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オープン外構とは?門扉のあるクローズ外構の違いやメリット・デメリット

2024年08月30日
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オープン外構とクローズ外構は、住宅の外装デザインにおいて重要な要素です。オープン外構は庭や敷地をフェンスなどで囲まずに自然と調和させるスタイルで、クローズ外構は門扉やフェンスでプライバシーを確保するデザインです。

この記事では、オープン外構とクローズ外構の違いやメリット・デメリットについて解説します。どの外構にするのかを選ぶ際にぜひ参考にしてみてください。

オープン外構とは?クローズ外構との違いは?

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外構にはさまざまなスタイルがありますが、代表的なものとして「オープン外構」と「クローズ外構」があります。これらのスタイルには厳密な定義は存在しませんが、それぞれ異なる特徴を持ちます。

オープン外構は、敷地の周囲に高い塀やフェンスを設けず、開放的なデザインが特徴です。敷地と外部の境界が明確ではなく、視覚的にも広がりを感じられるスタイルです。低いフェンスや生垣、土留めなどを用いることが多く、侵入防止や目隠しの役割はほとんどありません。

一方、クローズ外構は、敷地の周囲を高い塀やフェンスで囲み、プライバシーやセキュリティを重視したスタイルです。外部からの視線を遮り、不審者の侵入を防ぐことが目的となります。クローズ外構は、とくに都市部や隣接する建物が近いエリアで多く見られます。

オープン外構のメリット

NORTH FOREST 24外観3

オープン外構は、その開放的なデザインと機能性から、多くの住宅で採用されています。具体的なメリットについて、詳しく見ていきましょう。

採光の確保

敷地を高い塀や垣根で囲まないため、建物内に自然光がたっぷりと入り込みます。これにより、室内が明るくなり、居住空間が快適になることがメリットです。

たとえば、リビングルームやダイニングルームに大きな窓を設けることで、日中は照明を使わずに自然光だけで過ごせます。これにより、電気代の節約にもなり、エコフレンドリーな生活が実現します。また、自然光は室内の雰囲気を暖かくし、家族が集う場所としてより快適な環境となるでしょう。

開放感のあるデザイン

オープン外構は、塀や垣根で囲まれていないため、庭や外部空間との一体感があります。より開放的なデザインを実現し、リラックスした雰囲気を醸し出せるでしょう。

たとえば、リビングルームから庭へ直接アクセスできる大きなガラスドアを設置することで、室内外の境界が曖昧になります。これにより、庭で過ごす時間が増え、外での活動も気軽に楽しめるようになるでしょう。また、ガーデンパーティーやバーベキューなど、アウトドアのイベントも簡単に開催可能です。このように、家族や友人と過ごす時間が充実します。

自然との調和

オープン外構は自然素材や緑化を取り入れやすく、周囲の自然環境と調和した外観を実現できます。これにより、より自然な雰囲気を演出し、心地良い空間を創造することが可能です。

たとえば、庭に植栽を多く取り入れることで、季節ごとに異なる風景を楽しめます。春には花が咲き誇り、夏には緑が豊かに茂り、秋には紅葉が美しい彩りを添えます。また、天然木を使ったデッキや石材を使った小道を設けることで、ナチュラルな雰囲気を強調できるでしょう。

オープン外構のデメリット

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オープン外構には多くのメリットがありますが、その一方でデメリットも存在します。以下に、具体的なデメリットとその対策について解説します。

プライバシーの欠如

敷地が塀や垣根で囲まれていないため、外部からの視線を遮ることが難しくなります。これにより、家の中での生活が外部から見えやすくなり、プライバシーが確保しづらくなる点がデメリットです。

例を挙げると、リビングルームの大きな窓から庭が見える場合、通行人や隣人の視線が気になることがあります。この問題を解決するためには、窓に遮光カーテンやブラインドを設置する方法があります。

騒音や視線の問題

オープン外構では、周囲の騒音や通行人の視線が直接届くため、居住空間での静寂やプライベート感が損なわれる可能性があります。とくに、交通量の多い道路に面している場合や、人通りの多いエリアでは要注意です。

具体的な対策としては、音を遮るための防音フェンスや植栽を設けることが考えられます。また、騒音対策として、音を吸収する性質を持つ植物を植えることも有効です。

防犯性の低下

塀や垣根がないオープン外構では、侵入者や盗難のリスクが高まり、防犯性が低下する可能性があります。外部からのアクセスが容易になるため、不審者が侵入しやすくなる点が懸念されます。

この問題を解決するためには、以下のような防犯対策が有効です。

対策 詳細
防犯カメラの設置 敷地の入り口や重要な場所に防犯カメラを設置することで、侵入者を監視し、犯罪抑止効果を高められます。
センサーライトの設置 動きを感知して点灯するセンサーライトを設けることで、夜間の不審者の侵入を防げます。
防犯砂利の使用 敷地内の歩道に防犯砂利を敷くことで、侵入者が歩く音を立てるため、侵入を検知しやすくなります。

 

クローズ外構のメリット

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クローズ外構は、敷地を高い塀や垣根で囲むことでプライバシーやセキュリティを確保し、快適な居住空間を提供する外構スタイルです。以下に、具体的なメリットについて解説します。

