さまざまなリフォーム会社がお得なプランとして、複数の水回り設備がセットになった「水回りリフォームパック」を提供しています。費用が安くなる、まとめてリフォームできるなどメリットがありますが、値段だけで決めてしまうと後悔してしまうかもしれません。パック内容をしっかり確認することが大切です。
この記事では、水回りリフォームパックの内容や選び方のポイントを解説します。
※各補助金の金額や要件などは、2024年5月時点の情報です。
水回りリフォームパックとは?

水回りリフォームパックとは、同メーカーのトイレ・ユニットバス・洗面台・キッチンをまとめてリーズナブルに施工するリフォームプランのことです。トイレと洗面台はセットで行うことが多く、そこにキッチンもしくはお風呂を組み合わせます。4点セットの場合は内装が含まれることがあり、洗面室(脱衣所)を一新できるのが魅力です。
水回りリフォームのタイミングは約10〜20年と言われています。目には見えていなくても全体的に劣化が進んでいるため、まとめてリフォームしたほうがよいでしょう。まとめてリフォームすれば、衛生面を改善できるだけではなく、光熱費の節約にもつながります。
水回りリフォームパックを選ぶメリット

水回りリフォームパックを選ぶと、どのようなメリットを得られるのでしょうか。ここでは、3つのメリットを紹介します。
価格が安くなる
水回りリフォームパックの大きなメリットは、価格が安くなることです。メーカーにまとめて発注をかけると卸値が安くなり、同時に工事を行うことで工事費が抑えられます。本体価格や工事費用などの割引が効きやすくなるため、少しでも抑えたい場合に水回りリフォームパックはおすすめです。
工期を短縮できる
複数の水回り工事を同時に進めることで、効率のいい工程を組めるのもメリットの1つです。リフォームパックを選ぶと同じ業者が入るため、現場の状況をよく理解したうえでリフォームできます。
また、マンションの場合は養生の手間が省けると言っても過言ではありません。基本的にマンションの共用部であるエントランスや廊下、エレベーターなどが汚れたり傷ついたりしないように、ブルーシートや養生パネルを使って保護する必要があります。これも費用が発生する作業工程の1つのため、リフォームする度に行うよりも1回で済むほうが時間も手間もかかりません。
商品選びの手間が省ける
水回りのメーカーやグレードは数えきれないほどあります。最初から希望するメーカーがある場合はスムーズに商品選びができますが、こだわりがない場合1から厳選するのは難しいものです。
しかし、基本的な機能性やデザイン性を持つ人気商品をピックアップして組まれたリフォームパックなら、商品選びは失敗しにくいでしょう。リフォームパックの価格もあらかじめ把握できるため、予算内で探しやすいのもメリットといえます。商品を選ぶのが面倒だったり設備の機能にこだわりがなかったりする人に、水回りリフォームパックはおすすめです。
水回りリフォームパックの費用相場
水回りリフォームパックの利用を考えている人は、どのくらいの費用がかかるのか気になることでしょう。費用相場は「3点セット」と「4点セット」で異なります。おおよその費用相場は以下のとおりです。
- 3点セット:70~200万円
- 4点セット:100~300万円
実際の水回りリフォームパックの費用相場は、選ぶリフォーム会社や組み合わせ方、取り扱うメーカーなどで異なります。また、設備のサイズやグレード、既存設備の劣化状況によっても価格は変動するため、費用相場を超えることも少なくありません。もし移設して設置したい場合は、配管工事や内装工事など大規模なリフォームが必要になり、別途高額な費用がかかります。
水回りリフォームパックを使ってどこまで工事できるかはリフォーム会社によって異なるため、確認してから見積もりを依頼するとよいでしょう。
なお、カインズリフォームでは「トイレ・洗面台・ユニットバス・内装」の4点パックを99.8万円より用意しております。
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水回りリフォームパックの選び方のポイント

