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玄関ドアを引き戸にするメリット・デメリット|種類の解説&お悩み別選び方のポイント

2023年07月04日
YKKAPの玄関引き戸「冴II」

玄関ドアというと、一般的には開き戸をイメージする方が多いかもしれません。しかし、近年では洗練されたデザインの玄関引き戸が増えており、新築やリフォームの際に引き戸を選択肢に入れる方が増えています。しかし、引き戸にはさまざまな種類があり、どの引き戸が自宅に合っているのか迷ってしまう方も多いかもしれません。

「玄関ドアを引き戸にするメリット・デメリットは?」
「玄関引き戸の種類と特長を教えて!」
「引き戸を選ぶときのポイントは?」

この記事では、玄関引き戸の種類と、メリット・デメリットを徹底解説!また、お悩みにあわせた引き戸選びのポイントもご紹介しながら、みなさんの疑問にお答えします!ご自宅の玄関ドアを引き戸にしようか検討中の方やどのタイプの引き戸がよいかお悩みの方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

玄関引き戸の主な種類と特長

YKKAPの玄関引き戸「コンコード S30」
ひとことで玄関引き戸と言っても、戸の枚数や開き方や構造の違いによりさまざまな種類に分類されます。ここからは、一般的な住宅の玄関に取り入れやすい「片引き戸」「引き違い戸(2枚建て・4枚建て)」「引き込み戸(袖付2枚連動)」の3種類を解説します。ご自宅のスタイルや使い勝手に合わせて、最適な引き戸を選んでください。

片引き戸

YKKAPの玄関引き戸「コンコード S30」

「片引き戸」は、1枚の戸を左右どちらかにすべらせて開閉をするタイプの玄関引き戸。開口部を広く作れなくても引き戸にできるため近年人気のタイプです。片引き戸の特長のひとつにあげられるのが、デザイン性の高さ。引き戸というと、伝統的な和風住宅の玄関というイメージが強いかもしれませんが、近年では洋風のデザインの家にもマッチするモダンなデザインの片引き戸が多く展開されています。また、玄関ポーチが狭く開き戸を選択できない場合の選択肢として、開き戸と同じデザインを展開しているメーカーもあります。

引き違い戸(2枚建て・4枚建て)

リクシルの玄関引き戸「玄関引戸JS」

「引き違い戸」とは、2枚または4枚の戸を左右どちらにも開け閉めできるタイプの引き戸のこと。最も一般的な引き戸で、引き戸と聞いて思い浮かべるのがこのタイプかもしれません。使い方や玄関回りのレイアウトの変化に合わせて、開閉する方向を選べるのが特長です。

引き込み戸(袖付2枚連動)

YKKAPのリフォーム用玄関引き戸「ドアリモ」
「引き込み戸」とは、開けた時に壁の中に戸を収納できるタイプの引き戸のこと。なかでもこの袖付2枚連動タイプは、連動した2枚の戸を飾り窓の袖に重ねて収納することで、バリアフリー対応の大開口が可能です。

玄関ドアを引き戸にするメリット

YKKAPの玄関引き戸「コンコード S30」
玄関引き戸、開き戸と異なりスライド式で開閉するのが大きな特長です。その特長により、開き戸にはない様々なメリットがあります。ここからは、玄関引き戸の主なメリット4つについて解説します。

開閉しやすい

引き戸のメリットのなかでも多くの方が実感されるのが、開閉のしやすさ。開き戸は多くの場合は手前に引っ張って開ける構造のため、一歩下がる必要があります。たくさんの荷物を抱えているときや戸のすぐ近くに荷物があるときに開けにくくてイライラ…といった経験がある方は少なくないでしょう。引き戸は横にスライドさせるため、荷物を抱えていても近くに荷物があっても問題なく開けられます。また、開き戸の引っ張る押すといった動きに比べ、引き戸の横にスライドさせる動きは力の弱い人でも開閉しやすく、子どもやご老人にも負担をかけません。

開けっぱなしにしておける

開き戸にはない引き戸のメリットとしてあげられるのが、開けっぱなしにできること。手やストッパーで押さえておかなくても好きな幅で開いておけるため、荷物の出し入れが多いご家庭やベビーカー、車椅子の出入りがあるご家庭には魅力でしょう。また、玄関からリビングなどの他の部屋まで風をとおし、効率よく換気できるのもメリットです。

玄関スペースを有効活用できる

引き戸は開き戸に比べ、開閉に必要なスペースがとても少ないのが特長です。開き戸なら開けておかなければならない戸の周辺も、引き戸なら開閉に影響しないためものを置いても問題ありません。室内側なら靴箱を置いたり、室外なら植物を飾ったりと、玄関スペースを有効活用できるのがメリットです。

開閉による事故が起こりにくい

開き戸を開けようとしていたところ、反対側にも開けようとしている人がいてドアがぶつかってしまった、ぶつかりそうになり驚いた、そんな経験がある方は多いでしょう。また、開き戸の場合、小さなお子さまがドア枠に手を置いている状態で開閉してしまい、ドアに指を挟んでしまう事故も少なくありません。

引き戸は開閉の際に壁沿いに動かすため、同時に開けようとしてもぶつかることはありません。また、引き戸はほとんどの場合、自動的に閉まるクローザーがついておらずバタンとしまることがないため、手や指を強くはさんでケガをすることは少ないでしょう。

