愛車を雨や日差しから守るには、カーポートの設置が効果的です。カーポートは形によって、フラット型とアール型に分けられます。
この記事では、カーポートの設置を考えている人に向けて、ガレージとの違いや、メリット、特徴などを紹介します。また、アール型と比較したフラット型のカーポートのよい点も解説します。おすすめの商品も紹介するため、後悔しないカーポート選びに役立ててください。
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カーポートの種類
カーポートは屋根のデザインによって、フラット型とアール型の2つにわけられます。ここでは、それぞれの特徴とメリットを解説します。
フラット型カーポート(F型)とは?
屋根の形が平らでまっすぐなものを、フラット型カーポートと呼びます。フラット型カーポートはあまり見かけない珍しい形でしたが、近年人気の高まりとともに増えてきています。
アール型カーポート(R型)とは?
屋根の形が湾曲しているものを、アール型カーポートと呼びます。アール型カーポートはその見た目から、丸く柔らかい印象を与えます。昔からの定番の形で、多くの家で見かけられます。

フラット型カーポートのメリット
こちらではフラット型カーポートの、見た目や機能におけるメリットを4つ紹介します。
スタイリッシュな見た目
フラット型カーポートは見た人に、クリーンでスタイリッシュな印象を与えます。シャープな雰囲気があるため、モダンなデザインの住宅にもすっきりと馴染みます。
また、柱が正面からは見えにくいよう、後ろ側に集約されている後方支持タイプのフラット型カーポートなら、見た目をさらにスマートにできます。
変形サイズに加工しやすい
フラット型のカーポートは、湾曲したアール型のカーポートと比べて、切りやすく変形サイズに加工しやすいため、希望の大きさに幅広く対応できます。また、屋根を斜めカットすることも可能です。
既製品では希望のサイズがない場合や、設置予定の土地が特殊な形をしているケースでも、フラット型カーポートなら設置がしやすくなります。
軒先が低い
フラット型カーポートは、屋根の左右と中央に高さの差がないため、家の窓から外を見たときの景色を邪魔しにくいという特徴があります。窓の外は家にいる間、頻繁に視界に入る光景なので、この利点は意外にも重要です。また、フラット型カーポートは高さがないことによって、雨風が吹き込みにくくなっています。
積雪を落としてしまわない
積雪・豪雪地帯では、アール型カーポートだと積雪が左右に落ちてしまいます。これでは隣家に迷惑をかけたり、人が落雪に埋もれてしまったりといった事故が起きる可能性があります。 フラット型カーポートなら、積雪を留めておけるので安心です。その際は、耐積雪強度の高いフラット型カーポートを選びましょう。

フラット型カーポートのデメリット
メリットの多いフラット型カーポートですが、アール型カーポートと比較したデメリットもあります。こちらではデメリットを2つ紹介します。
値段が少し高い
比較的新しい形であるフラット型カーポートは、定番の形であるアール型カーポートと比べて、1割ほど値段が高くなります。ただし、現在ではフラット型カーポートの需要・生産量が増えてきており、その普及につれて価格差も次第に小さくなっています。
上からの力に弱い
形だけを見ると、フラット型カーポートはアール型カーポートよりも上からの圧力に弱い構造です。アール型カーポートなら荷重がかかったときでも圧力が分散されますが、フラット型カーポートだと重みがすぐ下にそのままかかってしまいます。
とはいえ、市販のフラット型カーポートは、その分厚みの工夫などで強度基準をクリアしています。商品選びの際は、形による強度の差を考慮しなくても問題ありません。
失敗しないフラット型カーポートの選び方
フラット型カーポートを選ぶときは、形状や素材はもちろん、機能性も重視するのがおすすめです。ここからは、失敗しないフラット型カーポートの選び方を3つ紹介します。
車の高さによって柱の長さを選ぶ
カーポートの高さは、車の高さに加えて300~500㎜ほどの高さを確保するのがいいといわれています。H2200(2,200mm)の高さを持つカーポートはミニバンも停められるので、車を買い替える予定がある方や、車での来客が多い方は、H2200(2,200mm)程度の高さを確保しておくと柔軟に対応できます。ただし、ルーフキャリアをつけたい人は、さらに高さを確保する必要があります。
ハイロングタイプ(2,800mm以上)になると、柱の中に補強が入ることから、カーポートの多角が一気に高くなります。また、柱が長すぎると雨や花粉が車にかかりやすくなるので、高さを確保することが必須ではない場合は、むやみにハイロングタイプを選ぶのがおすすめできません。
屋根の素材で選ぶ
カーポートの屋根の素材はたくさんありますが、一般的なのは次の4種類です。
- ポリカーボネート板:耐熱性、耐寒性、耐衝撃性に優れ、燃えにくく、加工がやすい素材
- 熱線遮断ポリカーボネート板:ポリカーボネート板に熱線遮断の機能が加わった素材
- 熱線遮断FRP板:樹脂とガラス繊維をあわせて作成したもので、熱を加えても伸縮しにくい素材
- スチール折板:金属製で非常に強度が高い素材
どれも強度や耐久性に優れていますが、コストを抑えてある程度の強度を確保し、車の中が高温になるのを避けるなら、ポリカーボネート板の屋根材がおすすめです。
設置する場所や地域によって選ぶ
積雪の多い地域なら、強度が高いスチール折板(ガルバリウム銅板)の屋根がおすすめです。スチール折板(ガルバリウム銅板)は、強度と耐久性に優れており、積雪の重みや強風にも耐えられるといわれています。
また、塩害対策にも適しています。ただし、スチール折板は圧迫感があるほか、種類によっては採光量が少ないため、カーポート内が暗い印象になりやすいというデメリットがあります。採光を確保しつつ、夏でもカーポート内を涼しく保ちたい場合は、ややコストがかかりますが、熱線遮断FRP板の屋根がおすすめです。

