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雪に強いカーポートは?雪国における適切なカーポートの選び方

2025年05月09日
雪に強いカーポートは?雪国における適切なカーポートの選び方

北海道や東北、あるいは日本海側の地域などは、冬になると雪が降ります。

豪雪地帯では、一晩で1メートル近く積もるようなところもあります。カーポートは、そんな積雪から大切な車を守ってくれる心強い存在です。しかし、せっかく車を守るために設置したカーポートも、屋根に積もった雪の重みで倒れたり、つぶれたりしてしまったら元も子もありません。
この記事では、雪国でカーポートを選ぶ際のポイントや、雪国でカーポートを長く使うためのコツ、雪国ならではの注意点などについて紹介します。

また、雪に強い人気のカーポートをはじめ、雪にも対応できるデザイン性の高いおすすめカーポートも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください!
※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合や取り扱いのない場合がございます。

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雪とカーポートの関係

雨や風、日光などから大切な車を守ってくれるカーポートは、雪が降る地域では車に雪が積もるのを防ぐ役割も担います。雪の重さや積雪量など、具体的な数字を見ながら雪とカーポートの関係について検証してみましょう。

積雪地域にカーポートは必要?

日本列島の約50%は、年間の最深積雪(積雪の深さの年最大値)が20センチメートル以上の地域に分類されています。その多くは北海道や東北、北陸、その他の日本海側の地域に分布しています。特に積雪の多い豪雪地帯では、24時間で50センチメートル以上、中には1メートル近く積もる場所もあります。

こうした地域では、冬になるとカーポートがなければ車は雪に埋もれてしまいます。車に積もった雪を下ろしてからでなければ乗り込むことはできませんので、通勤などの外出時に不便を感じるでしょう。また、雪の重みで車が傷んでしまうため、雪国ではカーポートは重要なエクステリアといえます。

実際、雪はどれくらい重い?

雪といっても、時間が経つにつれて状態が変化していきます。積もっている時間が長いと、上から圧縮されて密度が高くなり、徐々に重たくなるのです。積もったばかりの「新雪」が最も軽く、1立方メートルあたり50~150キログラムほどです。次いで軽いのが「締雪(しまりゆき)」。降り積もったことでやや圧縮された状態であり、1立方メートルあたり150~250キログラムになります。最も重たいのが、一度解けた雪が再度氷結したくさんの氷の粒が集まった「粗目雪(ざらめゆき)」で、1立方メートルあたり250~500キログラムにもなります。つまり、カーポートがなければ、数百キログラムの雪が車にのしかかっていることになるのです。

雪国でカーポートを選ぶときのポイント

三協アルミツインZプラス耐積雪強度

日本では冬になると多くの地域で雪が降りますが、積雪量は地域によって異なります。どのような点を考慮して判断したら良いのでしょうか。こちらでは、雪国でカーポートを選ぶ際のポイントについて紹介していきます。

耐雪性能があるカーポートの種類

カーポートには雪国で使われることを想定した、「耐雪性能」が備わっているタイプがあります。強度に応じて「一般地域対応タイプ」「積雪地域対応タイプ」「豪雪地域対応タイプ」の3つに分けられます。

  • 一般地域対応タイプ

基本的に降雪が少なく、何日も降り続くことがない地域で使用されているタイプです。耐積雪量では、20センチメートル程度まで安全に使うことができます。あまり雪が降らない関東の太平洋側や東海、山陰を除く西日本ではこのタイプが多く使用されています。ただし、まれな大雪で規定の高さを超えてしまう可能性があれば、カーポートの安全のためにも早いうちから雪下ろしが必要です。

  • 積雪地域対応タイプ

一般地域用と比較して柱や梁が太く設計されています。また、柱の本数も一般地域用より多いものがあり、雪の重さに対する頑丈さは増しています。耐積雪量は30~50センチメートルほどのため、関東北部の山間部や東北南部など、やや雪の多い地域に向いています。

  • 豪雪地域対応タイプ

耐積雪量が100センチメートルから最大で200センチメートルの豪雪にも耐えられるタイプです。かなりの重さにも耐えられる強度が必要なので、10本前後の柱を持つものもあります。屋根材も一般的なポリカーボネートではなく、耐積雪性能に優れた、金属の板を波型に折った「折板(せっぱん)」と呼ばれる屋根が使われているケースが多く見られます。

耐積雪量と積雪量

積雪量は、地域によって差があります。カーポートの設置を検討するなら、まずは自分が住んでいる地域がどれだけの積雪量なのかを把握するところから始めましょう。同様に、雪質も地域によって異なります。カーポートのカタログに表示してある耐積雪量は新雪を想定した数値であることに注意が必要です。時間が経てば、同じ積雪でもどんどん重たくなっていくため、雪下ろしをしてもすぐに積もってしまう豪雪地帯では、耐積雪量の半分以下でも規定の重量をオーバーする可能性があります。