プライバシーの確保

塀や垣根により敷地が囲まれるため、周囲からの視線を完全に遮れます。これにより、家の中や庭での生活が外部から見えにくくなり、プライバシー保護に効果的です。

たとえば、高さ2メートルのコンクリートブロック塀やレンガの塀を設けることで、道路や隣家からの視線を完全に遮断できます。また、プライベートな庭を作ることで、バーベキューやガーデンパーティーを外部の目を気にせず楽しめます。

防犯性の向上

クローズ外構は、防犯性の向上にも寄与します。堅固な塀や門が侵入者を防ぎ、敷地へのアクセスを制限するため、セキュリティが高まります。さらに、防犯カメラやセンサーライトなどの設備を取り付けることで、より一層の防犯効果が得られるでしょう。

騒音や視線の遮蔽

クローズ外構は、外部からの騒音や視線を遮れるため、居住空間での快適さやプライバシーが守られます。これにより、安心して生活でき、家族のプライベートな時間を大切にできます。

たとえば、交通量の多い道路に面した住宅では、コンクリートの塀を設置することで、車の騒音を大幅に軽減できます。

クローズ外構のデメリット

INDUSTRIAL 24 外観 1

クローズ外構には多くのメリットがありますが、その一方でいくつかのデメリットも存在します。以下に、具体的なデメリットとその対策について解説します。

閉塞感のあるデザイン

クローズ外構は、高い塀や壁に囲まれるため、閉鎖的な印象を与えることがあります。これにより、広々とした感覚が損なわれ、居住空間が窮屈に感じられることがあります。

この問題を解決するためには、デザインの工夫が必要です。たとえば、塀に窓や格子を設けて視覚的な抜けを作ることで、閉塞感を軽減できます。

採光不足の可能性

クローズ外構では、塀や壁によって日光が遮られ、住宅内部への自然光の取り込みが制限される可能性があります。この場合、室内の明るさや快適さが損なわれることがデメリットです。

改善例として塀の高さを適切に調整したり、透明な素材を部分的に使用したりすることで、光を取り込みやすくなります。採光を確保する工夫が必要です。

防犯対策にかかる費用

クローズ外構は防犯性が高い一方で、堅固な塀や門、セキュリティシステムの設置には一定の費用が必要です。これにより、初期投資が高くなる場合があります。

たとえば、コンクリートブロックの塀や鉄製の門扉、防犯カメラ、センサーライトなどを設置する場合、これらの費用が積み重なることで、総額が大きくなります。そのため、予算を考慮したうえでの計画が重要です。とくに優先度の高い防犯設備を先行して導入し、段階的に防犯対策を強化するとよいでしょう。

外構リフォームで失敗を防ぐコツ

外観施工例

外構リフォームの計画や施工においていくつかのポイントを押さえておかないと、思わぬトラブルや後悔が生じることがあります。以下に、失敗を防ぐためのコツを具体的に解説します。

予算とデザインのバランス

外構リフォームを成功させるためには、予算とデザインのバランスを取ることが重要です。理想のデザインを実現するために無理な予算設定をすると、後々の費用超過や質の低下につながる可能性があります。一方、デザインを妥協しすぎると、満足感が得られないこともあります。

たとえば、予算内で希望するデザインを実現するために、素材や施工方法を工夫することが有効です。高価な天然石を使いたい場合は、部分的に取り入れてアクセントとして使用し、他の部分はコストを抑えた素材を選ぶことで、全体のバランスを取れます。

プロのアドバイスの活用

外構リフォームにおいては、専門家のアドバイスや意見を積極的に取り入れることが重要です。プロの意見を参考にすることで、最適な計画やデザインを立てられ、予期せぬ問題を回避できます。

プロの専門家であれば、庭のレイアウトや植栽の選び方、素材の選定など、経験と知識を持っているため、最適な提案をしてくれるでしょう。

メンテナンスや耐久性の考慮

外構をリフォームする際には、将来のメンテナンスや耐久性も考慮する必要があります。耐久性の高い材料やメンテナンスが容易なデザインを選択することで、長期間にわたって外構の美しさと機能性を維持できます。

たとえば、ウッドデッキを設置する場合、防腐処理された木材や合成木材を選ぶことで、耐久性を高めることが可能です。また、植栽を選ぶ際には、成長が早く手入れが必要な植物よりも、管理が容易で長持ちする種類を選ぶとよいでしょう。

まとめ

外構デザインを選択する際は、オープン外構とクローズ外構それぞれの特性を理解し、慎重に考慮することが大切です。オープン外構は開放感や自然との調和を重視する一方で、プライバシーの欠如や騒音・視線の問題があります。クローズ外構はプライバシーの確保や防犯性の向上をもたらしますが、閉塞感や採光不足のリスクが考えられるでしょう。

リフォームする際には、予算とデザインのバランスを考えることやプロのアドバイスの活用、メンテナンスや耐久性の考慮が重要です。カインズリフォームでは、お客様のニーズに合わせた外構リフォームを提案しています。まずはお気軽にご相談ください。

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。

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