「室内の音が外に漏れていないか気になる」「外の騒音が気になるから対策が知りたい」このようなお悩みから、窓の防音対策を検討している方も多いのではないでしょうか?
窓の防音対策をすることで、室内からの音漏れや外部の騒音が軽減できる可能性があります。今回は、自分でできる窓の防音対策をはじめ、業者に依頼できる窓の防音リフォームまで幅広く紹介します。よくある質問も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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窓の防音対策の重要性
室内の音が外に漏れたり、室内で外の騒音が気になったりする場合、窓が原因となっていることがあります。というのも、窓は換気のために開閉したり、室内に光を取り込んだりする役目があることから、壁や屋根と比べると薄く、すき間が発生しやすいのです。
このように、窓は外への音漏れや外からの騒音の原因にもなりますが、窓の防音対策に力を入れることで気になる音漏れや騒音を軽減することもできます。
窓の防音性をチェックするには?

窓の防音対策の前に、何が音漏れや騒音の原因となっているのか把握するために、窓の防音性をチェックしましょう。当てはまる項目があれば、その部分の対策を行うことで窓の防音性を高められます。
- 窓が二重構造になっているか(ガラスの中に空間があるか)
- 窓がスムーズに動くか
- 窓を閉めたときにすき間ができていないか
- ゴムパッキンは劣化していないか
- サッシの歪みがないか、傷んでいる部分はないか
- 窓を開けた状態と締めた状態で音の聞こえ方に違いがあるか
二重構造の窓はガラスが2枚あるので、ガラス1枚の窓と比較すると防音性や断熱性が高いです。また、窓やサッシが劣化すると防音性が低くなるため、20〜30年ほど経過している場合は、経年劣化によって防音性が下がっている可能性があります。
他にも、部屋の真ん中で手を叩いてみるのもひとつの方法です。手を叩いても反響音がなかったら音が外に漏れているため、防音性があまり高くない状態といえます。
自分でできる窓の防音対策
DIYが苦手な方でも自分で簡単にできる窓の防音対策はたくさんあります。リフォームを検討する前に、まずは自分でできることから取り組んでみるのもひとつの方法かもしれません。
今回は簡単な窓の防音対策を5つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
防音カーテンを取り付ける
防音カーテンは一般的なカーテンとは異なり、複数の層で構成されていたり、目が細かい織り方の生地を使用したりすることで、防音性を高めているのが特徴です。一般的なカーテンを防音カーテンに取り替えるだけで防音性の向上が見込めるので、比較的簡単な防音対策といえます。
また、室内からの音漏れだけでなく、屋外の騒音もカバーできるというメリットがあります。ただし、防音カーテンはすべての音域を遮断できるわけではありません。高音域は広くカバーできますが、低音域は軽減するのが難しいので、気になる音が低音域なら防音カーテンはあまり向いていません。
手軽に防音カーテンを試してみたいという方は、価格が安いレースカーテンから取り入れてみるのもひとつの方法です。
すき間テープを活用してすき間を埋める
すき間テープは窓サッシのすき間をふさいで、防音性を高めるのに役立ちます。すき間風を防いだり、冷暖房の効果を高めたりするのにも役立つでしょう。
また、すき間テープは窓だけでなくドアや引き戸、玄関など、家の中で気になる部分にも使用できるので、コスパがいい防音対策商品といえます。すき間テープにはさまざまな種類があり、透明なものや弾力性のあるものなど、幅広く販売されています。
賃貸物件で窓リフォームができない方でも、手軽にできる防音対策なのでおすすめです。
防音シートを活用する
防音シートは建物の内外に関わらず、壁や床などに貼り付けて音漏れを防止できます。工事現場などでよくある建物や足場を囲っているグレーのシートが防音シートです。
防音シートのメリットは、気になる部屋全体に敷いたり、貼り付けたりなど、設置が容易な点です。しかし、防音シートを壁や床に貼り付けたまま生活すると、採光が確保できないほか、お部屋の見た目も悪くなってしまいます。そのため、防音シートはあくまでも一時的な対策といえるでしょう。
吸音ボードを使って音を吸収する
吸音ボードは、映画館やスタジオ、音楽室の壁などに採用されているパネルです。音の反響を抑えて音質を変化させることで、音漏れを防ぐ効果が期待できます。吸音ボードは音質を聞き取りやすくしてくれる効果も期待できるため、楽器の音が反響して不快に感じる場合や、会議などで会話が聞き取りにくい場合にも役立つでしょう。
