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階段リフォームで安全・快適な暮らしを実現!リフォームの種類や費用相場を解説

2023年03月28日
KB 直線階段_直線タイプ 施工例①

住み慣れた家も、ライフスタイルや家族構成の変化により、階段のリフォームが必要になる場合があります。経年劣化による補修であったり、バリアフリーを考えてのリフォームであったり理由はさまざまです。この記事では、階段リフォームの種類や費用について、また、リフォームの際の注意点や減税や補助金制度について解説していきます。

階段リフォームの種類と費用

KB 直線階段_樹脂パネル

階段リフォームにはさまざまな種類があります。比較的安価でできるもの、階段の位置を変えるなども大がかりなものまで幅広いです。ここでは、現存の階段を活かしてリフォームする場合の種類と相場費用などを解説します。

階段の手すりの設置

階段の壁に手すりを設置するリフォームです。階段の昇り降りをする際に、手すりがあると安全が確保できます。手すりは太くて握りやすい丸形のものがよいです。手すり自体が外れることがないように、下地にしっかりと設置することが重要です。足腰に不安がある高齢者や小さい子どもも安全に移動することができます。可能であれば、階段の両サイドに設置すると、上りも下りも利き手が使えてより安全になります。

費用相場:約8万~20万円

階段のすべり止めの設置

階段の各ステップに、すべり止め用のマットやシートを取り付けます。階段で起きる事故の多くは、すべりや踏み外しによる転倒や落下です。階段ステップ全体に取り付けるタイプ、一部分だけに取り付けるタイプなど種類はさまざまです。簡単に安価で安全性の確保ができます。

費用相場:約1万円~

階段の床材に新しく床材を上張りする

現存の階段の床材に、新しい床材を重ねて張ります。階段ステップの表面は、経年劣化により傷がついたり破損したりするのは避けられません。しかし、重ね張りをすることで見た目がきれいに生まれ変わります。転倒した場合に備えて、柔らかくて弾力のある素材を選ぶことをおすすめします。

費用相場:約15万~30万円

階段のカーペットの張り替え

現状のカーペットから新しいカーペットに貼り替えます。カーペットが貼られた階段は、年数が経過するごとにシミなどの汚れが目立ってきます。新しいカーペットに張り替える際は、防ダニ仕様がおすすめです。

費用相場:約4万~8万円

階段の勾配を緩やかにする

階段の蹴上げ寸法を見直して、段数を1~2段増やします。階段ステップが急である場合、段数を増やして勾配を緩やかにすることができます。古い家では階段のステップが急であることが多く、急勾配の階段は、上り下りがきつく危険をともないます。既存の階段を活かして、ステップに板を上張りする場合、解体費用がかからないため安い費用でのリフォームが可能です。

費用相場:約20万円台半ば~50万円

階段下に収納を設置する

階段下を収納スペースとして有効活用するためのリフォームです。階段下だけでなく、階段のステップの1段目2段目くらいまでを収納として活用することもできます。扉をつけると見た目にもすっきりとした印象になります。

費用相場:約5万円~30万円

階段の架替えリフォーム

階段の位置はそのままで、新たに階段を架け変えるリフォームです。階段の勾配・色・デザインなど好みに合わせ、イメージチェンジが可能になります。階段の位置はそのままのため、工事期間中は階段が使用できなくなる点に注意しましょう。

費用相場:約60万円~100万円

階段の位置や向きを変えるリフォーム

階段の位置や向きを変更するリフォームです。家全体を支えている柱や壁も移動する場合も多いため、家のすべての間取りを変更する必要があります。その場合、工期が長くなりリフォームにかかる費用もかさみます。

費用相場:約150万円~300万円

大規模リフォームで可能になる階段の種類

KB 直線階段_直線タイプ 施工例②

階段の架替えリフォームや、階段の位置や向きを変えるリフォームを検討している方に、階段の種類やそれぞれの特徴を解説します。

直階段

上階と下階が一直線で見通しがよい階段です。ほかの階段と比べて狭いスペースでの設置が可能です。しかし、直階段は急勾配になりやすく、踏み外すと下まで一気に転落するリスクがあるため、手すりや滑り止めの設置が必須条件になります。できれば、踊り場を設ける工夫をしましょう。

かね折れ階段

階段の途中1ヶ所で、90度折れ曲がっているL字型の階段です。転落した場合でも、途中の踊り場があることで一気に下まで転落するのを食い止められます。直階段と比べて設置するための広いスペースが必要です。

折り返し階段

コの字またはU字型に折り返された階段です。途中の折り返しが転倒時の転落防止になっています。かね折れ階段より、さらに、広い踊り場になるため、休憩スペースだけでなくフリースペースとしての使用が可能です。折り返すために段差が多く設けられていて勾配は緩やかです。設置には十分な広いスペースが必要になります。

らせん階段

1本の柱を軸として、ステップが巻き付くような形状に配置されている階段です。そのため、設置面積が狭くて済みます。デザイン性が高いことも特徴のひとつです。また、大型家具などの運搬が難しく、らせん状のため中心に近いほど踏面が狭くなっています。そのため踏み外しやすいので注意しましょう。ほかの種類の階段と比べて高額です。

