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「門柱」とは、門の両側に設置する2本の柱を指します。
近年は、門を設置しない独立タイプや多機能を備えた「機能付き門柱」が人気ですが、デザインが斬新なため「どのようにリフォームしたらいいかわからない」と困っている方も少なくないでしょう。
門柱のリフォームで失敗しないためには、門柱の役割や備えるべき機能を事前に知っておくことが大切です。当記事では、これから門柱のリフォームを検討している方に向けて、以下のトピックを解説します。
目次
「門柱」と聞いても、具体的に何を指すのかイメージがつかない方も多いでしょう。そこでまずは、門柱の役割や近年の人気傾向について解説します。
冒頭で解説したとおり、「門柱」とは門の両側に設置する柱を指します。本来門柱が持っていた役割としては、以下の2つが挙げられます。
門柱をきっかけに家の端までフェンスを設置することで、外からの視線を遮ることができ、防犯効果が期待できます。特に通行人が多い通りに面した家や、庭先でゆっくりくつろぎたい人にとっては、メリットの大きい使い方だと言えるでしょう。また、たとえフェンスを設置しないにしても、門柱があることで隣の家や公道との境界が明確になります。
一方で、近年はデザイン性に優れた門柱が増えており、家の外観をおしゃれにするという効果が期待できます。「玄関先がなんとなく物寂しい」という家なら、門柱を設置するだけでガラリと雰囲気が変わるでしょう。建物と同系統のカラーなら統一感が生まれる、違った雰囲気のカラーならワンポイントアクセントになるとそれぞれ異なるメリットがあるため、どんな色でもマッチしやすいのが嬉しいポイントです。
近年の門柱リフォームでは「機能付き門柱」が主流になっています。機能付き門柱は、幅数十cmほどとコンパクトであるにもかかわらず、以下のようにさまざまな機能を備えているのが特徴です。
中には、充電コンセントやホースの接続栓まで備え付けられたタイプも展開されています。多機能を門柱に集約させることで、軒先がすっきりまとまり、家の外観もおしゃれに仕上げることができます。
「門柱」とよく似た言葉として「門扉」が挙げられます。門扉とは、文字どおり玄関先に設置する扉のことで、扉があることで防犯効果が高くなるのがメリットです。
しかし、近年はあえて門扉を設置せずに、門柱のみを立てるのが主流です。背景としては、もともと開放的な軒先を好む欧米のスタイルが、日本国内に入ってきたことが挙げられます。「門柱だけだと防犯効果が不安」と思うかもしれませんが、玄関が外から見えることで、かえって防犯効果が高まりやすいという意見が多いようです。
門柱をリフォームするにあたり、費用面を心配する人は少なくないでしょう。門柱のリフォーム費用は、主に以下の3つに分類されます。
安ければ10万円台からリフォームすることも可能ですが、一般的な費用相場は30~50万円ほどです。デザインや機能にこだわりたい人は、最低でも30万円を予算として見ておくと良いでしょう。
また、リフォーム費用を最小限に抑えるには、複数の業者に相見積もりを取っておくことが大切です。
既に自宅に門柱や門扉がある場合、撤去費用として約2~10万円がかかります。門扉が重厚な場合や、石材などを使用している場合、撤去費用はさらに高くなる可能性があるでしょう。
門柱の本体価格は、機能によって大きく異なります。安ければ10万円程度の機種もありますが、機能付き門柱なら30万円ほどを予算として用意した方が選択肢の幅が広がるでしょう。
本体価格とセットでかかってくるのが工事費です。工事費は門柱のサイズによって異なりますが、シンプルな機能付き門柱なら10万円以下に収まることがほとんどです。業者によって多少の違いもあるため、複数の業者に相見積もりをとっておくことで費用を抑えやすくなります。
リモコン式や電子錠タイプは、別途、電気工事が必要となります。
機能付き門柱を新設する場合、「設置すべきもの」と「あると便利なもの」はそれぞれ以下の通りです。
設置すべきもの | あると便利なもの |
インターホン ポスト 表札 照明 |
宅配ボックス 門扉・フェンス |
門柱を設置するなら、インターホンは欠かせません。インターホンを設置する高さは120~130cm程度が理想とされており、相手の顔がしっかりと映るよう、相手が立つ場所や角度を事前によく検討することが大切です。広角カメラを搭載している製品なら、相手がどこに立っても相手の顔を認識しやすいでしょう。
