「トイレをリフォームしたいけど、タンク式トイレにしようか、タンクレストイレにしようか悩んでしまう」という方は多いのではないでしょうか?
タンク式トイレとタンクレストイレは対照的な特徴を持ち、どちらを導入するべきかは何を重視するかによって変わってきます。
そこでこの記事では、タンクレストイレとの違いに着目しながらタンク式トイレのメリット・デメリットをご紹介し、実際におすすめの機種や価格帯についても解説します。
一つずつ項目をチェックしていけば、どちらのトイレが自分に合っているかが明確になりますので、トイレのリフォームでお悩みの方はぜひ参考にしてください!
タンク式トイレ&タンクレストイレは一長一短
タンク式トイレとタンクレストイレは仕組み、特徴ともに大きく異なるため、どちらの方が優れていると一概に定義することはできません。下記の表を参考に、ご自身が何を優先したいかを考えながら比較してください。
|
タンク式トイレ |
タンクレストイレ |
本体価格が安い |
〇 |
△ |
手洗いが設置されている |
〇 |
× |
低水圧(高層階)での利用 |
〇 |
△ |
断水時や停電時の使用 |
〇 |
× |
つまりにくさ |
〇 |
△ |
便座・ウォシュレットのみの変更 |
〇 |
× |
省スペース |
△ |
〇 |
掃除のラクさ |
△ |
〇 |
連続して水を流せる |
× |
〇 |
節水効果 |
△ |
〇 |
それぞれの特徴を比較すると、両者とも一長一短であることがお分かりでしょう。まずはこうした違いがなぜ生まれるのか、それぞれの仕組みについて解説します。
タンク式トイレの仕組み

タンク式トイレとは一般家庭で古くから用いられているタイプで、タンク・便器・便座を1セットとして組み合わせているのが特徴です。便器の後ろに貯水タンクが設置されており、そこに一定量の水を貯めておくことで排水することができます。
トイレをリフォームする際もタンク式トイレはいまだに人気が根強く、今までのトイレと形状が似ていることから、違和感なくトイレをリフォームできるのが大きな魅力です。
タンクレストイレの仕組み

一方のタンクレストイレは、2000年代以降に徐々に増えてきた新しいタイプのトイレです。名前の通り貯水タンクがないのが最大の特徴で、場所をとらないだけでなく見た目をスマートにできるのが最大の特徴と言えます。ただし、便器と便座がセットになっていることから、一部の部品のみを取り換えることはできません。
近年は節水効果に優れた製品や掃除のお手入れが簡単な製品も多く、「せっかくだから新しいタイプにしたい」、「長い目で見て便利なトイレが良い」という方には、ぴったりのタイプといえます。

タンク式トイレのメリット

タンク式トイレとタンクレストイレの仕組みの違いを押さえたところで、続いてはタンク式トイレに焦点を絞りメリットを解説しましょう。タンク式トイレのメリットとしては、主に以下の6点が挙げられます。
- 本体価格が安い
- 手洗いが設置されている
- 低水圧(高層階)でも利用できる
- つまりにくい
- 断水時や停電時でも1回は使用できる
- 便座・ウォシュレットのみを変更できる
いずれも、タンクレストイレのデメリットにもなりえるため、両者の違いを意識しながら一つずつチェックして下さい。
本体価格が安い
タンク式トイレの大きなメリットは、やはり本体価格が安いということでしょう。これはタンク式トイレが現在のトイレの中でも「主流」として位置づけられており、需要・供給ともに圧倒的に多いためです。
タンク式トイレを新たに設置する場合、リフォーム費用は安ければ10万円台に抑えることも十分に可能です。リフォームは何かと高額になるイメージも強いですが、総額で10万円台なら家計への負担も少なく、無理なくリフォームに踏み出せるのではないでしょうか?
手洗いが設置されている
タンク式トイレにはタンク部分に手洗いが設置されており、水を流すタイミングで同時に手を洗うことができます。
「トイレで手を洗えるのは当然」と感じるかもしれませんが、タンクレストイレの場合は手洗い器がセットになっているわけではありません。トイレのサイドスペースに別途手洗い器を設置する必要があり、費用も約15万円ほどかかります。
リフォームの際にタンクレストイレではなくタンク式トイレを選べば、手洗い器を設置する費用や工事期間も気にする必要もないでしょう。
低水圧(高層階)でも利用できる
タンク式トイレはタンク内に一定量の水を貯めておけるため、低水圧でも水が流れやすいというメリットがあります。
特にマンションなど高層住宅の上層階に住んでいる方は、下層階に比べて必然的に水圧が低くなってしまいます。この場合、タンクレストイレを導入してしまうと貯水タンクがないことから水圧が弱く、排水が流れにくいといった不便さを感じることもあるでしょう。
常に一定量の水を貯水しているタンク式トイレなら、設置場所の条件にとらわれず快適に排水をおこなうことができます。
つまりにくい
タンクレストイレよりも排水の流れが強いタンク式トイレには、つまりにくいというメリットもあります。実際、タンク式トイレからタンクレストイレにリフォームした人からは「つまりやすくなった」という声が少なくありません。
トイレの配管が古い場合や高層階に設置する場合は、タンク式トイレの方が排水面での安心感が大きいでしょう。
断水時や停電時でも1回は使用できる
タンク式トイレなら貯水タンクに約1回分の水量を保管できるため、万が一断水や停電が起きても1回は使用できるというメリットがあります。一方のタンクレストイレは、貯水がないため災害時には全く使うことができません。
断水や停電は数時間程度で回復することが多いため、1回分流せると考えるだけでも心理的負担は大きく軽減されるでしょう。
便座・ウォシュレットのみを変更できる
タンク式トイレはタンク・便器・便座の3点を別々に組み合わせているため、それぞれパートごとに取り換えることができます。一方のタンクレストイレは便器と便座がセットになっており、一部の部品のみを取り換えることは基本的にできません。
タンク式トイレなら便座が割れてしまった時、ウォシュレット機能を追加したい時など、もしものことがあってもパーツ単位で気軽に交換できるでしょう。

