お盆や年末年始などの帰省シーズン、外出することが多い土日、寝静まった夜間など、住宅は空き巣に狙われやすいです。自宅の外回りを対策することで、空き巣が侵入しづらい防犯性の高い住宅になります。今回は、空き巣が嫌がる家の条件や、外回りでできる防犯ポイント6つをご紹介します。
家の外回りの防犯対策をしよう

夜間のみんなが寝静まった時間帯や、外出していて不在の瞬間を狙って侵入してくる空き巣。お父さんやお母さんが共働きで遅くまで働いていたり、子どもがスイミングスクールや学習塾などの習い事で家を空けていたりする間は、空き巣にとって絶好の侵入チャンス。
なかには在宅中の油断している無防備な状態を狙う空き巣までいます。特に、エアコンを付けずに窓を開けたまま過ごす秋口や春先は要注意です。
空き巣の手口は年々巧妙になっていて、従来の防犯だけでは対策不足といえる時代になっています。なかでも、庭や玄関などの外回りは、空き巣が外から住宅を見て侵入できそうかどうかを判断するポイントのため、改めて侵入対策を見直してみるのがおすすめです。
空き巣が嫌がる家の条件

空き巣は雑草が生えっぱなしの庭や手入れされていない木々、高い塀に囲まれている住宅など、とにかく人目につきにくく、住民の防犯意識が低い家を狙って侵入してきます。見方を変えてみれば、空き巣が好む条件と反対のことを徹底していれば侵入対策ができるということです。
外からの見通しが良く、夜でもライトがついていて明るい。庭木の手入れがされていて防犯意識が高いことをアピールできれば、それだけで空き巣に狙われる可能性がグッと減ります。
外からの見通しが良い
玄関ドアのカギをかけているからといって、必ずしも安全ではありません。空き巣はドアノブを破壊してドアをこじ開けたり、窓ガラスを割ったりして侵入してきます。これらの破壊行動は目立つため、侵入を試みる姿が人目につく場合は犯行におよびづらいもの。
そのため、玄関付近や窓は外からの見通しが良い状態にしておくのが望ましいです。高いブロック塀を設置していると、外からの視線を遮断してしまうため、ブロック塀の中へ侵入さえしてしまえば空き巣が玄関ドアや窓ガラスをこじ開けていても目立たないというリスクがあります。
住宅の中へ行き来しやすい出入り口が、外からの見通しが良い状態になっているかどうかは、空き巣が嫌がる条件のひとつといえます。
夜でもライトが付いていて明るい
空き巣は人目に付くことを嫌うため、外を出歩いている人が少ない夜間に犯行におよぶケースが多いです。闇夜に紛れて住宅へ侵入し、脱走する際も目撃されづらいメリットが空き巣にはあります。しかし、玄関や室内のライトがついていて、住宅近辺を照らしているとどうでしょう。明るいライトの中で空き巣の姿がはっきりと見えてしまうため、侵入しづらい効果が期待できます。
特に玄関のカギや窓ガラスのカギをこじ開けて侵入するタイプの空き巣は、侵入中の姿を照らされてしまうため、できるだけ避けたいと考えるものです。さらに、道路の端に街灯があれば、防犯効果はより高まります。
庭木の手入れや片付けがされている
直接的な侵入対策は大切ですが、中には日頃のお手入れをしっかりしているだけで空き巣が嫌がる住宅になることもできます。特に、庭木の剪定や雑草取りなどのエクステリアに気を配っている住宅は、侵入を避ける傾向があります。理由としては、きちんと手入れをしていることで管理能力が高く、防犯意識も高いかもしれないという連想をするからです。
外からはっきりと侵入対策が見えなくても、防犯対策がされている可能性を感じた瞬間に空き巣は侵入することをためらいます。一方で、庭木が伸び放題で木陰ができていて身を隠しやすかったり、防犯意識の低さを見抜かれて施錠し忘れていたりといった住宅は、空き巣に狙いを定められる可能性があるため要注意です。
家の外回りでできる防犯ポイント6つ