柱の本数やタイプ

両側支持タイプは、カーポートの左右両側に柱があります。安定感があり、雪が積もってもしっかりと屋根を支えてくれるので、雪国では両側支持タイプが基本です。片側支持タイプの場合は、雪が降ると柱の支えがない側の屋根先が重さに耐えきれず、垂れ下がってきます。屋根のサイズが大きくなればなるほど垂れ幅も大きくなり、限界を迎えたら屋根は壊れてしまうかもしれません。そうならないよう、片側支持タイプの場合は柱とは反対側の屋根に取り外し可能のサポート柱を設置することをおすすめします。

雪に強いカーポートおすすめ

雪に強いおすすめのカーポートを3つ紹介します。高い耐雪性能を持つカーポートを選びたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

ビームス|三協アルミ

ビームス|三協アルミ

引用元:三協アルミ

強さとかっこよさの両立を目指した、タフな見た目が特徴の「ビームス」は、高水準の基準風速と100cm(耐積雪量100cm仕様)までの積雪に耐えられる高い耐久性が魅力です。機能性の高さはもちろん、梁のないフラットな天井や柱と一体化したアルミ樋など、細部のデザインまでこだわり抜いています。

ブラックポリカーボネートのサイドパネルやサイドスクリーンを設置すれば、横風対策もできます。

耐積雪量 30cm・100cm
基準風速 Vo=46m/s

カーポート ST|LIXIL

カーポート ST|LIXIL

引用元:LIXIL

「雪から暮らしを守る」という基本性能を追求した、機能美にこだわった人気のカーポートです。最大耐積雪量は200cmと圧倒的な耐久性を持っているため、積雪の多い地域に適しています。強度にこだわった折板の屋根は遮光、採光が選べるほか、木目調の化粧枠や柱のカラーも選べるので、デザインの自由度が高いのも人気の理由です。

耐積雪量 100cm・150cm・200cm
基準風速 Vo=46m/s

 

ソルディーポート|LIXIL

ソルディーポート|LIXIL

引用元:LIXIL

ソルディーポートは、雪や風に負けない強い耐久性と自然の光を取り込む明るい設計が魅力のカーポート。雪が降る冬はもちろん、雪が降らない季節も快適に過ごせるような工夫が詰まっています。

折板屋根のカーポートは住宅の前に設置すると、採光性を低下させることが多いですが、ソルディーポートは室内まで日差しを取り込める設計にこだわっているため、年間を通して快適に過ごせるのがうれしいポイントです。

耐積雪量 50cm・100cm・150cm
基準風速 Vo=44m/s

雪への強度もデザイン性も高いカーポート4選

雪への強度もデザイン性も高いカーポートを4つ紹介します。積雪対策をしながら、おしゃれなカーポートを設置したい方はぜひ参考にしてみてください。

ジーポートPro|YKKap

ジーポートPro|YKKap

引用元:YKKap

ジーポートProは、デザイン、耐積雪、耐風のすべてを実現させたハイグレードなカーポートです。また、耐積雪量は最大300cmと業界トップクラスの強度を持っているのも大きな魅力となっています。

折板の持つ無骨な雰囲気を楽しむのはもちろん、オプションとして折板を隠してフラットな質感を楽しむ仕様も選択できます。また、オールブラックやブラウンといったモダンなカラーを選べるほか、木調鼻隠しが選べるなど、バリエーション豊富なデザインも特徴の一つです。

耐積雪量 30cm〜300cm
基準風速 Vo=46m/s

エフルージュ|YKKap

エルフルージュ|YKKap

引用元:YKKap

フラットデザインが魅力の積雪地向けカーポートです。枠の中間にある中帯が、フラットなデザインを引き立たせるいいアクセントになります。屋根材にはポリカーボネートを採用しているので、室内の採光性も確保できるのも特徴です。耐積雪量は最大150cmとなっており、地域に合わせて選べます。

耐積雪量 50cm・100cm・150cm
基準風速 最大Vo=40m/s

 

G1-R|三協アルミ

G1-R|三協アルミ

引用元:三協アルミ

G1-Rは雪や風とともに暮らすことを目指してデザインされたカーポートです。耐積雪量は最大200cmと高い強度を持ちながら、木調屋根など細部デザインまでこだわっています。

特注仕様だったH35サイズを規格設定しているため、キャンピングカーなど高さのある車種を駐車できるカーポートを探している方にもおすすめです。

耐積雪量 50cm・100cm・150cm・200cm
基準風速 Vo=46m/s

 

