自宅のトイレに便利なウォシュレット(温水洗浄便座)を取り付けたいけれど、自分でDIYできるのか、それとも業者に依頼した方がいいのか、お悩みの方も多いでしょう。自分で取り付けるなら、自宅のトイレはウォシュレットが設置できるのか、事前にチェックしておかないと商品が届いてから後悔することになってしまいます。
そこでこの記事では、ウォシュレットを設置できるか判断する方法から、ウォシュレットを用意して自分で取り付けるまでの手順やコツ、注意点を紹介します。正しい知識に基づいてウォシュレットを安全に設置し、ウォシュレットのある快適な暮らしをスタートさせましょう。
※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合や、取り扱いのない場合がございます。
ウォシュレットを自分で取り付ける方法
ウォシュレット設置可否を確認する
前提として、「ウォシュレット」とはTOTOのトイレに付いている温水洗浄便座のことを指します。ウォシュレットはTOTOの登録商標であり、各社の呼び方は下記のように分かれます。
当記事では、一般的にも広く認知されている「ウォシュレット」と表記しますが、シャワートイレやビューティ・トワレについても取り付け方法・注意すべき点は基本的に変わりません。まずは、ウォシュレットを取り付ける前に確認すべき3点をご紹介しましょう。
サイズは十分か

まずはじめに、購入を検討しているウォシュレットが自宅のトイレでも使用可能か、サイズをチェックする必要があります。決して「トイレ内に収まれば大丈夫」ということではなく、下記3つの数値がポイントとなります。
- 便器中央から左側の壁まで
- 便器中央から右側の壁まで
- 便器中央から手前の壁まで
数値は機種によって様々ですが、いずれも23~35cm程度に設定されているのが一般的です。自動開閉機能がついたウォシュレットを導入する際は、便器中央から手前の壁までのサイズが不十分だと機能しない可能性があるため、必ず事前にチェックしておきましょう。
トイレ内にコンセントはあるか

ウォシュレットは電力によって作動するため、コンセントの有無についても確認しておきましょう。コンセントは入り口から見て左側に設置されているのが理想です。コードの長さはメーカーにより、下記のように異なります。
- TOTO(ウォシュレット):100cm
- LIXIL(シャワートイレ):95cm
- Panasonic(ビューティ・トワレ):120cm
※コードの長さは機種により異なる場合があります。
なお、トイレのすぐ外にコンセントがあるというケースもあるかもしれませんが、絶対に延長コードを使用してはいけません。延長コードを使用すると水滴や汚れがつくことで、漏電や発火の原因となり大変危険です。
トイレ内に電源がない場合は、ウォシュレットの取り付けと同時にコンセント設置のための電気工事を行うこともできます。費用は2~3万円が目安となりますので、トイレ内にコンセントがない場合は追加費用もあらかじめ予算に含めておきましょう。
トイレタイプはウォシュレット対応か

現在のトイレタイプによっては、サイズが十分でもウォシュレットを取り付けられないケースが考えられます。ウォシュレットが設置できないトイレタイプとしては、主に下記の3つが挙げられます。
- 一体型トイレ:タンク・便器・便座などがセットになったもの
- タンクレストイレ:タンクがないデザインのもの
- システムトイレ:便器後方にキャビネットを設置したもの
また、給水タンクが壁の隅に設置されている「隅付トイレタンク」は、給水管の長さが十分かどうかがポイントとなります。給水管が短いとウォシュレットに接続できませんので、事前に便器までの距離が十分か計測しておきましょう。
関連記事:タンク式トイレのメリット&デメリット | タンクレストイレと比較
費用&工事期間は? ウォシュレットを取り付ける2つの方法
自宅のトイレがウォシュレット取付可能かを確認したら、続いて取り付け方法を考えましょう。取り付け方法は、自分で取り付けるか業者に依頼するかの主に2パターンがあり、それぞれのメリット・デメリットを比較すると下記の通りとなります。
|
メリット |
デメリット |
費用の目安 |
自分(DIY)で取り付け |
費用を安く抑えられる |
技術が不十分だとトラブルを招く可能性がある |
1.5万円 |
業者に依頼 |
確実で安全に取り付けてもらえる |
費用が多くかかる |
2.5~3.0万円※ |
※ウォシュレット本体の代金を含む
工具を準備
DIYでウォシュレットが設置できることを確認したら、ウォシュレットの取り付けに必要な工具を準備しましょう。おもに必要な工具は次の4つです。
- プラスドライバー
- マイナスドライバー
- スパナ
- 便座取り外し工具
便座取り外し工具は便座のメーカーによって異なるため、工具が見当たらない場合は、メーカーの通販などで購入するのがおすすめです。また、4つの工具の他にあればさらに便利な工具は次のとおりです。
この2つがあると、取り外しや取り付けがスムーズにできるのでおすすめです。ただし、あくまで「あると便利」な工具なので、必ず用意する必要はありません。
パーツを取り外してウォシュレットを取り付ける
ウォシュレットと工具を準備したら、さっそく取り付け作業を進めます。次の手順を確認した上で、作業を進めてみてください。
便座を外す
便座は便器の下のナット、またはネジで留まっています。ナットで留まっている場合は便座取り外し工具、ネジで留まっている場合はプラスドライバーを使用して便座を取り外します。
便座を取り外したら、ウォシュレットを取り付けるためのベースプレートを取り付けましょう。
給水管を取り外す
まず、タンクのフタを開けて止水栓を閉めます。一般的な蛇口のようなハンドル型の止水栓は、捻るだけで水を止められますが、それ以外の場合はマイナスドライバーを使って閉めてください。
水を止めたら給水管を取り外します。給水管を外すと水が出てくることがあるので、あらかじめ床に雑巾などを敷いておくのがおすすめです。
タンクと止水栓を繋いでいる給水管は、接続部のナットを緩めることで取り外せます。
パーツとウォシュレットを取り付ける
次に止水栓に本体に付属しているウォシュレット分岐金具を取り付けます。分岐金具に外した給水管とウォシュレット用の給水ホースを取り付けて、緩みなく接続されていることを確認してください。
次にウォシュレット本体をベースプレートの上に設置し、ウォシュレット用の給水ホースの片方をウォシュレット本体にカチッと音がするまで差し込みます。電源コンセントを差し込めば、ウォシュレットを使用できるようになります。
ウォシュレット使用前に状態を確認する