外回りの防犯ポイントをしっかりと整えておけば、空き巣に侵入されるリスクを減らすことができます。外から住宅を見たときの見通しが良く、夜間でも侵入経路である玄関や窓が明るい住宅は侵入しづらいです。
また、エクステリアのお手入れをきちんとしておくことで、防犯意識の高さを間接的にアピールすることも防犯ポイントといえます。ここからは、家の外回りでできる防犯ポイント6つについて詳しく解説します。
ブロック塀や植栽よりも視界の良いフェンス
昔からある古い住宅では、ブロック塀を使用しているケースが多いです。しかし、ブロック塀は外からの視線を遮断してくれる一方で、見通しが悪く、空き巣に侵入されるとかえって空き巣の姿を隠すための壁になってしまいます。
植栽も同様で、空き巣の姿を隠せる高さにあると防犯効果は期待できません。防犯対策として設置するのであれば、ブロック塀や植栽よりも視界が良いフェンスがおすすめです。目隠しとしての機能は果たしながらも、すき間から見通せるようになっているため、空き巣の侵入対策に効果的です。
また、ブロック塀は経年劣化しているケースが多いため、外回りの防犯対策とあわせてリフォームするのも良いでしょう。
地面には防犯砂利を敷き詰める
空き巣は住民や通行人に発見されるのを恐れているため、大きな音を立てることが防犯に効果的です。踏むと大きな音でジャリジャリと鳴る防犯砂利は、裏口や窓などの侵入されやすい経路の地面に敷き詰めておけば、防犯対策になります。
大がかりな工事をする必要もなく、ホームセンターなどで購入するだけのため手軽にできるのが嬉しいポイント。砂利を敷くことによって雑草が生えるのを抑制する効果も期待でき、まさに一石二鳥です。
センサーライトを設置
空き巣は明るい場所で自分の姿を晒されるのが嫌いなため、夜間の防犯対策ではセンサーライトを取り付けるのが効果的です。センサーライトは、人が通ると反応する人感センサーを搭載していて、侵入しようとした場合はもちろんのこと、通行人が通りがかったときでもライトで照らしてくれます。
空き巣にとっては非常にやっかいな防犯ポイントです。玄関付近や屋根があって暗くなる場所に取り付けておくのがおすすめ。家族の帰りが夜の遅い時間になったときにも明るく照らしてくれるため、安全面でも活躍します。
防犯カメラの設置も視野に
街中のいたるところや店舗などの施設でも不審者の犯罪抑制に役立っているのが防犯カメラです。防犯カメラを設置している住宅は、空き巣にとって防犯意識の高い家だと判断する材料になり、高い防犯効果が期待できます。
防犯カメラを設置する際は、玄関や庭、ガレージなどを写せる角度で設置するのがポイントです。雨に濡れても大丈夫なように、防水機能がついた屋外用の防犯カメラを選ぶのがおすすめ。赤外線で写す防犯カメラにすれば、夜間の暗くて写りづらい場所でもしっかりと通る人の姿を捉えることができます。
ただし、防犯カメラは費用が高いのが導入のネックになります。費用を抑えつつ防犯対策したい方の間には見た目だけ防犯カメラそっくりなダミーカメラを考えている方もいますが、電源に接続されていなかったり、埃が被っていて稼働していないことがバレたりと、犯罪のプロには見破られる可能性があるため注意が必要です。
防犯意識をアピールしていても、実際の侵入対策が伴っていないと判断されたらかえって侵入するきっかけを与えることになります。
窓ガラスに防犯フィルムを貼る&補助錠の取り付け
空き巣が外から侵入する場合の侵入経路は、玄関ドアだけでなく窓ガラスもあります。掃き出し窓はもちろんのこと、出窓などにも注意しなければなりません。
ガラスの間に特殊な樹脂のフィルムを挟んだ防犯ガラスが設置できれば、高い防犯効果を発揮します。しかし、防犯ガラスはリフォームが必要なため、手軽に導入できる防犯ポイントとは言い難いもの。そこで役に立つのが、防犯フィルムです。
一般的な住宅にある窓ガラスへ防犯フィルムを貼り付けるだけでOK。1階の掃き出し窓や、トイレ・浴室の出窓などに貼り付けるのが望ましいですが、難しい場合は侵入されやすい大きな窓だけでも徹底しておきたいところです。防犯フィルムに加えて、サッシに後付けできる補助カギをつけておくとさらに安心できます。
庭は常に手入れした状態を保つ
直接的な防犯効果ではありませんが、管理が行き届いた庭を含むエクステリアは、管理能力の高さ、ひいては防犯意識の高さを潜在的に想像させます。
伸びっぱなしの庭木を放置していたり、脚立などの家財が散乱したりしている庭は、住宅の外や中が荒れて多少の痕跡を残しても侵入に気づかれにくいと思われる可能性があります。そのため、外から見えるエクステリアは常にきれいな状態を心がけるのがおすすめです。
また、郵便ポストに郵便物が溜まっていると管理が行き届いていない、もしくは不在時が多いと判断されたり、女性の下着だけを見えるところへ干していると侵入しやすい、鉢合わせしても問題ないと強行されたりします。これらは基本的な防犯対策ではありますが、基本をしっかり見直すことで空き巣を未然に防ぐことができます。
まとめ
明かりがなく暗い、高い塀や植栽が隠れ蓑になっている、管理が行き届いていないなどの要素がそろうと、空き巣に目を付けられる可能性が高まります。センサーライトや防犯カメラの設置、庭の手入れなどを徹底して、防犯意識の高い家を目指していきましょう。
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