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カーポートを物干しとして利用するためのノウハウについて解説

2023年10月31日
VIC port αII 51-24タイプ 標準柱 | カインズオリジナル

カーポートは大切な愛車を風雨から守ってくれるエクステリアです。そんなカーポートは、洗濯物を外干しする「物干し」としても有効活用することもできます。カーポートは広々としており、一度にたくさんの洗濯物を干すことができるため、このスペースを使わない手はありません。それでは、具体的にどのように洗濯物を干せるのでしょうか。この記事では、カーポートの物干しの種類やDIYの方法、物干しを取り付けるポイントや注意点などについて、解説していきます。

カーポートを物干しとして使う理由

カーポートを物干しとして使う理由

戸建ての住宅には、ベランダやバルコニー、庭など、洗濯物を外干しするのに適したスペースがいくつかあります。その中で、普段は車を駐車する場所であるカーポートを、物干しとして有効活用するという考え方をご存知でしょうか。まずは、カーポートを物干しとして使う理由について解説していきます。

洗濯物を干すスペースが足りない

家族の人数が多い家庭は、服やタオルといった洗濯物の量が多くなります。洗濯物が多いと、バルコニーやベランダだけではスペースが足りず、全ての洗濯物が干せないかもしれません。このような場合、カーポートをベランダ代わりに使うことで、より多くの洗濯物が干せるようになります。カーポートは屋外にあり、基本的に壁に囲われていない構造です。風通しが良く、干す位置によっては太陽の光も当たるため、室内よりも早く乾きます。また、カーポートは車をすっぽり覆うくらいの広さがあるので、長い物干し竿も置くことが可能です。カーペットや布団といった大きい洗濯物も干せるという利点もあります。

天気が不安定な日でも洗濯物が干せる

雨の日の洗濯物は、室内で干すのが基本。ただその場合、生乾きのイヤなニオイが部屋の中に漂うことになります。そんなときに役に立つのが、カーポートです。カーポートには大きい屋根が備わっています。雨が降っていても、風が吹いていなければ洗濯物を干しておいても濡れる心配はそれほどありません。このように、天候が不安定な日でも外干しできるのはカーポートならではのメリットです。

カーポートの物干しの種類

カーポートを物干しとして使う場合、干し方にいくつかの種類があります。こちらでは代表的な干し方について紹介しますので、カーポートで洗濯物を干したことがないという方はぜひ参考にしてください。

柱付けタイプ

カーポートは、支柱と屋根、梁(はり)からなる構造物です。柱付け物干しは、支柱に金属製の器具を取り付け、竿を通して使います。支柱が2本以上あるカーポートに取り付ければ物干し竿を通すことが可能で、車がカーポートから出ているタイミングであれば布団など大きいものも干すことができます。折りたたんで収納できるタイプもあり、車が駐車しているときは基本的にしまっておくので邪魔になりません。価格は1本6,000円前後からで、基本的に2本1組で販売されています。

吊り下げタイプ

カーポートの梁の部分に、金属製で棒状の器具を取り付けて下に垂らすのが、吊り下げるタイプの物干しです。2本1組で、物干し竿を掛けて使います。アームの長さを調整できるタイプは、地面からの高さを高くしたり、低くしたりと自由自在です。高い位置に設定すれば、長い洗濯物を干すことができます。梁にネジなどで器具を固定するタイプや、車を駐車しているときに取り外すことができる着脱タイプもあります。1組1万円程度から購入することができ、長さを変えられて着脱できるタイプは2万円以上です。

ベランダフック

カーポートの梁に、両端が曲がっている金属棒を吊るすタイプ。軽量でただ引っかけるだけなので、取り付けも外すのも簡単です。価格は安く、数百円で購入することができます。

カーポートの物干しを取り付けるための道具

カーポートの物干しを取り付けるための道具

カーポートで使うタイプの物干しはホームセンターなどで販売されており、DIYでも取り付けることができます。ただ、取り付けるためには以下のような工具が必要です。

電動ドリル

カーポートの支柱や梁は、基本的に金属製です。物干しを取り付けるためには、自分でカーポートにネジ穴を開けることになります。電動ドリルがあれば金属製のカーポートでも簡単に穴を開けることができるので、スムーズに作業を進めるために必要な工具と言えます。ただ、穴を開ける場所を間違えると支柱や梁に余計な穴が増えることになり、カーポートの耐久性に影響が出ます。穴は適切な場所へ正確に開ける必要があるので、慎重に作業することが大切です。

脚立

カーポートの物干しは、支柱の高い場所や梁に取り付けるのが基本です。自分の頭の位置よりも高い場所で作業をするためには、脚立は欠かせません。低めの脚立は登っても梁に届かない可能性があるので、十分な高さの脚立を用意します。

