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畳の新調にかかる価格は?寿命やタイミング・DIY可否も解説

2024年01月31日
畳の新調にかかる価格は?寿命やタイミング・DIY可否も解説
  • 「なんだか畳がへこんできた」
  • 「畳から嫌な臭いがする」
  • 「歩くたびにミシミシと音がする」

このような症状がある場合、そろそろ畳を交換すべきタイミングかもしれません。しかし、費用面が心配で、「このまま使ってもいいか」と放置している方も少なくないでしょう。

結論から言うと、畳の新調にかかる費用は、1畳あたり約30,000円~40,000円ほど。グレードによって、交換費用が大きく異なるのが特徴です。

この記事では、畳の寿命や交換すべきタイミング、DIYの可否などについて詳しく解説します。「畳を交換したいけど、費用はできるだけかけたくない」という方は、ぜひ参考にしてください。

 

新調の前に要チェック!畳は3つのパーツに分かれる

新調の前に要チェック!畳は3つのパーツに分かれる

はじめに、畳を構成する3つのパーツについてよく理解しておきましょう。

  • 畳表(たたみおもて)
  • 畳縁(たたみべり)
  • 畳床(たたみどこ)

「新調」とは、その名のとおり畳を新しいものに取り替えることです。つまり、畳表、畳縁、畳床を自由に組み合わせることができ、自分の好みに合った1枚に仕上げられるのがメリットです。

畳表

畳表(たたみおもて)とは、畳の表面の部分のことを指します。イ草を緯(よこ)、麻糸などを経(たて)として織られており、直接肌に触れることから畳の快適性に直結します。

畳表は日光にさらされるため、色落ちや摩擦などの影響をもっとも受けやすい場所です。畳には本来、空気中の湿度を調節する機能がありますが、畳表が劣化してしまうと、必然的にこうした機能も失われてしまうでしょう。

畳表が劣化すると汚れやホコリも目立ちやすくなるため、見た目を一新するためにも早めの対処が必要といえます。

畳縁

畳縁(たたみべり)とは、畳のへりに付けられている布のことを指します。畳表の角を補強するほか、畳のすき間を小さくするという役割も担っています。

また、畳縁はカラー展開が豊富で、自室の雰囲気に合わせてさまざまな模様やデザインを選べるのがメリットです。近年は安価な化学繊維を使った商品が主流ですが、綿や麻のほうが質感に優れます。

畳床

畳床(たたみどこ)は畳の中心の部分で、主に次の3つを左右する重要な部分です。

  • 弾力性
  • 断熱性
  • 保湿性

素材としては藁(わら)床が主流ですが、近年はポリスチレンフォームやインシュレーションボード(木材チップを圧縮したもの)などを主材料とする商品も増えています。

畳本来の質感にこだわるなら藁(わら)床がおすすめですが、費用を抑えたい方はポリスチレンフォームなどを検討するのも良いでしょう。

 

【サイズ別】畳の新調にかかる価格は?

【サイズ別】畳の新調にかかる価格は?

畳の新調にかかる費用は、1畳あたり約30,000~40,000円が目安となります。費用の幅が大きいのは、畳のグレードや枚数によってコストが変わりやすいためです。また、業者によっては古い畳の処分費用や、重たい荷物を移動するための重量家具移動料なども加算されます。

4.5畳:約12~15万円

4.5畳分の畳を新調する場合、新調にかかる費用相場は約12~15万円ほど。畳のグレードによっては15万円以下でリフォーム可能なため、比較的ハードルは低いといえるでしょう。

6畳:約15~20万円

6畳分の畳を新調する場合、新調にかかる費用相場は約15~20万円ほど。畳1枚あたりの単価をできるだけ抑えることで、トータルの費用も節約しやすいといえます。

8畳:約20~26万円

8畳分の畳を新調する場合、新調にかかる費用相場は約20~26万円ほど。重量家具移動料などの費用はサイズによって変動しないため、8畳のように広ければ広いほど1枚あたりの負担は安くなるといえます。

 

畳の寿命は約10~20年 | 畳を新調すべきタイミングとは?

畳の寿命は約10~20年 | 畳を新調すべきタイミングとは?

畳を交換するにあたり、「まだもうちょっと使えそう」と後回しにしたくなる方も多いでしょう。

一般的に、畳の寿命は約10~20年といわれています。傷んだ状態の畳を使い続けると、カビやダニが繁殖することで健康被害にもつながるリスクがあるため、寿命を過ぎた畳はできるだけ早めに新調するのが賢明です。

ここでは、主に4つのカテゴリーにわけ、畳を交換すべきタイミングを解説します。

  • 表面の傷み
  • 衛生上の問題
  • 構造の問題
  • 踏んだときの違和感

表面の傷み

畳の表面に次のような症状がみられるときは、畳を新調するタイミングといえます。

  • 全体的にはげている
  • 一部が黒くなっている
  • ササクレが目立つ

特にササクレのある畳を使い続けると、裸足で踏んだときに足の裏をけがしてしまうリスクがあります。また、黒くなっている部分はカビである可能性が高く、畳の上で長時間過ごすと健康被害につながりやすいでしょう。

衛生上の問題

表面上はきれいでも、以下に該当するときは新調すべきタイミングと考えられます。

  • カビの臭いがする
  • ジメジメとした空気が消えない
  • ダニに食われることが多い

特に、雨漏りなどにより畳が水に濡れてしまったときは、内部で畳が腐敗している可能性があります。乾燥させても嫌な臭いが消えないときは、畳を新調したほうが気持ちも晴れやかになるでしょう。

