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ビルトイン食洗機とは?種類や選び方、費用を抑えるポイントを解説

2024年07月03日
ビルトイン食洗機とは?種類や選び方、費用を抑えるポイントを解説

キッチン本体と一体化された「ビルトイン食洗機」は、幅広い世代におすすめの設備です。家事効率がアップするだけではなく、光熱費が抑えられたり手洗いよりも衛生的だったりと、メリットがたくさんあります。

今回は、ビルトイン食洗機の種類と選び方、設置費用を抑えるポイントについて解説します。メーカーごとの特徴もまとめているので、食洗機選びの際の参考にしてください。

食洗機には

食洗機には2タイプある

食洗機には「ビルトイン食洗機」と「据え置き型食洗機」の2種類があります。どちらも食器を洗浄することに変わりはありませんが、設置箇所や方法が異なります。まずは、それぞれの食洗機について見ていきましょう。

ビルトイン食洗機

ビルトイン食洗機とは、システムキッチンのキャビネットに組み込んで設置するタイプの食洗機のことを指します。ビルトイン食洗機を導入するメリットは、作業スペースが圧迫されないところです。電源コードやホースなども露出されないので、見た目がすっきりします。

デメリットは、収納スペースが少なくなることです。収納として活用できるキャビネットの一部に導入することになるため、食器や調理器具を入れるスペースが減ります。また、給排水ホースの接続や電気工事、設置工事が必要になることから、業者によるキッチンリフォームが必要です。そのため、工事費用がかかったり設置は持ち家に限られたりします。

据え置き型食洗機

据え置き型食洗機とは、キッチンのワークスペースの上や食器棚に置いて使う食洗機のことを指します。ビルトイン食洗機に比べると大掛かりな工事は不要で、安易に設置できるのがメリットです。基本的に自分で取り付られるので、工事費用はかかりません。賃貸住宅に設置できるのも大きなメリットと言えます。設置作業をより簡略化したい場合は、タンク式の据え置き型食洗機がおすすめです。

ただし、調理台に設置することがほとんどのため、作業スペースが狭くなってしまうのがデメリットです。狭いキッチンに置く場合は、スリムなモデルを選んだり使用人数に応じてサイズを選んだりして、なるべくコンパクトな食洗機を選ぶとよいでしょう。

ビルトイン食洗機の種類

ビルトイン食洗機の開閉方法は、「スライドオープン型」と「フロントオープン型」の2種類があります。主流なのはスライドオープン型ですが、近年フロントオープン型のモデルも増えつつあります。それぞれの特徴について見ていきましょう。

スライドオープン型

スライドオープン型

扉タイプ スライドオープン型
浅型 深型
容量 約40L 約60L
設置場所 調理台下・シンク下 調理台下

 

スライドオープン型は、冷蔵庫の冷凍室・野菜室などように、手前に引き出すタイプです。食洗機の深さや容量が豊富なため、家族人数に合わせて適切なサイズを選べます。スライドオープン型なら立った状態で食器を入れられるので、腰や膝にあまり負担をかけずに使用可能です。深型のモデルであれば、フライパンや大皿などを入れても余裕があります。

また、フロントオープン型は食器を入れる際に床へ水滴が落ちやすくなっていますが、スライドオープン型は箱の上から食器を入れていくイメージなので床に水滴が落ちにくくなっています。使いやすいだけではなく、食器洗い後の床掃除の手間も省けるタイプです。

フロントオープン型

フロントオープン型

扉タイプ フロントオープン型
容量 約66L
設置場所 調理台下

 

フロントオープン型はドアを前に倒し、中の食器カゴを引き出すタイプです。食器はもちろん、フライパンや鍋などの調理器具もまとめて入れられます。スライドオープン型の付加型よりも容量が大きいので、家族が多い方や一度にまとめて洗いたい方におすすめです。洗浄ノズルが上段・下段の2箇所に付いているため、隅々まで洗浄できます。上段・下段で分けて食器を入れられるので、出し入れも安易です。

デメリットとしては、食器セットの際に腰や膝に負担がかかりやすいところです。とくに下段に食器をセットする際は、腰を曲げたりしゃがんだりする必要性が出てきます。本体価格も高いので、ライフスタイルや予算を考慮してタイプを選びましょう。

メーカー別のビルトイン食洗機の特徴

さまざまなメーカーからビルトイン食洗機が発売されています。メーカーによって搭載されている機能が異なるため、購入時は詳細をよく確認しましょう。ここでは、代表的なメーカー「パナソニック」と「リンナイ」のビルトイン食洗機の特徴を解説します。

パナソニックの特徴

パナソニックのビルトイン食洗機は、洗い物の種類や量に合わせて自由自在に付属のカゴを変えられます。上カゴをすべてたたむと、鍋も入れられるのが便利ポイントです。50℃以上の高圧水流で、全コースの洗浄工程でしっかり除菌するため衛生面も安心できます。独自のA Iエコナビ機能も搭載されており、自動的に節水・省エネもしてくれます。

