国内大手のガス機器メーカーと言えばリンナイ、ノーリツ、パロマの3社が挙げられますが、中でも最も長い歴史を持つ会社がパロマです。実際に使用したことがない方でも、名前は聞いたことがあるという方がほとんどではないでしょうか?
この記事では、デザインや安全性といったパロマならではのメリットを解説したうえで、給湯器の上手な選び方をご紹介します。
エコジョーズの対象商品を導入すれば、省エネ効果が高いだけでなく毎月のガス代が安くなるというメリットもあります。パロマからは多様なラインナップが展開されているため、ぜひ自宅サイズや使用状況にぴったりの給湯器を見つけてくださいね!

パロマ給湯器にも搭載されている「エコジョーズ」とは?

近年、給湯器として人気を集めているのが、省エネ性が高いうえに経済的な「エコジョーズ」です。エコジョーズとは従来なら捨てられていた排熱を再利用するエコなシステムのことで、これからの給湯器のスタンダードとも言えます。
例えば従来の給湯器の場合、配管の水がガスによって温められるのは基本的に1回のみで、約200℃の排熱が空気中に放出されていました。
一方、エコジョーズなら1回目の排熱を利用することで計2回水を温めることができ、排熱の温度はたったの50~80℃のみとなります。言い換えると、約120~150℃分の排熱を再利用することができ、空気中に放出される熱が少ないことはもちろん、必要となるガスの量も大幅に減らすことができます。
実際、エコジョーズの「FH-E2422SAWL」という機種を利用すると、熱効率は最大で95%カットすることができます。これは従来の給湯器と比べると年間で約10,900円もガス代が節約できる計算になります。
エコジョーズの機種は他の機種よりも本体価格が高くなる傾向にあるものの、年10,900円のガス代が節約できれば、約5年程度で本体価格の差をクリアできることになります。つまり、設置後5年以上利用すれば従来の給湯器を購入するよりもコスパが高い製品と言えるでしょう。
「うちのガス料金はどのくらいお得になるのだろう?」という方は、現在のガス代を入力するだけでエコジョーズ利用時のガス代をシミュレートできる「ECOどっち」を利用してみてください。必要項目を簡単3ステップで入力するだけで、将来的なガス代の目安を知ることができ、エコジョーズを導入する価値があるかどうかをご自身で検討することができます。

パロマの給湯器ならではの3つの特徴
自宅に新しい給湯器を導入しようと検討している方は、まずはじめにメーカー選びに戸惑ってしまうことでしょう。そこでここでは、パロマならではの強みやメリットを3点ご紹介します。
- グッドデザイン賞を受賞したデザイン性
- 定期的なあんしん点検の実施
- 安心のシェアの高さ
給湯器を長く安全に利用するためには、定期的な点検作業が欠かせません。具合的な手続き内容を含め、ぜひ購入前に確認しておきましょう。
1. グッドデザイン賞を受賞したデザイン性

パロマでは「給湯器をエクステリアに」というコンセプトをもとに、デザイン性に優れた給湯器を展開しています。住宅に調和するシンプルなデザインが広く採用されているため、建物の色や形状を邪魔することなく周辺環境に馴染んでくれることでしょう。
中でも6色の中から選ぶことができる「ブライツシリーズ」は、2014年にグッドデザイン賞を受賞しました。ブライツシリーズは、メタリックベージュの塗装色を施すことで時間帯や光の具合によってグラデーション効果をもたらすことができ、周囲と調和のとれた美しさを演出してくれます。
2. 定期的なあんしん点検の実施

給湯器を長く利用していると、下記のような違和感を感じることもあるでしょう。こうした場合には、パロマの「あんしん点検」に申し込むのがおすすめです。
- 「追い炊きに時間がかかるようになった」
- 「使用中に給湯器から異音がする」
- 「シャワーがぬるくなることがある」
パロマでは、給湯器の安全性を最大限に確保できるよう、独自の「あんしん点検」を提供しています。これは部品などの経年劣化を防ぐための制度であり、点検期間の目安は下記の通りとなります。
- 家庭用製品の場合:9年~11年
- 業務用製品の場合:2.5年~4.5年
製品購入時に所有者登録をすれば点検時期に通知が郵送されるため、ついつい点検時期を忘れてしまったという心配がいりません。点検費用や追加で必要となる修理費用は利用者負担とはなりますが、その後も給湯器を長く安全に利用するためにも、定期点検は欠かさずに行うべきです。
さらに、カインズオリジナルのガスふろ給湯器エコジョーズ「FH-E CZ-8Yシリーズ」なら、通常メーカー保証2年が所有者登録で8年に延長になります。ガスふろ給湯器の製品寿命が約10年のため、寿命の8割をカバーできる長期保証で安心です。
3. 安心のシェアの高さ

