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洗面台の素材は何を選べば良い?ポイントや種類ごとの特徴を紹介

2023年01月31日
プラン例 GC-095H

洗面台を選ぶときに注目したいのが素材です。洗面器・カウンター・キャビネットの仕上げ材など、部分ごとにもさまざまな種類があるため、特徴を押さえるようにしましょう。この記事では、洗面台の素材の選び方、洗面器・カウンター・キャビネット仕上げ材の素材の特徴、洗面台リフォームの費用相場について紹介します。

洗面台の素材を選ぶときのポイント

手を洗った後の衛生面にも配慮した水栓レバー

洗面台の素材を選ぶときのポイントは、メンテナンス性・デザイン性・耐久性・価格のうち、何をもっとも重視するかを決めることです。譲れないポイントを1つだけ決めておくことで、選ぶべき素材を絞ることができます。

ここでは、選び方のポイントを詳しく紹介します。

メンテナンスのしやすさで選ぶ

洗面台は歯磨きやヘアメイクなど、さまざまな場面で使用するため汚れやすい場所です。汚れを放置するとカビが発生したり、嫌な臭いがしたりします。洗面台を清潔に保つには、こまめに掃除することが大切です。汚れがつきにくい素材を選べば、メンテナンスを楽に行うことができます。

サイズが小さい、デザイン性の高いなどの洗面ボウルは、お手入れがしにくい場合があります。使い勝手を重視する場合は、機能性が高いものを選ぶのがおすすめです。

デザイン性で選ぶ

素材の種類によっては、デザイン性が高い洗面台もあります。選んだ素材によって洗面所の印象が大きく変わるため、おしゃれな空間を演出したい場合はデザインで選ぶと良いでしょう。

耐久性で選ぶ

洗面台には化粧品類やひげ剃りなど、身だしなみを整える道具を置くことがほとんどです。手を滑らせてものを落とせば、洗面台に傷がついたりひびが入ったりする可能性があります。洗面台を長持ちさせたい場合は、耐久性が高く傷がつきにくい素材を選ぶのがおすすめです。

価格で選ぶ

洗面台の価格は使用する素材によって変動するため、リーズナブルなものから高級なものまであります。なるべく費用を抑えたい場合は、価格の安い素材を選ぶと良いでしょう。

洗面器の素材の特徴

ウェットエリア

洗面器の素材には、陶器・ホーロー・人工大理石の3つがあります。それぞれメリットとデメリットがあるため、きちんと特徴を知ってから選ぶようにしましょう。

陶器

陶器製の洗面器は、もっとも普及している素材です。色やサイズ、形が豊富にあるため、自分好みのデザインを見つけやすいでしょう。価格はリーズナブルであるにもかかわらず、光沢のある見た目で高級感を演出できます。汚れがつきにくく、簡単なお手入れだけできれいな状態をキープできるのが特徴です。

ただし、焼き物である陶器はものを落とすなどで強い衝撃が加わると、ひび割れするリスクがあります。破損してしまうと修復が難しいため、新しい洗面器に交換するしかありません。また、陶器は重いため土台に強度が必要であり、土台に使用できる素材が限られてしまいます。

ホーロー

ホーローとは、鉄などの金属を下地に、ガラス質のうわ薬でコーティングして高温で焼きつけたものです。臭いや汚れがつきにくく、耐久性が高いため割れる心配がありません。

ただし、経年劣化によって表面のコーティングが剥がれたり、傷がついたりすることはあります。傷から水が入り込んで下地の金属が酸化するとさびが発生し、放置して腐食が進むと穴が開くこともあります。傷がついた場合は、早めに修繕するようにしましょう。

また、ホーローの洗面器を取り扱うメーカーは少ないため、選べるデザインが少ないデメリットもあります。

人工大理石

人工大理石は、アクリル樹脂やポリエステル樹脂が主成分の人工素材で、天然石は入っていません。量産できることから価格はリーズナブルで、衝撃を加えても割れにくい特徴があります。樹脂素材は着色や成形が簡単にできるため、デザインも豊富です。

ただし、小さな傷や汚れがつきやすいため、メンテナンス性には劣ります。研磨剤やたわしを使用すると表面のツヤがなくなり、さらに汚れがつきやすくなります。ヘアカラーで変色することもあるため、使用の際には注意が必要です。

カウンターの素材の特徴

タオル掛け

カウンターは洗面所の雰囲気づくりに大きく貢献する部分です。カウンターに使用される素材には、人工大理石・人造大理石・タイル・メラミン化粧板・天然木があります。清掃性に優れたものからデザイン性が高いものまでさまざまな素材があるため、イメージに合ったものを選ぶようにしましょう。

人工大理石

人工大理石は単色や石目など、さまざまなデザインから選ぶことができます。洗面器もカウンターも同じ人工大理石で作れば、継ぎ目のないシームレス加工することができ、掃除が楽になります。また、加工しやすいためオーダーメイドのカウンターをつくることも可能です。

