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注目の内窓リフォームを徹底解説!

2024年08月06日
Natural_Conscious_チェリー

内窓の設置は、もっとも簡単にできる断熱リフォームです。省エネ意識の高まりや、国の補助金事業が追い風となり、内窓リフォームが注目を集めています。

今回は、内窓について詳しく解説します。内窓のメリットとデメリット、内窓リフォームで後悔しないポイントを紹介しますので、ぜひ内窓リフォームの参考にしてください。
※2024年10月現在、カインズでは国の補助金事業である「先進的窓リノベ2024事業」の新規受付を終了しています。

内窓(二重窓)とは?

補強一体ふかし枠_引違い窓_窓_2枚建_チェリー

内窓とは、外気に接している窓(外窓)の内側に取り付けられた窓のことです。和室の窓にたとえると、窓ガラスが外窓、障子が内窓にあたります。このように内窓と外窓で窓が二重になっている状態を、二重窓といいます。二重窓にすることで、室温が外気の影響を受けにくくなるため、快適な室内環境を保つために効果的です。

二重窓に似た言葉に「複層ガラス」「ペアガラス」がありますが、これは1つのサッシの中に2枚のガラスが入った窓のことです。ガラスの間には空気やガスが入っていて、外気の冷たさが室内に伝わるのを防いでくれます。内窓に複層ガラス(ペアガラス)を採用することで、断熱効果をさらに高められるでしょう。

内窓リフォームが注目を浴びている理由

近年内窓リフォームが注目を集めていて、2023年度には24万戸以上の住宅で実施されました。その背景には、省エネ意識の高まりと、国による補助金の存在があります。

省エネ意識の高まり

戦争や感染症の流行といった世界情勢の影響を受け、エネルギー価格が著しく高騰しています。そのうえ、地球温暖化をはじめとする気候変動が起きていて、カーボンニュートラルの実現が世界共通の課題になっています。暑さや寒さが厳しいなかで、できるだけ冷暖房の使用量をおさえるために、断熱効果を高める内窓の設置が注目を集めるようになりました。

高額な補助金の給付

エネルギー価格高騰や環境問題といった社会課題の解決策として、国がはじめた事業が「先進的窓リノベ事業」です。窓や玄関ドアの断熱リフォームに対して補助金を支給するというもので、2023年度からスタートしました。先進的窓リノベ事業の特徴は、補助金が非常に高額なことです。そのうえ、壁に穴を開けないリフォームにも適用されるため、手軽に行えて補助対象でもある内窓リフォームがブームになっています。2024年10月現在、カインズでは先進的窓リノベ事業の新規受付を終了しています。

内部リンク>> 住宅省エネ2024キャンペーン|【公式】株式会社カインズ

内窓のメリット

内窓のメリット

内窓を設置するメリットは、断熱効果だけではありません。ここでは、内窓リフォームによる効果を4つ紹介します。

断熱・遮熱効果

窓を二重に取り付けることで、外気の影響を受けにくくなります。窓枠にピッタリとはまる内窓を設置することで、室内の気密性が高まり、暖房や冷房で調整した空気が外に逃げづらくなる仕組みです。室内温度の変化を最小限に抑えるため、暖房・冷房は最小限の稼働で済むようになります。夏は涼しく、冬は暖かく保てるようになるため、省エネに繋がるでしょう。

結露を軽減できる

結露が起きる原因は、室内外の温度差です。内窓は外窓よりも外気からの影響を受けにくいため、結露対策として効果を発揮します。結露を放置するとカビが発生し、ダニのようにアレルゲンとなる虫が集まってきやすくなるため、健康への影響があります。また、フローリングや窓枠が濡れることで劣化しやすくなるため、家の寿命を早めてしまうかもしれません。結露の軽減によって、こうした健康や住宅本体への悪影響を抑える効果があります。

防音効果がある

窓ガラスは本来、防音性が低い建材です。そのため、窓ガラス1枚のみでは、室内の音が外に伝わりやすくなっています。同様に、車の走行音や話し声、工事の音など、家の外からの音も伝わりやすい状態です。一方で、内窓は窓枠をピッタリ塞いで気密性を高める構造なので、リフォームで設置すると防音効果を高められます。とくに子どもや犬がいる家庭、または幹線道路沿いや線路沿いなど騒音が気になるエリアにある家にもピッタリです。

防犯対策になる

内窓には、空き巣のターゲットになるリスクを下げる効果もあります。警視庁の統計によると、空き巣の侵入方法の26.2%が「ガラス破り」で、「無締り」についで第2位です。窓を二重にすると2回ガラスを割ることになるため、空き巣が侵入するための手間を増やせます。そのうえ、内窓のガラスを外からの視線を遮る目隠し効果のあるものを選ぶと、在宅状況が外から分かりにくくなり、空き巣のターゲットから外れやすくなるでしょう。

内窓のデメリット

さまざまな効果が期待できる内窓ですが、事前に押さえておきたいデメリットもあります。

掃除の手間が増える

内窓を設置すると窓が2枚になるため、窓掃除の手間も倍になります。また、外窓に断熱性能が低い単板ガラスを使用している場合、窓と窓の間に結露が発生しやすくなるかもしれません。健康被害や家の劣化を防ぐためにも、こまめな掃除が必要です。

価格が高い

内窓を設置費用の相場は、1箇所あたり3〜7万円です。節約のために内窓を検討しても、初期費用が高いため、内窓による電気代・ガス代の削減額を回収するのにはかなりの期間がかかるでしょう。ただし、いまなら先進的窓リノベ事業で、窓のサイズや性能に応じて23,000〜112,000円(※2024年度の補助額)が支給されるため、出費を抑えられます。

窓の開け閉めが面倒

内窓リフォーム後は、2枚分の窓を開閉することになります。ベランダやリビングのように頻繁に使用する窓を二重窓にしてしまうと、開閉が手間だと感じたり、鍵を閉めるのを忘れてしまったりするリスクが懸念されます。また、内窓を設置する際は段差が生じる点にも注意が必要です。

内窓を設置できない窓もある

内窓は基本的に、規格化されたものを設置します。そのため、サイズが規格外の窓は内窓リフォームが難しいでしょう。くわえて、天窓や内倒し窓、上げ下げ窓のように前後に開くタイプの窓も内窓リフォームは対応していませんので注意してください。

内窓リフォームで後悔しないためには?

