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知っておけば安心!電気自動車の充電方法と料金、必要な準備、注意点などを詳しく解説

2023年07月31日
充電する電気自動車の図

電気とガソリンで走るハイブリッドカーが世に出てから、四半世紀以上が経ち、自動車のトレンドは電気の力だけで走るEVや家庭でも充電可能なPHEVへと様変わりしています。そこで気になるのが、電気自動車とガソリン車の違いです。ガソリン車と比べてコストは安くなるのか、電気自動車を充電するには何が必要か、さらには電気料金など、電気自動車に乗る前に知っておきたいことがたくさんあります。本記事では、EV・PHEVの充電方法や充電時間、料金、注意点などを詳しく解説していきます。

電気自動車の充電方法と料金

充電スタンド

まずは電気自動車を充電する方法ですが、基本的に2つのやり方があります。1つが家庭の充電用コンセントで充電する方法。もう1つが、外出先などで公共充電スポットを利用する方法です。それぞれのメリットについても解説します。

家庭の充電用コンセントで充電する方法

電気自動車は、自宅で充電できる点が大きなメリットです。ガソリンと電気で走るハイブリットカーの中にも自宅で充電できるタイプもあり、PHEV(プラグインハイブリッドカー)と呼ばれています。家庭の充電コンセントから充電する方法は、この後で説明する公共充電スポットで充電する方法よりもコストが低く、充電のために外出する必要もありません。

公共充電スポットで充電する方法

自宅ではなく外出先などでの充電に欠かせないのが、公共充電スポットです。充電スタンドとも呼ばれ、全国2万1000箇所以上の充電スポットがあり、その数はガソリンスタンドの6割以上にも上りますから、十分に定着した存在であると言えるでしょう。充電スポットには、普通充電と急速充電の2つの方法があり、急速充電が可能な拠点は、8000ヵ所ほどです。

家充電のメリット

自宅の充電設備を使って行う「家充電」のメリットは、何と言ってもコストです。ガソリン車や充電スポットでの充電と比較して圧倒的なコストメリットがあるため、電気自動車を所有して利用する上で、家充電での運用が基本になると考えて問題ありません。逆に、家充電のための設備がない、もしくは設備を設置したくてもできない環境の場合は、エネルギーコストを抑える効果はあまり望めなくなってしまいます。

<月に800kmを走行する場合のコスト比較>

・ガソリン車の場合:6929円(ガソリン1L/130円で計算)

・家充電の電気自動車の場合:3077円(電気1kWh/25円で計算)

外充電のメリット

外充電は、「経路充電」と「目的地充電」に分類され、それぞれにメリットがあるので、利用方法に応じて使い分けるのがポイントです。「経路充電」とは、目的地に向かう途中で充電を行うことです。電気自動車の航続可能距離を越えて長距離を走らせる場合は、高速道路のサービスエリアなどにある充電スポットでの充電が必要になります。「目的地充電」とは、ホテルやショッピングモールなど長時間滞在する場所で、車を駐車している時間を利用して充電する方法です。通勤に電気自動車を利用する場合は、オフィスの近くにある充電スポットを利用して、帰宅時に充電が完了した状態にしておくことも可能です。

電気自動車とガソリン車の燃費

次に電気自動車とガソリン車の燃費の違いについても触れておきましょう。搭載するバッテリーの容量やエンジンの排気量によっても違いがありますが、今回は一般的なクラスをベースにして燃費と走行可能な航続距離について解説します。

電気自動車が満充電で走行可能な距離

現在、市販されている電気自動車の1kWhあたりの走行距離は平均6.5kmです。40kWhバッテリーの搭載車では、およそ260kmが航続可能距離になります。電気自動車の航続可能距離は年々長くなる傾向にあり、ガソリン車と同等の500kmを越える車種も多数販売されている状況です。

・航続距離400~500kmクラス/バッテリー容量60kWh以上/ハイクラス・大型車

・航続距離200kmクラス/バッテリー容量20~35km/小型車

ガソリン車の走行可能な距離

一般的にガソリン車のほとんどが、航続距離が500kmになるように設計されています。多くの燃料を必要とする大排気量エンジンの場合はガソリンタンクを大きくすることで対応し、逆に燃費性能に優れた軽自動車などの小排気量の場合は小さくするように設計されています。もちろん燃費性能に優れた車種やハイブリッドカーの場合は、500km以上の連続走行が可能です。

電気自動車の燃費

現在市販されている電気自動車は、1kWhあたりの走行距離は平均6.5kmとなっています。家充電の場合、1kWhあたりの電気代は平均で25円です。充電料金は契約するプランによって異なる他、電気を使用する時間帯によっても変わります。

ガソリン車の燃費

ガソリン車の場合の燃費は、車種やエンジン排気量によって大幅に違いがありますが、現在市販されている車種の平均は1Lあたり15kmとなっています。ガソリンの相場価格も変動が大きく、2023年5月1日時点では、以下の通りです。

<ガソリン平均価格>

・レギュラー/163.7円

・ハイオク/174.8円

電気自動車の充電料金の違い

電気自動車の充電料金の違い

電気自動車の充電料金には、家充電と外充電の違いがある他、家充電でも電力プランの内容や利用時間による違いがあります。また外充電であっても、普通充電と急速充電による料金差があるなど、違いを理解していないとお得な運用ができなくなるためぜひ注意してください。

