毎日のお風呂タイムは、日々の疲れや身体の汚れを洗い流してくれる大切な時間です。毎日湯船に浸かる人もいれば、シャワーで手軽に済ませるという人もいるでしょう。では、お風呂とシャワーにはそれぞれどのようなメリットがあるのでしょうか。
本記事では、「お風呂に浸かる場合」と「シャワーで済ませる場合」の利点を徹底比較しました。お風呂派、シャワー派それぞれにおすすめのリフォームアイデアも紹介します。
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お風呂とシャワーはどちらがおすすめ?それぞれのメリットを比較
まずは、お風呂とシャワーを「光熱費」「健康面」「時間」の3点から比較していきましょう。

光熱費に関する比較
一般的な大きさの浴槽の場合、お湯を張るためには150〜200リットル程度のお湯が必要です。
一方、シャワーで使用する湯量を1分あたり12リットルとすると、「シャワー15分間」が「お湯張り1回分」とほぼ同等です。そのため、単純計算では、シャワーを15分以上流し続けるならお風呂の方が光熱費が安くなるといえます。
ただし、浴槽にお湯を張ったとしても、体を洗うためにはシャワーを使用します。いずれにせよシャワーを同程度使用するのであれば、浴槽にお湯を張る分、湯船に浸かる方が光熱費が高くなると考えられるでしょう。
しかし、入浴やシャワーには、身体を洗うだけでなく、身体を温めてリラックスするという目的もあります。シャワーのみの場合は身体が温まりにくいので、お湯を流し続ける時間が長くなりやすいでしょう。反対に、湯船に浸かって身体が温まれば、シャワーの時間は短く済む場合もあるため、実際にはそう単純に比較できません。
とくに、家族で交代しながらお風呂に入る場合は、「シャワーのみ」の給湯量が「お風呂+シャワー」の給湯量を上回る可能性が高まります。
たとえば、お風呂+シャワーを10分浴びる場合と、シャワーを20分浴びる場合を比較すると、家族構成別の給湯量は以下のとおりです。
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お風呂+シャワー(10分) |
シャワー(15分) |
1人暮らし |
300リットル
(180リットル+120リットル) |
180リットル |
2人暮らし |
420リットル
(180リットル+120リットル×2) |
360リットル
(180リットル×2) |
3人暮らし |
540リットル
(180リットル+120リットル×3) |
540リットル
(180リットル×3) |
4人暮らし |
660リットル
(180リットル+120リットル×4) |
720リットル
(180リットル×4) |
※お風呂1回あたり180リットル、シャワー1分あたり12リットルとして計算
上記の条件で計算した場合、4人以上のご家庭なら「シャワーのみ」の方が給湯量が多くなることが分かります。また、お風呂1回分のガス+水道代を120円、シャワー5分あたりのガス代+水道代を40円とすると、それぞれのコストは以下のとおりです。
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お風呂+シャワー(10分) |
シャワー(15分) |
1人暮らし |
200円
(120円+80円) |
120円 |
2人暮らし |
280円
(120円+80円×2) |
240円 |
3人暮らし |
360円
(120円+80円×3) |
360円 |
4人暮らし |
440円
(120円+80円×4) |
480円 |
4人暮らしの場合でも1日あたりの差額は40円ですが、1年間を365日とすると年間で14,600円もの差が生じます。
健康面での比較
健康面における効果は、シャワーよりもお風呂の方が高いとされています。シャワーを身体の一部分に当てるよりも、全身湯船に浸かる方が身体を効果的に温められるためです。
実際に、普段はシャワー派でも、冬だけは湯船に浸かるという方は多いのではないでしょうか?
入浴により体が温まると、筋肉や関節の緊張がやわらぎ、身体の疲れやこわばりが回復しやすくなります。また、血行が促進されることで、身体の新陳代謝も活発になるでしょう。自律神経にも良い作用をもたらすので、副交感神経が優位になることによるリラックス効果も期待できます。
さらに、水圧によりマッサージのように身体がほどよく圧迫され、さらなる血行促進効果を得られるでしょう。湯船に浸かると、浮力の働きによって身体への負担が軽減されるので、たくさん活動して疲れた日などは、湯船に浸かって身体を休めると良いでしょう。
時間に関する比較
シャワーの最大のメリットは、時短につながることです。湯船に浸かる場合と比べて入浴時間を短縮でき、短時間で体を清潔にできます。
入浴時間が短くなれば、それだけ帰宅から布団に入るまでの時間も短縮することが可能です。そのため、忙しい日には無理に入浴時間をとらず、シャワーでさっと済ませて休養や睡眠にあてる時間を確保するのも手段のひとつです。
シャワー派におすすめのリフォームアイデア