玄関ドアを引き戸にした場合のデメリット&対策方法

YKKAPの玄関引き戸「冴II」
魅力の多い引き戸ですが、検討の際にはデメリットについてもしっかり理解しておかなければなりません。ここからは、玄関引き戸の5つのデメリットと、その対策方法について解説します。

断熱性・防音性が低い

引き戸は一般的に、枠の上下にあるレールで戸の開閉を行うため上下に隙間ができやすく、開き戸に比べて気密性が低くなりやすい構造です。パッキンなどもない場合が多く外気が入りやいため、断熱性や防音性が低い傾向にあります。また、ガラス面が広い引き戸の場合、ガラス窓の断熱性が低いことも断熱性を低下させる原因です。

引き戸でも断熱性や防音性を高めたい場合は、断熱性や防音性の高さを特長としている引き戸を選ぶのがおすすめです。とくにガラス面が広い場合は、複層ガラス仕様がおすすめです。賃貸などでリフォームができない場合は、簡易的に熱や音の出入りを防ぐには、隙間テープを貼るという方法もあります。しかし、あくまで簡易的で大きな効果は感じにくく見栄えもよくないため、一時的な対策ととらえたほうがよいでしょう。

虫が入りやすい

玄関引き戸の隙間ができやすいという構造から、蚊などの小さな虫が入り込みやすいというデメリットがあります。対策としては、引き戸の手前に網戸を設けるのがおすすめです。後付けが可能な商品もありますので、ご自宅の引き戸にあうものがないか、リフォーム会社に相談してみてください。

防犯性能が低い

玄関引き戸の隙間ができやすいという構造は、防犯面にも影響があります。その隙間から工具を入れられ、カギを開けて侵入するという手口を使われてしまうためです。しかし、最新の玄関引き戸は開き戸に負けない防犯性の高い商品が開発・販売されています。カギの2重ロックやピッキングがしにくいディンプルキーや、防犯用強化ガラスの採用など、さまざまな方法で対策できます。

デザインバリエーションが少ない

引き戸を選ぶ方が増えてきたとはいえ、主流は開き戸であるため、まだまだ開き戸のほうがデザインのバリエーションは豊富です。しかし、伝統的な和風の引き戸ばかりだったころに比べると洋風なデザインやモダンなデザインの引き戸が非常に増えてきています。特に、片引き戸タイプはバリエーションが豊富なため、片引き戸タイプで探してみるのがおすすめです。

【お悩み別】玄関引き戸選びのポイント

YKKAPの玄関引き戸「コンコード S30」
実際に玄関引き戸を選ぶ際には、どんなことをポイントに選べばよいのでしょうか。ここからは、玄関引き戸の選び方のポイントをご紹介します。

価格を抑えたい

デザインや機能はほどほどで、とにかく安価に抑えたい場合は、引き違い戸から選ぶのがおすすめです。昔からある定番タイプのシンプルな引き違い戸であれば、10万円以下から選べます。片引き戸・引き込み戸はほとんど相場通り。リフォームの場合は間口サイズを変更すると大掛かりな工事が必要になるため、現状と同じサイズにするのが価格を抑えるためのポイントです。

バリアフリーに配慮したい

玄関の引き戸をバリアフリーに対応したい場合は、開けやすさと出入りしやすさをポイントに選ぶとよいでしょう。まず開けやすさに関しては、力がなくても簡単に開けられるように配慮されたタイプの引き戸が適しています。例えば、片引き戸や引き込み戸などは、スムーズに開け閉めできる仕組みが備わっているため、高齢者や身体に障害のある人でも開けやすくなっています。

出入りしやすさに関しては、上部レールだけの吊戸タイプを選ぶのがおすすめです。床にレールや溝がなく段差もないため、車椅子などで出入りする場合にもスムーズに移動できるというメリットがあります。また、床側に凹凸がないため掃除しやすいのも利点でしょう。

洋風の家にあうデザインの引き戸にしたい

洋風の家にも合うデザインの玄関引き戸を探したい場合は、片引き戸を中心に選ぶと見つかりやすいでしょう。片引き戸はほかのタイプに比べて、スタイリッシュなものやシンプルでモダンなものを展開されている傾向があります。また、開き戸とサイズ感が似ていることもあり、開き戸と同じデザインのものを用意しているメーカーもあり、開き戸と同じような感覚で好きなデザインを探せるでしょう。

開き戸から引き戸にリフォームしたい

玄関ドアを開き戸から引き戸へリフォームしたい場合、現在の開き戸とサイズを変えずに「カバー工法」でリフォームするのがおすすめです。カバー工法とは、現在の玄関の枠は取り外さずに新しい枠をかぶせて、新しい玄関ドアを取り付けるリフォーム方法のこと。最低限の工事ですむため、費用面も工事日数もおさえられます。

開き戸から引き戸へ変更するなら追加工事費用がかかるのでは?と心配になる方もいるかもしれませんが、カバー工法であればほとんどの場合追加費用はかかりません。

まとめ

今回は、玄関引き戸について種類やメリット・デメリットを中心に解説しました。また、お悩みにあわせた引き戸選びのポイントもご紹介。玄関引き戸についての疑問やお悩みは解決できましたか?

カインズリフォームでは、玄関ドアをはじめ、ご自宅のお悩みの場所をリフォームするポイントリフォームを承っております。玄関ドアのリフォームについて、わからないことや知りたいことがございましたら、店頭または下記フォームよりお気軽にご相談ください。

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。

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