最近では、壁に立て掛けるだけで音漏れが軽減できるウッド調の吸音パネルも販売されています。吸音パネルは、インテリア性を高めながら防音対策をすることもできます。
内窓をDIYで取り付ける
カーテンの代わりに内窓を取り付けて、防音対策をする人も増えています。ホームセンターでは内窓キットが販売されているケースもあるので、材料を一から準備しなくても、初心者でも手軽にDIYできます。
また、格子状の内窓を作成して、部屋のインテリア性を高める人も多いです。軽い内窓はクギなどで固定しなくても、マスキングテープや両面テープを使って固定できるため、賃貸物件でも手軽に取り付けられます。
窓の防音リフォーム方法

自分でできる防音対策は、あくまでも応急処置です。そのため、十分な防音効果が得られなかったり、インテリア性に欠けたりするというデメリットがあります。
見た目も防音効果にもこだわりたい方は、窓の防音リフォームがおすすめです。今回は、窓の防音リフォーム方法を2つ紹介します。
二重窓(内窓)の取り付けリフォーム
既存の窓の内側に内窓を設置すると、防音性を高めるのに役立ちます。内窓は外壁工事が必要ないため、コストが抑えやすい窓リフォームのひとつです。
また、デザインガラスを採用したり格子状のデザインにしたりなど、内窓で部屋の雰囲気を大きく変えることも可能です。窓を開けるのに手間がかかるというデメリットはあるものの、内窓を設置することで機密性が高まれば、冷暖房のコストダウンにもつながります。
取り付ける内窓は5mm以上の厚さを確保すると、高い防音効果が見込めます。
防音ガラス(複層ガラス)に取り替えるリフォーム
既存の窓ガラスを遮音性の高い防音ガラス(複層ガラス)に取り替えることで、防音効果を高まります。2枚のガラスで1枚になっているガラスを「複層ガラス」といいますが、複層ガラス=防音効果が期待できるわけではないため気を付けてください。
あくまでも防音の複層ガラスを選ぶ必要があることを覚えておきましょう。防音ガラスに取り替えるリフォームは複層ガラスの場合、5〜10万円程度が目安になります。
また防音ガラスに取り替えるのと合わせて内窓も設置すると、さらに高い防音効果が期待できます。
窓の防音対策に関するよくある質問
ここでは、窓の防音対策に関するよくある質問にお答えします。気になる疑問や不安を解消して、最適な防音対策を検討してみてください。
内窓を設置する費用はどのくらい?
内窓を設置する費用はガラスやサッシの種類、サイズ、枚数などによって異なりますが、おおよそ1カ所あたり5〜10万円程度であるケースが多いようです。家全体の窓に内窓を設置した場合、100万円以上になるケースも少なくありません。
家全体の窓に内窓を取り付けた場合、1回にかかるコストは高くなります。しかし、リフォームの回数が増えるごとに施工費や足場代などがかかってくるため、費用を抑えたい方はまとめてリフォームするのもおすすめです。また、内窓の設置には補助金が活用できる場合があります。
開口部に特化した補助金制度「先進的窓リノベ2025事業」や「子育てエコホーム支援事業」など、活用できる補助金は複数あるので、業者に補助金を利用したいことを伝えた上で相談してみてください。
窓の開閉音が気になるときはどうすればいい?
部屋の音漏れや外からの騒音ではなく、「窓の開閉音自体が気になる」という方もいるでしょう。窓の開閉音が大きくなるのは、以下のような原因が考えられます。
- サッシにすき間ができている
- 太陽光の熱によって歪みが発生している
- 戸車が壊れている
- レールが汚れているためサッシとレールが擦れている
汚れている場合は掃除をしたり、潤滑スプレーを噴射したりすることで開閉音が抑えられる可能性があります。できることをしても開閉音が気になる場合は、窓のサッシやレールに問題がある可能性があるので、リフォームを検討するのもひとつの方法です。
まとめ
本記事では、防音対策をご紹介しました。防音対策は、自分でできる方法がたくさんあります。しかし、騒音や音漏れを根本的に解決するなら、業者に依頼して窓をリフォームするのもひとつの方法です。
カインズリフォームでは、豊富な実績とノウハウを活かし、さまざまな窓リフォームに対応しております。全国のカインズ店舗をはじめ、お電話やWebサイトなどのホームページからもご相談可能なので、お気軽にお問い合わせください。
※各補助金の金額や要件などは、2025年3月時点の情報です。
※本年度のカインズでの補助金制度の新規の受付は終了いたしました。
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