構造の問題

畳そのものにガタつきが出てきているときは、新調により全体を微調整する必要があります。

  • 畳が薄っぺらくなったと感じる
  • 畳同士がずれてしまっている
  • 畳と畳の間に大きな隙間がある

長年使い続けていると、畳の表面が摩耗して薄くなっているものです。「ある日突然床が抜けた」なんてことにならないためにも、早めの新調がおすすめです。

踏んだときの違和感

見た目に問題がなくても、踏んだときに次のような違和感を感じたら、新調すべきタイミングかもしれません。

  • 歩くたびにミシミシと音がする
  • 表面が浮いている
  • 全体的にふにゃふにゃしている

踏んだときに違和感があると、畳の快適性も大きく損なわれてしまいます。思わぬところで転倒してしまうリスクもあるため、特に高齢者や小さいお子さまがいる家庭は要注意といえます。

 

新調以外に畳をきれいにする方法

新調以外に畳をきれいにする方法

「畳をきれいにしたいけど、1畳あたり約30,000円~40,000円はちょっと高いな」と感じた方もいるかもしれません。そんなときは、別の方法で畳を一新するのも選択肢の一つです。

いずれも新調に比べると簡易的な方法ですが、費用をしっかり抑えながら畳全体の見た目をきれいにすることが可能です。

  • 裏返し:約5,000円〜1万円
  • 表替え:約7,000円〜16,000円

裏返し

「裏返し」とは、その名のとおり傷んだ畳表を裏側に、傷んでいない面を表にすることです。料金相場は1畳あたり約5,000円〜1万円ほどで、新調に比べて30~50%ほどコストダウンできます。

ただし、裏返しは3~5年に1回が目安とされているうえ、畳1枚につき一度しかできません。すぐにまたリフォームが必要になることを考えると、思い切って新調するのも選択肢の一つです。

表替え

「表替え」とは、畳の中心部(畳床)は残しつつも、畳表のみを新しくすることです。料金相場は1畳あたり約7,000円〜16,000円ほどで、裏返しとほぼ同様といえます。

ただし、表替えも裏返しと同様に、約3~5年に1回が目安とされています。また、畳表以外はすべてそのままの状態となるため、すでに中心部まで劣化している場合には、新調を検討したほうが良いでしょう。

 

畳の新調は自分でDIYできる?

畳の新調は自分でDIYできる?

コスト面が心配な方の中には、「畳を自分で交換して費用を抑えよう」と考える方もいるかもしれません。

確かに、ネット通販などで畳を購入し、自分自身で張り替えるのも不可能ではありません。しかし、設置には工具が必要なうえ、正確に設置するためのノウハウが必要不可欠です。あまり適当に設置してしまうと、結局業者に張替えを依頼することになり、費用も倍近くなってしまうでしょう。

畳そのものは数千円で安く購入することも可能ですが、こうしたリスクをふまえると、はじめから経験豊富な業者に依頼した方が安心感につながりやすいといえます。

 

畳の新調ならカインズホームがおすすめ

「できるだけ費用を抑えつつ、経験豊富な業者に依頼したい」という方には、カインズホームがおすすめです。カインズホームでは主に次の3つのグレードを用意しており、予算に応じて好みのタイプを選ぶことができます。

  • 松グレード:1帖15,800円
  • 竹グレード:1帖11,800円
  • 梅グレード:1帖7,480円

特に「梅グレード」なら、1畳あたり7,480円~リフォーム可能で、費用を最小限に抑えやすいといえます。

松グレード

もっともグレードの高い「松グレード」は、熊本県八代市産のい草を使用。い草も約140cmと長く、根の部分が少ないため、客間や寝室などきれいに仕上げたい部屋に最適です。

  • 半帖:11,060円
  • 1帖:15,800円
  • 4.5帖:73,800円
  • 6帖:93,800円
  • 8帖:125,800円

竹グレード

中間のグレードに位置する「竹グレード」は、費用と質感のバランス重視の方におすすめ。熊本県八代市産のい草を使用しつつも、松グレードに比べて費用を3割ほどカットできます。

コストパフォーマンスに優れるため、リビングや子供部屋など使用頻度が高い部屋に最適でしょう。

  • 半帖:8,260円
  • 1帖:11,800円
  • 4.5帖:55,000円
  • 6帖:69,800円
  • 8帖:93,800円

梅グレード

「とにかく費用を安くしたい」という方におすすめなのが、梅グレード。い草は中国産のものを使用することで、松グレードや竹グレードに比べてコストを抑えることが可能です。

日焼けにより黒くなりやすいというデメリットもありますが、アパートや賃貸物件など、張り替えの機会が多い部屋にはぴったりでしょう。

  • 半帖:5,236円
  • 1帖:7,480円
  • 4.5帖:35,000円
  • 6帖:44,800円
  • 8帖:59,400円

 

畳の新調なら置き畳も便利

畳の新調なら置き畳も便利

「もっと気楽に畳を新しくしたい」とお考えの方には、「置き畳」もおすすめです。

置き畳とは、その名のとおり置くだけで簡単に設置できる畳のこと。フローリングの部屋を和室に変えるときや、気軽に部屋のイメージを変えたいときなどに最適です。

置き畳のデメリットとしては、畳そのものが軽いことから、体重がかかったときにズレやすいことなどが挙げられます。従来の畳に比べると少し物足りない感じもするかもしれませんが、特別な工事不要で設置できるのは置き畳ならではのメリットでしょう。

記事の内容をおさらいすると、畳の新調にかかる費用は、1畳あたり約7000~2万円が目安です。ぜひ当記事で紹介した内容をもとに、予算にあった無理のないリフォーム方法を選んでくださいね。

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。

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