またパナソニックのフロントオープン型は、2023年12月から販売開始しました。予洗い不要で高温・高圧水流で強力に洗浄します。ただし、単品での購入は不可で、システムキッチンセットのみの販売をしています。

リンナイの特徴

リンナイのビルトイン食洗機は、洗浄コースや機能がシンプルなので、誰でも使いやすいのが特徴です。食洗機庫内に取り付けられた上下2段カゴは、食器の出し入れがしやすくなるように設置されています。大きな調理器具もストレスなく入れられるのもポイントです。

上下にあるダブルノズルが強力に洗浄することで、隅々まで洗い上げてくれます。プラズマクラスターと銀イオンで洗浄後も庫内を清潔に保つのもリンナイの食洗機の魅力です。食洗機の清潔さが気になる方は、衛生機能に着目して製品を選ぶとよいでしょう。

後付けする場合のビルトイン食洗機の選び方

後付けする場合のビルトイン食洗機の選び方

ビルトイン食洗機の後付けは、条件さえ合えば問題なく導入できます。まずは、後付けができるのか調べてみましょう。

現在のキッチンタイプを確認する

キッチンのタイプによっては、ビルトイン食洗機の後付けができない場合があります。一般的に、システムキッチンの場合は後付けできることがほとんどです。一方で、シンクやコンロがそれぞれ独立したタイプのキッチンは、キャビネットに食洗機を組み込めません。どうしても食洗機を設置したい場合は、据え置き型の食洗機にするか、システムキッチンにリフォームするか検討しましょう。

キャビネットサイズを測る

現状のキッチンがシステムキッチンだった場合は、設置したい箇所のキャビネットサイズを測りましょう。最も多い設置場所は調理台の下です。ビルトイン食洗機の幅は45cm・65cmが主流なので、どちらのサイズが合うか確認してみましょう。ワークトップの奥行きが65cmの場合なら、ほとんどのビルトイン食洗機が設置できます。しかし。奥行き60cmの場合は、選べる商品が限られてくるので注意してください。

また、ビルトイン食洗機はシンク下にも設置できますが、給排水管があるため場合によっては設置不可になることがあります。シンク下に設置したい場合は、一度業者に見てもらいましょう。

既存のビルトイン食洗機を交換する場合の選び方

すでにビルトイン食洗機がある場合は、比較的スムーズに交換リフォームができます。ここでは、既存のビルトイン食洗機の種類やサイズの確認方法について見ていきましょう。

既存のビルトイン食洗機の種類を確認する

今と同じタイプのビルトイン食洗機へ交換する場合、スムーズにリフォームできます。そのためにも、まずは既存のモデルを確認することが重要です。扉のタイプや容量、深さなどを調べておきましょう。基本的に目視で種類を確認できますが、納品書やカタログを見ると確実です。

ビルトイン食洗機の幅を測る

基本的にビルトイン食洗機を交換する際は、同じサイズのモデルを選びましょう。サイズが変わると、キャビネットごとリフォームすることになります。同じサイズであれば費用を抑えつつスムーズな交換が可能です。ビルトイン食洗機の横幅は、45cm・60cmが主流のため、既存の食洗機がどのサイズが確認しておきましょう。

ワークトップの奥行きを測る

ワークトップの奥行きによっては、選べるモデルが限られてきます。国内メーカーのシステムキッチンの場合、奥行きは60cmと65cmが一般的です。リフォーム対象のキッチンの奥行きはどちらのサイズなのか、事前に確認しましょう。

ビルトイン食洗機の設置費用を抑えるポイント

ビルトイン食洗機の設置費用を抑えるポイント

ビルトイン食洗機の設置費用を抑える方法はさまざまあります。機能満載のモデルは費用が高くなるため、私生活で使う必要最低限の機能付きモデルを選びましょう。そうすると本体費用を抑えられるだけではなく、機能を無駄なく使用できます。既存の食洗機を交換する場合は、同じサイズで同じ場所に設置すると施工費用を抑えられます。扉が前に倒れるフロントオープン型の製品は価格が高い傾向があるため、少しでもコストを抑えるならスタンダートなスライドオープン型がよいでしょう。

また、補助金制度を活用して食洗機を購入する方法もあります。たとえば、国の補助金制度「子育てエコホーム支援事業」では、子育て対応改修としてビルトイン食洗機のリフォームが助成対象となっています。21,000円/戸の補助金が受給できるため、お得にリフォームできるチャンスです。交付申請期間は2024年3月29日から始まっており、予算上限に達すると終了するため、早めの申請をおすすめします。

※各補助金の金額や要件などは、2024年5月時点の情報です。

まとめ

ビルトイン食洗機は「スライドオープン型」と「フロントオープン型」の2種類があります。どちらもデザイン性や機能性に優れているため、ライフスタイルに合わせて選びましょう。メーカーによって性能が異なるので、カタログを見たりリフォーム業者に聞いてみたりするのがおすすめです。

カインズリフォームでは、ビルトイン食洗機の設置工事も承っております。適切なモデルのご提案から施工まで対応するため、初めてのリフォームも安心してお任せください。

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。

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