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窓にはどんな種類がある?メリットやデメリット、窓選びのポイントを解説

2023年03月28日
縦長の窓のイメージ

家づくりで採光や通気性を担う窓は非常に重要です。しかし、窓の種類は多く、設置場所や窓の形など、検討することがたくさん合って迷われる方もいるかもしれません。この記事では、窓の役割や種類、それぞれの窓のメリット・デメリット、窓選びのポイント、よくある失敗について解説していきます。窓に関するさまざまな知識が増えることで、どの窓にするか検討しやすくなり、快適な家づくりができるようになります。

窓の役割とは?

木枠の窓のイメージ

窓は、住まいの出入り口や開いている部分にはめる建具の一つです。この建具のうち、採光や風の通りを良くするために設置されるものが窓と呼ばれます。

窓には大きな役割が3つあります。1つ目は、外からの光を通すことです。日当たりがあまり良くない場所でも、設置する窓によって採光性を高めることができます。

そして、2つ目は風を通すことです。快適な住まいづくりに通風は欠かせません。

3つ目は、窓によって視線を通す役割があります。窓のない住宅は、視線が通らず圧迫感が出てしまいます。窓の配置や大きさによって、広々とした快適空間を作ることが可能です。そのほかに、住宅や建物などの外観のデザインなどにも一役買っています。

窓の種類

窓の種類のイメージ

窓の種類は非常に多く、設置場所などもさまざまです。ここでは、窓の種類とメリット・デメリットについて詳しく解説します。

引き違い窓

ガラスが2枚ある窓で、左右に引いて開閉するタイプのものを引き違い窓といいます。現在でもありますが、旧来の住宅でよく使用されていました。開き具合を調節しやすく、全てを取り外すことが可能なため、大きな家具などを窓から入れることができます。ただし、スライドさせる窓のため、気密性が低く、デザインの幅も狭い点がデメリットです。

上げ下げ窓

ガラスが2枚あり、上下にずらして開けるタイプのものを上げ下げ窓といいます。上げ下げ窓は、洋風の住宅に多くみられます。上下のスライドで、あまり大きく開かないため防犯に役立つ窓です。また、気密性があり、断熱性能にも優れているメリットがあります。ただし、掃除がしづらく、値段が高めの設定である点がデメリットです。近年は、下のみをスライドさせる片上下窓が主流となります。

すべり出し窓

ハンドルや取手を掴んで回し、外側に押し出したり、手前に弾いたりして開けるタイプの窓をすべり出し窓といいます。現在の住宅では一番多く使用されている窓です。すべり出し窓は縦すべり出し窓と横すべり出し窓の2種類があります。

縦すべり出し窓

窓枠の上下に溝がついており、その溝に合わせて戸を押し出すタイプが縦すべり出し窓です。外気を室内に取り込みやすい構造になっています。そのため、効率的な換気が可能です。外側の掃除がしやすいメリットはありますが、開放時に天候が悪くなると、室内が濡れやすいため注意が必要です。

横すべり出し窓

窓枠の左右に溝がついており、その溝に合わせて窓を回転させたタイプが横すべり出し窓です。縦すべり出し窓に比べると通気性は劣ってしまいますが、開放時に天候が悪くなっても、雨がすぐに入ってくることはありません。

掃き出し窓

掃き出し窓は、天井から床まである大きな窓のことです。ベランダや庭に面している場所に設けられることが多く、直接出入りが可能です。大きい窓のため、開放感があるだけでなく、採光性や通気性が高い点がメリットといえます。一方で、プライバシー対策が必須なことや、カーテンなどを用意する際は、他の窓よりもコストがかかってしまいます。

フルオープン窓

フルオープン窓は、開く部分が非常に大きい窓のことです。フルオープン窓の中には種類がいくつかあり、引き込むタイプや両側に折れるタイプなどに分かれています。開く部分が大きいため、部屋と庭などを連続にした空間になり、開放感のレベルは他の窓と比べて桁違いです。ただし、断熱性能が低いことやプライバシーの確保・防犯対策など難しい面があるためしっかりと検討する必要があります。

スリット窓

スリット窓とは細長い窓のことを指します。縦長と横長があり、いくつか並べてデザイン性を出すことで使用されることが多い窓です。縦長のスリット窓は天井が高く見え、横長のスリット窓は設置場所により、採光性や換気機能が高まります。一方で、設置の場所によっては、天気が悪いと光が入りにくいデメリットがあります。

腰高窓

腰高窓とはその名の通り、腰から上の高さに取り付けられる窓のことです。窓の下は壁になるため、家具などを置くスペースができ収納に困りません。さらに、引き違い・すべり出し・上げ下げなど、選択肢が多く用途に合わせた窓が設置できます。ただし、掃き出し窓に比べると光が入りにくく、開放感が少し落ちてしまう点がデメリットです。

