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自分で解体?それとも業者に依頼?物置を適切に処分する方法・費用・注意点

2024年12月25日
ネクスタプラス NXP-25HD | イナバ

物置を最後に利用したのはいつでしょうか。収納している物の出番がなく、物置を使わなくなっているのなら、処分したほうがよいかもしれません。使わない物置は、倒壊の危険性や空き巣の被害、カビの発生、害獣の繁殖など、実にさまざまなリスクを抱えています。

この記事では、物置を放置するリスクから自分で処分する方法、業者に依頼して処分する方法に加えて、それぞれの費用や処分する際の注意点などを解説します。物置を適切に処分する際の参考にしてください。

※カインズでは物置の解体・撤去のみの依頼は承っておりません。

 

物置を放置するリスク

誰も住んでいない空き家がもろいように、使わずに放置している物置も劣化が進みます。そして思いがけないリスクも生じます。ここでは種類のリスクを解説します。

倒壊の危険性がある

物置の耐用年数は、木製やプレハブであれば7~10年、金属製であれば17年程度です。劣化が進んだ物置は、台風や強風による倒壊のリスクが高まります。もろくなった物置の屋根が強風で吹き飛ばされると、近隣にお住まいの人々にまで被害が及びます。通行人にケガをさせたり、近隣住宅の外壁や車を破損させたりした場合は、損害賠償請求に発展することもあるので注意が必要です。また、劣化した物置を子どもが遊び場にすることもあります。棚にのぼってケガをしたり、収納している物が落ちてきたり、開口部がゆがんで閉じ込められる可能性も否定できません。

空き巣の被害にあう

空き巣にとって物置は、身を隠す死角や2階の窓から室内に入り込むための足場になります。家主から存在を忘れられている物置なら、なおさら利用されます。人感センサーつきの防犯ライトを設置したり、歩くとジャリジャリと大きな音が響く防犯砂利を敷いたりする防犯対策はできますが、使用していない物置の管理に費用をかけるのは考えものです。この際、撤去することが一番の防犯対策になるでしょう。

カビが生える

1か月に1度も開けていない物置は、カビが生えやすくなります。人が住まない空き家がすぐに朽ち果てるのは、空気の流れがないことで湿気がこもり、カビが繁殖しやすいからです。湿気やカビは木を腐らせるため、劣化が早くなります。物置も同様で、湿度が80%以上になると急激にカビが繁殖して劣化を早めます。

害虫や害獣のすみかになる

人の気配がなく管理もされていない物置は、害虫や害獣のすみかになります。害虫の巣ができてしまうと、余計に物置に近づかなくなるでしょう。また、猫・イタチ・ネズミが住みついて繁殖する場合もあります。そうなれば異臭もたつでしょう。一度住みついた害虫や害獣は自力で駆除することも難しく、駆除したとしても、物を収納する気にはなれないかもしれません。やはり使わない物置は、早々に撤去したほうがよさそうです。

自分で物置を解体処分する方法と費用

組立工具

物置は素材やサイズによって自分で処分できるものもあります。ここでは自分で処分できる物置のタイプや処分費用をご紹介します。

自分で処分するメリット・デメリット

物置を自分で処分するメリットは、業者に依頼する場合と比べて、費用がかからない点です。工具さえあれば特別な費用は必要なく、お財布への負担が少なく済みます。また、解体さえできれば、捨て方としては一般的な粗大ごみと同じなので、処分方法がわかりやすいのもメリットです。

ただし、粗大ごみの予約状況によっては、回収してもらえるまでに時間がかかる場合があります。また、自分で解体する手間や、ゴミ収集場所まで運ぶ手間もかかります。

処分方法

スチール製で小型~中型サイズの物置であれば、自分で解体してゴミとして処分することができます。物置は、家庭にあるドライバーやスパナといった簡単な工具で解体できます。屋根の部分のボルトから外し、下に向かって解体していくのがコツです。部分的に無理な力がかからないため、物置がゆがんで倒壊することを防止できます。屋根の次は側面、最後に床と、順を追って解体していきましょう。

