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ユニットバスの蛇口を交換するための4つの注意点|種類や費用相場も解説

2022年11月30日
壁付サーモ水栓GA2

ユニットバスの蛇口から水漏れや水が出にくくなった時は、蛇口の交換のタイミングかもしれません。そもそもユニットバスの蛇口だけを交換する方法についてあまり広く知られてはいません。そこで今回ユニットバスの蛇口に不具合があり、交換を検討されている方に最適なタイミングや蛇口の種類、費用相場をわかりやすく解説します。後悔のない蛇口交換をするためにぜひ参考にしてください。

ユニットバスの蛇口交換のタイミングは?

ツーハンドルデッキ水栓_ゴム栓式

まずはユニットバスの蛇口交換のタイミングについて見てみましょう。以下のようなトラブルや症状が出た場合は交換を検討することをおすすめします。

水漏れが起きた時

ユニットバスの蛇口交換の一番の原因として「水漏れが起きた時」となります。蛇口をきつく閉めてもポタポタと水漏れが起こる場合は、蛇口の接続部分に何かしらの異常があり、接続不良やパッキンの劣化などが生じている可能性があります。また、長年使用している蛇口の場合は蛇口本体の耐久年数が超えていることも考えられます。これらの原因の場合は可能な限り早めの交換をおすすめします。

水の出が悪い時

蛇口の寿命は一般的には10年と言われています。10年前後を目安に「以前よりも水の出が悪くなった」と感じたタイミングで交換を検討すべきでしょう。10年を経過しても「まだ使えるから」と不便さを感じながらも使用し続けることで、水の出が悪いだけではなく水漏れなどの大きな故障を引き起こす原因にもつながる可能性があります。水の出が悪い時は、早めに専門業者に依頼し、見てもらうことをおすすめします。

蛇口の使い勝手が悪い時

昔の住宅に多く使われていた「2ハンドル混合水栓」の場合、水とお湯のそれぞれのハンドルを調節しながら、温度調節を行います。特にお子様やお年寄りにとって使い勝手が悪いため、このタイミングで使いやすい蛇口に交換する方も多くいます。最近では温度調節が簡単にできるレバーがついている蛇口も多く市販されており、豊富なバリエーションの中から選ぶことができるため、不便さを早急に解消してあげることも重要です。

ユニットバスの耐用年数が超えている時

ユニットバスの蛇口ではなく、ユニットバス本体の耐用年数が超えているケースになります。一般的にユニットバスの耐用年数は15〜20年と言われています。15年以上経過しているユニットバスの場合、蛇口は何かしらの不具合が発生している可能性が高いと言えます。蛇口本体の寿命を迎えて、使い勝手だけでなく水漏れや水の出が悪くなっているかもしれません。この場合蛇口だけでなく、ユニットバス本体の寿命も考えて、ユニットバス全体のリフォームを検討することをおすすめします。

ユニットバスの蛇口の種類は3つ

シングルレバーデッキ水栓(ルナート)

次にユニットバスの蛇口の種類について見てみましょう。既存の蛇口を交換する場合、同じ種類の蛇口と交換することが一般的となるため、事前に交換できる種類を把握することが大切です。蛇口の種類については大きく分けて3つあります。

2ハンドル混合水栓

2ハンドル混合水栓は、昔の一般家庭のお風呂に多く使われており、水とお湯の2つのハンドルで温度調節を行う蛇口になります。メリットとして蛇口の構造がシンプルで壊れにくいため、素人でも交換がしやすい点となります。

また、蛇口本体の価格も安価なため気軽に交換ができることです。デメリットとしては、温度調節が難しい点や、今の蛇口では当たり前となっている節水機能が付いていないことが多いため、水を使い過ぎてしまう可能性が高いことが挙げられます。

サーモスタット混合水栓

サーモスタット混合水栓は、近年ユニットバスで最も使われている温度調節ハンドルと水流調節ハンドルが1つになった蛇口です。メリットとしては、温度調節がしやすく、一定の温度で使い続けられることや、小さなお子様やお年寄りでも簡単に操作ができることです。デメリットとしては、3つのハンドルの中で最も構造が複雑なため、蛇口本体の価格が高いことや修理のために専門知識や技術が求められることから、専門業者に施工を依頼する必要がある点です。

シングルレバー混合水栓

シングルレバー混合水栓は、温度調節と水流調節を1本のレバー操作で行う蛇口です。サーモスタット混合水栓が普及する前までによく使われていた水栓となります。メリットとしてはレバーを左右に動かすことで温度調節を行い、上下に動かすことで水流調節を行うため、操作を簡単に行えます。デメリットとして、サーモスタット混合水栓と同じく構造が複雑なため故障がしやすいことや、修理も専門業者に依頼する必要があるため、費用が高くなる可能性があります。

