カーポートは、大切な愛車を風雨などから守ってくれるエクステリアです。カーポートを設置する場合は、駐車スペースに柱を立てたり、大きな屋根を取り付けたりと工事をすることになりますが、そんなときに頼りになるのが施工業者です。一方で、業者の仕事ぶりによってカーポートの仕上がりは変わるでしょう。後悔しないためには、施工業者選びはとても大切です。当記事では、カーポート設置の基本的な知識や施工業者の探し方、業者を決める際に知っておくべきポイントなどについて説明します。

カーポートの設置は施工業者に任せるべき?
カーポートは見た目にも大きく、柱などは金属製で重量もかなりあります。そんなカーポートは、自分の力で立てることができるのでしょうか。まず、カーポートはどのように設置されるのかについて、確認しましょう。
カーポートの設置方法
カーポートは屋根と柱、梁からなる構造物です。設置する場所が土の場合、まずは地面に穴を掘って、カーポートの柱を立てます。次に、立った柱に梁を取り付け、穴にはコンクリートまたはモルタル(セメントと砂を混ぜたもの)を流し込んで、カーポートの基礎を作ります。こうして柱が固定されたら、屋根を柱に取り付けて完成です。
地面がコンクリートなどで舗装されている場合は、柱を立てる部分に穴をあける「ハツリ」という作業が発生します。基礎の穴が充分な深さに達していない、柱が斜めに立っているなど不備があると、衝撃でカーポートが傾いたり、強風が吹いた際に壊れたりする可能性が高まります。そのため、カーポートの基礎作りは非常に重要な工程です。
自分で設置できる?
自分で立てるのは難しいでしょう。商品に加え、コンクリートなど基礎作りに必要な資材、コンクリートカッターや電動ハンマーなど専門的な工具も自分で揃えることになります。基礎は地面から約60センチメートルの深さまで穴を掘削が必要で、さらには重たい柱を立て、大きな屋根を設置することになるため、危険が伴います。カーポートは、施工業者が組み立てることを前提とした商品でもあるので、DIYで設置することは現実的ではありません。
施工業者に依頼すればスムーズに設置できる
カーポートの設置は、基本的に外構工事などを手がける施工業者に依頼することになります。施工業者に依頼すれば、商品の搬入から地面の基礎工事、柱や屋根の組み立てまで全て任せることができます。プロによる施工なので、作業も正確でスピーディです。

カーポートの施工業者の探し方
カーポートの設置は専門の施工業者に任せると決めた場合、どのようにして業者を探せばいいのでしょうか。こちらでは、カーポートの設置を手がけている業者を探す方法について紹介します。
カーポートの施工ができる業者とは
カーポートは、いわゆる外構やエクステリアと呼ばれるジャンルです。そのため、エクステリアの専門店や外構工事を手がける業者など、その分野のプロフェッショナルに依頼するのが一般的です。また、カーポートの本体はホームセンターでも購入することができ、併せて設置工事を頼むケースも少なくないでしょう。ただし、その場合もホームセンターが施工業者に設置を依頼することになります。
施工業者を探す方法
施工業者を探すにはインターネットが便利です。「カーポート 設置施工」などで検索して、施工業者のホームページに直接アクセス、あるいは一括で見積もりを取れるサイトなどを利用するという手もあります。このように、ネットを通じて興味を持った業者にアプローチするのは一般的な手段といえるでしょう。また、自宅の近隣にある外構工事の専門業者に直接足を運んだり、過去に自宅を建てたハウスメーカーや工務店などに依頼したりするルートもあります。信頼できる業者に頼みたいというのであれば、実際にカーポートを設置した友人・知人から紹介してもらうのもいいかもしれません。