解体した物置本体は、粗大ごみとして処分することが可能です。ゴミ出しのルールは市区町村によって異なりますので、確認のうえ適切に処分してください。

天井や側面などの物置本体を解体し終えたら、最後に基礎部分を撤去します。

プレハブの物置なら、通常はコンクリートブロックを撤去するだけで問題ありません。コンクリート製の基礎が打ってある場合は、ハンマーでたたき壊してから処分しましょう。難しい場合は、無理に処分しようとせず業者に依頼するのがおすすめです。

コンクリートは粗大ごみとしては出せないことが多いため、処分する場合は、購入した店舗で引き取ってもらう、不用品回収業者に依頼するなどの方法が考えられます。

(一部自治体ではコンクリートブロックの回収を行っている場合もあります。)

処分できる物置のタイプ

スチール製の物置であれば、自力で解体・処分が可能です。それ以外の、木などの材質物置は自力で解体するのは難しいので、業者に依頼したほうがよいでしょう。

処分費用

物置のサイズや自治体によって処分費用は異なります。東京都新宿区の場合は、粗大ゴミの回収費用が400円~2,800円です。物置の解体に使う工具を持っていなければ、スパナ・ドライバー・ハンマーなどの購入費用もかかります。このほか、目を保護するメガネ・マスク・軍手を用意できると、より安全に作業ができます。

物置をリサイクルする方法と費用

物置を処分するためには本体を解体する必要があるため、手間がかかります。不要となった物置なら、リサイクルに出すのもおすすめです。

リサイクルするメリット・デメリット

物置をリサイクルに出すメリットは、処分費用がかからない点です。そのほかの方法とは異なり無料で処分できるため、場合によってはプラスでお小遣いを得られることもあります。また、不要の物置でも、リサイクルに出せば必要としている人の手に渡る可能性が高まります。

ただし、物置の状態によっては、必ずしも買い取ってもらえるとは限りません。他にもサイズによっては購入者に直接引き渡す必要があるため、運搬の手間がかかってしまいます。

処分方法

ジモティやフリマサイトを利用する場合は、それらのサービスに登録し、商品情報や写真を掲載して物置を出品します。

リサイクル業者に買い取りを依頼する場合は、スタッフが自宅まで商品を引き取りにきてくれる「出張買い取り」を利用すると便利です。

処分できる物置のタイプ

物置を購入者に直接引き渡したり、リサイクル店に持ち込んだりする場合は、運送可能なサイズの物置が適しています。

リサイクルでは「買い手がつくか」どうかが重要なので、基本的には状態がよい物置や、有名メーカーの物置を処分する場合におすすめです。

処分費用

運送サービスを利用する場合は、運送料が発生します。たとえば、ヤマト運輸の「らくらく家財宅急便」の場合、運送料は2,388円~28,289円です。そのほか、ネットオークションやフリマサイトを利用する場合は、サービスの利用手数料も発生します。

一方、リサイクル業者に買い取りを依頼する場合や、購入者に引き取りにきてもらう場合は、基本的に費用はかかりません。

業者に依頼して物置を処分する方法と費用

物置設置にかかる費用と工事期間:業者に依頼

自分で処分する手間や労力をかけたくない場合もありますよね。ここでは、物置を処分してくれる業者や物置のタイプ、処分費用をご紹介します。

業者に依頼するメリット・デメリット

物置の処分を業者に依頼するメリットは、解体~処分までプロに任せられるので、労力がかからない点です。プロの手にかかれば撤去作業も短時間で済み、不要な物置を素早く処分できます。

また、不用品回収も行っている業者なら、物置の中身の回収もまとめて依頼することも可能です。フリマサイトやオークションサイトに出品する場合と異なり、購入希望者とのやりとりや発送作業も必要ありません。

