リフォームは、見た目やデザインだけを重視すると日々の生活に支障をきたす可能性があります。リフォームを検討している人は、失敗例を学ぶことも大切です。この記事では、家の間取りごとにリフォームの失敗例について解説します。失敗しないための対策についても解説するため、ぜひ参考にしてください。
リフォームの失敗例と対策|リビング編
リビングでは、リフォームにおいてどのような失敗例があるのでしょうか。対策とともに解説します。
床材がリビングに適していなかった
傷がつきやすい床材を選ぶと、リフォームしてもすぐに劣化してしまいます。リビングは家のなかでも多くの時間を過ごす場所であるため、床材は丈夫なものを選ぶべきです。床材の色だけでなく、耐久性についても確認しましょう。
リビング階段を設置して圧迫感が強くなった
リビングのなかに階段を設けるとおしゃれな雰囲気になるため、人気があります。しかし、階段の配置によっては圧迫感が出るケースもあるため要注意です。リビング階段を設置するなら、リビングの広さやバランスも考慮しましょう。
吹き抜けにしたことで冷暖房がききにくくなった
吹き抜けを取り入れると、室内が開放的で明るくなります。しかし、空間が広くなるため、冷暖房がききにくくなる恐れがあります。リフォームで吹き抜けにするなら、同時に断熱材や空調設備も追加するのがおすすめです。
大きな窓にしたことで外からの視線が気になるようになった
大きな窓を設置すると、日の光が室内に入りやすくなります。ただし、道路に面している壁に大きな窓を設けると、外の視線が気になってしまいます。大きな窓を設置する場合は、周辺の環境についても考慮すべきです。
リビングのリフォームで失敗しないためには?
リビングのリフォームを失敗しないためには、間取りをよく考慮しましょう。リビングの広さを考慮し、動線や熱効率にも配慮してリフォームする必要があります。自分たちのリビングの使い方にあわせることも大切です。
また、複数社に相談して見積もりをとると、自分たちのニーズにあう工事を適切な価格で実施してもらいやすくなります。見積もりをとったら、料金や追加工事の必要性などを細かくチェックすることが重要です。
リフォームの失敗例と対策|キッチン編
キッチンにおいても、リフォームの失敗例はさまざまあります。ここでは、キッチンのリフォームの失敗例と対策を解説します。
収納スペース・作業スペースが足りない
リフォームにより、対面キッチンに切り替えるケースも多いです。しかし、対面キッチンにするには、スペースを広めに確保する必要があります。広さを考慮しないと、収納スペースや作業スペースが足りなくなる恐れがあります。
冷蔵庫に適した置き場所がない
冷蔵庫の設置位置や広さによっては、リフォーム後に冷蔵庫を搬入できない可能性があります。リフォーム後に冷蔵庫を買い替えた結果、サイズがあわなくなる場合もあるでしょう。リフォームでは冷蔵庫の置き場についてもよく検討すべきです。
キッチンのリフォームで失敗しないためには?
おしゃれなキッチンにあこがれてリフォームする人も多いですが、見た目だけにこだわりすぎないようにしましょう。キッチンの使い勝手に配慮して、無理なく毎日の家事をこなせるようにする必要があります。動線や配管についても考慮し、効率的な位置関係を実現できるようにしてください。
自分だけではキッチンの適切な配置を判断できないなら、リフォームに対応している業者に相談するとスムーズです。
リフォームの失敗例と対策|お風呂場編
お風呂場についても、リフォームの際にはさまざまな配慮が必要です。ここでは、お風呂場のリフォームについて、失敗例と対策を解説します。
素材の選択ミスをした
お風呂場は湿気が多いため、素材選びも重要です。素材によっては、結露やカビが発生しやすくなる可能性があります。お風呂場を清潔に保つためには、見た目だけでなく素材の特徴も考慮して選ぶことが大切です。
洗い場が狭くなった
お風呂場のリフォームでは、大きめの浴槽を選ぶ家庭も多いです。浴槽が大きくなればゆったりと入浴できますが、その分洗い場が狭くなるため注意が必要です。洗い場が狭いと使い勝手が悪くなります。
窓の位置・大きさで失敗した
お風呂場に窓があると、外の景色を眺めながらゆったりと入浴できます。ただし、位置や大きさが不適切だと、入浴している様子が外から丸見えになってしまいます。また、窓の掃除に手間がかかる可能性もあるため気を付けなければいけません。
最新機能の導入を重視しすぎた
お風呂をリフォームするときは、最新機能の導入も可能です。最新機能を取り入れると便利ですが、実際にはあまり使用しないケースも少なくありません。最新機能を追加すればその分だけ費用も増えるため、必要かどうかよく考えた上で導入すべきです。
お風呂場のリフォームで失敗しないためには?
お風呂場には、結露しにくい素材のパーツを使用しましょう。リフォームを依頼する際に素材ごとの違いを確認すると安心です。お風呂場の環境を良好に保つためには、換気のしやすさにも配慮する必要があります。
また、普段の生活において必要なお風呂場のスペースや機能性についても、冷静に考えるようにしましょう。
リフォームの失敗例と対策|トイレ編
トイレのリフォームについてもさまざまな失敗例があります。具体的な失敗例と対策について解説します。
床材が変色してしまった
床材の種類によっては、トイレの水がはねて変色する場合もあります。特に無垢材を選ぶと変色しやすいため、要注意です。トイレは汚れがつきやすいため、汚れに強い素材を選んだほうが長くきれいに使えます。
便器の選択を間違えてしまった
便器にはサイズの種類があるため、選ぶ種類を誤ると使いにくいと感じる恐れがあります。トイレを使用する人の体格やトイレ全体の広さも考慮したうえで、最適なサイズの便器を選ぶべきです。
音が気になる間取りになった
リフォームでトイレの位置を変更する場合、ほかの部屋との位置関係を考慮しないと音が気になる可能性があります。トイレの音は意外と響くため、間取りに配慮して位置を決めることをおすすめします。
トイレのリフォームで失敗しないためには?
