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太陽光発電のメリット・デメリット|最大限に節約する3つの方法とは?

2023年05月30日
太陽光発電のメリット・デメリット|最大限に節約する3つの方法とは?

近年、普及が進んでいる「太陽光発電システム」。自然エネルギーである太陽の光を利用した発電方式で、「再生可能エネルギー」のひとつとして近年注目されています。ゆくゆくは導入したいと考えていても、詳しい仕組みがよくわからないからと先延ばしにしている方もいるのではないでしょうか?

「太陽光発電のメリット・デメリットを教えて!」
「太陽光発電システムを設置すれば本当に節約になるの?仕組みを知りたい!」
「設置費用はどれくらい?使える補助金はあるの?」

この記事では、太陽光発電について徹底解説!メリット・デメリットや設置費用の相場、知っておきたい注意点を詳しくご紹介します。また、太陽光発電を最大限活用する3つの方法や、どれくらい節約できるかがわかるシミュレーションコンテンツもご紹介。みなさんの疑問にお答えします!

太陽光発電について知りたい方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

太陽光発電の5つのメリット

太陽光発電のメリット
太陽光発電は、太陽の光エネルギーを太陽光パネルに当てることで電力に変換するという仕組み。太陽光発電を自宅に設置するとどんなメリットがあるのでしょうか?ここからは、太陽光発電を設置するメリット5つを、「家計」「防災」「環境」の3つのカテゴリに分けて、詳しく解説します。

家計へのメリット①電気代を節約できる

太陽光発電が節約につながる仕組みは、簡単にいうと、「昼間は太陽光発電システムで作った電力を使い、夜だけ電力会社から購入した電力を使う」ということ。日中の電力使用量が発電量を下回っていれば電気代はゼロ円になり、電力会社から購入する電力はぐっと抑えられます。

また、電力会社から購入する電力の料金は、使用量によって三段階に分けられており(=電気料金の三段階制)、使用量が多いほど高くなるよう設定されています。太陽光発電の自家発電によって購入する電力量を減らし、購入する電力使用量を下のランクに移動することで、さらに電気代を抑えられるというのが節約のしくみです。

【電気料金の三段階制】

電力使用量 電力量料金(1kWhあたりの料金単価)
120kWh以下 19.88円
120kWhから300kWh 26.48円
300kWh以上 30.57円

 

家計へのメリット②再エネ賦課金を削減できる

「再エネ賦課金」とは「再生可能エネルギー発電促進賦課金」の略で、再生可能エネルギーの電力を電力会社が買い取る際にかかる費用を、国民全員で負担する費用のこと。再生可能エネルギー普及のため、2012年7月から電気料金に上乗せされています。

太陽光発電の普及が進むにつれ再エネ賦課金の単価も年々値上がりしており、今後もさらに上がっていくと言われています。再エネ賦課金は電力使用量に比例して課金されるため、電力会社から購入する電力が少ないほど負担も少なくなります。太陽光発電によって購入する電力を減らすと、再エネ賦課金も減らせるのです。

家計へのメリット③売電収入を得られる

太陽光発電システムで発電した電気は、そのまま貯めておくことはできません。そこで、自宅で使う電力以外の「余剰電力」を電力会社が買い取るのが「売電」というしくみ。

売電は、10年感一定額で買い取ってもらえることを国から保証されているため(電力固定価格買取制度(FIT))、設備投資したけれど売電できず損してしまうといった不安はありません。また、FIT期間が終了しても、各電力会社と契約を結ぶことで、売電を続けることも可能です。

防災面のメリット|非常用電源として利用できる

太陽光発電システムがあれば、災害や停電時であっても電力会社から供給される電力に頼らず自家発電ができるため、非常用電源として利用できるのもメリットのひとつ。停電時であっても、太陽光発電システムを設置していれば、テレビやスマートフォンによる情報収集、冷暖房、冷蔵庫での食品の保存が可能です。ガスや水道が止まっていなければ調理や入浴もでき、通常時と変わらない生活ができるでしょう。

なお、太陽光発電システムによっては、自立運転に切り替えが必要な機器と、自動的に自立運転に切り替わる機器があります。停電時に調べて対応するのは難しいため、必ずあらかじめ確認しておきましょう。切り替えが必要な機器の場合は、機器のどこで切り替えられるのか、実際にシミュレーションしておくとよいでしょう。

