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テラスの失敗しない選び方 | タイプ・素材・価格帯を徹底比較

2021年08月23日
テラスの失敗しない選び方 | タイプ・素材・価格帯を徹底比較

洗濯物を干すだけでなく、コーヒータイムやバーベキューなどにも活用できるテラス。床・屋根・囲いのそれぞれのパートにたくさんの種類があり、ご自身の好みや予算に合わせてオリジナルのテラスを作り上げることができます。

しかし、同時に「何を選んだら良いのか分からない」と困ってしまう方が多いのも事実。実際、選ぶ素材によってリフォームにかかる費用は大きく変わってきますので、事前に素材の特徴などを押さえておくと安心でしょう。

この記事では、床・屋根・囲いそれぞれの素材の特徴や、事前に決めておくと安心な3つのポイントを解説します。なんとなくで適当に選んでしまうと「思っていたほど良くなかった」と後悔してしまうかもしれません。失敗しないためのポイントを押さえ、理想や予算に合ったテラスを手に入れて下さい!

 

テラスの種類は3種類

テラス素材の上手な選び方【テラスの種類は3種類】

「テラス」と一口に言っても、その種類はさまざま。主に以下の3つの種類に分けられます。

テラス テラス屋根 テラス囲い
費用相場 15 ~ 25万円 10 ~ 30万円 30 ~ 100万円
設置するもの 屋根 床∔屋根∔囲い

 

最もシンプルなのが床のみの「テラス」ですが、屋根がないため雨が降ったときには使用できません。最もオーソドックスな「テラス屋根」(屋根)や、プライベート感が味わえる「テラス囲い」(床∔屋根∔囲い)は、設置するパートが多いことから必然的に費用も高くなります。

それぞれのメリットやリフォーム例を知りたい方は「テラスのリフォームにかかる費用の相場 | 実例写真&3つのNGパターン」もご一読ください。

【パート別】テラス素材の上手な選び方

テラスの種類が決まったら、各パートごとの選び方をおさえておきましょう。いずれも素材一つによって見た目や費用に大きく関わるため、後になって後悔しないためにも事前のチェックが欠かせません。

床素材の選び方

テラス素材の上手な選び方①床素材

床の素材は、主に「ウッドデッキ材」、「土間コンクリート」、「石材・レンガ」の3つに分類されます。

ウッドデッキ材 土間コンクリート 石材・レンガ
費用相場 約18万円~51万円 約15万円~26万円 約19万円~33万円
メリット ナチュラルな印象 費用が安い おしゃれかつシックなデザイン

 

中でも、高い人気を集めるのがウッドデッキ材。家や周囲の色にも馴染みやすく、ナチュラルな印象を与えることができます。

フローリングと同じ木材の床板を使うと家の一部が広がったような感覚にもなり、費用も比較的抑えることができます。「ささくれで子供がケガしたら心配」という方は、見た目が木材に限りになく近い「人工木」を選んでも良いでしょう。

一方、土間コンクリートや石材・レンガはシックな印象が魅力。費用は少々高くなる傾向がありますが、素材によっては高級感もプラスできるため、「大人な印象」に仕上げたい方にはぴったりです。

屋根素材の選び方

テラス素材の上手な選び方②屋根素材

屋根の素材は、主に「ポリカーボネート」と「熱線遮断ポリカーボネート」の2種類があり、下記のような違いが存在します。

ポリカーボネート 熱線遮断ポリカーボネート
特徴 熱を通しやすい 熱を通しにくい
メリット 洗濯物が乾きやすい 冷房効率が上がる

 

いずれも強度はガラスの約200倍、アクリル板の約20倍と非常に強く、万が一の雹(ひょう)などの際にも安心。遮熱性の違いによるメリット・デメリットは一長一短と言えますが、「夏が暑いのは嫌だ」という方は熱線遮断ポリカーボネート、「冬が寒いのは嫌だ」という方はポリカーボネートを選ぶと、より快適な空間を作り出すことができるでしょう。

テラス素材の上手な選び方②屋根形状

屋根に関しては素材だけでなくフォルムについても考察しなくてはなりません。屋根のフォルムは「フラット型」、「アール型」、「パーゴラ」の3つに分類されます。

フラット型 アール型 パーゴラ
特徴 地面と平行 丸みがある 木材の格子
メリット 家全体がスッキリ見える 雨がスムーズに流れる おしゃれでデザイン性が高い

 