ただし、柔らかい素材のため小さな傷がつきやすいというデメリットがあります。黒などの濃い色の場合は、傷が目立ってしまうため扱いには注意が必要です。

人造大理石

人造大理石は、天然石を粉砕したものと樹脂を混ぜて合わせて固めた素材です。天然石に近い質感で透明感があり、見た目も高級感があります。天然石を含むため非常に硬く、傷がつきにくいのが特徴です。

100%天然石だと水を吸収しやすい、酸に弱いなどのデメリットがありますが、樹脂とかけ合わせることでデメリットを小さくしています。本物の質感を求めているがメンテナンスも楽にしたい場合は、人造天然石を選ぶと良いでしょう。

タイル

タイルは柄が豊富で重厚感があり、他の素材では再現できない雰囲気を演出できます。耐久性・清掃性に優れ、長期間愛用できるのが特徴です。

タイル自体は安いものから高いものまで幅がありますが、タイル工事をする必要があるため設置コストが高くなります。

メラミン化粧板

メラミン化粧板は、さまざまな色や柄を印刷した紙をメラミン樹脂でコーティングした素材です。印刷紙のため柄の種類が豊富であり、鏡面仕上げやエンボス加工など、質感もさまざまなものに仕上げられます。硬度はナイフなどと同様の9Hと非常に硬く、耐水性にも優れています。天然木や人工大理石よりコストが安いのがメリットです。人工大理石の洗面器であれば、シームレス加工もできます。

メラミン化粧板は硬く加工がしにくいため、オーダーメイドには納期がかかり、費用も高額になります。オーダーメイドできる業者自体も少ないため、オリジナルデザインのカウンターを使用したいと考えている場合は注意が必要です。

天然木

天然木は無垢材や集成材など、種類によって色や木目柄が異なります。水に弱いデメリットがありますが、表面をウレタンクリアで塗装すると多少は撥水効果が出てメンテナンスしやすくなります。経年劣化で色あせや傷があっても味わい深くなるため、天然木の質感やあたたかみを求める方におすすめです。

キャビネットの仕上げ材に使用する素材の特徴

よく使う化粧品はミラー横に。

キャビネットの仕上げ材とは、扉や収納、洗面台の側面など、見える部分の仕上げ材のことです。素材には、メラミン化粧板・天然木・塗料などがあります。仕上げ材にどの色や柄を選ぶかで、洗面所全体の雰囲気がガラッと変わります。壁・床の素材や色とのバランスを考慮して選ぶと良いでしょう。

メラミン化粧板

メラミン化粧板は木目柄や石目柄などデザインが豊富なため、イメージに合ったものを見つけやすいでしょう。指紋がつかない指紋レス加工したものや、抗ウイルス効果がついたものもあるため、手を触れやすい扉材に適しています。

洗面台やカウンターの素材によっては、仕上げ材のメラミン化粧板が安っぽく見える場合もあるため、扉にデザイン性のある金物をつけるなどの工夫が必要になります。

天然木

仕上げ材を天然木で統一すれば、あたたかみのある雰囲気の洗面所を演出できます。天然木は経年劣化を楽しめる素材ですが、手垢による色あせを防ぎたい場合は、表面にクリアな塗装をすることで色あせを防げます。また、ステイン塗装をすれば、木目はそのまま活かしつつ、好きな色に変えることが可能です。

塗料

キャビネットの扉部分は、下地に塗装することで好みの色に仕上げることが可能です。メラミン化粧板にはない色にしたい場合や、複数の色を使い分けたい場合には、塗料での仕上げを行います。艶消しや鏡面仕上げなど、さまざまな塗装仕上げがあり、高級感なども演出できます。

その他

キャビネットの仕上げ材としてはメジャーではありませんが、金属・和紙・クロス素材・チルウィッチなど、さまざまな仕上げ材があります。特徴的なデザインにしたい、壁や床と素材を合わせて統一感を出したいなどの場合におすすめです。

洗面台リフォームの費用相場

洗面台は、15年ほど経過すると劣化が目立ってきます。洗面器にひびが入っている、扉や引き出しが歪んでいるなどの症状が見られる場合は、早めに交換するようにしましょう。

洗面台のリフォームにかかる費用は、以下の通りです。

リフォーム内容 費用相場
洗面台本体(シンプル) 3~5万円
洗面台本体(標準グレード) 5~12万円
洗面台交換工事 3~5万円
洗面台交換工事(部品のみ) 1~3万円
洗面所リフォーム 10~20万円

洗面台のリフォームは、新規に設置するのみであれば10万円前後ですが、交換する場合は既存の洗面台を撤去する必要があるため、20万円ほどかかります。選ぶ素材によっては相場よりも高額になるため、どれくらい予算を確保するかよく検討しましょう。具体的なリフォーム費用が知りたい場合は、どのような洗面台にしたいかイメージを固めたうえで、リフォーム業者に相談するのがおすすめです。

まとめ

洗面台の素材は、種類によって耐久性やデザイン性、メンテナンス性、価格などが異なります。どの素材にもメリットとデメリットがあるため、何を重視して選ぶのか明確に決めておくことが大切です。素材の特徴を知って、すてきな洗面台へリフォームしましょう。

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。

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