カーポートの設置を検討したとき、「どの位置にどんなカーポートを設置する?」「カーポートと外構をおしゃれに見せるコツは?」と、疑問が尽きないものです。
そこで今回は、カーポート外構工事の基礎知識や施工事例を紹介します。また、目的別におすすめのカーポートも紹介しますので、カーポート選びや外構デザインにお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合や、取り扱いのない場合がございます。
カーポート外構工事の基礎知識

カーポートの外構工事を実施する前に、まずは基礎知識を身につけておくとスムーズに外構工事を依頼できます。カーポートのデザインや機能、予算など、さまざまな角度から敷地にフィットするカーポート外構工事を検討してみてください。
カーポートとは?
屋根がついた駐車スペースをカーポートと言います。駐車スペースとしてだけでなく、テラスやアプローチの雨避けとして設置することもあります。
カーポートとガレージの違いは次のとおりです。
- カーポート:屋根と柱のみで構成されている。風除けとしてサイドパネルを設置することもあるが、基本的に壁がない。
- ガレージ:柱梁、壁、天井で構成されている。シャッターやパネル式で開閉できるものが多い。
カーポートの柱の種類
カーポートは柱の本数や柱の位置が決まっているわけではありません。柱の本数や位置によって見た目や利便性、耐久性が変わってくるため、カーポートの柱の種類を把握しておきましょう。
片側支持タイプ
柱が片側にしかないタイプで、左右どちらかがオープンになっているカーポートです。柱が少ない分、開放的に見えるほか、駐車がしやすいという特徴があります。
両側支持タイプ
左右どちらにも柱がある一般的なタイプのカーポートです。片側支持タイプと比較すると圧迫感があるものの、柱の本数が多いので耐久性に優れているというメリットがあります。
ハイルーフタイプ(ロング支柱タイプ)
柱が長く、高さのある車も収納できるカーポートです。高さのある車を駐車したい場合や、開放感を出したい場合に向いています。ただし、柱が長い分、風などの影響を受けやすくなるほか、花粉やほこりなどがカーポート内に入り込みやすいというデメリットがあります。
カーポートの屋根の形状
カーポートの屋根の形状は、おもに曲線状の「アール型」と直線状の「フラット型」の2種類に分かれます。それぞれ見た目だけでなく機能にも違いがあるため、重視するポイントを決めて屋根の形状を選んでみてください。
アール型
アーチ状になっているので、屋根に高さがあり、開放的な印象を与えるのがアール型の特徴です。ただし、風の影響を受けやすいというデメリットがあります。
フラット型
ストレートの屋根でスタイリッシュな印象を与えるのがフラット型の特徴です。台形など屋根の形状を加工しやすいので、敷地が狭い場合や敷地の形に合わせて柔軟に屋根の形を変えたい場合に向いています。
カーポートの屋根の素材
カーポートの屋根は素材によって、耐久性や採光性に差が出ます。数ある素材の中でも、特に人気の高い屋根材はおもに次の2種類です。
ポリカーボネート
ポリカーボネートは強度が高く、粘り強い素材です。コストを抑えられるのでカーポートに多く採用されています。また、カラーバリエーションが豊富で、採光性にも優れているというメリットがあります。
金属板
スチール板など、頑丈な金属板の屋根は、積雪がある地域のカーポートに多く採用されています。また、耐風圧性能も優れているので、万が一のときに備えたい方にもおすすめです。
カーポートの設置にかかる費用の目安
カーポートの設置にかかる費用は、サイズやデザイン、屋根材によって大きく変わります。対応する台数ごとの費用目安は以下を参考にしてみてください。
- 1台用:約15万~65万円
- 2台用:約20~300万円
- 3台用:約50~200万円
- 4台以上用:約50~350万円
※工事費込み
カーポートと合わせて検討したい外構とは?

