毎日のお風呂や、寒い時期の手洗い・お皿洗いに欠かせない給湯器は、故障時や寿命にあわせて交換するのが一般的です。しかし最近は、長い目で見て出費を抑えるために、省エネ効果の高い給湯器へと交換する家庭も増えています。そうした給湯器交換リフォームを後押ししているのが、国の補助金制度「給湯省エネ事業」です。
今回は、「給湯省エネ事業」を利用して給湯器を交換する方法について解説します。給湯器の選び方やおすすめの給湯器についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
給湯器リフォームが注目を集めている理由

給湯器のリフォームが近年注目を集めていて、給湯器メーカー各社への注文件数も増えているようです。Panasonicは2025年度までにエコキュート(電気給湯器)の増産体勢を整え、年30万台の生産を可能にすると発表しました。その背景には、光熱費の推移と、国による補助金の存在があります。
光熱費の高騰
近年では国際情勢や、環境問題への取り組みの影響により、エネルギー価格が高騰しています。国による家庭や企業向けの経済支援として、「電気・ガス価格激変緩和対策事業」も施行されました。2023年度には電気代は3.5円/kWh(低圧契約の場合)、都市ガスは15円/㎥値引きされています。
光熱費のなかでも、とくに大きな割合を占めるのが給湯です。資源エネルギー庁の「エネルギー白書2020」によると、給湯は家庭内のエネルギー消費量の27.8%を占めています。そのため、省エネ性能に優れた給湯器に交換することで、月々の光熱費節約に貢献するでしょう。
高額な補助金の給付(給湯省エネ事業)
光熱費高騰やカーボンニュートラル実現への取り組みとして、経済産業省が2023年度から「給湯省エネ事業」をスタートしました。給湯器の購入費と工事費用が補助対象となっていて、補助額は1台あたり8万円以上となっています。撤去が必要な場合には補助額が加算されるため、リフォームにもピッタリの補助金制度です。
「給湯省エネ事業」を活用して給湯器を選ぶポイント
給湯省エネ事業を利用してお得に給湯器交換リフォームをするには、どんなポイントに着目して給湯器を選んだらいいのでしょうか。
給湯器の種類
給湯省エネの補助対象になっている給湯器は、「エコキュート(電気給湯器)」と「ハイブリッド給湯器」の2種類です。種類ごとの特徴を見ていきましょう。
エコキュートはヒートポンプユニットと貯湯タンクから構成されていて、空気の熱と電気を利用して水を温める給湯器です。ヒートポンプユニット内にある冷媒(CO2)が外気の熱を取り入れ、コンプレッサーでさらに高温化されます。高温化された冷媒が、熱交換器に送られて貯湯タンクの水を温めるという仕組みです。水を温めて低温になった冷媒は、ふたたび外気の熱を取り入れるために膨張弁という設備で熱吸収しやすい形に加工されます。夜間の電力を使って計画的にお湯を作っておくと、電気代も抑えられます。お湯が常時貯湯タンクに貯められているため、災害時にもお湯を取り出せることもメリットです。
ガス給湯器と電気温水器のハイブリットで、ヒートポンプユニット、貯湯タンク、高効率ガス給湯器の3つから構成されます。ヒートポンプでは電気と自然冷媒の力を使って、高効率ガス給湯器ではガスの力を使ってお湯を温められます。使用するお湯の量にあわせて動力が自動で切り替わるため、余分な電気やガスを利用するのを防げるのがメリットです。また、タンク内のお湯がなくなってもガスですぐに温められるため、お湯をたくさん使うときも「湯切れ」の心配がありません。
給湯器の設置タイプ
給湯器には、壁掛型と据置型があります。壁掛型はネジで壁に固定するタイプのもので、据置型は地面の上に設置した台に置くタイプの給湯器です。リフォームの場合、基本的に既存製品と同じタイプを選ぶといいでしょう。
ただし、別のタイプへ交換する場合はサイズが変わる可能性があるため、十分なスペースを確保できるか確認が必要です。とくに従来型のガス給湯器からエコキュートやハイブリッド給湯器にリフォームする場合は、サイズが大幅に変わります。リフォーム業者に見積もりを依頼すると、現地調査で確認してもらえるので、サイズの選択ミスを防げるでしょう。
給湯器の容量
エコキュートやハイブリッド給湯器は、貯湯タンクの容量によって使えるお湯の量が変わってきます。貯湯タンクの容量は370L・460L・550Lが一般的です。3人暮らしであれば370Lあれば十分ですが、4人暮らしなら460L、5人以上であれば550L以上あると安心でしょう。また、1〜2人暮らしの人向けに、省スペースが実現できる195Lや300Lの商品も販売されています。子どもや親との同居といったライフスタイルの変化も考慮しながら、自宅にあった容量を選んでみてください。
給湯器の湯沸かし機能
給湯器には給湯専用のものと、追い焚き機能つき、高温水供給式(自動湯はり機能つきで追い焚き機能はなし)があります。追い焚き機能つきのものはオートとフルオートに分かれていて、フルオートは「追い焚き配管自動洗浄」「自動たし湯」「入浴検知自動沸きあげ」が備わった製品です。自宅に浴室乾燥や床暖房がある場合は、フルオートを選ぶことになります。
給湯器リフォームならPanasonicのエコキュートがおすすめ!

