トイレのリフォーム予定があるなら、補助金や助成金の活用を検討してみましょう。補助金や助成金が受けられると、費用負担を抑えられます。
この記事では、トイレのリフォームで活用できる可能性がある補助金や助成金についてまとめました。注意点も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
※各補助金の金額や要件などは、2025年1月時点の情報です。
※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合や、取り扱いのない場合がございます。
トイレのリフォームで活用できる補助金・助成金一覧

トイレのリフォームで活用できる補助金や助成金には、次のようなものがあります。
名称 |
概要 |
長期優良型住宅化リフォーム推進事業 |
手すりの設置やトイレの増設などに使える |
子育てグリーン住宅支援事業 |
節水型トイレの導入に使える |
介護保険 |
手すり取り付け・床材の変更・扉交換・和式から洋式への工事などに使える |
自治体による補助金・助成金 |
自治体による |
先進的窓リノベ2025事業 |
トイレの窓に使える |
それぞれの概要や要件などを紹介しますので、ぜひご覧ください。
長期優良型住宅化リフォーム推進事業
既存住宅の長寿命化や省エネ化などの支援を行う事業が、長期優良型住宅化リフォーム推進事業です。長期優良型住宅化リフォーム推進事業は、手すりの設置やトイレの増設などに活用できます。ただし、補助を受けるためには、複数の要件を満たさなくてはなりません。あわせて耐震性・劣化対策・省エネ性能を一定の基準まで向上させるリフォームを行う場合、補助の対象になる可能性があります。
要件 |
1. 階段部分を除く1階の床面積が40㎡以上かつ、延べ床面積が55㎡以上
2. インスペクションの実施とリフォーム履歴、維持保全計画の作成
3. リフォーム後の住宅の性能が一定の基準に適合 |
対象工事 |
手すりの設置(バリアフリー改修による性能の向上)
トイレの増設(三世代同居対応のための改修工事)
※トイレの交換工事のみを実施する場合は、補助対象外 |
補助金額 |
80~210万円/戸
※補助率1/3
※工事内容、住宅の性能の向上具合によって金額は変動する |
補助金額は工事の内容によって変わります。長期優良型住宅化リフォーム推進事業は、国費が充当されない地方自治体の補助事業との併用が可能です。
参考:長期優良住宅化リフォーム推進事業
子育てグリーン住宅支援事業2025
節水型トイレの導入に活用できる補助金が、子育てグリーン住宅支援事業2025です。また、節水型トイレの導入にあわせたバリアフリー工事が対象になる可能性もあります。「子育て」とありますが、リフォームならどの世帯でも対象です。
要件 |
リフォームではどの世帯でも利用できる |
対象工事 |
1. エコ住宅設備(必須):節水型トイレの導入
2. バリアフリー改修(任意):トイレ室内に手すりの設置、段差の解消
※2の工事は、1などの必須工事とあわせて行う場合に補助対象になる可能性がある |
補助金額 |
原則として、上限は20万円/戸
※ただし、世帯や住宅区分によって上限額=30万円/45万円/60万円と変動する |
なお、2024年に実施されていた「子育てエコホーム支援事業」は、カインズリフォームでの新規受付は終了しました。「子育てグリーン住宅支援事業2025」を対象とした、後継キャンペーンの実施を予定しております。
参考:住宅省エネ2024キャンペーン|【公式】株式会社カインズ
介護保険
介護保険では、トイレの手すり取り付け・床材の変更・扉交換・和式から洋式への工事などを対象にした助成が受けられます。
要件 |
「要介護」「要支援」と認定された方のためのバリアフリー工事 |
対象工事 |
和式トイレから洋式トイレへの変更・段差の解消・手すりの設置・引き戸へのドア交換など |
補助金額 |
20万円を上限とし、工事費に対し7~9割を補助 |
要支援、要介護区分にかかわらず、金額の上限は20万円です。活用を検討している場合は、リフォームについてケアマネジャー等に相談してみましょう。
参考:厚生労働省:住生活の安定の確保及び向上の促進に関する施策の推進について
自治体による補助金・助成金
トイレのリフォームには、自治体による補助金や助成金が活用できる場合もあります。補助金・助成金の内容は、中古住宅を対象としたもの、子どもがいる家庭に使えるものなどさまざまです。
【自治体による補助金・助成金の例】
- 厚木市水洗便所改造等特別助成制度
- 熊谷市住宅リフォーム資金補助金
- 川崎市介護保険住宅改修支援事業補助金
くわしくは、業者に工事を依頼する前に、自治体のホームページや窓口で確認しましょう。
参考:厚木市水洗便所改造等特別助成制度の御案内/厚木市
参考:熊谷市住宅リフォーム資金補助金をご利用ください!
参考:川崎市 : 介護保険住宅改修支援事業補助金について
先進的窓リノベ2025事業
先進的窓リノベ2025事業は、既存住宅の早期の省エネ化やエネルギー費用負担の軽減などを目的とした事業です。トイレに窓があるなら、先進的窓リノベ2025事業による補助の対象になる可能性があります。
要件 |
リフォームではどの世帯でも利用できる |
対象工事 |
断熱性能が一定の基準を満たしている窓のリフォームで、申請する補助額の合計が5万円以上 |
補助金額 |
上限200万円/戸 |
補助申請手続きを行うのは、リフォーム工事を行う事業者です。なお、窓と同一の契約なら、ドアのリフォームも対象になる可能性があります。活用を検討している場合は、事前に事業者と打ち合わせを行いましょう。
補助金対象になりやすいトイレリフォームの例

