ユニットバスはさまざまなメーカーが製造しています。家族のニーズや目的にあわせてメーカーを選ぶことが大切です。この記事では、ユニットバスを検討している人に向けて、ユニットバスのメリットやメーカー選びのポイントを解説します。おすすめのメーカーも紹介するため、リフォームの参考にしてください。
ユニットバスとは?
ユニットバスとは、浴室の壁、天井、浴槽などが一体になっている製品です。浴室に必要なパーツがセットになっているため、現場で組み立てるだけで浴室が完成します。もともと組みあわせが決まっていますが、浴室のデザイン、サイズ、機能などは選択可能です。ユニットバスは、システムバスとよばれる場合もあります。
ユニットバスのメリット・デメリットを比較
ユニットバスにはメリットとデメリットの両方があります。ここでは、それぞれを比較して解説します。
ユニットバスのメリット
ユニットバスはもともとパーツが一体になっているため、つなぎ目がなく掃除がしやすいです。水はけがいい素材が使用されており、手間をかけずにきれいにできます。また、ユニットバスは気密性が高く、寒い冬でも浴室の暖かさを維持できます。脱衣所と洗い場の間に段差もないため、子供やお年寄りでも安全です。
さらに、ユニットバスは現場で組み立てるだけであり、工事の期間やコストも削減できます。リフォームする場合も、自宅の浴室を使用できない期間はそれほど長くなりません。
ユニットバスのデメリット
ユニットバスはもともと全体の大きさが決まっているため、サイズがあわないと設置できません。スペースに収まらない場合は、ほかの方法で浴室を作る必要があります。
また、ユニットバスは、設備の後付けができないケースも多いです。希望するパーツがあるなら、ユニットバスを設置する際に同時に施工しなければなりません。

ユニットバスのメーカーを比較するときの4つのポイント
ユニットバスのメーカーを比較するときは、確認したいポイントがあります。以下で具体的に解説します。
1.対応範囲
ユニットバスは、戸建て住宅用とマンション用にわかれています。自宅に対応している製品を選ばないと設置できない可能性があるため、注意が必要です。特に、マンション用のユニットバスを取り扱っているメーカーは限られています。マンションにユニットバスの設置を検討している場合は、よく確認してください。
戸建て住宅はユニットバスの選択肢が広いですが、窓の位置や大きさがあうかチェックする必要があります。
2.取り扱いサイズ
ユニットバスのデメリットでも解説したとおり、ユニットバスを設置するには既存のスペースにあわせる必要があります。そのため、いまの浴室と同じサイズのユニットバスを選ぶのが一般的です。自宅の浴室のサイズを確認し、同じサイズのユニットバスを扱っているメーカーを探しましょう。
ただし、リフォームでユニットバスを設置するときは、工事をしなくてもサイズアップできる場合もあります。新築時にはユニットバスの周囲に余裕をもたせていますが、リフォーム時はその分のスペースを活用できる可能性があるからです。
3.機能
メーカーによって、ユニットバスに備わっている機能はそれぞれです。たとえば、浴室の掃除のしやすさにこだわっているメーカーもあれば、バリアフリーを意識しているメーカーもあります。メーカーによっては、ジャグジーや調光の調整ができるシステムなど、より便利な機能を設置している場合もあります。浴室に求める機能性を考慮し、ニーズにあうユニットバスを提供しているメーカーを選ぶことが大切です。
4.保証
ユニットバスのリフォームにおいては、保証の充実度も重要です。基本的な保証内容はどのメーカーも似ているため、不具合が起きたときに素早く対応してくれるかどうかをチェックするといいです。たとえば、部品をすぐに用意できるメーカーであれば、浴室が故障してもスピーディーに修理してもらえます。
また、延長保証料も確認しておきましょう。ユニットバスの無料保証の期間は1~2年程度です。ユニットバスは10年以上使うため、延長保証をつけておくと長期的に安心して使用できます。