給湯省エネ事業を利用して給湯器リフォームをするなら、Panasonicのエコキュートがおすすめです。カインズリフォームを利用してPanasonicのエコキュートへ交換すると、さまざまなメリットを受けられます。
省エネにつながる機能が満載
Panasonicのエコキュートには、浴室への人の出入りにあわせて保温を調整する「AIエコナビ」が搭載されています。センサーが浴室への入室を検知すると、髪や体を洗っているあいだに設定温度まで加熱してくれます。お湯の冷め方も学習してくれて、誰も入っていない時間に保温加熱することもありません。このAIエコナビによって、最大35%の省エネを実現可能です。
ほかにも、浴槽の栓の締め忘れをお知らせする「うっかりアシスト」、外出中にお湯はりや貯湯タンクの湧き挙げ休止ができる「スマホでおふろ」アプリ、太陽光発電の余剰電力を活用する「ソーラーチャージ」などの魅力的な機能が備わっています。
「給湯省エネ」の補助金が利用できる
エコキュートは給湯省エネの対象で、1台あたりに給付される基本補助額は80,000円です。性能加算もくわえると最大100,000円の給付が受けられます。たとえば370Lのエコキュート 「HE-S37LQS」を設置した場合、通常は工事費含めて498,000円以上になりますが、100,000円の補助を受けて398,000円でリフォームすることも可能です(※カインズリフォームの場合)。
カインズを利用すれば初期費用を抑えられる
補助金は通常、給湯器本体費と工事費用を満額支払ったうえで、設置工事後に補助金が給付される仕組みです。しかし、カインズリフォームでPanasonicのエコキュートを設置する場合、支払額からあらかじめ補助金額が引かれています。初期費用の金額を抑えられるため、リフォームのハードルを下げられます。
「給湯省エネ事業」を利用した給湯器リフォームの流れ

カインズリフォームで給湯省エネ事業を利用して、Panasonicのエコキュートへの交換リフォームをする手順を紹介します。
※カインズリフォームを利用する場合、施主による補助金申請手続きは不要です。
問い合わせ・相談
Webのお問い合わせフォームや店頭のリフォーム相談窓口で、給湯器交換について相談します。このときに給湯省エネ事業を利用したいことを伝えるとスムーズです。
打ち合わせ
担当者が給湯器に関する要望を詳しくヒアリングし、必要に応じて設置場所の採寸や、搬入導線のチェックも行います。
見積もり・プラン案内
打ち合わせ内容をもとに、給湯器本体価格と撤去・設置工事費用をあわせた見積もりが作成されます。見積もりの内訳や工事方法、設置後のサポート内容などに不明点があれば、積極的に質問して、不安を解消しましょう。見積もりまでは無料で利用可能です。
契約・支払い
見積内容に納得したら、契約を結び、内金を支払います。契約はカインズ店舗で受け付けた場合は店頭で、Webで問い合わせた場合はメールで契約方法が案内されます。
設置工事(1日)
安全を最優先に給湯器の撤去・設置工事を進めます。近隣への配慮や養生、整理整頓などもきっちり行うため、安心して任せられるでしょう。実際の工事の様子は、以下のページでご確認ください。
関連ページ:給湯器のリフォーム事例紹介
検査・引き渡し
施工完了後、仕上がりや動作に問題がなければ引き渡しです。その日から新しい給湯器を使用できます。
まとめ
自宅の給湯器をエコキュートやハイブリット給湯器に交換すると、高額な補助金が給付される制度が「給湯省エネ事業」です。給湯は家庭の消費エネルギーのなかでも大きな割合を占めていますので、省エネモデルへの入れ替えることで、光熱費の節約効果も期待できます。さらに、カインズリフォームを通して給湯器を交換すると、初期費用も抑えられます。給湯器に関するご相談は全国のカインズ店舗やWebで受け付けていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。