カーポート スカイリードZ|三協アルミ

カーポート スカイリードZ|三協アルミ

引用元:三協アルミ

スカイリードZは、本体のブラックと相性がいいブラックポリカーボネートの屋根を採用した、オールブラックのデザインが人気のカーポートです。マットな質感のブラックカラーは、上質な雰囲気を演出してくれます。

採光性を確保したクリアな屋根材は、住宅側のフレームを高く設定することで室内にも光を確保可能です。明るいカースペースや室内空間を実現します。

耐積雪量 50cm・100cm・150cm
基準風速 Vo=40m/s

雪国でカーポートを長く使うには

三協アルミツインZプラスアーバングレー

雪国では、冬になるとカーポートにかかる負担が大きくなります。年数が経つにつれて、徐々に劣化していくのは避けられませんが、せっかく高い費用をかけて設置するためできるだけ長く使っていきたいところでしょう。こちらでは、カーポートを長く安全に使っていくためのコツについて、お伝えします。

こまめに雪下ろしを行う

雪に強いカーポートでも、耐積雪強度を超えると雪の重みに耐えることができずに倒壊する可能性が生じます。そうならないように、定期的にカーポートの屋根に積もった雪を下ろすことが大切です。特に水分が多い雪は凍結しやすく、固まってしまうと雪を下ろすのが難しくなるため、積雪量が少ないうちに対処しましょう。ただし、カーポートの屋根に登って作業するのはとても危険なので、やめましょう。

定期的なメンテナンス

カーポートは、年数が経つと徐々に劣化していきます。雪や雨だけではなく、地震や強風などが原因となり、ネジの錆や接続部分のゆるみが発生するかもしれません。そのため、雪が降る地域では秋頃からパーツのつなぎ目や柱をチェックし、不安を感じたら早めに交換・補強をしておきましょう。柱の曲がりなど大きな破損が見られる場合は、パーツ交換といった大がかりな補修が必要です。リフォーム会社などプロでなければ対応できないこともあるので、雪が降る前に対応をすることが大切です。

融雪剤の使い方に注意

屋根から雪を下ろすのが大変ということで、融雪剤を使いたくなる方もいるでしょう。しかし、屋根に積もった雪を融雪剤で除雪するのは、おすすめしません。融雪剤は「凍結防止剤」とも呼ばれ、その主成分は「塩化カルシウム」、つまり塩分が含まれています。塩分は金属を錆つかせる原因となり、結果として大切な車やカーポート自体が傷ついてしまいかねません。

雪国におけるカーポートの注意点

三協アルミ おっとせいG

雪国ではカーポートの種類だけではなく、設置してからも様々な点に気を配らなければなりません。雪国におけるカーポート設置で注意すべきことについて見ていきましょう。

設置場所を考える

カーポートが自宅などの建物に近すぎると、建物の屋根の上で固まった雪がカーポートの屋根に落下することがあります。氷のように硬い雪の塊がカーポートに直撃したら、屋根は破損してしまうでしょう。また、屋根の上に雪が積み重なって、より重さが増します。カーポートを設置するのであれば、建物から落ちる雪が届かない距離にしましょう。

カーポートの屋根には乗らない

手っ取り早く雪下ろしをするために、カーポートの屋根に乗って作業をしたいという気持ちも理解できます。しかし、それは非常に危険です。カーポートは屋根に人が乗ることを前提に設計されておらず、屋根が破損する可能性があります。また、屋根の上は滑りやすい状態になっているので、高い場所から転落してケガをするかもしれません。雪を下ろす際は、専用の雪下ろし棒や脚立、踏み台を使うなど、安全を確保した上で作業することを徹底してほしいと思います。

積もった雪、つららの落下に注意

カーポートの屋根に雪が大量に積もると、屋根からはみ出した部分の雪が落ちることがあります。そのタイミングで運悪くカーポートの下に人がいれば、重たい雪がのしかかって大変なことになるかもしれません。同様に、雪解け水が徐々に固まって屋根につららができることもあります。先端が尖っているつららが人に当たったら、ケガをしてしまうでしょう。このような事態にならないよう、カーポートに積もった雪やつららの状態は、頻繁に確認する必要があります。

水やお湯をかけるのは禁物

屋根に積もった雪を解かすつもりで水や熱湯をかけるのも、状況を悪化させる危険性があります。雪は水分を含むと凍結して、時間が経てばさらに重くなってしまいます。屋根の上の雪に対処するとしたら、結局のところ地道な雪下ろしが最善です。

まとめ

冬にたくさんの雪が降る地域では、カーポートは快適な生活を送る上での必需品といえます。雪国向けのカーポートも数多く販売されていますが、大切なのは住んでいる地域の積雪量に合わせた商品選びです。近年では異常気象などの影響から想像を超える量の雪が降ることもありますので、商品の選択は慎重に行うことをおすすめします。

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合や、取り扱いのない場合がございます。

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