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【戸建てのお風呂をリフォーム】快適な浴室にするための費用や補助金について解説

2022年12月21日
ユニットバス イメージ

中古や築10年以上の戸建てはリフォームを考える機会が訪れます。タイル貼りの風呂からユニットバスの風呂が一般的になり、水回りの老朽化も相まって風呂・浴室リフォームを考えている方もいるでしょう。そこでこの記事では、風呂・浴室リフォームにかかる費用や種類、補助金制度などについて詳しく解説します。

戸建ての風呂・浴室リフォームの方法は2種類

在来工法の浴室 イメージ

戸建ての風呂・浴室リフォームの方法は、在来工法とユニットバスの2種類があります。ここでは、2つのリフォーム方法の特徴とメリット・デメリットについて紹介します。

在来工法

在来工法は、家に合わせた広さや形でオーダーメイドできるリフォーム方法です。下地材が防水になっており、その上からタイルを敷き詰めて仕上げます。自由なデザインにできるのが特徴で、浴室の素材、窓の大きさなどにこだわってリフォームできます。

ただし、下地材にひびが入ると水漏れや腐食を引き起こす可能性があるのがデメリットです。また、経年劣化によってタイルにひびが入ったり、継ぎ目のゴムが剥がれたりするため、メンテナンスが必要になります。

もともとの浴室が特殊な形状である、高級感のある浴室にしたい、自分好みにデザインしたいなどの場合は、在来工法がおすすめです。

ユニットバス

ユニットバスは、工場で生産された浴槽・壁・天井・床などを現場で組み立てるリフォーム方法です。継ぎ目がない構造で、水漏れリスクが少ないメリットがあります。掃除がしやすく、日々のお手入れがあまり負担にならないのも嬉しいポイントです。

デメリットは、サイズやデザインにあまり自由度がないことです。工場でパーツを生産しているため、既存のデザインの中から選ぶしかありません。

デザインにこだわりがなく、費用を抑えてリフォームしたい方にはユニットバスがおすすめです。

戸建ての風呂・浴室リフォーム費用

戸建ての風呂・浴室リフォームは、大きく分けて在来工法からユニットバス、ユニットバスからユニットバス、在来工法から在来工法の3つがあります。ここでは、3つの風呂・浴室リフォームについての特徴や費用を紹介します。

在来工法からユニットバスにリフォーム

在来浴室の風呂をユニットバスへリフォームする際の費用は、100~250万円ほどです。タイルの解体・基礎のコンクリート打ち・ユニットバスの組み立てという工程を踏んでリフォームします。工期は3日~1週間ほどです。

ユニットバスは断熱性に優れているものが多いため、在来浴室よりも冬の寒さが軽減されます。温度も一定に保ちやすいため、急激な温度差によるヒートショックを防止できるメリットがあります。

ただし、在来浴室の状態や形状によっては、リフォーム費用が高額になる場合があるため注意しましょう。築年数が古く、タイル下の木材が腐食していた場合は修繕が必要だったり、ユニットバスの規格が間取りと合わない場合は、拡張工事をする必要があったりします。

ユニットバスからユニットバスにリフォーム

ユニットバスからユニットバスへのリフォームは、同じ規格のユニットバスと交換するリフォームになります。ユニットバスのグレードによって費用が異なり、かかる費用は80~150万円と幅があります。

ユニットバスのグレードは、ロー・ミドル・ハイの3つです。それぞれ、以下のような特徴があります。

  • ロー:浴槽や床に断熱材はない。シャワー・水栓も簡易的。
  • ミドル:浴槽や床に断熱材が入っており、冬でも温かい
  • ハイ:デザインに高級感がある。シャワーや水栓も質がよい。

ユニットバスの交換だけではなく、風呂・浴室のスペースを広げる拡張工事をすると、さらに費用がかかります。

在来工法から在来工法にリフォーム

リフォーム前後でどちらも在来浴室の場合は部分的なリフォームが可能で、予算がない場合は安く済ませることも可能です。浴槽の交換だけなら20万円以上から、パネル上貼りやタイル貼り換えにはそれぞれ60万円以上かかります。デザインや素材などにこだわると、さらに費用が高くなります。

タイルの雰囲気が好き、規格で決められたありがちな風呂ではなく、デザインにこだわりたいなどの場合は、在来工法のままリフォームをするとよいでしょう。ユニットバスに比べると冬場は床が冷えますが、冷たくなりにくいタイルを使ったり、浴室暖房機などを設置したりすると快適に過ごせます。

戸建ての風呂・浴室リフォームに補助金は出る?