カーポートの業者を決める際のポイント
カーポートは、設置する業者によって仕上がりや使い勝手が変わってきます。一度設置されたら何年も使い続けることになるので、できるだけ信頼のおける業者を見つけたいところです。そのためには、何を基準に施工業者を決めればいいのでしょうか。業者を選ぶ上でのポイントについて見ていきましょう。
複数業者に見積もりを取る
カーポートの設置工事において、重大な関心事のひとつが工事費用という人も多いでしょう。費用面での不安を感じるのであれば、まずは複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。相見積もりであれば、「費用が明らかに高すぎる、あるいは不自然に安すぎる」「不要な作業などが含まれている」といった点に気づくことができます。各業者の提案を比較し、内容と費用のバランスが取れているものを選択すれば失敗するリスクを下げられるでしょう。
施工実績を確認する
過去にカーポートの設置工事を手がけたことがあるかといった施工実績は、業者選びにおける重要な要素です。施工実績が豊富であれば、スタッフの技術は高く、現場での作業も正確かつ迅速に進むでしょう。反対に、たとえ会社の規模が大きくてもカーポートの設置工事についての経験が乏しければ、技術面ではそれほど期待できないかもしれません。安心して工事を任せるためにも、施工業者の実績についてはしっかり確認することをおすすめします。

カーポートの施工業者を選ぶ際の注意点

信頼できる施工業者と出会うことができれば、設置工事もうまく進むでしょう。しかし、実際に「よい業者なのか」を見極めるのはなかなか難しいものです。そこで、施工業者を選ぶ際の注意点について紹介していきます。
工事費用が安すぎないか
施工費用が安いのは、基本的には嬉しいポイントです。ただし、極端に安すぎる場合は注意しましょう。必要な資材を減らしていたり、質の悪い資材を使っていたり、あるいは未熟な職人が作業していたりと、安いなりの理由があるかもしれません。その場合、期待外れの仕上がりになってしまうかもしれないので、不自然に安い費用を提示された場合には、裏に何かあると考えたほうがよいでしょう。また、見積もりを提示されてから、交渉で大幅な値引きに簡単に応じる場合も確認が必要です。最初から値引きをする前提で、あらかじめ高い価格を提示しているという可能性があります。
話し合いに応じてくれるか
施工業者は工事のプロで、こちらは何も知らない素人という関係から、金額や工事の内容については施工業者の案内に従ってしまう人も多いかもしれません。しかし、「こうしたい」という意見や要望を伝えるのは、理想のカーポートを設置するためには大切なことであり、当然の権利です。なかには要望を聞いてくれない業者があるという話も耳にします。見積もりを取ってから商談などを行なう際には、話し合いに応じてくれるかどうかもしっかり確認しましょう。
一括での前払いを求められないか
カーポートの設置工事では、施工業者への費用の支払いは契約時、着工時、完成時の3回、あるいは完成後に一括で払うことが多いとされています。まだ工事もしていない段階で、一括での前払いを求められることは、基本的にないと考えてよいでしょう。しかし、多くはないものの、前払いを要求する業者も見受けられます。そういった業者は、売上不振や資金繰りの悪化など財務面でのトラブルを抱えている可能性があり、極端な例ではありますが、費用を支払った後に業者が施工をしないで行方をくらましてしまうリスクもゼロとはいえません。見積もりや商談の段階で一括前払いをお願いされたら、その業者に依頼するか慎重に考えたほうがよいでしょう。
エンドユーザー(施主)と直接取引をしているか
エンドユーザー(カーポートを設置する駐車スペースの所有者)と直接取引をしているかどうかも、重要は判断材料の一つになります。施工業者のなかには、工事をさらに下請けに依頼する業者もあります。こうした場合、複数の業者が関わってくるので費用が高くなる傾向があります。また、実際に工事をしている業者と直接やりとりができないと、こちらの要望が正確に伝わりにくいという弊害もあります。下請けを使わず、施工の依頼を直接受けている業者であれば余計な費用がかからず、コミュニケーションもスムーズでしょう。

カーポート業者選びのまとめ
カーポートを設置するには、専門的な技術が必要です。依頼する場合、カーポート設置工事の実績が豊富な施工業者だと安心でしょう。加えて、会社として信頼がおけるかどうかも重要なポイントです。満足のいく仕上がりにするためにも、施工業者はじっくり選びましょう。

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