パロマは、リンナイやノーリツと並び、日本国内最大手のガス機器メーカーの一つに数えられます。中でもパロマの創業は1911年と最も古く、約110年以上にわたって利用者に長く支持されてきたメーカーです。
また、近年は海外にも広く展開しており、中でもアメリカでは国内シェア50%を誇る一大ブランドへと成長しました。パロマの名前を初めて聞いたという方も、これだけの実績を見れば安心して購入に踏み出せることでしょう。

【初めての方必見!】失敗しないパロマ給湯器の選び方
パロマの給湯器を導入したいとは思っていても、「どのタイプが自宅に適しているのか分からない」という方も少なくないでしょう。そこでここでは、給湯器選びで特に気を付けるべき7つのポイントをご紹介します。これから給湯器を購入する方は、現在のガスの利用状況などに照らし合わせ、最適な給湯器タイプを選択しましょう。
給湯器タイプ

パロマから展開されている給湯器は、主に以下の3種類に分けられます。
|
給湯専用機 |
ふろ給湯器 |
給湯暖房熱源機 |
給湯 |
〇 |
〇 |
〇 |
追い炊き |
× |
〇 |
〇 |
床暖房&浴室暖房乾燥機への対応 |
× |
× |
〇 |
給湯専用機がお湯を沸かすだけのシンプルなものであるのに対し、給湯暖房熱源機なら床暖房や浴室暖房乾燥機を含め、たった1台の給湯器にさまざまな暖房機能が集約されています。一般的な家庭なら追い炊き機能は必須と言えるため、給湯専用機のみだと不便に感じることも多いでしょう。
屋外設置タイプと屋内設置タイプ

給湯器は屋外設置タイプが主流ですが、どうしても屋外に設置できない場合や寒冷地域の場合には、屋内に設置することも可能です。自宅のスペースを節約するうえでは屋外設置タイプの方がメリットが大きいですが、敷地の関係で外に設置できない場合は事前に屋内設置タイプを選択しましょう。
また、屋内設置タイプの排気方法は以下の2種類に分類されます。
- FF式(強制給排気式):燃焼のための空気を屋外から取り入れる
- FE式(強制排気式):燃焼のための空気を屋内から取り入れる
いずれの場合も排気は外へ排出され、性能としての差もほとんどありません。機種によっては一方しか対応していないものもあるため、排気方法は機種ありきで選択しても問題ないでしょう。
パロマ屋内エコジョーズ
価格・工事期間・商品概要の詳細はこちら→
壁掛けタイプと据置タイプ

ふろ給湯器のように設置場所を選ばないタイプなら、壁掛けタイプと据置タイプの2つから好みの設置タイプを選ぶことができます。省スペースを優先させたい方には壁掛けタイプ、給湯器の安定性を重視したい方には据置タイプが適しているといえます。
パロマ壁掛エコジョーズ
価格・工事期間・商品概要の詳細はこちら→
パロマ据置エコジョーズ
価格・工事期間・商品概要の詳細はこちら→
号数の選び方

3~4人家族のように普段からお湯をよく使う方は、給湯器の号数にも注意しましょう。号数とはお湯の水量を表したもので、小さな号数を選んでしまうと「シャワーを使っているからキッチンの水が出にくい」といった不便が起こりやすくなります。
給湯器の号数は16号から24号まで、全部で3種類に分けられています。たとえば24号の給湯器を使った場合、「水温+25℃」の水が1分間に24リットル使用できることを意味しています。
- 16号:賃貸マンションや1~2人暮らし向け。
- 20号:2か所で使用しても基本的に問題なし。冬には多少の不便を感じることも。
- 24号:年間通して快適な利用が可能
水温が低くなる冬場は年間の中で最もガス使用量が多くなる時期で、同時に利用したときに不便を感じやすくなります。3~4人家族なら最低でも24号以上を検討すると、年間通して快適に利用できるでしょう。
オートとフルオート

ふろ給湯器を導入する際は、オートタイプかフルオートタイプかにも注目しましょう。両者の機能は、以下のように自動たし湯機能があるかどうかで決まります。
|
オートタイプ |
フルオートタイプ |
湯はり機能 |
〇 |
〇 |
保温機能 |
〇 |
〇 |
自動たし湯 |
× |
〇 |
フルオート機能には自動のたし湯機能がついているのに対し、オートタイプの場合は「たし湯」ボタンを押さなければ自動でお湯が足されることはありません。しかし、いずれも自動のお湯はり&保温機能はついているため、家族でお風呂に入る時間が異なるときでも、その度に追い炊きをする手間を省くことができます。
お湯のムラを無くすQ機能

