システムキッチンの中でも、ビルトインコンロは寿命を迎えるのが早いと言われています。コンロのみ交換する場合の予算を考えるためにも、相場費用はどのくらいか気になるところです。この記事では、ビルトインコンロの相場費用について解説します。本体価格を抑えるポイントやシステムキッチンを施工する際の優良業者選びについても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ビルトインコンロの相場費用

ビルトインコンロは据え置き型のコンロに比べると本体価格も高額です。しかし、グレードによっては低価格のビルトインコンロもあるため、予算に合わせて選んでみるといいでしょう。
本体価格はおおむね3パターンのグレード
ビルトインコンロは、おおむね3つのグレードに分けられます。
※価格は商品+工事費込みの価格となります。
グレード |
価格 |
おすすめの方 |
定番モデル |
約6~10万円 |
・ コスト重視の方
・ デザインにこだわりのない方 |
中級モデル |
約10~16万円 |
・ 掃除のしやすさを重視する方
・ 天板やグリルを選びたい方 |
上級モデル |
約16~30万円 |
・ 高機能を求めている方
・ 料理の幅を広げたい方 |
ここで挙げた価格は、あくまでも目安です。ビルトインコンロの機能が多いほど、価格は高額になる傾向です。
交換工事費用は2万円前後が相場
ビルトインコンロは、本体以外にも交換工事費がかかります。約2~3万円が相場です。使用済みコンロの回収費も含まれているます。また、ビルトインコンロによってはオプション費用もかかることがあるので、総合的に約5万円を想定しておくといいでしょう。
費用以外のビルトインコンロの比較ポイント

各キッチンメーカーは、さまざまな機能を搭載したビルトインコンロを販売しています。どのような点を比較してビルトインコンロを選んだらいいのか、4つの比較ポイントを紹介します。
お手入れのしやすさ
お手入れのしやすさも、ビルトインコンロ選びには大切です。清掃性を重視しているなら、どの程度簡単にお手入れができるのかチェックしてみるといいでしょう。ちなみに、リンナイのビルトインコンロは、すべてのコンロにイージークリーンを搭載しています。イージークリーンとは、バーナー回りの熱を分散し放熱する機能です。この機能によって吹きこぼれによる焦げつきが少なくなり、サッと拭き取るだけで掃除ができます。
強火力バーナーの位置
ビルトインコンロは、強火に対応したバーナーが左右どちらかに対応しているものが主流です。ビルトインコンロを設置する際、壁から遠い方に強火力バーナーを持ってくることで安全性を高められます。ビルトインコンロをどこへ設置するのか確認してから強火力バーナーの位置を確認するようにしましょう。
近年では左右どちらも強火力バーナーに対応したビルトインコンロも登場しています。その分、本体価格も高めに設定されているので注意が必要です。
調理や安全機能の種類
近年のビルトインコンロは、定番モデルでも充実した機能が搭載されています。料理が好きな方なら、調理機能が充実したビルトインコンロを中心に選ぶといいでしょう。
たとえばリンナイのビルトインコンロは、付属の「ココットプレート」を使って焼き魚やピザなどが美味しく焼けます。ココットプレートを使うとグリル内で油が飛び散るのを防止できるため、お手入れも簡単です。他にも炊飯機能やあぶり・高温炒めなどの機能もあるため、料理の幅も広がるでしょう。
くわえてビルトインコンロを使う場合は、安全性も注意しなければいけません。火を扱うものだからこそ、火災防止に優れた安全機能もぜひチェックしてみてください。
天板の種類
現在はガラストップが主流ですが、天板に他の素材を採用しているビルトインコンロもあります。ビルトインコンロで使われている天板は、おもに5種類です。
天板の種類 |
特徴 |
ホーロー |
・ 5種類の中でいちばん安価な素材
・ 衝撃に強いが、サビが発生しやすい |
天板の種類 |
特徴 |
ガラスコート |
・ ホーローにコーティングしているため耐久性が向上
・ 傷つきやすくはがれやすい |
天板の種類 |
特徴 |
ガラストップ |
・ 衝撃や熱に強い
・ 汚れがつきにくくお手入れしやすい |
お手入れのしやすさで選ぶなら、ガラストップの天板を選ぶといいでしょう。
安心価格で施工する優良業者の選び方

ビルトインコンロは自分で設置できないため、業者へ依頼して設置してもらうようになります。ここからは、安心価格で施工してもらえる優良業者の選び方について紹介します。
ガス工事の資格を持っている業者であること
ビルトインコンロの設置はガス栓の工事を伴うため、ガス工事の資格を保有していないと施工できません。まずは、ガス工事の資格を持っている業者か確認しましょう。ちなみに、都市ガスとプロパンガスとでは、必要な資格は異なります。
都市ガス |
・ ガス機器設置スペシャリスト(GSS)
・ ガス可とう管接続工事監督者
・ 簡易内管施工士
のいずれか |
プロパンガス |
・ 液化石油ガス設備士 |
ガス機器設置スペシャリスト(GSS)は、ガス機器の設置・施工についての資格です。ガスコンロの設置に必要な最新知識や専門的な設置技能が身についていることを意味します。
ガス可とう管接続工事監督者は、ガス可とう管接続工事監督者講習推進協議会が運営する講習を受けることで取得できる資格です。この資格があることで、自ら工事するだけでなく、現場監督としても工事を進められます。
簡易内管施工士は、ガス機器の移設・設置工事などに伴うガス栓の増設や位置替えができる資格です。比較的簡単な工事をする場合に役立ちます。
液化石油ガス設備士は、LPガスの供給設備・消費設備の設置工事、または変更工事などを行うための国家資格です。プロパンガスの配管工事は危険が伴うため、資格を持っていなければ施工できません。
キッチンリフォームの経験が豊富な業者であること
ビルトインコンロの設置工事には、ガス工事の知識だけでなくリフォームの実績も重要になってきます。そのため、キッチンリフォームの経験が豊富な業者を選ぶようにするといいでしょう。施工会社のホームページを確認すると、これまでの実績を確認できます。さらに、仕上がりや口コミなどを掲載しているケースも多いので、施工品質を見極めるためにも必ず確認するようにしましょう。
まとめ
ビルトインコンロは、グレードによって本体価格が大きく異なります。まずは予算を決めることから始めましょう。また、メーカーによって使える機能もさまざまです。高性能なモデルになるほど、本体価格も高くなるので注意してください。
カインズ・リフォームでは、主要メーカーのビルトインコンロを取り揃えていて、販売からリフォーム工事まで一貫してお任せいただけます。コストを抑えたモデルもあるので、実際に店舗で体験してみることをおすすめします。
※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。