電気は日々の暮らし生活を送るうえで欠かせないものであり、その電気代を安くできれば家計が助かります。実はオール電化とエコキュートの組み合わせは節約に適しています。賢く使用することで電気代を大幅に減らせるでしょう。
今回は、オール電化とエコキュートを組み合わせたときの効果や注意点、上手に活用するコツを解説します。オール電化とエコキュートを自宅に導入したいと考えている方、電気代を節約する仕組みを理解して家計管理に役立てましょう。
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エコキュートとオール電化の相乗効果

エコキュートとオール電化は、上手に取り入れることで相乗効果を生み出し、電気代の節約につながります。具体的にどのような効果があるのか、ここでは、エコキュートの仕組みやオール電化との組み合わせで期待できることを解説します。
エコキュートとは
エコキュートとは、空気中の熱を利用して給湯する仕組みの設備です。空気中の熱を利用するため節電効果が高く、環境にやさしいシステムとされています。
エコキュートでは、ヒートポンプユニットと貯湯タンクを利用します。オール電化住宅で使える給湯設備にはエコキュートと電気温水器がありますが、このうち給湯省エネ2024事業の対象にもなっているのはエコキュートのみです。給湯設備の省エネを考える場合は、エコキュートを取り入れることを検討しましょう。
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エコキュートとオール電化で期待できること
エコキュートの特徴は、もともとの消費電力を抑えられることです。消費電力が少ないので、自然と電気代を節約できる仕組みになっています。エコキュートとオール電化と組み合わせて、夜間の電気代お得プランに加入することで、より電気代の節約につながります。このように、エコキュートとオール電化は、単独で取り入れるよりも組み合わせることで、より高い節約効果が期待できるのです。
では、従来の給湯システムからエコキュートに移行した場合、どのような効果が得られるのか確認していきましょう。
エコキュートに移行した場合の節約効果
エコキュートでは夜間にお湯を沸かします。1日に使う量の半分以上を夜間に沸かすのは、エコキュートの特徴の1つです。
たとえば4人家族がエコキュートに買い替えた場合、従来型のガス給湯器よりも年間54,500円、エコジョーズよりも年間37,800円ほどお得です。さらに、電気プランを夜間の使用がお得なプランに変更することで電気代を大幅に削減できます。
節約効果や電気プランは、普段の電気使用量からある程度計算ができます。自身の家族構成や電気の使用量ではどれくらいの節約効果があるのか、試算してみるのもよいでしょう。
オール電化への移行にともなうエコキュートの選び方

エコキュートにもさまざまな設備があり、どれが適しているかは家庭のライフスタイルによって異なります。ここでは、オール電化の移行にともないエコキュートを導入する際の選び方を紹介します。
タンク容量で選ぶ
エコキュートのタンク容量には種類があり、使えるお湯の量がそれぞれ異なります。家族構成や使用頻度に合ったタンク容量を選ぶようにしましょう。
たとえば、お風呂の頻度は、家庭によって大きく異なる要素の1つです。追い炊きをしてお風呂に浸かるのか、その都度お湯を張り替えるのかなど、それぞれの家庭やライフスタイルによって異なります。また、家族の人数が多い場合、使用するお湯の量も多くなります。家族が使う湯量を十分満たせるタンク容量のエコキュートを選びましょう。
設置場所で選ぶ
エコキュートを導入する際、設置場所を考える必要があります。エコキュートの設備はさまざまな形や大きさがあるからです。エコキュートの設備の形は大きく分けて角型、薄型、コンパクト型の3種類があります。住宅のどの場所に設置する設計になるのか、よく確認しておきましょう。
給湯タイプで選ぶ
エコキュートは給湯タイプにも種類があります。フルオートタイプ、オートタイプ、給湯タイプの3種類です。この3種類では、とくに追い炊きやお湯はり予約などの機能の違いがあります。たとえば、フルオートタイプでは使用者が何もしなくてもお風呂の温度を快適な状態に保てますが、その分コストがかかりやすい点は留意点です。
お風呂の利用方法には、家族構成や家族それぞれの価値観なども表れます。エコキュートを選ぶ際には家族で話し合っておくとよいでしょう。
気候で選ぶ
特殊な気候の土地では、その気候に合ったエコキュートを選ぶ必要があります。とくに注意が必要なのは、雪の多い寒冷地や海風による塩害リスクのある海沿いなどです。給湯設備にはその地域による気候が大きく影響するため、エコキュートを導入する家や建物が気候の影響を受けるかどうか確認しておきましょう。
もし気候に合っていない設備の場合、故障や早期取り換えなどのトラブルにつながります。長く安全にエコキュートを使用するためには、事前の確認は欠かせません。
エコキュートとオール電化の3つの注意点