シャワーを利用するときに、「初めは冷たい水が出る」、「急に熱い湯が出ることがある」という経験がある方は多いでしょう。これは「冷水サンドイッチ現象」と呼ばれ、シャワーをしばらく止めていると起こってしまう現象です。
パロマの給湯器には、冷水サンドイッチ現象による不快性を改善すべく、「Q機能」が搭載されています。これにより冷水サンドイッチ現象による水温変化を最小限に抑えることができ、不快性が大幅に改善されます。「熱すぎて(冷たすぎて)シャワーを出しっぱなしにする」ということもなくなり、節水効果も期待できるでしょう。
配管クリーン機能

パロマのふろ給湯器(追い焚きができる給湯器)には、オートタイプでも「配管クリーン機能」が搭載されています。これはお湯を抜く際に配管内にきれいな湯を流すことで自動洗浄する機能で、汚れがちな配管を日常的にクリーニングすることができます。配管がきれいになれば、「お湯が濁りやすい」、「お湯が臭う」といったリスクも最小限に抑えられるでしょう。

パロマ給湯器はリモコン機能も充実
パロマの給湯器は、リモコンにも嬉しい工夫が施されています。ここでは、お風呂にいる時間を快適&安全にしてくれる4つの機能をご紹介しましょう。

エネルック表示
エネルック表示を搭載したリモコンなら、毎日のガス使用量をグラフでチェックすることができます。日々の使用量を見比べればガスの使い過ぎを防げるだけでなく、思わぬ無駄遣いを予防することもできます。
お湯を作るガスの使用量を減らしたいときは、エコモードの給湯能力セレクト機能を活用すれば、給湯能力(号数)を9~15号へ変更できるので、夏場など水温が高い季節にはさらに省エネに繋がります。
エコ表示
リモコンのエコ表示ボタンを押すと、省エネ目標に対する達成度をアニメーションでチェックすることができます。毎日チェックすることで省エネへのモチベーションを無理なく維持することができ、ゲーム感覚で楽しくエコを進めることができるでしょう。
インターホン機能
インターホン機能がついているリモコンなら、キッチン側のリモコン越しに会話を楽しむことができます。何かを持ってきてほしい時はもちろん、入浴中の子どもや高齢者に声をかけて安全確認をするのも良いでしょう。リモコンの通話状態をオンにし続ければ、浴室内の音がキッチンからでも聞こえるため、万が一の際でもすぐに異常を感知することができます。
チャイルドロック機能
小さいお子さまがいる家庭なら、チャイルドロック機能を活用することでいたずらによる事故のリスクを下げることができます。どのシリーズも2つのボタンを同時に押すことで湯温をロックすることができ、ボタンの誤操作で湯音が高温になるといった心配もいりません。
詳しい設定方法は、こちらの動画を併せてチェックして下さい。

パロマ給湯器の気になるお値段は?カインズなら77,800円~

給湯器を導入するにあたり、最も心配なのが費用面での負担でしょう。どれだけ省エネ効果が高くても、導入費用が高ければどうしても家計を圧迫してしまいますよね?
しかし、カインズホームならパロマの給湯器が最安値で77,800円~、エコジョーズ機能がついている製品でも99,800円~と、非常にお得に手に入れることができます。最安で10万円以内、平均しても10万円台となれば、リフォームにかかる費用面での負担も決して大きくないと言えるのではないでしょうか?さらにパロマの給湯器で毎月のガス代が節約されれば、長い目で光熱費を下げることも十分に可能でしょう。
カインズホームでの標準工事の流れは、以下の4ステップと非常に簡単です。
- 取り外し
- 取り付け
- 動作確認
- 回収・処分
カインズホームなら、現在使用している給湯器を無料で回収・処分するため、リサイクル費用などが追加で加算されることはありません。工事時間はおよそ180分(3時間)とコンパクトで、日常生活に支障が出ることもほとんどないでしょう。
- 「自宅にパロマの給湯器を設置したい」
- 「どのタイプが適しているか知りたい」
- 「どんな機能があったらいい?」
などとお困りの方は、ぜひお近くのカインズホームかWEB窓口までお気軽にご相談くださいね!
省エネ効果の高いパロマの給湯器を自宅に設置すれば、長年利用すればするだけ購入費用以上のお得を手にすることができます。家計への負担軽減、地球環境の改善のためにも、ぜひこの機会にパロマの給湯器というエコな選択をしてみてはいかがでしょうか?
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