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機能性だけでなく安全性も大切!物置の転倒防止のノウハウを伝授!

2022年06月07日
稲葉物置 FK-3022S

自宅の中にしまい切れない荷物、普段の生活ではあまり使わない荷物を収納するのに、物置はとても便利な道具です。しかし、何らかの影響で物置が転倒してしまう可能性があります。もし物置が倒れたら、すぐそばにある自宅などの建物に衝突したり、収納しておいた荷物が破損したり、さらには近くにいる人がケガをしたりと、思わぬ事故につながることも考えられます。そうした事故を防ぐには、一体どのような措置を取ればよいのでしょうか? 当記事では、物置が転倒する原因や理由、転倒防止の必要性、転倒を防ぐための特別な方法などについて紹介していきます。

物置が転倒する主な理由

物置は、基本的にかなりの重量物です。しかし、何らかの原因で位置がずれてしまったり、運が悪ければ倒れてしまったりする可能性はゼロではないでしょう。物置が倒れる理由を紹介します。

大きな地震による揺れ

地震が起きたら、地面が上下左右に揺れます。その地面の動きに伴って、物置も一緒にグラグラと揺れることになります。物置は、コンクリートブロックの上に本体を置くという設置方法が主流です。地面に固定されていない場合、強い横揺れが続くと転倒の恐れが生じます。物置に高さがあったり、内部の高い場所に重い荷物を置いたりしている場合は重心が高くなり、転倒の可能性は高くなるでしょう。

台風などの強風

物置のような重量物でも、台風などによる強風や突風で倒されてしまうことがあります。実際、強風によって物置が横倒しになったり、吹き飛ばされたりという例も数多く見られます。周囲に風よけとなる障害物がない場所に設置する場合や、海沿いなど普段から強い風が吹く地域の場合は、風による物置への影響はしっかり考慮すべきでしょう。

物置の転倒防止の必要性

イナバ物置フォルタの特徴

自然災害が多い日本では、いつ何が起こるかわかりません。これまで何の被害を受けたことがなく、「自分にはあまり関係ない」と思っていても、何かが起こってしまってからでは後の祭りになってしまいます。そこでこちらでは、物置の転倒防止がなぜ必要なのか、事例を交えて説明していきます。

人的被害の発生を防ぐ

物置の重量は小型でも60kg以上、中型より大きいサイズでは100kg以上になります。とても重く、倒れてきたら人の力で支えるのは困難です。そんな物置が、近くに人がいるときに転倒してしまったら、どうなるでしょうか。物置が体にのしかかる、腕や脚が地面と物置の間に挟まれる、そんな人的被害が発生するでしょう。「そう簡単に倒れないだろう」という過信は禁物です。転倒に人が巻き込まれないようにするためにも、物置の転倒防止は大いに意味があります。

建物への被害の発生を防ぐ

自宅の建物の真横やすぐ近くに物置を設置した場合、物置が建物側に倒れてきたらぶつかる可能性があります。そうなると、自宅を補修しなければなりません。また、自宅のすぐ横が隣人の住宅だったら、倒れる向きによってはお隣にも損害を与えてしまうでしょう。実際、過去に台風が直撃した地域では、自宅の敷地にある物置が隣家側に倒れてしまったという事例が見られます。この場合には、お隣への補償が発生するかもしれません。自宅や近隣の損害、それによるさらなる出費を防ぐためにも、転倒防止の措置は必要です。

物置に収納されている荷物の被害を防ぐ

物置は、何か荷物を収納するための設備です。仮に転倒したら、そこに収納されている荷物が壊れたり、傷ついたりしてしまうでしょう。自分にとってとても大切なものを収納していたら、金銭的にも精神的にもショックは大きく、「倒れないようにしておけば良かった」と後悔することになるかもしれません。こうした被害を、あらかじめ防ぐという意味もあります。

実際、どのように転倒を防止する?