節電効果が高いエコキュートとオール電化の組み合わせですが、注意したいポイントがあります。ここでは、3つのポイントをそれぞれ解説していきます。
初期費用がかかる
オール電化とエコキュートの設置の導入には、まとまった額の初期費用が必要です。また、それぞれの機器が故障した際や買い替えのタイミングでも、別途費用はかかります。導入する際はどれくらいの費用が必要なのか概算で把握しておきましょう。
ただし、給湯補助金2024事業の対象商品を選ぶと、1台あたり8万円が補助されます。制度を上手に活用しながら、初期費用を抑えてお得に導入してみてください。
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停電時に使えなくなる
エコキュートやオール電化は、停電すると使用できなくなります。停電のようにインフラに影響を及ぼす災害は、いつ起こるかわかりません。オール電化では停電すると給湯設備だけでなく、調理に関するもの(IHコンロや電子レンジ)もすべて使えなくなるため対策は考えておく必要があります。停電した場合を想定して、代用できる設備を用意しておきましょう。
電気代が高くなる可能性がある
オール電化にしたことで、今まで電気代がかかっていなかった設備まで電気を使用することになり、かえって電気代が高くなってしまう場合があります。また、オール電化向けの電気料金プランは日中の電気代が高いのが特徴です。給湯設備だけでなく、オール電化に変更した設備をすべて含めて電気を使用するタイミングを意識しておかないと、電気代が高くなる可能性があります。
エコキュートの電気代を抑えるコツ

ライフスタイルに合ったエコキュートを導入することで、オール電化と組み合わせて上手に電気代を抑えられます。せっかくエコキュートを導入するなら、電気代を抑えて賢く使用したいものです。ここでは、エコキュートの電気代を抑えるコツを4つ紹介します。実践できるものから取り組んでみましょう。
季節に合わせて設定を変える
エコキュートの設定は季節に合わせて変更しましょう。一般的に、お湯の使用量が多いのは冬です。冬はお風呂の給湯だけでなく、家事でお湯を使う機会も大幅に増えます。そこで、冬になったらエコキュートの設定を多めにお湯を沸かすように変更し、使用量の少ない夏は少ない量を沸かす設定にすると、年間を通して上手に電気代を節約できるでしょう。
使用する時間帯を意識する
電気代は一般的に、夜間の方が安く済みます。使用する時間帯によって電気代が異なるのは、エコキュートを使用する際に注意しておきたいポイントです。お湯を沸かすタイミングを夜間に合わせることで、電気代の節約につながります。エコキュートの設定を変更するだけでも、賢く電気を使用できるでしょう。
電気プランの見直しをする
電気プランは変更が可能なので、エコキュートの導入とあわせてプランの見直しを検討しましょう。まず、電気の使用時間と加入している電気プランを比較して、いつ、どれくらいの電気を使用しており、いくらかかっているのかを把握します。そのうえで、現状の使用状況に沿ったお得な電気プランが他にないか確認しましょう。電気の使い方はライフスタイルによって変化していくものです。一度電気プランを決めてその後放置しないことが大切です。
省エネモードを活用する
エコキュートを導入したら省エネモードを活用しましょう。省エネモードとは、タンク内のお湯の温度をどの程度維持していくか、設定できるモードを指します。エコキュートはタンク内の温度設定ができるのが特徴です。その特徴を上手に活用しましょう。
たとえば、お湯が冷めにくい夏などには省エネモードを利用し、タンク内の設定温度を下げておくと、無駄な電力を使わずに給湯設備を使用できます。
まとめ
オール電化とエコキュートは、組み合わせて使用することで、節電や節約につながります。仕組みを理解することで賢く電気代を抑えられるでしょう。
カインズリフォームでは、エコキュートをはじめ省エネにつながる設備のご案内から設置工事までをトータルで提供しています。お得に導入するにはどの設備がいいのか、という相談から承っていますので、カインズ店頭の窓口やWeb、電話などからお気軽にお問い合わせください。
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