断熱性や気密性を高める効果が期待できる内窓の設置を検討している方も多いのではないでしょうか。しかし、内窓を販売しているメーカーはたくさんあります。そのため、「メーカーごとに内窓の特徴はある?」「内窓はどうやって選べばいいの?」とお考えの人は少なくありません。
この記事では内窓の特徴や基本情報をメーカー別に紹介します。また、内窓の選び方についても解説しているので、内窓リフォームを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
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【メーカー別】内窓の特徴
内窓はガラスの種類をはじめ、メーカーによって特徴が異なります。そこで今回は、人気メーカーの内窓の特徴や基本情報を紹介します。ぜひ、内窓選びの参考にしてみてください。
プラマードU|YKKap

引用元:YKKap
プラマードUはYKKapのウチリモシリーズの中でも人気のある商品です。断熱性の高い樹脂サッシと複層ガラスを組み合わせることによって、高い断熱性が得られます。
また、プラマードUは防音性にも優れており、カラーバリエーションも豊富です。高い機能性とデザイン性を備えているにも関わらず、価格を抑えているのもプラマードUの魅力となっています。
プラマードUの特徴
プラマードUは窓額縁取り付け面最小47mmを実現することによって、市場の約75%の窓に対応しています。古い住宅や軽量鉄骨の住宅など、一般的な内窓には対応していない場合は、プラマードUなら内窓の取り付けが可能になる可能性があります。
また、プラマードUは「ストッパー付安全引手」を標準装備しているため、小さなお子さんが窓を開け閉めするときでも指が挟まる心配がありません。
業界最高クラスの断熱性能を誇る「真空ガラス内窓」をはじめ、単板ガラスや複層ガラスも選べます。複層ガラスは断熱タイプ、遮熱タイプのほかに防音タイプもあり、ガラスカラーも選択可能です。予算や目的に合わせて柔軟に内窓を検討できるでしょう。
プラマードUの基本情報
プラマードUの基本情報は以下のとおりです。
枠の素材 |
樹脂製 |
ガラスの厚み |
6.8mmまで |
カラーバリエーション |
4色 |
インプラス|LIXIL

引用元:LIXIL
インプラスは、樹脂製の枠とガラスを組み合わせることで、断熱性や防音性、気密性の向上が見込めるLIXILの内窓です。ガラスの種類が選べるので、断熱性能や紫外線カット機能、採光性などを考慮してベストな内窓ガラスをセレクトできます。
インプラスの特徴
インプラスは窓ガラスの種類によって性能が異なります。コストを抑えて内窓を設置したいなら、単板ガラスがおすすめです。室内での日焼けや家具の日焼けを防ぎたいなら、紫外線カット効果が高い「Low-Eグリーン」が向いています。
「Low-Eグリーン」は複層ガラスの一種であり、遮熱性が高いのが大きな魅力です。また、インプラスはフロストガラスや和紙調ガラスなど、目隠し効果の高いガラスも6種類から選べます。さらにデザインガラスも3種類用意されているため、インテリア性の高い内窓を設置したい方にもおすすめです。
インプラスの基本情報
インプラスの基本情報は以下のとおりです。
枠の素材 |
樹脂製 |
ガラスの厚み |
6.8mmまで |
カラーバリエーション |
6色 |
プラメイクEⅡ|三協アルミ

引用元:三協アルミ
プラメイクEⅡは、プラマードUやインプラスと同様に、樹脂製の枠と窓ガラスを組み合わせることで、高い断熱効果が期待できる三協アルミの商品です。防音性、防犯性に優れているほか、格子付きガラスも選べるなどデザインの幅が広いのもプラメイクEⅡの魅力です。
プラメイクEⅡの特徴
プラメイクEⅡの大きな特徴は、オプションとして用意されている「ふかし枠」で窓ガラス内部の中間空気層を広げて防音効果を高められる点です。今ある窓にプラメイクEⅡを取り付けることで、-40dBの遮音効果が得られるため、騒音や音漏れを対策したい方に向いています。
また、ガラスが少しでも開いていると窓の開閉時に回転する「クレセント」が回らないようになっているので、カギのかけ損ねを防げるなど、防犯性に優れているのも特徴の一つです。
プラメイクEⅡの基本情報
プラメイクEⅡの基本情報は以下のとおりです。
枠の素材 |
樹脂製 |
ガラスの厚み |
6.8mmまで |
カラーバリエーション |
5色 |
内窓プラスト|大信工業

引用元:大信工業
スマートで美しい上質な内窓を設置したい方は、大信工業の内窓プラストがおすすめです。空間を美しくすることにこだわって作られているため、住宅のリビングや寝室はもちろん、オフィスやホテルの内窓にも向いています。
内窓プラストの特徴
内窓プラストの大きな特徴は、外枠+内枠のダブルフレーム工法です。設置する枠に寸法差がある場合でも、しっかりフィットして機密性を高めてくれるので、高い断熱性や防音性を実現できます。
既存のアルミサッシに「内窓プラスト」を取り付ければ、最大−45dBの遮音効果が期待できます。また、大信工業は樹脂メーカーなので、高純度の樹脂素材を採用しているのも特徴です。
高純度の樹脂素材は長年使い続けても色あせにくく、しなやかな強度を持っているため、長く使える内窓を設置したいと考えている方に最適です。
内窓プラストの基本情報
内窓プラストの基本情報は以下のとおりです。
枠の素材 |
樹脂製 |
ガラスの厚み |
18mmまで |
カラーバリエーション |
3色 |
まどまど|AGC旭硝子

