーのおしゃれなキッチンパネルや、お悩みにあわせたおすすめモデルもご紹介します。
キッチンパネルのリフォームについて知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

キッチンパネルとは?
キッチンパネルの施工イメージ:クリナップ「ステディア」(画像出典:クリナップ)
キッチンパネルは、ガスコンロやIHクッキングヒーター周辺の壁面をカバーするパネルのこと。耐火性が高く、お手入れがしやすい素材で作られています。コンロ周辺だけでなく、調理スペースやシンク前もふくめ、システムキッチンの壁面全体に張るなど、好みによってカバーしたい範囲を選ぶことができます。
キッチンパネルとタイルはどちらがいい?特長の比較&費用相場
キッチンパネルの施工イメージ:クリナップ「ステディア」(画像出典:クリナップ)
タイルはキッチンパネルより古くからコンロ周辺の壁の保護材として使われてきた素材です。それぞれメリットデメリットを見ていきましょう。
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キッチンパネル |
タイル |
費用 |
工事費込み:40,000~70,000円
(本体価格:10,000円~30,000円
工事費:30,000〜40,000円) |
工事費込み:50,000~100,000円
(本体価格:20,000円~30,000円
工事費:40,000〜70,000円) |
メリット |
本体価格、工事費ともに安い
掃除がしやすい |
色やデザインのバリエーションが幅広い
組み合わせでオリジナリティを出せる |
デメリット |
デザインや色のバリエーションがタイルに比べて少ない |
目地に汚れが染み込みやすくこまめな掃除が必要
衝撃には弱く、ひび割れに注意が必要 |
メリットデメリットが真逆とも言えるキッチンパネルとタイル。どちらを選ぶべきとは一概には言えず、なにを優先したいかによって変わってきます。あなたはどちらのタイプでしょうか?
キッチンパネルは、お手入れの簡単さを重視する方や、忙しくてこまめな掃除の継続に自信がない方におすすめです。また、シンプルでフラットなデザインが好きな方はデザイン面でも満足できるでしょう。
一方でタイルは、サブウェイタイルのカフェ風キッチンや、モロッコタイルのカラフルなキッチンなど、タイルをポイントにしたキッチンにしたい方におすすめです。

キッチンパネルの素材3種類の特長とメリットデメリット
タイルの施工イメージ:リクシル「リシェルSI」(画像出典:リクシル)
キッチンパネルには、大きくわけて、「メラミン化粧板」「ホーロー」「ステンレス・アルミ」の3種類があります。ここからは、キッチンパネルの種類ごとの特長やメリットデメリットをご紹介します。
メラミン化粧板
不燃材にメラミン樹脂で加工したのが「メラミン化粧板」。近年ではキッチンパネルの定番素材になっています。メリットは、耐久性と耐水性が高く劣化しにくく、比較的安価なこと。タイルやステンレス・アルミよりも加工しやすいため、工事費も抑えられます。
高度な印刷技術によって石目調や木目調などバリエーションが増えており、インテリアに合わせて選べます。しかし、本物の質感にこだわりのある方には、印刷である点はデメリットになるかもしれません。
ホーロー
ホーローは、金属の表面に、ガラス質をコーティングした素材のこと。ホーロー製のキッチンパネルを見たことがなくても、ホーロー製の鍋や食器なら使ったことがある人も多いでしょう。
メリットは、熱・汚れ・傷に非常に強いこと。また、ガラス質による独特の光沢は高級感があります。マグネットを使用できるため、小物の収納ラックが自在に作れのも魅力のひとつ。
デメリットは価格が高めな点。タイルよりはお手頃ですが、メラミン化粧板やステンレス・アルミに比べると高くなる場合が多いため、価格よりホーローの機能性や美しさを魅力に感じる方におすすめです。
デメリットは、ホーローキッチンパネルは作っているメーカーが少なく、選べるデザインが少ないのも難点です。デザイン性よりホーローならではの機能面を重視する方におすすめです。
ステンレス・アルミ
ステンレスやアルミといった金属製のキッチンパネルは、耐火性が高く、日々のお掃除が簡単なのがメリット。シンプルなシルバーで、金属独特の無機質でスタイリッシュな雰囲気が好きな方や、プロの厨房のようなキッチンにしたい方におすすめです。
ステンレスに比べるとアルミは傷がつきやすく、さびることもあるので注意が必要です。ステンレスはさびにくい素材ですが、絶対にさびないわけではありません。どちらもシンプルなシルバーしかないため、デザイン性を求める方には不向きな素材です。

