リフォームの仕上がりは依頼する業者次第といえます。リフォーム業者は慎重に選ぶことが大切ですが、リフォーム業者は数多くあるため迷いやすいことでしょう。
この記事では、リフォーム業者の探し方や選ぶ際の注意点など、後悔のないリフォーム業者と出会うために押さえておくべきポイントを解説します。リフォームを検討中の人は参考にしてください。
リフォーム業者の探し方とは
まずは、リフォームを検討している人が実際に取っている見積りの数や、どのような方法で探しているかを解説します。
見積りは何社から取る?
リフォームは依頼内容によって費用が変わることから、実際にかかる金額を確認するためにも見積りを取ることが一般的です。見積りを取る業者の数は人によって異なるものの、1社からしか取っていない人が多い傾向にあります。
ただし、すぐ1社だけに絞る方法にはリスクがあります。後から「ここの業者のほうが同じ内容でも良心的な費用だった」とならないように、よさそうな業者を3~4社くらいピックアップし、比較した上で1社に絞った方が安心です。その場合、1社に絞るまでにかかる期間は1~2カ月くらいが目安となります。
どのようにしてリフォーム業者を探している人が多いか?
国土交通省の「令和2年度住宅市場動向調査」の結果によると、下記の表でまとめたとおり、最も多い探し方は「以前からつきあいのあった業者」、続けて多い方法は「知人からの紹介」です。自分や知人が知っていた業者は信頼しやすいことなどから、利用する人が多く見られます。
情報収集方法と利用者数の割合(%)
・以前からつきあいのあった業者 34.7
・知人からの紹介 26.3
・インターネット 12.3
・折り込み広告 10.6
・業者の直接セールス 7.1
・リフォーム雑誌 1.5
・ダイレクトメール 1.1
・電話帳 0.6
・その他 11.2
・無回答 1.9
※参考:既存戸建住宅の購入価格が調査開始以来過去最高値を更新~令和2年度住宅市場動向調査の結果をとりまとめ~ リフォーム住宅_経年変化比較表|国土交通省
リフォーム業者を探すための具体的な方法
リフォーム業者探しの具体的な方法について、利用の多い4つの方法をピックアップして解説します。
【リフォーム業者の探し方1】昔から知っている業者
近所にある、過去に利用したことがあるなど、昔から知っている業者から選ぶ手段は、リフォーム業者の探し方として最も多い方法です。過去に利用した業者とはリフォームを依頼した業者だけではなく、新築で購入した物件の建築を依頼した会社なども含まれます。
昔から知っている業者を利用するメリットは、相談を気軽にしやすく、近隣の住宅事情に詳しく打ち合わせをスムーズにできる点です。
【リフォーム業者の探し方2】知り合いから紹介してもらう
知り合いで過去にリフォームを経験した人がいれば、その知り合いが利用した業者を紹介してもらうのも方法です。紹介者に対する信頼性が高ければ、業者への安心材料になります。また、紹介してもらえる知り合いがいない場合には、自分が住んでいる家の建築を依頼した施工会社などに問い合わせて、紹介してもらうのも手段のひとつです。
【リフォーム業者の探し方3】折り込み広告
リフォーム業者の情報は新聞の折り込み広告でも見つけられます。折り込み広告には、リフォームを検討する際に知りたい情報が集約して紹介されていることが多いため、情報収集の方法として便利です。価格プランの紹介もあれば他社の価格と比較もできます。
さらに、キャンペーンなどの実施を機に広告を出しているケースも多く、お得に工事ができる可能性がある点もポイントです。
【リフォーム業者の探し方4】インターネットで調べる
インターネットでの検索は、情報収集をする際に広く利用されている手軽で一般的な方法です。「(住んでいる地域) リフォーム」などと入力して出た検索結果を見ると、最寄りのリフォームを依頼できる業者を探せます。複数の業者に一括で見積りを取れるWebサイトを利用すると、効率的に相見積りを取れて便利です。
リフォーム業者を選ぶときの注意点
リフォームを後悔しないためにも、次の2つのポイントに気を付けて業者を選びましょう。
口コミを信じすぎない
口コミはインターネットなどを利用すると簡単に知ることができますが、発信者が不明な情報を鵜呑みにするのは危険です。インターネット上では、満足した内容よりも不満を感じた内容のほうが書き込まれやすいため、悪い口コミが多くても実際に悪い業者とは限りません。
予定どおりに工事が終わったなどの内容はプラスの評価ですが、当然のことでもあるため、わざわざ口コミをする人はほとんどいません。さらに、多くの人はリフォームの経験数が少なく、正しい知識を十分に持たずに主観で評価をしている可能性もあります。
どのようなリフォームをするのか明確にしておく
リフォームにはさまざまな工事の種類があり、業者によって得手不得手があります。そのため、評判が高く信頼性の高い業者でも、必ずしも依頼する人にとってよい業者とは限りません。自分に合った業者を選ぶためには、どのようなリフォームがしたいのかを明確にした上で、希望するリフォームの内容を明確に言葉で伝えられるようにしておく必要があります。
リフォーム業者にはどのような種類がある?