タンク式トイレのデメリット

タンクレストイレと比較すると、当然ながらタンク式トイレならではのデメリットも存在します。特に顕著なデメリットは、以下の4点です。
- タンクがスペースを取る
- 掃除に手間がかかる
- 連続して水を流せない
- タンクレストイレよりは節水効果に劣る
長い目で見ると、タンクレストイレの方が優れているポイントもあります。後になって「タンクレストイレにしておけばよかった」とならないよう、タンク式トイレのデメリットをしっかりと把握しておきましょう。
タンクがスペースを取る
貯水タンクがセットで付いているタンク式トイレは、タンクレストイレに比べると奥行約10cm、高さ約30cmがプラスで必要になります。一般家庭のトイレの間取りだと、タンク式トイレを導入することで空間が狭く感じられてしまう可能性もあるでしょう。
最新のタンク式トイレは昔のタンク式トイレより一回り大きいサイズも出回っているため、リフォームの際はできるだけ現在と同じサイズのトイレを導入するようにして下さい。
掃除に手間がかかる
タンク式トイレは、タンクレストイレに比べて掃除がしにくいというデメリットがあります。最新のタンクレストイレには「フチレス」と呼ばれるフチのないデザインが多く、便器の内側の汚れもスムーズにふき取ることができます。
また、便座の結合部やタンクとの隙間など、凸凹があることで掃除しにくい場所が生まれてしまうのも、タンク式トイレならではのデメリットと言えます。
連続して水を流せない
タンク式トイレはタンク内に貯めた水を利用して排水するため、排水後しばらくの間は連続して使用することができません。特に朝や夜など、家族みんながトイレを利用するような時間帯には、タンク内に水が溜まるまで数分間待たなくてはならないというケースも出てくるでしょう。
一方のタンクレストイレは電気によって排水をおこなうため、排水した直後でもすぐにトイレを使用できるという特長があります。
タンクレストイレよりは節水効果に劣る
タンク式トイレはタンクレストイレに比べると、節水効果が少々劣る傾向にあります。そのため、長い目で見て水道代を少しでも節約したいという方は、タンクレストイレの方が水道代を安く抑えられる可能性が高いといえます。
とは言え、タンク式トイレでも最新のモデルは十分な節水効果を兼ね備えた製品ばかりです。リフォームすることで必要な水の量が1/2~1/3になるというケースも多く、現状よりも水道代を大幅に節約できるでしょう。

タンク式トイレのおすすめモデル【メーカー別】
「タンク式トイレを導入したい」とお考えの方向けに、大手メーカーから販売されている人気のタンク式トイレを2つご紹介します。いずれもタンク式トイレとしては定番と言えるシリーズですので、トイレ選びに迷っている方はぜひ参考にしてください。
TOTO:ピュアレストシリーズ

トイレメーカーの大手として知られるTOTOからは、「ピュアレストシリーズ」が挙げられます。
ピュアレストシリーズは、タンク式トイレの最大のデメリットとも言えるサイズを少しでもコンパクトにすべく、凸凹を無くしたシャープなデザインが採用されています。丸みを帯びたシルエットはかわいらしい印象もあり、フチなし形状で日頃のお手入れも簡単です。
少ない水量で汚れをしっかりと落とすトルネード洗浄が採用されているため、節水効果も十分に期待できるでしょう。
おすすめ商品
TOTOピュアレストEX トイレパック
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TOTOのトイレ商品一覧
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LIXIL:アメージュシリーズ

LIXIL(リクシル)から販売されているアメージュシリーズは、細身のシャープなシルエットが人気のタンク式トイレ。従来のタンク式トイレに比べると約34~69%も少ない水で排水することができるため、水道料金をかなりお得にできるでしょう。
汚れが付着しにくい素材のアクアセラミックを使用しているだけでなく、フチレス形状を採用していることから、掃除もサッと一拭きで終わらせることができます。
アメージュZの商品一覧
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LIXILのトイレ商品一覧
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気になるタンク式トイレの値段は?カインズなら126,000円

トイレをリフォームするうえで、特に気になるのがやはりリフォーム費用でしょう。タンク式トイレはタンクレストイレよりも費用が安く、カインズホームなら最安値126,000円から最新のタンク式トイレを自宅に導入できます。
- 「タンク式トイレとタンクレストイレどっちがいいか悩んでしまう」
- 「自宅のトイレと同じサイズのタンク式トイレを知りたい」
- 「トイレのリフォーム費用をできるだけ安く抑えたい」
という方は、ぜひお近くのカインズホームかWEB窓口までお気軽にご相談下さい。カインズホームではトイレの設置はもちろん、壁紙変更などの総合リフォームも承っております。
最新のタンク式なら、本体価格も10万円台~と非常にお手頃で、リフォーム費用も想像より低く抑えられることでしょう。また、最新の節水効果の高いトイレを導入すれば、その後の水道代を大きく節約できるというメリットもあります。
ぜひこの機会に最新の便利なタンク式トイレを自宅に取り入れ、利用する度に気持ちが明るくなるトイレにしましょう!

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