ウォシュレットの取り付けが完了したら、ウォシュレットが正しく稼働するかどうか次の3点を確認しておきましょう。特に業者に依頼する場合は、後になってまた予約を取り直しとならないよう、その場で確認しておくことをおすすめします。
- 給水管から水が漏れていないか
- ノズルから水が出るか
- 温水が出るか
万が一、水漏れが発生している場合は、水漏れがある部分をしっかりと締め直してください。パネルが点灯しているにもかかわらず温水が出ない場合は、ウォシュレット本体が故障している可能性も考えられます。メーカーの窓口に相談し、その後の対応方法に関して指示を仰ぎましょう。
ウォシュレットを自分で取り付ける場合の注意点
ウォシュレットの取り付けは、完全に自己責任で行う必要があります。DIYに慣れていない場合や、途中でトラブルが発生した場合は、トイレが使えなくなってしまう可能性があるので注意が必要です。
では、ウォシュレットを自分で取り付ける場合の注意点を紹介します。
正しく取り付けできていないと追加料金が発生する
DIYでウォシュレットを正しく取り付けできていなかった場合、水漏れが発生して床が水浸しになってしまう可能性があります。戸建てであれば自己責任で対処できますが、2階以上のマンションやアパートの場合、階下の部屋まで影響し、天井や照明、家電製品、家具などを浸水させてしまう恐れがあります。
ウォシュレットのDIYに失敗して水漏れが発生して階下に被害を与えたことで、数百万円の賠償が必要になったケースもあるので注意が必要です。
ウォシュレットによって取り付け方法が異なる
リモコンがあるウォシュレットは、ウォシュレット本体の取り付けのほかに、リモコン洗浄ユニットの取り付け作業などが発生します。また、古いトイレの場合、フレキシブル管を用意しなければいけないこともあります。
自宅のトイレに対応しているウォシュレットはどれか、どんなパーツや作業が必要となるのか確認するのが難しい場合は、自己判断でDIYするのはおすすめできません。
作業中に破損が発生する可能性がある
既存のトイレが古くなっていると、作業中に配管が破損してトイレが使えなくなることも少なくありません。また、作業中にパーツや工程がわからなくなり、元に戻せなくなる可能性もゼロではありません。
DIYに慣れていない方や、取り付けに自信がない方は、業者に依頼するのがおすすめです。
ウォシュレットの取り付けはカインズにお任せください
ウォシュレットの取り付けを検討しているなら、便器そのものをリフォームするのも選択肢の一つでしょう。最新の便器は節水機能に優れた機種が多く、一度取り換えてしまえばその後ずっと水道代を節約できます。一般的に水道代を毎月5,000〜15,000円ほど節約できるケースが多いため、長い目で見ればリフォームにかかる費用も決して大きな負担にはなりません。
カインズなら、最新のトイレが123,000円〜取り付け可能です。「自宅のトイレをウォシュレット付きのものにしたい」とお考えの方は、まずはお近くのカインズかWEB窓口までお気軽にお問い合わせください!
お問い合わせやご相談いただければ、お打ち合わせをしてお客様のご要望を詳細にお伺いいたします。カインズでご購入頂いた温水洗浄便座であれば、取り付け・交換・既存品処分を9,000円で承っております。
ぜひ、たしかな技術とノウハウを持つプロにおまかせください。
※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。
よくある質問
ウォシュレットの取り付けについて、よくある質問を紹介します。取り付けについて不安がある方は、ぜひ参考してみてください。
マンションなどの賃貸物件にウォシュレットを取り付けてもいい?
賃貸物件の場合、自分で費用を負担して作業するなら許可をもらえるケースが多いようです。ただし、必ず大家さんや管理会社に確認を取ってから作業を行うように気をつけてください。
また、リモコンを壁に設置するタイプのウォシュレットは壁に穴をあける必要があるため、原状回復費の対象となる可能性があります。こちらもウォシュレットを用意する前に、あらかじめ確認しておくのがおすすめです。
ウォシュレットは初心者でも取り付けできる?
ウォシュレットの取り付けは、一般的に1時間程度で作業できるといわれています。ただし、普段からDIYや組み立て作業などをしない場合は工具を用意する必要があるほか、工程が多いので、DIYをしたことがない方にはあまりおすすめできません。
まとめ
ウォシュレットは自分でDIYをして取り付けられます。ただし、賃貸の場合は許可が必要になるほか、自分で取り付けを行うと破損などのトラブルが発生する可能性があるので、業者に依頼するのがおすすめです。
ウォシュレットトイレの設置・リフォームなら、カインズにおまかせください。カインズは長年にわたるリフォーム、エクステリア事業の実績があるため、設置工事を安心してお任せいただけます。ぜひ全国のカインズ店舗やネット・お電話からお気軽にご相談ください。
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