家充電の料金目安

家充電のコストは契約する料金プランや充電する時間帯などの使い方によって変動します。ライフスタイルに合った契約プランを選ぶことが、コストパフォーマンスに優れた電気自動車の運用につながります。例えば、東京電力エナジーパートナーの料金プラン「スマートライフS」を利用している場合は、以下のように時間帯によって電力料金が大きく異なります。

<スマートライフS>1kWhあたりの電力量料金

・午前6:00~翌午前1:00/25.80円

・午前1:00~午前6:00/17.78円

賢く電気を利用することで、電気自動車の燃費を改善することができます。

家充電の電気自動車専用割引プラン

電力会社によっては、電気自動車所有者向けのサービスがあり、電力使用量に応じたポイントが付与されます。東京電力エナジーパートナーが提供する「eチャージポイント」では、電気自動車もしくはプラグインハイブリッド車のうち、特定の車種を対象に最大で年間3600ポイントが付与されます。デイリーユースとして電気自動車を利用している方は、契約している電力会社のサービスを調べて加入しておくのがおすすめです。

外充電の急速充電と普通充電の料金

外充電には、急速充電と普通充電があり、契約する充電認証カードの種類やプランによって、普通充電もしくは急速充電だけの利用、または両方の充電が可能となっています。充電認証カードとは、受電スポットを利用する際に必要となるもので、カードの発行会社によって独自の充電料金プランが設定されています。充電認証カードがなくても充電スポットの利用は可能ですが、料金が割増しになるため、事前にカードを用意しておくのが無難です。

電気自動車の充電料金を抑えるコツ

充電料金を安く抑えるには、家充電・外充電ともに料金プランを理解しておくことが大切です。

家充電の料金を抑える方法

充電料金を安くするためのポイントの1つが、ベースとなる家充電のプラン選びです。家がオール電化で電気自動車を保有している場合などに、専用プランが用意されていて、お得に電気を利用できるため、契約プランの見直しを検討してみてください。料金が安くなる時間帯に充電するよう運用方法も工夫することで、通常よりも30%程度安く利用することが十分に可能です。

外充電の料金を抑える方法

外充電の料金を安く抑えるポイントは、自分に合った充電認証カードを契約することです。旅行や高速道路利用が多いのか、通勤で使うことが多いのか、休日やレジャーでの使用が多いのかなど、ライフスタイルに合った充電認証カードを利用することで、コストの最適化が図れます。

充電認証カードは、自動車メーカーが発行するものの他に、充電インフラの整備を行なうエネルギー会社が発行するものがあり、それぞれに加入条件があります。

<E-mobility powerが発行する充電認証カード>

ほとんどの充電スポットが利用できる充電認証カードです。急速・普通充電がどちらも使えるプランの他に、急速のみ、普通のみの3プランが用意されています。

<JTBが発行する充電認証カード>

「レギュラー(普通のみ)」と「プレミア(急速・普通併用)の2タイプがあります。発行手数料が無料になっている点が特徴です。

<日産が発行するゼロエミッションサポートプログラム>

多彩なプランが用意されているため、細かなニーズやそれぞれのライフスタイルに合ったお得なプランを選択できます。

<各メーカーのEV保有者が加入できるカード>

月会費などが一定期間無料である他、普通充電を無料で利用できるなどのメリットがあります。

電気自動車の充電で知っておきたいポイント

電気自動車の充電で知っておきたいポイント

充電スタンドを利用する際には、事前に準備しておかなければならないことや守るべきマナーがあります。いざ充電しようと思った時に、スムーズにできるよう知っておくべきポイントを紹介します。

充電認証カードが必要

上記で説明したように、公共の充電スタンドを利用する際には、ほとんどの充電器で『充電カード』による認証が必要です。ビジター利用と比較して料金が優遇されるなど、賢く利用する上で欠かせないカードですから、事前にしっかりと準備しておきましょう。

急速充電では満充電はできない

充電スポットでは短時間での充電が可能な急速タイプが普及していますが、大きな電圧を使用するため、過充電にならないようにバッテリー容量の80%程度までしか充電できない仕様となっています。充電時間も30分の上限が設けられているため、長い距離を走行する際には注意が必要です。

充電スポットには営業時間がある

24時間営業のセルフガソリンスタンドとは違い、充電スポットの場合は営業時間が設けられていることがほとんどです。特に、商業施設や自動車ディーラーなどにある充電スポットの場合は、施設・店舗の営業時間外は利用できないため、あらかじめ確認しておくのがよいでしょう。

キャッシュレス決済が基本である

事前の認証カードの準備が必要であり、ほとんどの充電スポットでは支払いはキャッシュレスになっています。認証カードを持たないビジター・ゲスト利用の場合でも、スマホでの登録で一時利用可能なパスワードを発行してから利用し、クレジットカードでの支払いになります。

利用マナーに注意する

充電待機時間以外は、すぐに車を移動させるのがマナーです。係員などがいないため、利用後はケーブルやカラーコーンなども自分で元の位置に戻しておくことを忘れないようにしてください。

まとめ

電気自動車は従来のガソリン車と比べてローコストで運用できます。さらにお得に利用するには、電気料金プランの見直しや認証カードの取得が必要であることが分かりました。その一方で、電気自動車だからこそ知っておきたい注意ポイントがあることも忘れないようにしたいところです。電気を賢くお得に利用して、快適なカーライフを送ってください。

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。

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