環境面のメリット|二酸化炭素の排出削減に貢献できる

太陽光発電は、発電時に二酸化炭素などの排出物が出ないクリーンな発電方式。地球への負荷が少ない、環境にやさしいエネルギーです。しかし、一般的な電力会社の発電方法は、資源に限りのある石油や石炭などによる火力発電。二酸化炭素を多く排出するため、地球温暖化を促進させる大きな要因ととして問題になっています。

各家庭が太陽光発電を導入し、いままで電力会社から購入していた電力を自家発電に切り換えることで、環境問題へ大きく貢献できるのです。

 

太陽光発電を最大限に活用して節約する3つの方法

メリットを最大限に活用して節約するには?3つの方法
太陽光発電を導入するなら、より大きく節約したいですよね。ここからは、太陽光発電で最大限節約するための3つの方法について解説します。

①蓄電池と併用する

太陽光発電をするなら一緒に導入すると節約効果が高くなるのが「蓄電池」。蓄電池は名前のとおり、電気を貯めることができるシステムです。太陽光発電は、発電した電気を貯めておくことができません。しかし、蓄電池を併用すれば発電した電力のうち、使用しなかったぶんをすべて貯めておくことができます。

夜間や雨の日は電力会社から購入せざるをえないところを、自家発電した電力でまかなえるようになれば、太陽光発電のメリットをより大きく実感できるようになります。

②エコキュートと併用する

太陽光発電と蓄電池を併用しない場合、日中は太陽光発電でつくった電力を使って夜間は電力会社から購入した電力を使うのが基本です。そこで、割安な夜間電力を使用するエコキュートと併用し、電気代の高くなる昼間は太陽光発電で発電した電気を使い、電気代の安い夜間にはエコキュートを使うことで、より効果的に節約できます。

ただし、太陽光発電と併用するには、連携機能が搭載されているエコキュートが必要になります。もしすでにエコキュートを導入済みの場合はあらかじめ確認しておきましょう。

③補助金制度を活用する

太陽光発電の導入で受けられる国の補助金制度は、2014年に廃止されてしまいました。しかし、多くの地方自治体では独自の補助金制度を設けています。公募期間や補助金額・交付条件は自治体によって異なります。お住まいの自治体に補助金制度があれば、ぜひ活用しましょう。なお、お住まいの自治体の補助金を調べるには、パナソニックの「太陽光発電システムの補助金を調べる」が便利です。
太陽光発電システムの補助金を調べる|パナソニック

 

太陽光発電のデメリット&知っておきたい注意点

太陽光発電のデメリットと注意点
太陽光発電を設置したいと考えていても、失敗や後悔をすることはないのだろうか?と不安になることもありますよね。もちろん、メリットの多い太陽光発電にもデメリットがないわけではありません。失敗や後悔をしないためにも、導入前にデメリットをふくめてしっかり検討するようにしましょう。

ここからは、太陽光発電を自宅に設置する場合の家計面のデメリットに加えて、知っておきたい注意点も解説します。

デメリット①設置費用が高い

太陽光発電のデメリットとしてまずあげられるのが、設置費用が高く、導入にまとまった金額が必要なこと。設置費用は選ぶ商品や面積によって異なりますが、80〜140万円程度がおおよその目安です。なかなか気軽に出せる金額ではないでしょう。しかし、10年前は約300万だったことを考えると、太陽光発電の設置日は近年大幅安くなってきており、比較的手が届く価格帯になってきているとも言えます。

もし、これから新築や建て替えの予定があるなら、太陽光発電も同時に設置すると、設置費用を抑えられるためおすすめです。太陽光発電自体の価格が安くなるわけではありませんが、電気の配線や屋根での工事を新築工事とまとめて行えるため、工事費用を削減できます。

デメリット②発電状況が天候に影響される

太陽光発電で気になることとしてあげられるのが、雨や曇りの日が続いたら発電できないのでは?という疑問。たしかに、太陽の光を利用した発電方式であるため発電量は天候次第となり、いつでも一定の電力を発電することはできません。日射時間が短い、日射量が少ない日は晴天の日に比べると、発電量が少なくなります。しかし、どんな天気の日も、まったく発電できないわけではありません。曇りの日であれば晴天の日の40%~60%程度、雨天時は5〜20%は発電が可能です。

太陽光発電で大切なのが、十分な日射が得られる設置位置・設置角度に設置すること。できるだけ地域の特性を知っている業者に依頼し、どれくらい発電できるのかシミュレーションの提案もしてもらいましょう。