補助金対象になりやすいのは、次のようなトイレリフォームです。
- 節水型トイレへの交換
- 和式トイレから洋式トイレへの変更
- 汲み取り式から水洗式への変更
- トイレの増設や交換
概要について一つずつ紹介します。
節水型トイレへの交換
省エネにつながる設備の導入は、補助金の対象になる可能性があります。代表例として挙げられるリフォームが、節水型トイレへの交換です。活用できる補助金には、次のようなものがあります。
トイレの設備を交換する予定がある方は、節水型トイレを候補として検討してみましょう。
和式トイレから洋式トイレへの変更
和式トイレから洋式トイレへの変更も、補助金の対象になりやすいリフォームです。
なお、自治体による補助金は、高齢者との同居が条件になっている場合があります。要件や対象工事は自治体によって大きく変わってきますので、活用を検討しているなら事前に内容を確認しておきましょう。
汲み取り式から水洗式への変更
地域によっては、トイレの水洗化や浄化槽の廃止なども助成の対象です。該当する地域では、汲み取り式から水洗式への変更で助成を受けられる可能性があるでしょう。
汲み取り式と比べると水洗トイレは衛生的です。水で流すため悪臭もなく、害虫の発生も抑えられます。汲み取り式のトイレを使っているなら、水洗式への変更を検討してみましょう。
トイレの増設や交換
自治体によっては、トイレの増設や交換で助成が受けられます。対象となる可能性があるのは、次のようなトイレの増設・交換です。
- 三世代同居対応のための増設
- 自動開閉式便座への交換
リフォーム時には、活用できる助成金があるか確認してみましょう。
トイレのリフォームで補助金・助成金を活用するときの注意点

リフォームで補助金や助成金を活用するときは、いくつか気をつけたい注意点があります。リフォームでの3つの注意点を紹介しますので、活用時の参考にしてください。
リフォーム実施前に確認する
トイレのリフォームで補助金・助成金を活用する場合は、必ず事前に詳細を確認しておきましょう。なぜなら、補助金や助成金の多くは、リフォーム工事の契約前に申請しなくてはならないためです。確認しておきたい項目は次の4つです。
- 対象となる補助金・助成金の有無
- 必要な要件
- 申請のタイミング
- 必要書類
また、補助金や助成金には予算の上限が設けられている場合があります。上限がある場合、予算に達すると締め切られるため、早めに申請しましょう。
併用できるかは組み合わせによる
補助金と助成金が併用できるかは、組み合わせによります。財源が同じ補助金・助成金は、基本的に併用できません。たとえば、国の補助金と介護保険であれば併用が可能です。トイレリフォームで対象になりそうな補助金や助成金が複数あるのなら、併用できるか業者に相談しながら進めましょう。
実績が多い業者に依頼する
トイレのリフォームでは、業者の実績も確認しておきたい注意点の一つです。リフォームはトラブルも多いため、実績や経験が豊富な業者を選ばなくてはなりません。リフォーム工事の依頼時は、複数の業者に見積もりを依頼してみてください。金額だけでなく、対応が丁寧かも確認しておきたいポイントです。アフターフォローの有無も確認しておきましょう。
まとめ
トイレのリフォームを検討しているのであれば、補助金や助成金の活用を検討してみましょう。ただし、補助金・助成金を受けるには、決められた要件を満たさなくてはなりません。また、申請のタイミングにも注意が必要です。
補助金・助成金にはさまざまな種類がありますので、リフォームに活用できるものがないかチェックしてみましょう。カインズではリフォームや補助金に関するご相談を承っております。お気軽にお問い合わせください。
※各補助金の金額や要件などは、2025年1月時点の情報です。
※本年度のカインズでの補助金制度の新規の受付は終了いたしました。
※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合や、取り扱いのない場合がございます。