物置の購入を考えているものの、商品数が多くてどれを選んだらいいのか悩んでいる方もいるでしょう。ホームセンターのカインズでも、オリジナルの物置を5タイプ扱っています。エクステリア商品の目利きに長けたカインズだからこそ、機能性もデザイン性も優れた商品を揃えていますので、ぜひ物置選びの参考にしてみてください。今回は、物置を購入する上で押さえておきたい基礎知識と、カインズオリジナルの物置について紹介します。
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物置の基礎知識

まずは、物置を選ぶにあたって押さえておきたい基礎知識を紹介します。
物置に収納できるもの
物置は便利な収納グッズですが、収納に向いているものと向いていないものがあります。とくに夏は物置の中が車内のように高温になり、地域にはよるものの40〜50℃ほどになるといわれています。断熱材付きの物置もありますが、40℃前後まで上がってしまうようです。そのため、劣化の原因になるリスクがあるものは収納できません。
ガーデニング用品やタイヤ、アウトドア用品などは、物置に収納しても問題ありません。ペットフードを含む食品、スプレー、本・写真といった劣化や爆発の危険があるものを収納するのは避けるようにしましょう。収納する予定のものを見直すことで、物置のサイズを決める参考になります。
物置の設置場所
物置の設置場所にはいくつか条件があります。湿気や熱気の影響を受けやすい場所は、物置の劣化が早まるリスクがあるためNGです。具体的には、エアコン室外機や給湯器、浴室の換気口、雨樋付近などが避けた方がいいでしょう。また、屋根から雪や雨が降り注ぐような場所も、物置の屋根が破損する原因になるため避けるのが無難です。風通しがよく、十分なスペースのある場所に設置しましょう。
くわえて、雨水マスや水道点検口、散水栓などを覆う形で設置するにもNGです。さらに、マンションの場合はベランダの境壁(蹴破り戸)付近に置いてしまうと、避難通路を塞いでしまうことになるため設置できません。
物置の費用相場
物置の設置を業者に依頼する場合の費用目安は、本体価格3〜40万円にくわえて約3~7万円程度かかります。費用の内訳は以下の通りです。
- 本体価格
- コンクリートブロック価格
- 組み立て費用
- 転倒防止工事費用
なお、物置の組み立てのみであればDIYでも可能ですが、その場合も転倒防止工事は必須です。物置の転倒防止工事とは物置を地面に固定するための工事で、転倒や劣化などのリスクを防ぐ効果があります。
物置の寿命
金属製の物置であれば、耐用年数は15〜20年ほどが目安です。物置は比較的長持ちするエクステリアではありますが、設置場所や使用方法によっては劣化しやすくなる恐れもあります。また、汚れがたまっているとサビの原因にもなるため、こまめなお手入れが大切です。
物置の日常的なお手入れ方法は、水洗いとワックスがけのみで十分です。ワックスは自動車用のものが物置にも使えますので、車のメンテナンスとセットで物置のお手入れを行うといいでしょう。サビが発生した際は、サンドペーパーもしくはワイヤーブラシで削り落とした上で、補修用塗料を塗ってください。
物置の選び方

物置選びでかならず押さえておきたいポイントが、サイズ、扉の開き方、棚のタイプの3点です。
サイズ
物置のサイズは、設置スペースや収納したいものに合わせて選びましょう。選ぶサイズによっては、敷地内の導線を遮ったり、日当たりが悪化したりしてしまうリスクもあるため要注意です。物置本体の高さにくわえて、下に設置するブロックのサイズも加わります。庇の下など高さ制限のある場所に設置する場合は、ブロックも含めてサイズを慎重に検討しましょう。
また、物置を設置するためには、前後左右に10〜20cmの作業スペースが必要です。設置後にものをスムーズに取り出すためにも、物置前面のスペースは広めに確保しておくのが理想ですので、設置できるスペースが限られている場合は慎重にサイズを検討してみてください。
扉の開き方
物置の扉の開き方は、大きく分けて3種類あります。
襖のように扉を横にスライドさせることで、間口の半分が開くタイプです。左右どちらにも開けることが特徴で、狭いスペースにも置きやすいのが魅力です。
右側もしくは左側にのみ扉を寄せながら開くタイプで、サイズの大きい物置でよく見られます。冷蔵庫と同様にどちらに扉を寄せるかによって使い勝手が変わってくるため、設置スペースに合わせて決めましょう。
2枚の扉を観音開きするタイプの物置です。大きなものも収納しやすいですが、扉を開閉するためには全面に広いスペースが必要です。
棚のタイプ
物置内部に取り付けられている棚は、大きく2タイプに分けられます。
物置の全面に棚を設置できるタイプです。棚の位置は原則上下に調整できるため、収納したいものに合わせて決められます。
物置の片側に、スキー板や釣り竿といった縦長のものを収納できるスペースが設けられたタイプです。長もの収納スペース以外の箇所は、全面棚タイプと同様に高さを調整できる棚が設置されています。
おすすめのカインズオリジナル物置
ここからは、カインズオリジナルの物置を5タイプ紹介します。
グラッセシリーズ