トイレのリフォームをするときは、実際にトイレを使っている場面をイメージすることが大切です。便器に座ったときの体から壁までの距離を計算し、無理なく用を足せるようにする必要があります。掃除のしやすさにも配慮して素材を選びましょう。
また、深夜に家族がトイレへ行っても気にならないよう、トイレと寝室を離すなどの工夫も必要です。
リフォームの失敗例と対策|寝室編
寝室をリフォームするときも、気をつけないと失敗する可能性があります。ここでは、寝室のリフォームの失敗例と対策を解説します。
彩光を考慮できなかった
寝室の採光に配慮しないと、早朝に光が入りすぎて目が覚める可能性があります。特に夏は外が明るくなるのが早いため、寝室が暑くなって寝苦しい朝を迎えるケースもあります。寝室の方角や窓の位置はとても重要です。
壁紙の選択ミスをした
寝室は特にプライベートな空間であるため、こだわって派手な壁紙を選ぶ人もいます。しかし、壁紙が派手すぎると、眠るときになかなか落ち着かないと感じる恐れがあります。寝室の壁紙は落ち着いた色を選ぶのが無難です。
他の部屋の音が気になって寝れなくなった
寝室の配置によっては、寝ているときに他の部屋の音が気になる場合もあります。たとえば、リビングの隣に寝室を設けると、ほかの家族が起きているうちは寝室に行っても音が気になってなかなか寝つけません。
電気のスイッチ・電源の場所が不便
寝室の電気のスイッチや電源の場所に配慮しないと、使い勝手が悪くなります。特に電気のオンオフを切り替えるためのリモコンがない場合は、わざわざ体を起こして電気を消さなければなりません。電源は枕元で使いやすい場所につけるのがおすすめです。
寝室のリフォームで失敗しないためには?
間取り上、どうしても寝室に光が入りやすいなら、リフォームでシャッターを取り付けたり、遮光カーテンをつけたりしましょう。また、寝室は、落ちついて寝られるデザインを採用すべきです。暖かみのある色を取り入れ、リラックスできる空間にしましょう。
静かにゆったり眠れるようにするために、音も遮断できるよう工夫してください。
リフォームの失敗例と対策|子ども部屋編
子ども部屋についても、リフォームでよくある失敗例があります。ここでは、具体的な失敗例と対策を解説します。
部材の選択ミス
子ども部屋に使用する部材の選択を誤ると、音が気になる可能性があります。特に、小さい子供は家のなかでもよく動くため、部材によっては騒音が発生するかもしれません。子ども部屋は遮音性も意識してリフォームすべきです。
子ども部屋のリフォームで失敗しないためには?
子ども部屋をリフォームする際は、遮音性のある部材を選ぶと騒音の心配を減らせます。子どもの成長は早いため、数年後をイメージしてリフォームすることも大切です。子どもが大きくなっても使い続けられるデザインがおすすめです。
リフォームの失敗例と対策|玄関編
玄関をリフォームするときも、さまざまな点に気をつける必要があります。ここでは、玄関のリフォームの失敗例と対策を解説します。
靴を収納しきれなくなった
リフォームで玄関の収納を削減すると、靴を収納しきれなくなる場合があります。子どもが成長すれば靴のサイズも大きくなるため、靴の数は同じでもスペースが足りなくなる恐れがあるでしょう。靴をすっきり収納するには、将来のことまでよく考える必要があります。
靴以外の収納スペースがなくて不便
玄関には靴以外の収納スペースもあると便利です。靴しか収納できないと不便に感じる可能性があります。玄関に充てられるスペースにもよりますが、できるだけ多くの収納スペースを確保できるように工夫するといいでしょう。
玄関のリフォームで失敗しないためには?
玄関に収納したいものの種類や数を洗い出し、どの程度の広さが必要か考えましょう。靴以外にも、ベビーカーやコートなどを収納できると便利です。配置によっては、収納スペースに扉がついていると物の出し入れがしにくくなる場合もあります。玄関の収納スペースあえて扉をつけないという方法も、ひとつの選択肢として検討しましょう。
リフォームで失敗しないために、業者選びは慎重に行う
リフォームするときは、慎重に業者を選びましょう。業者選びに失敗すれば、リフォームが成功しない原因になります。質問に明確に答えてくれる業者を選ぶと安心です。
また、建築士が在籍している業者なら、設計の知見をもとに具体的なアドバイスをもらえます。営業担当者だけでなく、職人の態度を確認するのもおすすめです。価格の安さだけでなく、サービスの質も考慮して業者を選んでください。
まとめ
リフォームをするうえでは、さまざまなことに配慮する必要があります。漠然とした理想だけでなく、実際の使い勝手まで考慮してリフォームすることが重要です。失敗例を参考にし、自宅をよりよくするためのリフォームを実施しましょう。
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