同じく、約120~130cmほどの高さに設置したいのがポストです。門柱にポストを設置すれば配達員などが玄関に来ることがなく、プライバシーを確保しやすいといえます。
ただしデメリットとして、雨が降った日にはポストに行く間に濡れてしまうということが挙げられます。また、不審な人に郵便物を持っていかれないよう、セキュリティーの高い施錠を選ぶ必要があるでしょう。
門柱の一番上に設置すべきなのが、表札です。表札は、その家の住人の氏名を記したもので、表札がないと郵便物が届かないという可能性も少なからず存在します。
石材のプレートに漢字の苗字を刻むのも良いですが、鉄材などでアルファベットをかたどると、おしゃれな印象に仕上げることができます。
暗くなってからの防犯性を高めるためには、照明を設置することが大切です。照明があれば夜でも表札が見えるだけでなく、不審者の侵入を防ぎやすいというメリットがあります。
また、照明タイプは、一晩中つけっぱなしのものから人感センサーによって明るくなるものまでさまざまです。電気代を節約したい人は、LEDやソーラーライトなどを利用すると良いでしょう。
ネットショッピングをよく利用する人は、宅配ボックスを門柱のすぐ近くに設置するのもおすすめです。宅配ボックスを設置すれば玄関先まで配達員が来ることもなく、プライバシーを確保しやすいといえます。ただし、あまり公道に近いと、盗難に遭ってしまうリスクも少なからずあるため、設置位置や施錠には十分な配慮が必要です。
防犯面を重視している人は、門柱だけでなく門扉やフェンスを設置しても良いでしょう。門扉やフェンスがあれば、自宅の敷地と公道に明確な壁ができるため、外部からの侵入を防ぎやすいといえます。門柱だけを設置するのに比べて費用が高額になりやすいのがデメリットですが、重厚な雰囲気の家にしたいという人は検討してみるといいかもしれません。
門柱のリフォームで失敗しないためには、以下の3点に気をつけることが大切です。
門柱の見た目を大きく左右するのが素材です。門柱に用いられる素材は主に4種類があり、それぞれ特徴は以下のように異なります。
門柱を設置するうえでは、土地面積や建物とのバランスも非常に重要です。たとえば、30坪程度の小さな土地に門柱を設置すると、家全体に圧迫感が生まれてしまうこともあるでしょう。この場合、できるだけスリムな機能付き門柱を設置すると、見た目もすっきりと仕上がり、開放感が生まれます。
また、門柱を2本設置する場合は、大人2人がすれ違える程度の幅を確保しなければなりません。あまり幅を狭くしすぎると、大きな荷物を搬入するときや人が行き来するときにストレスを感じやすくなってしまいます。
門柱は、できるだけ玄関寄りに設置するのがおすすめです。門柱を道路側に設置してしまうと、以下のようにさまざまなデメリットが生じてしまうことになります。
また、門柱は玄関の中央に設置するのか、中央から少しずらして設置するのかも、一つのポイントです。玄関の中央なら外からの視線を遮りやすくなりますが、見た目を重視する人は少しずらした方がおしゃれな印象に仕上がるでしょう。
費用を抑えるために、門柱をDIYでリフォームしようと考えている人もいるかもしれません。
結論から言うと、門柱をDIYでリフォームするのは不可能ではありません。しかし、十分に固定できていないと門柱が倒れるだけでなく、強風で吹き飛ばされたり通行人に当たったりとさまざまな被害が考えられます。そのため、よほどDIYに慣れている人をのぞき、基本的に門柱のDIYは避けるべきでしょう。
リフォーム費用を少しでも抑えたいという人は、複数の業者に見積もりを取り、必要に応じて工事費等を交渉してみることをおすすめします。
門柱のリフォームにかかる日数は、基本的に1日のみです。そのため、何日間も庭先が使えなかったり、車の出し入れがしにくいといった不便を感じることはほぼありません。仕事や家事で忙しい人でも、1日で完結すれば日常生活にも支障が出にくいでしょう。
商品によっては、1日に完結しないものがありますので、施工会社に確認することをお勧めします。
門扉を設置すれば家の印象が大きく変わり、インターホンや表札などさまざまな機能を一か所に集約させることができます。当記事を参考に門柱リフォームのポイントを押さえ、自宅の雰囲気に合ったおしゃれな門柱を取り付けてください。
※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。
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