おすすめのフラット型カーポート
フラット型カーポートは、見た目・機能においてメリットがたくさんあります。こちらでは、具体的なおすすめ商品を紹介します。
ネスカF|LIXIL

「LIXIL」のネスカFは、さまざまなタイプの設置スペースに対応しているのが特徴です。スッキリとした見た目の片側支柱タイプをはじめ、支柱を中央に集めて乗り降りのしやすさを重視したY合掌タイプ、積雪が自然に下に落ちるM合掌タイプなど、珍しいタイプのカーポートも取り扱っています。
耐積雪20cm、基準風速V0=36m/sに対応していますが、耐積雪・耐風圧パッケージつけると基準風速V0=38m/s、耐積雪30cmを実現できるため、幅広い地域や気候に対応しています。
エフルージュグラン|YKKAP

シンプルでモダンなデザインの積雪地域向けカーポートです。耐積雪性能50㎝・100㎝・150㎝相当の商品もあるため、豪雪地域にも対応可能な耐久性を持っています。
屋根材にはポリカーボネートを採用しているので、採光を確保してカーポート内の明るさを保ちながら、車内が熱くなるのを軽減してくれます。落ち着いたカラーバリエーションで、住宅との一体感を演出できます。
スカイリード|三協アルミ

住宅デザインにマッチしやすいスタイリッシュなカーポートです。屋根材にマット加工のポリカーボネートを採用しているほか、高級感のあるブラックポリカーボネートも選べます。ポリカーボネートの屋根は遮光性が高いので、車内温度が高くなるのを予防したい方におすすめです。1〜3台まで幅広いバリエーションを用意しており、敷地のサイズや用途にあわせて選べます。
スタイリッシュポート フラットスタイル 1台用 24-50型 標準柱|カインズオリジナル
・目安:140,000円~(税込)
・本体カラー:シャイングレー・オータムブラウン・ナチュラルシルバー
・屋根カラー:クリアブルー・クリアマット
・寸法:2,393 mm×5,028 mm×1,894 mm(W×L×H)
・柱本数:2本
・耐風圧強度:34m/秒相当
・耐積雪量:20cm相当
本カーポートは見た目がよくコスパに優れたモデルで、2台用のカーポートもあります。オプションとして、柱をロング柱にすることや、補強材・着脱式の追加の柱などをつけられます。

ガーデンフェイス 折板カーポート50 55-55型 4本柱 (2台用)|カインズオリジナル
・目安:448,000円~(税込)
・本体/屋根カラー:ブラウン・ブラック・ステンカラー・シルバー
・寸法:5,511 mm×5,456 mm×2,340 mm(W×L×H)
・柱本数:4本
・耐風圧強度:46m/秒相当
・耐積雪量:50cm相当
耐震・耐積雪・耐風圧に優れた、非常に頑丈なカーポートです。カーポートの揺れを軽減する構造が採用されています。バリエーションとして、更に積雪に特化したモデルもあります。

セルフポートパワー II 1500タイプ 1台用 5530タイプ 4本柱|LIXIL
・目安:378,000円~(税込)
・本体/屋根カラー:シルバー
・柱本数:4本
・寸法:3,085 mm×5,454 mm×2,300 mm(W×L×H)
・耐風圧強度:最大54/秒相当
・耐積雪量:50cm
本カーポートは対積雪・対風圧に優れたモデルで、2台用のカーポートもあります。バリエーションとして、更に積雪に特化したモデルもあります。

まとめ
カーポートは費用や工事期間の負担も少なく、限られたスペースでも建てられます。その中でも、フラット型カーポートは見た目がスタイリッシュで、機能の面でもメリットがたくさんあります。
設置する場所や地域、希望する条件によって、屋根材や柱、高さが変わってくるため、選び方を参考に後悔しないカーポート選びを心がけてみてください。
カインズでは、コスパの良さや実用性が魅力のカインズオリジナルカーポートも販売しております。全国のカインズ店舗やネットでもご相談いただけますので、ご希望の予算やデザインなどをもとに、お気軽にお問い合わせください。

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