ニッサの家具転倒防止金具ここまで、物置の転倒防止の大切や意義について説明してきました。では、転倒防止にはどのような方法があり、実現するためにはどのようなプロセスを踏めばよいのでしょうか。こちらでは、転倒を防ぐのに大いに役立つ2つの工法について、詳しく紹介していきます。

物置と地面と固定する「アンカー工事」

転倒防止の施策としてまずあげられるのが、「アンカー工事」です。アンカーとは船が流れていかないようにつなぎとめる「碇(いかり)」を意味する言葉です。物置と地面をアンカープレートでしっかりと固定し、転倒を防ぐ工事のことを指します。

まず、物置の四隅に金属製のアンカープレートを取り付けます。地面が土の場合、四隅の下を掘って穴を開けます。その穴にコンクリートを流し込み、次いでアンカープレートを入れて固定することで、地面と物置がつながります。このアンカー工事は転倒防止としては一般的とされており、強風や地震などでも物置本体が基礎ブロックからずれにくくなり、転倒する可能性を小さくできます。アンカーは物置を購入すると付属品として同封されているので、材料などを揃えれば自分で作業することもできます。

物置と建物を固定する「ワイヤー工事」

転倒防止のもう一つのメジャーな工法が、「ワイヤー工事」です。物置の屋根の側面に強度のあるワイヤーを引っ掛け、物置の近くの家屋やフェンス、地面とつなげて固定する方法です。物置が地面と固定されているわけではないので、強度という点ではアンカー工事ほどではありませんが、ブロックの上に物置を載せているだけの状態よりも安定感は増します。また、アンカー工事と併用することによって、より高い効果が期待できます。実際にワイヤー工事を実施していなくても、台風が接近しているなど強風が予想されている場合は、一時的にロープで固定するなどの対策を講じるのも1つの方法です。

物置の転倒防止を考える際に注意したいポイント

物置の転倒を防ぐための代表的な方法として、上記の施工法があることがおわかりいただけたと思います。ただ、基本的に手間のかかる作業なので実施するのは容易ではなく、安全性を考慮すると設置する場所についても気を配らなければなりません。そうした背景から、実際に転倒防止を考えるにあたって注意すべき点を以下にまとめました。

風を受ける場所は避ける

物置は、風の影響を受けやすい設備です。たとえば周囲に建物などが何もない吹きさらしの場所では、常に風の影響を受けることになります。強風は物置の大敵。風を直接受けないよう、建物など風除けになってくれるものが近くにある場所に設置するとよいでしょう。どうしても風を受けやすい場所に設置せざるを得ない場合は、アンカー工事はもちろんのこと、ワイヤー工事も実施して、強風にも耐えられる状況を作っておきたいところです。

自分で作業する際は準備が必要

物置は、本体の組み立てから転倒防止の工事まで、自分の手で完成させることも可能です。しかしその場合は、物置を置く場所の基礎工事、アンカープレートの取り付け、基礎ブロックの購入などを自分で行わなければなりません。何を準備するのかを調べるところから始め、ホームセンターで材料を購入し、スコップや工具などを駆使して作業と、なかなかの労力と時間がかかります。DIYに慣れていても簡単にはいかないかもしれないため、作業をする前には自分でできるのかしっかり見極める必要があります。

業者に依頼すると費用がかかる

DIYでできない場合は、土木工事の会社に施工を依頼することになります。プロによる作業なので、スピードは速く完成度も高い反面、費用がかかります。物置の本体の購入代に加えて、工事費用が別途かかるため、もともとの予算からオーバーしてしまう可能性もあるでしょう。予想外の出費を抑えるためにも、事前に業者へ依頼するか検討が必要です。また、複数の会社から見積もりを取って、費用や作業内容を理解した上で依頼するか判断することが大切です。

設置場所に適さない場所がある

転倒防止の作業に関する注意点というわけではありませんが、物置を設置する場所にも気をつけなければなりません。金属性の物置の場合、年数が経てば錆などが生じます。自宅の給湯器の排気口から近いと、物置に温風が当たり続け、やがて塗装が酸化してはがれてしまう恐れがあります。同様に、エアコンの室外機から出る空気も、物置にとって悪影響をもたらします。また、建物の屋上や崖の近くなど、安全面を確保するのが困難な場所に設置することは非常に危険ですので、やめたほうがよいでしょう。

まとめ

様々なものを収納できる物置は、自宅にあると何かと便利です。しかし、何らかの自然災害の影響で、物置が危険なものに変化してしまうことも忘れてはいけません。そうした状況にならないためにも、物置の転倒防止の措置はとても大切です。そこに設置することに転倒の危険性がどの程度あるかといった点から考えておくと、より良い選択ができるでしょう。

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。

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