浴室をリフォームすれば、毎日の入浴時間をもっと快適にできます。ここからは、シャワー派におすすめのリフォームアイデアを紹介します。
シャワーヘッドの交換
シャワーヘッドの交換は、比較的手軽なリフォーム方法として人気があります。自宅のシャワーがシャワーヘッドをホースから外せるタイプなら、シャワーヘッドのみ交換可能です。シャワーヘッドを外せない場合は、ホースごと交換するという方法もあります。
節水効果が高いタイプや洗浄力が高いタイプなど、シャワーヘッドにはさまざまな種類があるので、目的や特徴、節水率などをチェックして選ぶことが大切です。
たとえば美容目的なら、「ファインバブル」や「ウルトラファインバブル」などの微細な泡を発するタイプがおすすめです。0.001mm〜0.1mmなどの細かい泡が毛穴の奥の汚れをかき出し、健やかな肌へ導いてくれます。
また、敏感肌の人は、塩素除去効果のあるシャワーヘッドを選ぶのも良いでしょう。水道水に含まれる塩素はごく微量であり、身体に害があるものではありませんが、人によっては肌や髪に影響を受けることもあります。塩素除去剤が取り付けられたシャワーヘッドを選べば、浄水器と同じ要領で塩素を取り除けます。
シャワールームの設置
シャワールームを設置すれば、海外のバスルームのようなおしゃれな雰囲気にできます。リフォームのやり方としては、主に次の3つのパターンが考えられます。
- シャワールームを増設する
- 既存の浴室をシャワールームに変更する
- 3点ユニットバスをシャワールームとトイレに分離する など
また、工法としては「在来工法」と「ユニット工法」に分けられます。
- 在来工法:部屋の周囲の下地を防水加工した上で、壁・床にコンクリートやタイルなどを用いてシャワールームを設置する方法
- ユニット工法:工場で設計・加工された部材を現場で組み立てる方法
どのような方法が適しているかは、浴室の広さや場所などにより異なるため、まずはリフォーム業者に見積もりを依頼するのがおすすめです。
お風呂派におすすめのリフォームアイデア

お風呂派は浴室内で過ごす時間が長い分、お風呂の機能性やデザイン性の向上が、生活満足度の向上にもつながりやすいでしょう。ここからは、お風呂派におすすめのリフォームアイデアを紹介します。
高断熱浴槽へのリフォーム
高断熱浴槽とは、熱を逃がしにくい断熱材が施工された浴槽のことです。保温性が高いためお湯が冷めにくく、快適な湯温を長くキープできます。
また、追い焚きの回数を減らせるので、光熱費の節約につながるのもメリットです。
デザイン性のある浴槽へのリフォーム
シンプルな浴槽から、デザイン性のある浴槽にリフォームすると、浴室の印象がガラリと変わります。海外のようなおしゃれなバスルームに変身するので、毎日の入浴時間がさらに楽しみになるでしょう。
たとえば、リゾート感のある置き型浴槽や、大理石調の浴槽などがおすすめです。浴室全体との調和を考えて、素敵なバスルームを目指しましょう。
ジェットバスへのリフォーム
バスタイムをワンランクアップさせるなら、ジェットバス(ジャグジーバス)へのリフォームもおすすめです。浴槽のジェット機能により空気を含んだお湯が噴出され、高級ホテルやスパのようなリッチなバスタイムを過ごせるでしょう。また、勢いよく吹き出したお湯が身体を刺激し、マッサージのような効果も期待できます。
お風呂・シャワーをリフォームする流れ
お風呂やシャワーをリフォーム工事する流れは、おおむね次のとおりです。
- お問い合わせ・ご相談
- お打ち合わせ
- リフォームプラン・見積額のご提示
- ご契約・お支払い
- リフォーム工事
- お引き渡し
それぞれのステップについて、以下で詳しく解説します。
お問い合わせ・ご相談
まずは、お電話またはメールからお気軽にお問い合わせください。店頭窓口でもご相談を承っていますので、お近くにカインズの店舗がある場合はぜひご利用ください。
※お電話またはメールでお問い合わせいただいた場合は、窓口となる店舗をご指定いただきます。
お打ち合わせ
打ち合わせを行い、お客様のご要望をヒアリングします。ご相談内容に合わせて条件を確認し、お客様のご都合の良い日程にて現場調査を行います。
リフォームプラン・見積額のご提示
現場調査の結果を踏まえ、浴室の状態やご要望に合わせたリフォームプランと見積額をご提示します。ご不明点がありましたら、お気軽にご質問ください。
ご契約・お支払い
プランと見積額にご納得いただければ、ご契約となります。現金、クレジットカード、銀行振込のいずれかの方法で内金をご入金いただき、工事を発注手配します。
リフォーム工事
あらかじめ決めたスケジュールにて、リフォーム工事を実施します。
お引き渡し
お客様の立ち合いのもと施工状況を確認し、問題がなければお引き渡しとなります。
まとめ
シャワーとお風呂にはそれぞれメリットがあり、その日の気分や忙しさに合わせて使い分けることも大切です。浴室リフォームで機能性やデザイン性を高めれば、お風呂またはシャワータイムをさらに快適に過ごせます。
シャワーヘッドの交換など比較的小規模なリフォームから、浴槽の交換やシャワールームの設置などの大掛かりなリフォームまで、浴室リフォームのアイデアは実にさまざまです。今回ご紹介した内容を参考に、バスタイムをもっと充実させましょう。
※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合や、取り扱いのない場合がございます。