はめ殺し窓(FIX窓)

はめ殺し窓(FIX窓)とは、窓枠とガラスが固定され、開閉できない窓のことを指します。外気を入れることはできず、採光や見晴らしを良くすることが目的の窓です。気密性が高く、コストが安い反面、外側のガラス部分を掃除できないデメリットがあります。

出窓

外側に出っ張った形になるよう設置される窓のことを出窓といいます。室内側はカウンターになっていることがほとんどです。奥行きが出て部屋が広く見えたり、カウンター部分に物を置いたりできます。一方で、結露しやすい、窓が目立つことで防犯性が低いといったデメリットがあります。

天窓

屋根に取り付けて天井から光を入れる窓を天窓といいます。自然光がたくさん入るため人気が高い窓です。開くタイプと、はめ殺しの開かないタイプの2種類があります。プライバシー性が高く、北側でも光を入れやすい特徴があります。ただし、掃除やメンテナンスがしづらく、日当たりが良すぎて暑い場合があるため、注意が必要です。

オーニング窓

複数の小窓で構成された、サッシがついている窓のことをオーニング窓といいます。ハンドル操作で開閉ができる窓です。角度によって風の入り方を調整することができ、機密性や防犯性が高いメリットがあります。

窓選びでよくある失敗例

シーリングファンと天窓

窓選びは、非常に難しく、設置が多くても少なすぎてもいけません。また、設置する場所も非常に重要です。窓選びの際は、失敗例を参考にしてから検討すると、失敗が少なくなります。

天窓の設置が多く眩しくなりすぎてしまった

天窓は、採光性に優れており、部屋が明るくなります。しかし、夏には眩しいだけでなく暑すぎる場合もあるため注意が必要です。設置の際には向きが非常に重要で、季節によって異なる光の入り方まで計算して検討すると良いでしょう。

窓の設置が多くなりすぎて家具の置き場所に困った

窓はあればあるほどいいわけではありません。大きな窓を設置すると、開放感があり広々としたリビングになります。ただし、壁が減ってしまうため家具が置けないなど、室内の配置に困る場合があります。失敗を少なくするためには、家具のレイアウトも考えつつ、窓の大きさや数を決めていくことが重要です。

スリット窓を設置したら光の入り方が少なかった

スリット窓はスタイリッシュでおしゃれな雰囲気が出る窓です。しかし、開口部が狭いため光があまり入りません。北側の部屋など、元々光が入りにくい場所に設置すると、思っていた以上に採光効果が得られないことがあります。窓を選ぶ際には、デザイン性と合わせて機能面も考慮することが大切です。

外開き窓を設置したら外に置いてあるものにぶつかりそうになった

外開きの窓は、開いた先のスペースがどのくらいあるかという点に注意してください。敷地が狭く、駐車している車や外の通行人にぶつかる可能性もあるため、周囲の状況をしっかりと確認しておく必要があります。

窓を選ぶ際のポイント

窓を選ぶ際のポイントのイメージ

窓を選ぶ際にはいくつかのポイントがあります。窓は快適な家づくりには非常に大切な場所です。ポイントをしっかり押さえて失敗のない選択をしましょう。

採光性

窓を設置する際に一番の目的となるのが採光性です。日当たりの良くない部屋でも、窓を設置することで光が入りやすくなります。さらに、通気性にも大きく影響するため、家全体をよく見てバランスよく配置することが望ましいです。

断熱性

窓が多くなることで、暑さや寒さにも影響するため、断熱性にも気を配る必要があります。窓の断熱性は非常に重要で、断熱性が高まることで、エアコンの節約にもつながります。

掃除のしやすさ

掃除のしやすさも非常に重要です。種類によっては、掃除がしにくい、開かないために全く掃除ができないということもあります。窓の構造もしっかりと確認してから選ぶことが大切です。

プライバシー確保

大きい窓は部屋が広々と見えるメリットがありますが、その分プライバシーの確保が難しくなります。設置場所や、すりガラスにすることで防犯性が高まるため、必要に応じて検討してみてください。

デザイン性

部屋ごとに窓の種類や形は変わるが、あまりにもバラバラでは統一性がなくなってしまいます。窓の高さやサイズを揃えることも、家づくりにおいて非常に重要なポイントです。

まとめ

窓は多くの種類があり、その特徴はさまざまです。見た目だけではなく、種類ごとのメリット・デメリットを知っておくことで、住宅自体の性能や快適度が違ってきます。さらに、窓を選ぶ際には、採光性や断熱性などポイントを押さえることも大切です。それぞれの特徴を理解してから窓を選ぶことで、快適な家づくりができるようになります。

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。

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