外構とはカーポートだけでなく庭など全体的なエクステリアを指します。統一感のある外構デザインを目指すなら、カーポートと合わせて以下の外構も検討するのがおすすめです。
玄関ドア
玄関ドアを変更すると住宅をはじめ、外構全体のイメージを変えられます。玄関ドアは木製や金属製の素材を採用するのが一般的で、20〜50万円程度でリフォームすることが可能です。
▶︎関連記事:玄関ドアからおしゃれに!外壁にあった玄関ドアリフォームのポイントを解説
門扉・フェンス
プライバシーをしっかり確保したいなら、門扉やフェンスを設置するのがおすすめです。外から見たときに庭や住宅の中が見えにくくなるのはもちろん、防犯性を高まります。費用は10万円~80万円程度が目安となっています。
アプローチ
玄関から住宅の門までのスペースである「アプローチ」をリフォームすると、外構と住宅のデザインに調和が生まれやすくなります。また、手すりや階段を設置して、暮らしやすい外構を作ることも可能です。アプローチのリフォーム費用は、一般的に10〜30万円程度と言われています。
物置
タイヤやガーデニング用品などを保管できる物置は、庭の収納スペース作りにピッタリです。物置のデザインやサイズはさまざまで、バイクや自転車を収納することも可能です。
設置費用は5万〜100万程度となっています。
カーポートを取り入れた外構施工例
「カーポートのデザインがなかなか決まらない」「カーポート外構工事の具体的なイメージができない」という方も多いでしょう。ここからは、カーポートを取り入れた実際の外構施工例を紹介します。ぜひカーポート選びや外構デザインの参考にしてみてください。

リフォーム内容 |
カーポート工事 |
施工金額 |
1,200,000円 |
施工エリア |
栃木県その他 |
工期 |
7日 |
※現在の価格とは異なる場合があります。
クリアな屋根を採用したカーポートが、ホワイトの住宅と調和してバランスのいい外観になります。カインズでは、カーポートの設置はもちろん、アプローチをはじめとした外構工事にも対応しておりますので、外構工事をまとめてご依頼いただけるのが強みです。

リフォーム内容 |
神奈川県厚木市のカーポート工事 |
施工金額 |
434,200円 |
施工エリア |
神奈川県厚木市 |
工期 |
2日 |
※現在の価格とは異なる場合があります。
片寄せの柱に向かって袖壁がかかる屋根は、フラットな屋根を程よくやわらかい印象に見せてくれます。また、雨風を防いだり、隣家の敷地に雨が落ちるのを防いだりなど、見た目だけでなく機能性にも優れているのが魅力です。モノトーンカラーでまとめることで、コンクリートの外構にも馴染みます。

リフォーム内容 |
埼玉県春日部市のカーポート工事 |
施工金額 |
163,800円 |
施工エリア |
埼玉県春日部市 |
工期 |
1日 |
※現在の価格とは異なる場合があります。
アプローチなど、設置場所のカラーに合わせたカーポートを設置することで、まとまりのある印象になります。特に柱と設置場所の色味を合わせると、一体感が出やすいのでおすすめです。
カーポートの設置工事で失敗を防ぐには?
カーポートの設置工事で失敗を防ぐためには、次の3つのポイントを意識してみてください。
- 設置場所や住宅とのバランスを考える
- カーポートと外構の工事が同時にできる業者を選ぶ
- 隣家や道路に影響を与えないように注意する
設置場所や住宅とのバランスを考える
カーポートを設置するときは設置したときの住宅への影響を考慮する必要があります。例えば、採光性が低い屋根材を選んだり、住宅の窓にカーポートの屋根の高さを住宅の窓にかかるように設計したりすると、カーポートの影響で家の中が暗くなってしまう可能性があります。
また、カーポートのサイズや柱の本数、デザインによっては、圧迫感が出てしまったり、庭が狭く見えたりするケースも少なくありません。そのため、カーポートのサイズや高さ、屋根の種類をはじめ、設置場所も十分に検討した上で最適なカーポートを設置するのがおすすめです。
カーポートと外構の工事が同時にできる業者を選ぶ
カーポートと合わせてアプローチやフェンスなど、ほかの外構工事を同時に行うなら、外構全体の工事に対応している業者を選ぶと、一度の依頼で外構全体の工事ができます。また、一つの業者にまとめて依頼することで、コストも削減できるでしょう。
カインズでは、カーポートの設置はもちろん、アプローチをはじめとした外構工事にも対応していますので、お気軽にご相談ください。
隣家や道路に影響を与えないように注意する
設置場所やカーポートの形状によっては、隣家に雨や雪が落ちる可能性があります。トラブルに発展しないよう、カーポートは隣家との境界線にかからないよう、十分なスペースを設けるのがおすすめです。
また、家の前の道路幅によっては家の敷地内でもカーポートの屋根が道路にはみ出ているとみなされるケースもあるので、カーポートを設置する前に自治体に確認しておくと安心です。
目的別おすすめのカーポート
デザインや対応台数、予算といった目的ごとにおすすめのカーポートを紹介します。