基本となるのは「フラット型」と「アール型」の2つ。フラット型の方がシャープなデザインに仕上がりますが、地面と水平のため雨や雪が溜まりやすいというデメリットがあります。特に積雪量が多い地域の方は、丸みを持つアール型の方が雪がつもりにくく安心だと言えるでしょう。

格子状のパーゴラは、とにかくおしゃれを重視する方向け。藤棚のようにツル性の植物をつたわせることもできますが、木の隙間からは簡単に雨が入りこんでくるため、洗濯物を干すにはあまり向いていません。

 

【テラスの選び方】その他に考えるべき3つのこと

床・屋根・囲いの素材を選んだら、テラスのベースとなる要素はバッチリ!あとは細かい3つのポイントを決めていきましょう。

色のバランス

【テラスの選び方】考えるべきこと①色のバランス

テラスの印象を決める要素にもなるのが、全体のカラーバランス。失敗しない色の選び方としては、下記の3つが特に重要です。

  1. 床・屋根・囲いは同じ色にする
  2. サッシの色に合わせる
  3. エクステリアと合わせる

 

色の種類としてはアルミカラーと単色モデル(ブラック、ブラウン、ホワイト、シルバーなど)の2パターンがありますが、大前提として複数の色を混ぜないことがポイント。1色に統一することで、全体としてもまとまりのある印象に仕上げることができます。

「どの色が良いかわからない」という方は、家のサッシの色に合わせればまず失敗することはありません。あえてサッシとは異なる色を使用し、他のエクステリアと合わせるという方法もありますが、実際に設置するまで印象が100%分からないというのがデメリット。「ウッドデッキ×緑の植物」のように、相性がある程度計算できる色を選ぶと安心です。

耐積雪

【テラスの選び方】考えるべきこと②耐積雪

住んでいる地域によって考えなくてはならないのが、屋根の耐積雪。各地域の積雪量の目安は、下記の通りとなります。

  • 一般地域用(20cm):関東、東海、近畿、四国、九州など
  • 積雪地域用(50cm):関東北部、東北(太平洋側)など
  • 豪雪地域用(100cm):北海道、東北(日本海側)、信越、北陸など

 

ここで気をつけなくてはならないのが、いずれも「新雪」を想定した数値であること。言い換えると、雪かきをしなうちにまた積もってしまうと、たとえ積雪量が少なくても屋根が破損してしまう可能性が考えられます。

すぐに雪かきできる自宅なら問題ありませんが、屋根の雪かきが困難な場合や別荘の場合などは、たとえ100cmだとしても安全性は確保されません。こまめな雪かきを前提とした数字であることを押さえておきましょう。

物干しの種類

【テラスの選び方】考えるべきこと③物干しの種類

最後に、洗濯物を干す際に必要となる物干しを選びます。物干しの種類は、主に以下の2パターン。

  1. 吊り下げタイプ:上からぶら下げる
  2. 折りたたみタイプ:壁に取り付ける

 

いずれもテラス空間を邪魔することなく、快適に洗濯物を乾かすことができます。どちらを選ぶかは好み次第ですが、よりテラス空間をスッキリ見せたいという方は折りたたみタイプを選ぶと良いでしょう。

 

テラスのリフォーム費用は約15~50万円 | 選び方次第で大きく変わる

【テラスの選び方】リフォーム費用は15~50万円

テラスは主に床、屋根、囲いの3つのパートに分けることができ、選択肢はそれぞれ下記のとおりに分かれます。

  • 床:ウッドデッキ材 or タイル or 石・レンガ
  • 屋根(素材):ポリカーボネート or 熱線遮断ポリカーボネート
  • 屋根(形状):フラット型 or アール型 or パーゴラ
  • 囲い:ガラス材 or 型ガラス

 

テラスのリフォームにかかる費用は、一般的に15~50万円が相場。テラスの種類やデザインによって費用の幅は広く、特に素材は費用を最も左右するポイントとなります。

「とにかく安いほうが良い」と考える方も多いかもしれませんが、素材によっては居住地域に合っていなかったり、洗濯物が乾きづらかったりといったリスクも少なからず存在します。ぜひ各素材の特徴やメリットを押さえた上で、ご自身の予算に合った理想のテラスを手に入れましょう!

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。

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