内窓リフォームで後悔しないためには?

内窓にかぎらず、リフォームをするとライフスタイルやインテリアに良くも悪くも大きく影響を与えます。「内窓リフォームしてよかった!」と思えるように、チェックしておきたいポイントは次の3つです。

性能をしっかり比較する

先進的窓リノベでは、断熱性能ごとにP(SS)・S・A・Bの4段階に分けられています。断熱性能が高く、サイズの大きいものほど、先進的窓リノベの補助額が大きくなる仕組みです。住まいにあった断熱効果を実現するためにも、リフォーム費用を予算内に抑えるためにも、断熱性能と補助額はしっかり確認しておきましょう。

さらに、ガラスの種類によってさまざまな機能性が備わっています。設置後に「思ったよりも効果が感じられない」とならないよう、性能をしっかり比較検討してください。

仕上がりをシミュレーションする

内窓は既存の窓枠の内側につけるため、室内に圧迫感が生まれたり、日当たりに影響が出たりするリスクもあります。また、内窓リフォームにあたって、カーテンレールやブラインドなど窓周辺設備の撤去・移動が必要になるかもしれません。設置後のカーテンの位置や室内からの見え方などを事前にイメージすることで、設置後のギャップを減らせるでしょう。

補助金の要件を満たしているか確認する

先進的窓リノベでは、補助対象の製品は指定されています。補助金の対象になっていない内窓を設置しても補助金は支給されないため、リフォーム会社やメーカーに相談しながら事前にしっかり確認しましょう。対象製品は、先進的窓リノベのHPに掲載されています。

対象製品の検索|先進的窓リノベ2024事業【公式】

内窓のガラスの種類

内窓リフォームで選ばれるガラスは、「複層ガラス」「Low-E複層ガラス」「トリプルガラス」の3種類に分けられます。それぞれの構造の特徴と、断熱性能の目安を窓ガラスの両側の温度差を示す「熱貫流率」で紹介します。

複層ガラス

複層ガラスは2枚のガラスの中に空気層をもたせたガラスで、ペアガラスとも呼ばれています。空気層には熱伝導を防ぐ効果のある乾燥空気やアルゴンガスが含まれていて、空気層の種類によって性能が変わってきます。一般的な複層ガラスは、熱貫流率2.7W/m²・Kが目安です。空気層が真空になったものは「真空ガラス」とも呼ばれています。

Low-E複層ガラス

ガラスの表面をLow-E金属膜でコーティングした複層ガラスが、「Low-E複層ガラス」です。 Low-E金属膜は紫外線や日射熱をカットする効果があるため、高い断熱性能を期待できます。Low-E複層ガラスは、熱貫流率1.1W/m²・Kが目安です。

トリプルガラス

トリプルガラスは、その名のとおり3枚のガラスでできた窓ガラスです。トリプルガラスへさらにLow-E金属膜加工を施すことで、熱貫流率0.55W/m²・Kと高い断熱性を実現できます。

カインズリフォームがおすすめする内窓、LIXIL「インプラス」

引違い窓_テラス_2枚建_ライトオーク_施工例01

LIXILの「インプラス」は高い断熱性能を実現した窓で、取り付け時間は1窓あたりたった60分程度です。先進的窓リノベの対象にもなっていて、マンションにも取り付けできます。

インプラスには多種多様なバリュエーションがあるため、迷ってしまう方も多いかもしれません。そこで、自宅にあったインプラスを選ぶ着眼点を紹介します。

地域にあった断熱性を選ぶ

ガラス表面の加工によっては、日射を取り込むタイプと、日射を遮断するタイプがあります。寒い地域であれば冬の日射量も少ないため、断熱性能を優先しましょう。温暖な地域であれば、夏の暑さ対策のために日射を遮断するタイプを選ぶことで、快適な室温を実現可能です。

目隠し効果で選ぶ

目隠し効果のあるガラスは6種類用意されていて、屋外からは人影や物陰さえもほぼ見えないようなガラスもあります。さらに、「アンティーク」「チェッカー」「モール」など目隠ししつつ高いデザイン性を実現するガラスもあるので、好みにあわせて選びましょう。

まとめ

内窓を設置して二重窓にすることで、室内の断熱性を高めて、真夏も真冬も最低限の冷暖房で快適な室温をキープできます。「先進的窓リノベ」の対象製品を選ぶと、高額な補助金が給付されるため、自己負担を最小限に内窓リフォームを実施できます。カインズリフォームに工事を依頼した場合、3窓以上で工事費が無料になりますし、お支払額は補助金額を引いた金額のみに抑えられます。Webや全国にあるカインズ店舗でご相談を受け付けていますので、内窓リフォームを検討中であればぜひお気軽にお問い合わせください。

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。

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