屋根材にもアルミを使用したLIXILの「カーポートSC」は、スタイリッシュな見た目はもちろん、耐久性に優れているのも大きな魅力です。カーポートとしてはもちろん、屋根を延長してアプローチの雨避けとして設置するのもおすすめです。

積雪のある地域は耐雪性に優れたカーポートを選ぶのがおすすめです。YKKapの「エフルージュ」は、耐雪50cm、基準風速V0=40m/sと雪と風への対策ができるのが大きな特徴となっています。また、採光性のあるポリカーボネート材の屋根は、室内にいても明るさを確保してくれます。
2台〜3台など大きなサイズのカーポート

引用元:エクスショップ
エクスショップの「プレシオスポート」は、2〜3台用の大きいサイズのカーポートにもかかわらず、曲線のアール型の屋根を採用することで、開放感のある印象になります。屋根に継ぎ目がないので、採光性に優れているのもうれしいポイントです。

カインズの「VICポートαIV」は、カインズのオリジナル商品なので、コストを抑えてカーポートを設置したい方におすすめです。購入から設置までカインズで一貫して行えるほか、工事費込みで販売しているため、低コストで高品質なカーポートを設置できます。
よくある質問

カーポート外構工事に関するよくある質問にお答えします。カーポート設置後のリフォームや、カーポートの建築条件などについて解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
カーポートにゲートは後付けできる?
カーポートを設置した後にゲートを後付けすることは可能です。ただし、電動式の跳ね上げゲートを設置する際には配線工事が必要となるため、費用が大きく跳ね上がる可能性があります。手動のカーゲートは20万円程度〜設置できる種類が多いです。
カーポートは建築法違反になりますか?
建築基準法では屋根と柱があるものは建築物として扱われるため、カーポートも建築物に該当します。そのため、設置するときは建築確認申請が必要となる可能性があります。ただし、カーポートの床面積などによっては建築確認申請が不要となるケースもありますので、見積もり時に確認してみてください。
▶︎関連記事:カーポートの設置に建築確認申請は必要?条件や申請方法を解説
カーポートの寿命はどのくらいですか?
カーポートの寿命は、一般的に15年程度と言われています。ただし、素材や設置場所の気候・環境などによって大きな差が出る可能性があります。耐久性が低いと突風や予期せぬ大雪などによって倒壊する可能性があるため、長持ちさせたいなら耐久性が高いカーポートを選ぶのがおすすめです。
まとめ
カーポートを設置するときは、玄関やアプローチ、フェンスなど、外構全体のバランスを見ることが大切です。また、設置場所や環境、サイズなどを考慮した上でベストなカーポートを選んでみてください。
カーポートと併せてほかの外構工事も同時に行うなら、さまざまな外構工事に対応しているカインズにおまかせください。お近くのカインズ店舗はもちろん、Webやお電話からお気軽にご相談いただけます。
※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合や、取り扱いのない場合がございます。