グラッセシリーズは、ベーシックなデザインが魅力の物置です。カラーバリエーションはシャンパンゴールドのみで、サビに強い鋼版が使用されています。サイズ展開が豊富で、スリムで本体価格3万円台の商品から、自転車置場スペースのついた大型の商品までさまざまです。そのため、要望に適した商品が見つかりやすいでしょう。扉タイプも引き戸の商品もあれば、片引き込み戸、全面開口タイプもあります。把手は誰でも使いやすいユニバーサルデザインが採用されています。
グラッセ(カインズオリジナル)の商品一覧|物置・倉庫
ディズニー物置

ディズニーキャラクターが扉にプリントされた、カインズオリジナルの物置です。機能性にも優れていて、扉は開閉しやすい吊り戸式を採用しています。棚は全面棚タイプかたて置きタイプを選択でき、棚の位置は調節可能です。表面にはサビに強い塗装が施されていて、長い期間ディズニーのデザインを楽しめます。
ディズニー物置(カインズオリジナル)の商品一覧|物置・倉庫
esbox

コンパクトなサイズ感と、全商品5万円以下のリーズナブルさが魅力のシリーズです。色はナチュラルホワイトが採用されていて、さまざまな外観と調和しやすいでしょう。高さ1m以下の商品もあり、2台目として迎えるのにもピッタリです。リーズナブルな分、棚板は1枚のみなため購入時はあらかじめ注意してください。
esbox(カインズオリジナル)の商品一覧|物置・倉庫
ベイズ

扉の色が、ブラウンとホワイトのツートンカラーになっているのが特徴の物置です。サイズ展開は、床面積1.62m2と1.2m2の2種類があります。扉は上吊り式で開閉しやすく、鍵は仮ロック機能付きです。棚は長もの収納タイプで、棚板は2枚付属しています。
ベイズ(カインズオリジナル)の商品一覧|物置・倉庫
庇付き収納庫

デザイン性に優れた木目調の物置です。和モダンをはじめ、さまざまな住宅の外観やエクステリアデザインとも調和しやすいでしょう。庇付きのため雨の吹込みを防ぎ、道路から覗かれるのも防げる機能性の高さも魅力です。土台ブロックを目隠しするカバーも付属しているため、デザインにこだわる方にとくにおすすめです。
庇付き収納庫 CZ_1790|カインズオリジナル
物置を設置する際の注意点
物置の設置で後悔しないために、事前に知っておきたい情報を3つ紹介します。
地面への直置きはNG
物置は地面に直接置くのではなく、基礎ブロックの上に設置します。必要なブロック数は商品によって変わってきますが、一般的なサイズの物置であれば6個です。カインズリフォームのHPでは、商品ページに必要ブロック数を明記していますのでご確認ください。
転倒防止工事が必須
物置は組み立てて置くだけでは、強風や雨などで転倒する可能性があります。そのため、設置場所の地面に合わせた工事が必要です。物置の組み立て自体はDIYでも可能ですが、強度を確保するためには業者に依頼するのが無難でしょう。
建築確認申請や固定資産税が必要になるケースも
コンクリートブロックを使って地面に固定した物置であれば、基本的に申請や税金の支払いなどは必要ありません。しかし、施工方法によっては建築確認申請や固定資産税が必要になるケースもあります。物置の購入時は店頭窓口や問い合わせフォームで、念のため物置に関する法律や税金について確認しておくと安心でしょう。
カインズで物置を設置する流れ

最後に、カインズを通して物置を設置する場合の流れを紹介します。
申し込み・見積もり
店舗窓口またはオンラインの見積依頼フォームから申し込んでください。現地調査は原則実施していないため、設置場所の採寸は自分で行う必要があります。
契約・支払い
見積内容に納得がいったら契約し、費用を支払います。入金確認後、施工業者を手配し日程を調整します。入金確認から施工までの期間は、通常1ヶ月ほどです。
施工・引き渡し
基本的には工期1日で設置が完了します。仕上がりに納得がいったら引き渡しです。
まとめ
今回はカインズオリジナルの物置の紹介を中心に、物置について解説しました。物置はDIYで設置することも不可能ではありませんが、専門業者に転倒防止工事を依頼すると台風や積雪などの悪天候時も安心です。また、物置には設置してはいけないものや、収納しない方がいいものもありますので、事前にしっかり理解しておきましょう。物置について不明点があれば、お気軽にカインズにご相談ください。店頭ではカインズオリジナルの物置を実際に見ることもできますので、サイズ感や使用感を確かめられます。Webでもお問い合わせを受け付けていますので、ぜひご活用ください。
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