オープン・ストリップ階段

踏み板の下に蹴込み板がありません。オープンになっているため開放感があり、明るさを保つことができます。そのため、リビングに設置しても圧迫感が感じられません。スタイリッシュなデザインではありますが、蹴込み板がないため小さい子どもが落下する可能性があります。

カーブ階段

ゆるやかに円弧を描く階段です。洋風住宅のエンテランスで設置されることが多いです。吹き抜けのホールなどに設置するとエレガントで豪華な雰囲気を醸し出すことができます。カーブしている分広いスペースが必要になるため、ほかの階段と比べて高額です。

箱型

蹴込み板があり、箱を積み重ねたような形状の階段で和風住宅に多くみられます。階段下にトイレや収納を設置して有効活用ができます。圧迫感があり洗練さに欠けるため、床板などは明るい色を選ぶことがおすすめです。オープン型と箱型を組み合わせた「ひな段式階段」もあります。

階段リフォームの注意点

Walk way up the stairs to the 2nd floor

階段をリフォームする際の注意点を解説します。

まず事前に知っておくべきこと

階段リフォームをする際、事前に知っておくべきことについて解説します。

蹴上げ(けあげ)・踏み面(ふみずら)

建築基準法第23条「階段の蹴上げおよび踏面の寸法についての規定」によって、階段のパーツごとにサイズが定められています。上り下りしやすい階段のサイズは「蹴上げ18㎝~20㎝、踏み面20㎝~22㎝」です。足腰への負担が気になる方や、体力のない方の場合は18㎝が適当なサイズになります。蹴上げと踏み面の関係は使い心地に強く関係し、非常に重要です。

建築基準法第23条「階段の蹴上げおよび踏面の寸法についての規定」

蹴上げ(けあげ):階段の一段の高さは23㎝以下であること。

踏み面(ふみずら):足をのせる部分の床面の奥行きは15㎝以上であること。

手すり

階段には、手すりの設置が義務づけられています。手すりがないのは壁側であることや、そのほか壁に代わるものとしています。

階段を明るくして安全性を高める

階段スペースを明るくして安全を確保することが大切です。階段が家の北側に設置されている場合や、段差が多く勾配がある階段は暗くなりがちです。足元が見えづらくつまずいたり、踏み外したりして転倒する恐れがあります。床材を明るめの色を選ぶ、照明器具を設置する、採光のために窓を設置するなど、階段スペースが明るくなるような工夫をしましょう。

滑りにくい床材を選ぶ

踏面の部分は滑りにくい素材を選ぶことが重要です。木材やコルク、カーペットなどは特に滑りにくく、また、柔らかいものを選ぶと安全性が高まります。

勾配は実際に上り下りして試して決める

リフォームを検討している段階で、いろいろなサイズの階段の上り下りをしてみることをおすすめします。体格や性別・年齢によっても使いやすいサイズは異なるため、実際に試してから決めることが重要です。

階段リフォームに関する補助金や減税措置について

modern stairs in new office building

階段リフォームがバリアリフォームを目的とする場合、国の減税措置を受けるためには一定の条件が必要になります。それぞれの減税措置のおおまかな内容について、把握しておきましょう。

バリアフリーリフォーム減税・ローン型

返済期間5年以上の住宅ローンを利用してバリアリフォームをした場合です。年末のローン残高の1%が、リフォーム後5年間は所得税から控除されます(上限あり)。

バリアフリーリフォーム減税・投資型

手すりの設置や階段勾配を緩和するためのリフォームをした場合、工事内容から算出される控除対象額の10%が、翌年の所得税から控除されます。必要書類を添えて確定申告を行います。主な要件はローン型と共通です。

固定資産税減税

固定資産税の3分の1が減額される制度です。一定のバリアフリー改修を行った場合に翌年の家屋に課税されますが、工事後3ヶ月以内に必要書類を添えて市町村に申請すると、固定資産税が3分の1に減税されます。主な要件は以下のとおりです。

・65歳以上の人の住まいであること。

・築10年以上経過していること。

・バリアフリー改修の工事費用が50万円以上であること。

介護保険による助成制度

要支援・要介護認定を受けている人が受けられる制度です。自宅のバリアフリーリフォームをする際に、介護保険による補助が受けられます。支給額限度基準額は20万円の9割、18万円です。申請の手続きは、担当ケアマネージャーに相談して進めていきます。

自治体の制度

自治体ごとに補助金制度を設けている場合があります。階段リフォームを検討する際には、お住まいの市町村の窓口やウェブサイトで確認することをおすすめします。

出典:介護保険における住宅改修|厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/general/seido/toukatsu/suishin/dl/07.pdf

住宅リフォームに関する減税制度の概要|リフォネット、公益社団法人住宅リフォーム・紛争支援センター

https://www.refonet.jp/csm/info/fund/tax_reduction/index.html

まとめ

階段は家の中でも、事故が起きる可能性がある危険な場所のひとつです。そのため、ライフスタイルの変化や家族構成の変化に合わせて、より安全に暮らすための配慮が必要になります。階段の使い勝手が悪いと感じるようになったら、リフォームを検討するタイミングです。減税や助成制度など賢く利用して、より快適な暮らしを実現しましょう。

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。

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