引用元AGC旭硝子
「まどまど」はAGC旭硝子が販売している高機能な内窓です。「まどまど」はハイグレードモデルの「まどまど plus(プラス)」とスタンダードモデルの「まどまど std(スタンダード)」の2種類に分かれており、それぞれの違いは次のとおりです。
- まどまど plus(プラス):従来の内窓では難しかった高性能なガラスを使用
- まどまど std(スタンダード):幅広い窓の種類に対応し、多様なガラスを選択できる
まどまどの特徴
「まどまど」の大きな特徴は、樹脂とアルミの複合サッシです。基本構造をアルミ素材にしながら、樹脂を組み合わせることで、耐久性と断熱性に優れているのが魅力となっています。樹脂のみで作られたサッシよりもスリムなので、ガラス面を大きく確保できるのもうれしいポイントです。
また、パーツごとに気密性を高める部材を採用したオリジナル構造となっており、高い断熱性と防音性を実現しています。
まどまどの基本情報
まどまどの基本情報は以下のとおりです。
【AGC旭硝子 まどまどstd(スタンダード)】
枠の素材 |
複合(アルミ、樹脂) |
ガラスの厚み |
10.8mmまで |
カラーバリエーション |
5色 |
【AGC旭硝子 まどまどplus(プラス)】
枠の素材 |
複合(アルミ、樹脂) |
ガラスの厚み |
23mmまで |
カラーバリエーション |
5色 |
後悔しない内窓の選び方
後悔しない内窓を選ぶためには、目的を明確にして検討するのがおすすめです。次の3つのポイントを参考に、内窓を選んでみてください。
省エネ効果を高めるなら高断熱複層ガラスがおすすめ
複層ガラスはガラスの内部に空気層を作れるため、内窓として設置するとさらに断熱性を高める効果が期待できます。
また、断熱性を高めるなら室内の熱や冷気を閉じ込める「高断熱複層ガラス」がおすすめです。省エネにも役立ちます。一方で、冷房効率を上げるなら「遮熱高断熱複層ガラス」を選ぶのも一つの方法です。
防音性を重視するならガラスの構造や厚さに注目
防音性を重視するなら厚みのあるガラスや合わせガラスを選ぶのがおすすめです。合わせガラスは2枚のガラスで構成されており、ガラス間に中間膜を挟んでいるのが特徴です。
中間膜の素材によって防音効果はもちろん、防犯効果が期待できるガラスもあります。また、2枚のガラスの層を真空状態にすることによって、熱や音も通しにくくする真空ガラスも防音効果が期待できます。
防犯性を高めるならガラスの構造や見た目に注目
2枚のガラスの中間に特殊フィルムを圧着して挟んでいる防犯ガラス(合わせガラス)は、貫通しにくいため防犯対策に役立ちます。また、地震などによって割れても破片が飛び散りにくいので、地震対策としても効果的です。
防犯対策をさらに強化するなら、ガラスの種類はもちろん、カギを開け閉めするときに回転させる「クレセント」の動作を制限してカギのかけ損ねが防げる機能や、ダブルロック機能が搭載されている内窓を選ぶのも一つの方法です。
よくある質問

内窓に関するよくある質問にお答えします。内窓リフォームのコストを抑える方法や、内窓リフォームの失敗事例など、業者に依頼する前に参考にしてみてください。
内窓リフォームに使える補助金や助成金はある?
内窓リフォームに活用できる補助金や助成金は複数ありますが、幅広いケースで適用される補助金として「先進的窓リノベ2025事業」が挙げられます。「先進的窓リノベ2025事業」は、既存住宅の窓やドアの省エネ効果を高めるために改修した場合に適用となる補助金制度です。
補助対象工事の内容に応じて、一戸当たり5万円から最大200万円までの補助金を受け取れます。カインズリフォームでは、補助金額を引いた金額で支払いができるほか、内窓工事は3箇所以上で標準工事費が無料となっています。
また、支払い金額に応じて付与されるカインズポイントは、全国のカインズ店舗でのお買い物に利用可能です。複雑な申請作業はカインズが代行いたしますので、「先進的窓リノベ2025事業」の利用を検討している方は、ぜひカインズまでお気軽にご相談ください。
内窓にして後悔するのはどんなケース?
内窓にして後悔するケースとしてよく聞かれるのが、安価なガラスを選んだり、一部の窓にのみ内窓を設置したりすることによって、内窓の効果に満足できなかったという声です。また、住宅が古くなっていると、内窓を設置しても断熱性の向上が実感できないというケースも少なくありません。
ベストな内窓は住宅の状態や環境、間取りなどによって変わります。そのため、目的を明確にした上で業者に相談し、内窓を検討するのがおすすめです。
まとめ
人気メーカーの内窓には、それぞれ特徴があります。何を重視するかによってベストな内窓は変わってくるので、予算や求める機能から内窓を検討してみてください。
カインズリフォームでは、LIXILの「インプラス」やYKK APの「プラマードU」など、人気メーカーの内窓リフォームに対応しております。
全国のカインズ店舗をはじめ、WEBやお電話で、お気軽にご相談ください。
※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合や、取り扱いのない場合がございます。
※各補助金の金額や要件などは、2025年4月時点の情報です。