- 「自宅に物置が欲しいけど、どうやって設置したらいい?」
- 「庭のどこに物置を設置したらいいか分からない」
などとお困りの方は多いのではないでしょうか?
物置を設置する工程は、大きく分けて3ステップと意外にもシンプル。しかし、しっかりと水平な所に設置しないと、せっかく長持ちする丈夫な物置も数年後に買い替えということになりかねません。
この記事では、物置を設置する全3ステップの手順と注意点、さらに設置に適している場所や気になる費用面を解説します。
なんとなくの理由で設置場所を選んでしまうと、日当たりや防犯面で思わぬデメリットが生じることもあります。地面の固さや傾斜も考慮に入れつつ、自宅の中でもっとも物置設置に適している場所を考えましょう。

物置設置の工事はたった3 ステップ
物置を設置するため工事は、大きく下記の3ステップに分けられます。
- 地面を水平にする
- コンクリートブロックを置く
- アンカーを設置する
自分でDIYする場合も業者に依頼する場合も、基本的にやることは変わりません。特に地面をきっちり水平にできるかによって、物置の寿命は大きく変わってきます。
地面を水平にする(基礎工事)

物置を設置する工程の中で最も重要なのが基礎工事です。基礎工事で地面をしっかり水平にしておかないと、後になって下記のようなデメリットが生じてしまいます。
・物置が組み立てづらくなる
・扉が開きにくくなる
・物置の寿命が短くなる
土台が水平になっていないと、物置を設置してから扉が開かないなどの不具合が生じてしまい、また一からやり直しということにもなりかねません。また、地面が水平になっていないと物置に長期的に負担が加わり、本来10年持つべき製品が3~5年で買い替えとなってしまうこともあります。
業者に依頼するうえでは、水平でない場合、調整費用が追加で発生する可能性があります。また、自分自身でDIYしようと考えている人は土台で物置の寿命が変わってきます。そのため、最初の土台作りこそ最も時間をかけて正確に行うべきステップと言えるでしょう。
コンクリートブロックを置く

土台がしっかりと水平になったら、まずはコンクリートブロックを設置します。ブロックを置くことで地面と物置の間にスペースが生まれ、通気性が確保される、サビができにくくなるといった効果が期待できます。
業者に物置設置を依頼する場合は基本的に業者側でコンクリートブロックを用意してくれますが、DIYの場合はホームセンターなどで購入しなくてはなりません。1個あたり100円程度と安価なため、事前に必要個数(4~6個)を購入しておきましょう。
アンカーを設置する(転倒防止工事)

物置を設置したら、最後に転倒防止のためのアンカーを設置しなければなりません。アンカーとは物置を地面に固定する金具のことで、地震や強風などの揺れに対する強度を高めることができます。
DIYの場合、アンカー工事を省略してしまう人も少なくありませんが、地面に固定されていないと地震や台風などの自然災害で物置が横転し、物置内の物が破損する可能性があります。専用の金具やオールアンカーなどの工具があれば決して難しくはありませんので、DIYでも必ず設置するようにしましょう。
アンカーを設置すべき場所や数は、物置の種類によって異なります。小型の物置であれば4か所であることが多いですが、すべて側面に設置する場合や側面と前面に設置する場合などさまざまなため、必ず製品ごとのアンカー設置場所を確認してください。

設置できない場所はある?物置の設置に向いている場所

物置を設置するにあたり、「家のどこに置こうか?」と悩む方は多いでしょう。物置の設置場所を決めるうえでは、主に以下のポイントを考えると安心です。
- 地面が水平か
- 物置によって日当たりが悪くならないか
- 防犯面は安全か
特に家の南側に物置を設置する場合は、物置によって日当たりが悪くならないか、物置を足場として自宅に侵入されるリスクがないかなどを考える必要があります。
また、よほど土地に傾斜がある場合を除き、基本的に物置を設置できない場所はありません。土地に傾斜がある場合は、下記の方法によって物置を水平に設置することができます。
地面が土の場合
地面が土でできている場合は、とにかく水平にならすことが大切です。ガーデニング用品を用いても良いですが、野球場などで使うトンボがあると理想的です。
また、盛り土などで地面がフワフワしている箇所があると、物置の重さで沈み、傾いてしまう可能性があります。地面をならす際には、一通り全体を踏み固めておくようにしましょう。
地面が砂利の場合
地面が砂利でできている場合には、そのまま物置を設置することはできません。砂利の上ではブロックが安定せず、わずかな揺れでも物置が大きく傾いてしまう可能性があるからです。
そのため、まずはブロックを設置する部分の砂利を取り除き、地面をならしたうえでブロックを設置するようにしましょう。この際、ブロックよりも高い位置に砂利が来ていると土台が安定しないため、少なくても3cm以上はブロックが上に来るように設置してください。
地面がコンクリートの場合
「うちはコンクリートの地面だから水平なはず」と考える人は多いですが、実はこれは間違いです。と言うのも、コンクリートは雨水などが流れるようにわずかな勾配が付けられているからです。
そのため、コンクリートの上にブロックを設置する際はモルタルなどを利用し、勾配に合わせてブロックを微調整しながら設置しなければなりません。水平器を使えばDIYでも不可能ではありませんが、慣れていないとかなり骨の折れる作業となります。地面がコンクリートだと安心してしまいがちですが、コンクリートだからこそ調整が難しいということを覚えておきましょう。

物置設置にかかる費用と工事期間
物置設置にあたり、一番気になるのはやはり費用でしょう。業者に依頼した場合と自分でDIYした場合を比較すると、差はおよそ3~7万円となります。
|
物置本体価格 |
組み立て費 |
転倒防止工事 |
コンクリートブロック |
業者に依頼 |
3~40万円 |
2~5万円 |
1~2万円 |
△(業者により異なる) |
DIY |
3~40万円 |
– |
– |
1,000円 |
工事期間は1~7日と、ケースごとに必要な日数は大きく異なります。基本的には1~2日で終わることが多いですが、凸凹の地面に設置する際には少し長めに見ておくと良いでしょう。
業者に依頼する場合

業者に依頼する場合の費用は、基本的に物置の本体価格∔約3~7万円となります。組み立て費や転倒防止工事は業者によって金額が異なるため、事前に無料見積もりを利用しておくと安心です。
また、地面の強度が不十分な場合、地盤を固めるための転圧工事が必要となるケースがあります。実際に業者に見てもらわいと判断は難しいですが、転圧工事が必要な場合には約5万円が追加されることを想定しておきましょう。
DIYする場合

DIYをする際は、基本的に物置の本体価格∔コンクリートブロック代(約1,000円)と考えて問題ありません。地面がコンクリートでできている場合には、ブロックを水平に設置するためのモルタルが必要となります。
工事期間はDIYに慣れていれば1日でも可能ですが、慣れていないと土台の設置に2~3日かかることもあります。特に土台は焦って作ると、後になってから立て直しということにもなりかねませんので、じっくり慎重に行うようにしてください。

物置設置の際はサイズ確認を忘れずに!

物置の設置方法が身についたら、最後に自宅に適したサイズの物置を選びましょう。とても基本的に思えますが、実はサイズ選びで失敗してしまう人も少なくありません。物置のサイズには以下の2種類があるため、混同しないよう十分に注意してください。
- 規格標記:収納部分のサイズ
- 屋根標記:天井のでっぱりを含めたサイズ
高さを考えるうえでは、【屋根標記∔コンクリーブロックの高さ】が全体として必要な高さとなります。いざ設置してから「大きすぎた」と後悔しないよう、必ず設置後のサイズ感をイメージしながら物置を選んでくださいね。
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