介護保険 イメージ

風呂・浴室リフォームには、国や自治体の補助金制度や、介護保険制度を利用できます。

国が実施している補助金には、長期優良住宅化リフォーム推進事業があります。バリアフリー化やユニットバスの交換などが対象です。補助金を利用すれば、100~300万円、あるいは工事費の3分の1が支給されます。支給条件が厳しく、申請には期限がある点を留意しておきましょう。※補助金は国や自治体へお問い合わせ下さい。

自治体の場合は、各自治体によって実施している補助金制度の内容や支給上限額などが異なります。また、毎年同じ補助金制度があるとは限らず、募集定員に達すると受付を終了するため注意しましょう。補助金を利用するには、施工前に申請する必要があります。

介護保険を利用するためには、利用者が要介護・要支援認定を受けており、在宅していることが条件です。補助金の支給額は最大20万円で、利用者の所得に応じて7~9割が支給されます。対象となるリフォーム内容は、手すりの取りつけやバリアフリー化などです。介護保険を利用するにはケアマネージャーを通して申請する必要があるため、お住いの自治体に相談してみましょう。

国や自治体からの支援制度も

省エネやバリアフリー、同居対応などのリフォームに対し、所得税や固定資産税の控除を受けられます。控除を受けるためには、確定申告が必須です。工事内容によって控除金額が異なります。

また、国だけでなく、各地域の自治体でも支援制度を設けている場合があります。詳しくはお住まいの自治体へ確認してみてください。

【素材別】風呂・浴室リフォームの参考価格

浴槽 イメージ

風呂・浴室リフォームは、浴槽の素材によってもかかる費用が変わります。浴槽に使用される主な素材は、人工大理石・FRP・鋳物ホーロー・ヒノキの4つです。

ここでは、各素材の特徴とリフォームの参考価格、メリット・デメリットについて詳しく解説します。

人工大理石のシステムバス

天然大理石のような質感の浴槽で、カラーやデザインが豊富です。アクリル樹脂やポリエステル樹脂などでつくられています。リフォーム費用は100~250万円ほどです。

耐水性・耐久性が高く、手頃な価格ながらも光沢のある高級感が出ます。汚れが落ちやすく、掃除が楽なことがメリットです。

一方で、傷がつきやすいためたわしが使用できなかったり、一部の洗剤や入浴剤が使用不可だったりします。また、樹脂で構成されているため燃えると一酸化炭素が発生する点にも注意です。お風呂でアロマキャンドルなどを焚く際は気をつけましょう。

FRPのシステムバス

FRPは、防水性の高いガラス繊維強化プラスチックを使用した浴槽です。一般的な素材であり、浴槽の素材としてもっともよく使われています。カラーバリエーションが豊富で、性能やデザイン性の高い製品もあり、好みの浴槽を見つけやすいでしょう。リフォームの参考価格は80~140万円ほどです。

耐久性や耐衝撃性があり、肌触りがなめらかなのが特徴です。塗装や継ぎ足し補修がしやすく、長期的な目線で見るとコストパフォーマンスに優れています。

ただし、汚れがつきやすく、劣化すると色褪せてしまうデメリットがあります。美しい見た目を保つには、定期的なコーティングが必要になるでしょう。広く普及しているため、一般家庭でよく見るお風呂という印象もあり、高級感はやや欠けます。

鋳物ホーローのシステムバス

ホーローとは、金属の表面にガラス質のうわぐすりがコーティングされている素材のことです。肌触りがなめらかで、光沢や色合いが美しい特徴があります。リフォームの参考価格は、110~150万円ほどです。

表面が無機質のガラスであるため、カビが生えにくく、汚れもつきにくいメリットがあります。耐熱性・保温性に優れており、追い炊きが少なく済むのも嬉しいポイントです。

一方で、大量生産ができない浴槽のため、比較的費用が高額になります。また、劣化によって表面のコーティングがはがれると、サビが発生してしまいます。浴槽本体の重量もあり、2階以上に設置する際は土台の補強が求められる場合もあるため注意しましょう。

ヒノキのシステムバス

ヒノキは、木材独特のあたたかみや香りが特徴の素材です。温泉旅館のような場所で見かけますが、自宅のお風呂をヒノキの浴槽にリフォームすることも可能です。リフォームの参考価格は250~300万円と高価ですが、高級感はほかのどの素材でも見られないものとなります。

ヒノキは保温性・耐熱性・耐衝撃性に優れているのが特徴です。香りに包まれながらゆっくりお風呂につかれば、リラックスできるでしょう。

ただし、カビが生えやすく、腐食しやすいというデメリットがあります。長持ちさせるためには、定期的なお手入れが欠かせません。最近では、防水加工を施していてメンテナンスしやすいタイプもあります。

風呂・浴室リフォームの失敗しない業者選び

業者選び イメージ

風呂・浴室のリフォームで最適な業者選びをしたいなら、複数の業者から見積もりを取ることが大切です。複数社を比較することで、費用や工事内容の妥当性が判断できます。見積もりを取る際は、比較しやすいようにお風呂のグレードや素材などの条件をそろえておきましょう。

また、ユニットバスや浴槽などでメーカーを指定すると、指定メーカーの取り扱いがない業者は卸価格が割高になる可能性があります。最低限の条件は指定しつつ、ある程度はリフォーム業者のプランに任せるのが、費用を安く抑えるポイントです。

まとめ

風呂・浴室のリフォームは、在来工法かユニットバスかによってリフォーム内容が異なり、グレードで費用も大きく変わります。どのような風呂・浴室にリフォームしたいかを考えてから、複数の業者から見積りを取得して、条件に合ったリフォームを行いましょう。

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。

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