デメリット③メンテナンス費がかかる

太陽光発電システムは一度設置したら費用がかからないというイメージをお持ちの方もいるかもしれません。しかし、機器や部品の故障がないか、定期的な点検は必要です。また、太陽光パネルは汚れやごみの付着によって効率が低下するため、定期的な清掃も必要になります。経済産業省では4年ごとに1回の定期点検を推奨しており、定期点検の費用は約2万円が目安です。

「パワーコンディショナー」という発電した電力を家庭用電力に変換する装置の寿命は、10~15年。交換する場合の本体費用と工事費はあわせて30~40万円ほどかかります。なお、太陽光パネルの寿命はおおよそ20年~25年。メーカーによる保証期間も15年~20年もあり、長い期間利用できると考えて問題ありません。

注意点①売電価格の下落はデメリットではない

太陽光発電システムの普及が進んだ反面、ここ数年で売電価格は大きく低下したため、売電収入が減ることを懸念して設置をためらう方もいるかもしれません。たしかに、売電価格だけに注目すると、いまから設置するのは損に思えるかもしれません。しかし、そもそも売電価格は、太陽光発電システムの設置や維持管理のコスト、電気代の推移等を考慮し、どんな時期に設置しても利益が同じくらいになるよう計算・調整して価格を決められています。

10年前であれば300万円ほどの必要だった太陽光発電システムの設置費用が大幅下がり、近年では70万~80万程で導入できるようになりました。売電価格が下がっているのは、設置費用等の初期費用が下がったためであり、以前に比べるとローリスクで始められるようになったのは、むしろメリットとも考えられるでしょう。

注意点②太陽光発電が設置できない屋根もある

太陽光発電システムを設置したいと考えていても、設置ができない、向いていない屋根の場合は断念せざるをえないケースが主に3つあります。

ひとつめが、太陽の光を利用しにくい北向きの屋根の場合。多くのメーカーでは、北東より北、北西より北向きの屋根への太陽光パネルの設置は、原則不可としています。また、設置不可ではないメーカーであっても、北向きに設置した太陽光パネルはメーカー保証対象外としていることが多いようです。

ふたつめが、築年数が古い、もしくは耐震性が低い住居の場合。太陽光パネルのパネルの重さは一枚大体15kgほど。20~30枚程度取り付けた場合、総重量は300~450kg以上になります。その負荷に耐えられない屋根や住居の構造の場合は、残念ですが設置はできません。

3つめが、太陽光パネルを設置できる十分なスペースがない屋根の場合。太陽光パネルは、屋根の端から50cmは設置不可といった設置基準が各メーカーにより設けられており、その基準をクリアできない屋根には設置することができません。しかし、近年では狭い屋根にも設置できる太陽光パネルがぞくぞくと開発されています。以前は難しかった場合も、一度業者に相談してみるとよいでしょう。

 

どれくらい節約できる?シミュレーションコンテンツを試してみよう

どれくらいお得になる?シミュレーションサービスを活用しよう
太陽光発電システムを設置することを決めたら、次は業者への相談です。しかし、自宅に設置した場合どれくらい節約でき、どれくらいお得になるのか、ある程度の目安を把握したうえで相談したいですよね。そんな場合は、各メーカーが提供しているシミュレーションコンテンツを試してみるのがおすすめです。

シャープの「ソーラー簡単シミュレーション」は、住所指定でのシミュレーションができたり、パナソニックの「光熱費シミュレーション エネピタ」は月別の発電シミュレーションができたりとサイトごとに特長がありますので、ぜひ試してみてください。

【参考画像】
シャープのシミュレーションコンテンツを試した結果

シャープ|ソーラー簡単シミュレーション|https://suncle.jp/sim/sharp
シャープ|ソーラー簡単シミュレーション|https://suncle.jp/sim/sharp

 

まとめ

本記事では、太陽光発電について解説。メリット・デメリットや設置費用の相場、知っておきたい注意点を詳しくご紹介しました。また、太陽光発電を最大限活用して節約する3つの方法や、どれくらい節約できるかがわかるシミュレーションコンテンツもご紹介しました。太陽光発電についての疑問や悩みは解決できましたか?

カインズでは、ご自宅にあわせた太陽光発電システムや蓄電池のご提案〜施工を承っております。また、初期導入費用がかからない、リースプランもご用意しています。太陽光発電について、わからないことや知りたいことがございましたら、店頭または下記フォームよりお気軽にご相談ください。

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