キッチンメーカーのおしゃれで機能的なキッチンパネル3選
キッチンパネルは種類が多く、どれがよいのか迷ってしまいがち。システムキッチンと同じキッチンメーカーのキッチンパネルなら、色のトーンや素材感を合わせた統一感のあるキッチンリフォームができるのが魅力です。
ここからは、キッチンメーカー3社のおしゃれなキッチンパネルをご紹介します。
リクシル
キッチンパネル施工イメージ:リクシル「リシェルSI」(画像出典:リクシル)
リクシルのキッチンパネル「サンウォーレ」は、シンプルなステンレスタイプとメラミン化粧板タイプの計14種類。カラーバリエーションも豊富です。表面に特別なコーティングを加えた高性能タイプなら、油性の汚れも乾拭きで落とせます。
なかでもおしゃれなのが、セラミック調の「セラフィールシリーズ」。焼き物のような質感で、従来のフラットなキッチンパネルでは出せなかった独特の雰囲気が魅力です。同色のワークトップとあわせてトータルコーディネートをすると、統一感のあるおしゃれなキッチンが作れます。
クリナップ
キッチンパネルの施工イメージ:クリナップ「ステディア」(画像出典:クリナップ)
クリナップの「クリン壁パネル」は、清掃性に優れたキッチンパネル。水はね、油はねなどの汚れがサッと拭くだけできれいになる清掃性の高さで人気です。
マットな質感がおしゃれな「石目調(艶消し)」タイプは、洗練されたダークカラーやセラミックカラーが特長。セラミックワークトップや石目扉とマッチするデザイン性の高さが魅力です。
ほかにも磁器タイルのような質感でエンボス仕上げのドット調や木目調、ステンレスパネルもあり、カラーバリエーションも豊富。11種類から選べます。
タカラスタンダード

タカラスタンダード「ホーロークリーンキッチンパネル」の施工イメージ(画像出典:タカラスタンダード)
タカラスタンダードのキッチンパネルはホーロー製。マグネットがつくため、キッチンパネルのどこでも好きな位置にマグネット収納が作れます。収納に便利なマグネットパーツも豊富に用意されています。油汚れも水拭きできれいに落ちるため、油性ペンでメモ書きをすることも可能。ホワイトボード代わりにも使えて人気です。
木目調、石目調、コンクリート調、タイル調と、23種類のデザインから選べます。ただし、ホーローの特性上、マットな質感のものはありません。ホーローならではの美しい光沢がお好みの方におすすめです。

キッチンパネルの選び方&失敗しないための注意点

タカラスタンダード「ホーロークリーンキッチンパネル」の施工イメージ(画像出典:タカラスタンダード)
キッチンパネル選びの後悔として、よく聞くのは主に3つ。「汚れが目立つ」「周囲との統一感がない」「マグネットがつかなかった」があげられます。そんな失敗をしないための、キッチンパネル選びの注意したいポイントをご紹介します。
汚れが目立たないのは? ⇒ 白ベースの柄ありタイプがおすすめ
キッチンパネルの定番といえば、やはりはフラットな白。清潔感があり、インテリアとしても失敗が少ないカラーなため、「白なら安心」と思われる方も多いでしょう。しかし、少しでも汚れていると目についてしまうのがデメリット。こまめな掃除ができない場合、後悔につながることも。
そんな失敗を回避するには、大理石調などの柄のあるホワイトがおすすめです。デザイン性が高くおしゃれなキッチンにしながらも、多少の汚れなら目立ちません。オープンキッチンなど、キッチンパネルがリビングから常に見えるレイアウトの場合はとくに、真っ白以外の白ベースで柄ありタイプを検討するとよいでしょう。
サッと拭くだけではきれいになるのは? ⇒ フラットな鏡面タイプがおすすめ
比較的お手入れしやすいキッチンパネルですが、さっと拭くだけで汚れが落ちるフラットな鏡面タイプもあれば、凹凸があるものやマットな質感のものなど、サッとひと拭きだけではお掃除が終わらないタイプもあります。
お掃除が苦手な方や忙しくてこまめな掃除ができない方は、とくにお手入れしやすいタイプを選ぶと、リフォーム後もずっと満足度が高いままでいられます、選ぶ際にチェックするのを忘れないようにしましょう。
マグネットがつくのは? ⇒ ホーローやステンレスがおすすめ
マグネットがつくキッチンパネルの種類は、実は多くはありません。キッチンパネルならどれもマグネットがつくと思い込んで選んでしまい、リフォーム後にはじめてマグネットがつかないとは知った…、と後悔する方もいるようです。
コンロ前や横の壁を収納スペースとして有効活用したい方は、ホーローやステンレスなどを選ぶようにしましょう。同じ金属製でも、アルミはマグネットがつかないため注意しましょう。
失敗しないためには? ⇒ ショールームで実物を見て決めましょう
キッチンパネルなら、実物を見ずにカタログだけで選んで大丈夫と思っていたが、リフォーム後に実物を見たらイメージと違った、そんな失敗談も少なくありません。
システムキッチンの素材と同様、微妙な質感は実物を見ないとわからないもの。ショールームで実物を見てから選ぶのがおすすめです。足を運ぶ手間はありますが、スタッフの方に気になる点をまとめて確認でき、納得いくものをスムーズに選べるようになるでしょう。

まとめ
本記事では、キッチンパネルの種類と選び方のポイントや、費用相場など、キッチンパネルについて総合的に解説しました。
キッチンパネルはお手入れが簡単になるだけではなく、インテリアのおしゃれなポイントとしても一役買ってくれます。本記事を参考に、自分好みのキッチンパネルを見つけてください!
カインズでは、コストパフォーマンスの高いシステムキッチンを多数ご用意しています。ぜひお近くの店頭で、実物を体験してください。
また、主要なメーカーのシステムキッチンを各種取り扱っております。システムキッチンのリフォームについて、わからないことや知りたいことがございましたら、店頭または下記フォームよりお気軽にご相談ください。

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