水回りをまとめてリフォームできる便利なプランですが、価格以外にもチェックするべきポイントが数多くあります。価格だけで選んでしまうと後悔することも少なくありません。水回りリフォームパックの内容をよく確認してから、見積もりや工事を依頼しましょう。
機能
水回りリフォームパックによって機能のグレードは異なります。多くの場合、メーカーカタログの標準仕様をベースにつくられていますが、より安くするために部分的にグレードを落としていることもあります。
たとえば、お風呂のシャワーは節水式か、トイレには温水洗浄便座が付いているかなど、どのような機能を持つ製品なのかしっかり確認しましょう。希望する機能が付いていない場合は、追加できるかどうかも聞いておくと安心です。機能性を高くしたいあまりオプションをつけすぎると予算オーバーになってしまうため、本当に必要なのか考えてから選ぶようにしましょう。
サイズ
洗面台やお風呂、キッチンにはそれぞれサイズがあります。サイズごとに本体価格が異なるのはもちろん、大きいサイズは別途工事料金がかかることも少なくありません。基本的に水回りリフォームパックに載っている設備のサイズは変えられますが、差額分は発生します。ただし、既存のサイズのほうが小さい場合は、その分値引きされる可能性もあります。サイズは見落としがちな部分のため、しっかり確認するようにしましょう。
アフターフォロー
水回りリフォームパックは価格を抑えられるのが利点ですが、安くリフォームできる代わりに、保証体制やアフターフォローには力を入れていない業者も少なくありません。リフォーム後すぐに初期不良や水漏れが見つかったときに頼れるように、保証体制が整っている業者に依頼するほうが安心です。アフターフォローの取り組みや保証期間については、業者のホームページで確認できます。
施工品質
価格の安さだけで業者を選ぶと、満足のいく仕上がりにならないことがあります。複数の業者に見積もりを依頼して価格だけを比較するのではなく、施工品質の高さもチェックするようにしましょう。業者のホームページに掲載されている施工実績や口コミから情報を得られるため、事前に確認するのがおすすめです。施工実績は文面だけではなく、写真や動画など施工スキルがわかるものがあると信ぴょう性が増します。
補助金の対象かどうか
リフォーム内容によっては、国や自治体が設ける補助金・助成金制度を利用できます。たとえば、要支援または要介護認定を受けている人の住む家に手すりを取り付ける場合は、介護保険を適応可能です。滑りにくい床材や段差の解消なども介護保険の適応対象のため、お風呂リフォームをすると保険金が下りる可能性が高くなります。
補助金を利用すると自己負担額を抑えられるため、賢くお得にリフォームできる手段の1つです。ただし、多くの補助金は予算上限に達したら受付期間であっても終了するため、利用を考えている場合は早めの申請をおすすめします。
水回りリフォームパック選びの注意点

水回りリフォームパックはさまざまなメリットが得られますが、注意点を把握しておかないと後悔するかもしれません。ここでは、3つの注意点を解説します。
諸経費やオプション費用がかかる
水回りリフォームパックに記載されている費用を見ると、一見安いと思うでしょう。しかし、実際に見積もりを見てみると、諸経費やオプション費用がかかって、当初のリフォームパック価格よりも高くなることも少なくありません。どこまでの内容が組み込まれているか内訳を確認することが重要です。標準仕様だと思っていた部分がオプションだったということを後から知る場合もあるため、製品選びや見積時にしっかり確認するようにしましょう。
リフォーム範囲が決められている
水回りリフォームパックは「水回り」に特化したサービスです。そのため、リビングのフローリングや玄関ドアのリフォームなどを一緒に依頼しても、通常料金がかかるので注意してください。柔軟性に欠ける点はデメリットですが、水回りに力を入れていると捉えられるので、水回りのリフォームを考えている人にはおすすめのプランです。もし水回り以外のリフォームを考えている場合は、工事を請け負ってくれるか確認しましょう。
自由に製品を選べない
水回りリフォームパックの製品は、すでに決められていることがほとんどです。多くの場合は、リフォーム会社が得意とするメーカーをラインナップしています。なぜなら、大量に発注をかけることで仕入れ額を安く抑えやすいからです。水回り設備すべてを同メーカーにすると統一感が生まれますが、もし希望するメーカーがある場合はリフォームパックプランを選ばないほうがよいでしょう。そのため、メーカーのこだわりがあまりない人向けのプランだといえます。
まとめ
水回りのリフォームは1箇所ずつ行うよりも、まとめて実施することでコストや依頼負担などが軽減されます。お得に水回りのリフォームをするなら、水回りリフォームパックを活用するのがおすすめです。リフォーム会社によってアフターフォロー内容や施工の品質が異なるため、相見積もりを利用したり施工実績を確認したりして依頼先を選びましょう。
水回りをまとめてリフォームするなら、ぜひカインズリフォームにご相談ください。お得なリフオームパックを用意しているのはもちろん、活用できる補助金についての説明も行っております。
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