巻き尺

柱付けタイプや吊り下げタイプの物干しは、2つ以上の器具を同時に使います。洗濯物を安定させるためには、物干しの位置を同じ高さにしなければならなりません。巻き尺は、その高さを決めるために使います。柱付けタイプであれば、地面からの高さを計測。吊り下げタイプであれば、梁からの位置を測るなどして、ピッタリ同じ高さを探します。

各種工具

物干しをカーポートに固定する際、ボルトやネジを使います。しっかりと締めるためには、スパナやレンチ、ドライバーなどの各種工具が必要です。

カーポートに物干しを設置する際のポイント

カーポートに物干しを設置する際のポイント

カーポートに物干しを設置する作業を行うにあたり、知っておくべきポイントがいくつかあります。

車高より高い位置に取り付ける

取り付けた物干しの位置が車と同じ高さの場合、駐車した際に車と物干しが接触する可能性が生じます。そうなると、車を出したり入れたりするたびに、大切な車に傷が付いてしまうかもしれません。そうならないよう、物干しは車の天井部分よりも高い位置に取り付けることが大切です。将来的に大きいサイズの車に買い替える可能性がある場合は、余裕を持った高さに取り付けておくと便利です。「物干しの位置を、もっと高くしておけば良かった」と後悔するのを防げるでしょう。

物干し竿が平行になるようにする

物干し竿を掛けた際、物干しの位置が同じ高さでないと干した洗濯物が低い方に下がってしまいます。そうならないためには物干し竿が平行になる必要があるため、物干しの位置を決めるときは慎重に作業しましょう。

カーポートの物干しを使う際の注意点

カーポートの物干しを使う際の注意点

洗濯物を干すことにも使えるカーポートですが、本来は車を駐車させておくためのスペースです。洗濯物を干す場合には、そのための準備も必要です。こちらでは、カーポートを物干しとして使う際の注意点について解説していきます。

周囲から見られないよう目隠しをする

車を守るためのカーポートは、言うまでもなく屋外に設置されているエクステリアです。外にあるため、カーポートが設置されている位置によっては洗濯物が道路から丸見えになってしまいます。通行人や近所の人に洗濯物を見られるのが気になるのであれば、カーポートの周囲に衝立など何かを置いて目隠しをするといった対策が必要です。

折り畳むのを忘れない

支柱に取り付けるタイプの物干しは、折り畳んで支柱に沿わせることができる構造の製品もあります。通常、車が駐車しているときには折り畳み、出て行ったときには物干し竿を掛けられるように広げるという使い方をしますが、畳むのを忘れてしまうと駐車する際に物干しと車が接触して、大切な車に傷が付いてしまう可能性があります。洗濯物を取り込んだらすぐに物干しを折り畳むという習慣を付けておくと、トラブルは起こりにくいでしょう。

横からの風雨に気を付ける

カーポートには屋根があるため、真上からの雨は防ぐことができます。しかし、四方を壁で囲まれているわけではないので、風が強いと屋根の下に雨が吹き込み、干していた洗濯物が濡れてしまいます。さらに、突風が吹くと洗濯物が吹き飛ばされるかもしれません。このように強風は洗濯物の大敵なので、風の強い日には屋根の下にサイドパネルを設置するなどの対策をしておくと安心です。

洗濯物の重さに注意する

一度にたくさんの洗濯物を干すことができるカーポートですが、干す量には注意が必要です。洗濯物があまりにも多いとカーポートに固定していた物干しに負担がかかり、金具で固定していた部分が外れる恐れがあります。同時にカーポートそのものも損傷して、支柱や梁がもろくなってしまいます。カーポートを物干しとして安全に使うためには、洗濯物の重さを見極めることが大切です。

物干し用のパーツが設置できないカーポートがある

カーポートの中には、物干し用の器具を取り付けることができない製品もあります。物干しを買ってきてからカーポートへの取り付けが不可能と知っても、後の祭り。カーポートで物干しをしたいと考えたら、まずは自宅のカーポートが物干しの設置ができるタイプかどうかを確認する必要があります。

限られたスペースで洗濯物をたくさん干すアイデア

カーポート以外にも、アイデア次第でたくさんの洗濯物を干すことは可能です。突っ張り棒やスタンドタイプの物干しは、場所を選びません。また、ベランダの軒下に設置できる物干し竿受けなども、使わないときは収納できるので便利です。こうした物干しアイテムは、ホームセンターなどで購入することができます。

まとめ

自宅のカーポートは、ただ車を駐車するだけのスペースとしてだけではなく、洗濯物の物干しとしても使うことができます。ただ、その場合はカーポートに物干しを設置する作業が必要で、細かい技術が求められます。DIYで取り付けることも可能ですが、上手くできる自信が無いのであれば、リフォームの専門家に依頼してみるのもいいかもしれません。洗濯物を干すスペースとしてカーポートを有効活用して、家事をラクに進めましょう。

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。

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