リフォーム業者選びをする際に基本として押さえておきたい、主なリフォーム業者の種類を4つ紹介します。
住宅メーカー
多くの住宅メーカーでは、自社物件のメンテナンスをするリフォーム部門も設けています。したがって、自社物件以外のさまざまな構造の住宅のリフォームにも対応していることが一般的です。また、住宅メーカーのショールームやモデルルームで実際の雰囲気などを確認できます。一方、費用は他の業者などを利用した場合と比べると住宅メーカーはやや高い傾向です。
建設会社
建設会社はさまざまな工事を手掛けていて経験値が高いため、あらゆる住宅のリフォーム工事に幅広く対応できる点が魅力です。
建設会社は複雑な工事への対応力も高い分、費用負担も大きくなる傾向にありますが、管理費は住宅メーカーよりも安いことが多く利用しやすくなっています。管理費とは、工事に関わる保険料など現場の管理に必要となる費用や、事務所運営のために必要な費用などです。
工務店
工務店の多くは、自宅内に作業場を設け、家族を中心に十数人の職人で仕事をしています。家の建築と合わせてリフォームの依頼も受けているところがほとんどですが、対応できるのは一般的な工事です。工務店では高度な設計をすることは難しく、デザイン性の自由度は低くなっています。一方、工期を短縮してもらえて費用が安く済む場合が多い点が工務店の魅力です。
専門工事業者
専門工事業者とは、内装工事や電気工事など部分的な工事を請け負っている業者です。仲介料がかからないメリットがある反面、特定の工事しか依頼できないデメリットもあります。リフォームしたい工事が1種類だけの場合には、専門工事業者に直接依頼すればコストも時間も抑えられます。
ホームセンター
カーポートやウッドデッキ、トイレ、キッチンなど取り扱い商品の種類が豊富です。
カインズには、リフォームの相談窓口「リフォームセンター」や「エクステリアプラザ」が設けられている店舗もあるので、専門のスタッフに直接相談することができます。
リフォーム業者を選ぶコツ
後悔しないようにリフォームするためにはどのようなコツがあるのでしょうか。ここでは、5つのコツを解説します。
希望のリフォームが得意かどうか
業者により得意なリフォームの種類は変わります。そのため、選ぶ際には、自分が希望するリフォームを得意とする業者であるかをチェックしましょう。業者がどのようなリフォームを得意としているかは、業者のWebサイトで調べることが可能です。
たとえば、施工実績や施工事例が多く掲載されているリフォームは、得意であると判断できます。なかには、資格などが必要となるリフォームを無資格でしている悪質な業者もあるため、施工実績だけではなく、必要な資格や許可を得ている業者であるかも確認しておきましょう。
提案が要望に合っているか
プランの提案力が高い業者を選ぶこともコツです。会社や担当者の意見を押し付けることなく、希望に合ったプランを提案し、メリットもデメリットもしっかり説明してくれる業者は信頼できます。さらに、使用する資材などのサンプルを必要に応じて見せてくれる業者も安心です。
質問への回答がわかりやすく的確か
質問をしたときの業者の対応もチェックしておきましょう。リフォームが初めての人にとって見積書や契約書は見慣れないものです。不明な点を質問した際に難しい専門用語を使って答えるなど、相手が理解できるように努めない業者は注意しなければなりません。仕事や依頼者に対して真摯な対応をしない可能性があります。
後々のトラブルを防ぐためにも、いつでもわかりやすく明確に説明してくれる業者を選ぶことが大切です。
相性のよい担当者か
リフォームに関する相談の窓口となる担当者との相性も業者選びでは大事です。相談の時間を楽しみながら気持ちよく過ごせるような担当者でないと、コミュニケーションがスムーズに取れず、完成イメージやプランを具体化するための意見のすり合わせが難しくなります。
さらに、担当者が時間や期日を厳守できる人か、発言や対応の信頼性が高い人かも、合わせてチェックしておくとよいでしょう。
アフターサービスがしっかりしているか
リフォームが無事終わっても、その後にトラブルが発生しないとは限りません。工事中に壁に傷を付けていたなど、リフォーム中に起きたミスやトラブルが、実際に生活してから初めて見つかる場合もあります。
その後も長く安心して暮らすためには、アフターサービスがしっかりしている業者を選ぶことが大事です。保証がないことに承諾して契約した場合、後で欠陥が見つかっても対応してもらえない可能性があります。大事な家のトラブルで泣き寝入りしないためにも、保証の有無や詳細な保証内容をしっかり確認しておくことは重要です。
まとめ
リフォームを依頼できる業者は複数あり、業者によって費用も対応も得手不得手も異なります。一般的に評判がよい業者でも、自分にとってよい業者とは限らないため、自分の希望に合った提案をしてくれる相談しやすい業者を選びましょう。
※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。