ユニットバスの蛇口交換の4つの注意点

浴槽側水栓・洗面器水栓

ユニットバスの蛇口の種類を確認できたら、次に蛇口を交換する際に注意すべき4つのポイントについて解説します。

症状について業者に相談する

蛇口の不具合が起こった時に、早急に専門業者に連絡し状況を説明しましょう。蛇口は水道に直結しているため、下手に自身で手を入れることで、最悪のトラブルに発展することもあります。まずは専門知識のあるプロの見解を聞くことが重要です。また、蛇口やユニットバスが2年間のメーカー無料保証期間に該当する場合は、メーカー修正で対応できる場合があるため、最寄りのメーカー窓口に連絡して対応してもらうことをおすすめします。

蛇口のタイプ・種類を確認する

蛇口の設置タイプを確認します。設置タイプとして「壁付き」と「台付き」の2種類があり、蛇口を交換する場合は既存の設置方法と同じ方式の蛇口と交換することが基本となるため、必ず確認しましょう。同じ設置方法であれば、2ハンドル式からサーモスタット式への交換など蛇口の種類を変えても交換が可能となります。

例外としては、メーカーオリジナルの蛇口が設置されているケースがあります。この場合は設置タイプが同じでも、メーカー指定品以外の蛇口しか取り付けられない場合があり、事前に対応可能品について確認することでリスクを抑えることができます。わからない場合はメーカーや専門業者に連絡し、交換できる蛇口について教えてもらうようにしましょう。

複数社から交換費用の見積もりを取る

できるだけ複数社に見積もりを取ることをおすすめします。早急に交換が必要な場合など緊急性が高いものは、大きなトラブルに発展させないためにも地元の水道業者や緊急対応可能な業者に依頼をした方が良い場合もあります。

しかし、軽めの症状の場合は、適正な価格でしっかりとした施工をしてくれる業者を絞り込むために、最低でも2〜3社から見積もりを取ることをおすすめします。1社のみでは適正な価格かどうか判断がつかないことが多く、業者の言い値で工事を行わなければならないことがあります。複数社見積もりを依頼することで、価格交渉の余地や適正な価格で成立させやすいため、必ず行うことをおすすめします。

無理に自分で交換しない

無理に自分で蛇口交換しないことです。複数社から見積もりを取った結果、想像よりも高く見積りがくる場合があります。その際、自分で工事をすることで費用を抑えられないか考える方もいるでしょう。簡単な交換工事の場合は、必要な工具が揃っていれば業者に依頼をしなくても交換ができることもあります。

しかし、水道に直結している蛇口は少しの施工不良が原因で水漏れを引き起こし、最悪の場合水道管の破損や大きな事故に発展することにもつながるため、絶対に避けましょう。

ユニットバスの蛇口交換の費用相場

実際に蛇口交換する場合の費用相場事例について紹介します。専門業者に依頼する際の参考にしてください。

2ハンドル混合水栓に交換

2ハンドル混合水栓に交換の多くが既存の蛇口が経年劣化で不具合が生じている場合が多く、ユニットバスの形状や台の形状により、蛇口の部品が特殊なものを使わないといけない場合もあります。費用相場として本体・工事費込みで約7〜15万円程で交換が可能となります。

しかし、本体費用以外の工事費や付属部品の費用が高くつくケースがあるため、総額をしっかりと確認することが大切です。また、使い勝手が良いサーモスタット混合水栓に交換を検討したい場合は、設置タイプを確認し、対応可能な水栓を事前に専門業者に確認することで交換できる場合があります。

壁付きサーモスタット混合水栓に交換

近年のユニットバスについている壁付きサーモスタット混合水栓を交換するケースでは、既存の蛇口を新品のものに取り替えるだけの作業で済むことが多く、工事費が安く抑えられることが多いです。費用相場としては本体・工事費込みで約5〜7万円程で交換が可能となります。

DIYで行う場合

少しでも費用を抑えるため、自身で作業を行う場合は本体部品費用の約1〜2万円程で交換が可能です。しかし交換に必要な工具がない場合は工具代もかかることになり、場合によっては専門業者に依頼した方が安く済むケースもあります。事前にマニュアルや説明書を確認し、自身でも対応可能かどうかや必要な工具が何かを確認するのが良いでしょう。

自分で行うか?業者に依頼するか?

できるだけ自分で工事を行いたい方は、専門業者に依頼する判断基準として、「古いユニットバスの蛇口を交換するケースかどうか?」を基準にしましょう。古いユニットバスの場合は交換に必要な工具や、説明書、製品のマニュアルがない場合がほとんどであるため、専門業者に任せた方が安心です。簡単な交換工事で済みそうな場合は、事前にしっかりと説明書や情報を集め、交換に必要な工具など準備を万全にして臨みましょう。

まとめ

今回ユニットバスの蛇口交換について詳しく解説しました。蛇口の耐久年数は10年と言われおり、10年以上使用している場合は交換のタイミングとなる場合が多いです。10年未満でも水漏れや水の出が悪い場合は、大きな故障につながる前に交換の検討をおすすめします。この記事を参考にして、後悔のないユニットバスの蛇口交換をしてください。

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。

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