ユニットバスのおすすめメーカー7選を徹底比較
ユニットバスを扱っているメーカーはたくさんあります。ここでは、おすすめのメーカーを比較しながら紹介します。
LIXIL
LIXILのユニットバスには、独自のさまざまな機能がついています。たとえば、浴室の床の「キレイサーモ」には特殊な加工が施されており、皮脂による汚れも簡単に落とせます。断熱構造になっているため、冬でも暖かいところが魅力的です。また、排水口は特許を取得したアイデアにより、髪の毛をしっかり絡め取れるようになっています。
浴槽には水垢の付着を防ぐ人造大理石が採用されているため、清潔に保ちやすいです。デザイン性にも定評があり、オプションをつければより高級感のある浴室になります。
ユニットバスの商品としては、「リデア」や「リノビオV」などがあります。
LIXILの浴室商品一覧
価格・工事期間・商品概要の詳細はこちら→

TOTO
TOTOのユニットバスは、節水や省エネルギーなどに優れています。シャワーに空気を含ませており、少ない水量でもたっぷりシャワーを浴びているような感覚を得られます。従来のシャワーと比較すると約35%の節水が可能です。また、浴室の床には親水特殊処理が施されており、汚れが簡単に落ちるようになっています。
浴槽は「魔法びん浴槽」と名付けられており、断熱構造にこだわっています。浴槽にお湯を溜めてから4時間経過しても、温度は2.5度しか低下しません。
ユニットバスの商品としては、「サザナ」や「マンションリモデルバスルーム(WHシリーズ)」などがあります。
TOTOの浴室商品一覧
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パナソニック
パナソニックは、美容効果や心地よさにこだわったユニットバスを提供しています。たとえば、エステケアシャワーは、空気の泡で皮脂汚れをすっきりと洗い流します。「酸素美泡湯」を選べば酸素を含むミクロの泡を出せるため、ぬるめのお湯でも全身をしっかり温めることが可能です。
また、掃除のしやすさにも配慮されています。浴室の床の角に目地がないため、隅々まで簡単にきれいにできるようになっています。床には小さな凹凸があり、滑り止めになるため安心です。
ユニットバスの商品としては、「Oflore」「MR」などがあります。

タカラスタンダード
タカラスタンダードはホーロー素材にこだわっており、ユニットバスにも活用されています。ホーローは磁石もくっつく素材です。ユニットバスの壁にもホーローが使われているため、マグネットがついているラックを自由にとりつけられます。
また、タカラスタンダードではオーダーメイドで自由にサイズを調整できる「ぴったりサイズシステムバス」も提供しています。自宅の浴室に一般的なユニットバスの規格があわない場合でも、タカラスタンダードならリフォームが可能です。
ユニットバスの商品としては、「レラージュ」や「伸びの美浴室」などがあります。

クリナップ
クリナップのユニットバスは、保温性を重視しています。「浴室まるごと保温」により、壁、天井、床のすべてに保温材が使用されています。高断熱浴槽も選べるため、湯船の温かさも長時間維持することが可能です。また、床にお湯を噴射する「床夏シャワー」の機能もあります。お湯で床を一気に温め、足元を冷えから守る仕組みです。
床には、濡れた足でも滑りにくい素材を使用しています。そのため、子供や高齢者などがいる家庭でも安心です。
ユニットバスの商品としては、「アクリアバス」や「ユアシス」などがあります。

トクラス
トクラスは、高級感のあるユニットバスを提供しています。たとえば浴槽は「うつくし浴槽」と名付けられており、洗練された印象と耐久性を備える人造大理石でできています。汚れも落としやすく、長く清潔に使い続けることが可能です。
また、スマートフォンからお湯はりを指示できる機能もあります。そのため、より便利なユニットバスを選びたい人にもおすすめです。
トクラスのユニットバスの商品は、「every」「YUNO」「VITAR」の3種類です。

まとめ
ユニットバスにはメリットが多く、リフォームの際に選択する家庭も増えています。さまざまなメーカーがユニットバスを作っているため、それぞれの特徴を比較してニーズにあうユニットバスを選びましょう。

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