ただし、業者に処分を依頼する場合は、そのほかの方法と比べて費用が高額になりがちです。

処分方法

「リサイクル業者」もしくは「不用品回収業者」に依頼します。業者に依頼する場合も、対応してもらえる物置や費用に違いがあるため、事前に調べておくと安心です。

※カインズでは物置の解体・撤去のみの依頼は承っておりません。

処分できる物置のタイプ

自分で処分することが難しく、業者に依頼して処分できる物置は「大型」「木造やプレハブ製」「床がフローリング」「コンクリートで基礎工事がされている」といったものです。解体後の廃材となる鉄くずも、自治体では適正処理困難物に指定されているため、廃棄物処理業者を手配する必要があります。なお、発がん性物質であるアスベストが使用されている物置は「除去工法」という特殊な方法で解体することになるため、業者に依頼して処分しましょう。

処分費用

  • 不用品回収業者

小型サイズの物置は3,000円~1万円程度で、大型で解体が必要な物置は1万5,000円~4万円程度です。物置のネジやボルトが錆びついていると、費用が上がる場合があります。理由は、解体に手間がかかるためです。費用は高くついてしまいますが、状態の悪い物置や木製の物置でも回収してくれる点が、業者に依頼する最大のメリットといえるでしょう。また、解体もゴミ処分もお任せできるので、「手間も労力もかけたくない」という人におすすめです。(材質によっては、業者が解体処分できない物もあります。)

物置を処分する際の注意点

自分で処分する際の注意点と、業者を利用する際の注意点をご紹介します。そのうえで、ご自身にとって有益な処分方法を選んでいただければと思います。

自分で処分する際の注意点

まずは、安全に解体作業を行えるスペースを確保しましょう。そして、解体は二人以上で行うことをおすすめします。物置は重量があり、サイズによっては大人の身長よりも高さがあります。物置を支える人がいない一人きりの状態で解体をすると、物置が動いた際に工具で手を傷めたり、物置が倒れてケガをしたりする可能性が高まります。できれば、誰かに物置を支えてもらいながら解体しましょう。

また、小型の物置でも解体に30分から3時間程度かかります。これで終わりではなく、解体した廃材を小さく切る時間も別にかかります。小さく切った廃材は、粗大ゴミもしくは一般回収のゴミや資源として出すことになりますが、自治体の収集日はそれほど頻繁にはありません。これらのことから、手間と労力と時間がかかることを理解しておきましょう。

業者を利用する際の注意点

もっとも重要なのは、信頼できる業者を選ぶことです。無料回収を謳う業者のチラシやトラックを見かけたことはないでしょうか。町を巡回する不用品回収業者の中には、強引な手法で契約を迫ったり、一方的に回収したりする悪徳業者も存在します。残念ながら、国民生活センターには不用品回収に関するトラブルの相談が相次いで寄せられています。

相談内容は「無料回収と謳っていたのに追加請求をされた」「高いと思って断ったらキャンセル代を請求された」「回収してもらったものが不法投棄されていた」といったものです。信頼できる業者を選ぶためには、「自社ホームページを持っている」「自社サービスや料金プランが明記されている」「口コミの件数が多く評価も高い」などを確認するとよいでしょう。また「複数社から相見積もりをとって費用相場を調べる」「役所に相談をして業者を紹介してもらう」といった方法をとれば、より安心です。

まとめ

物置の処分する際には、「自分で解体する」「リサイクルする」「業者に依頼して処分する」3つの方法が考えられます。それぞれ異なるメリット・デメリットがあるので、状況に応じて最適な方法を選択することが大切です。

頑丈な物置でも、使わずに放置しておくのは危険です。今後も使う予定がないのであれば、処分してスペースを有効活用したほうがよいかもしれません。空いたスペースでガーデニングを楽しむ、カーポートを設置する、おしゃれな外構を増やすなど、さまざまな選択肢があります。安全かつ適切に物置を処分して、庭の新たな楽しみ方を見つけてはいかがでしょうか。

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。

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