Logo Cainz Reform

ウッドデッキの塗装はDIYできる?おすすめの塗料・手順・失敗しないための注意点

2021年11月08日
ウッドデッキの塗装はDIYできる?おすすめの塗料・手順・失敗しないための注意点

ウッドデッキの塗装を自分でやりたいけど、方法が分からないという方は多いのではないでしょうか。
ウッドデッキの塗装は「ただ塗ればいい」というわけではありません。適した塗料を選び、かつ注意点を意識しながら手順に沿って進めていく必要があります。

本記事では、ウッドデッキにおすすめの塗料、塗装の手順、注意点、塗るタイミングを解説。DIYでウッドデッキの塗装を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

ウッドデッキに適した塗料とは

三協アルミ 人工木デッキ ひとと木キュアーズ チークブラウン(TEB)

ウッドデッキの塗り替えは塗料選びが重要です。
仕上がりの満足度を高めたい場合は、ウッドデッキに必要な特徴を有する塗料を選ばなければなりません。
おすすめは、耐久性が高い油性の塗料です。
ここでは数あるウッドデッキに適した塗料の中から、3つを厳選して詳細に解説していきます。

ワトコオイル

ワトコオイルは、亜麻仁油を主成分とする木材用の天然浸透性塗料です。ウッドデッキに使用する塗料の中でも高い人気を獲得しています。

ワトコオイルのメリットは、天然の浸透性塗料なのでウッドデッキの木目を損なうことがない点です。時間をかけて浸透していき、木材の美しさそのままの仕上がりを実現します。

カラーバリエーションが豊富で、8種類の中からお好みの色を選択できるのもメリットといえるでしょう。色同士を組み合わせれば、他にはない色を出すこともできます。

ただし、耐水性の低さや乾くまで時間がかかるデメリットもあるため、ワトコオイルを使用する際には注意しましょう。

【メリット】

  • 木材の美しさそのままの仕上がりを実現可能
  • カラーバリエーションが豊富

【デメリット】

  • 耐水性が低い
  • 乾くまで時間がかかる

キシラデコール

キシラデコールを使用する最大のメリットは、強力な木材保護です。耐候性顔料が配合されているため、日光や雨風から木材を守ることができます。木材内部に浸透することで、防腐・防虫・防カビなどの効果も発揮。

さらに、表面の通気性を維持できるので、塗膜に起因する膨れや割れが発生しません。木材の保護に重きを置きたい方にとっては、キシラデコールが適しているといえるでしょう。

ただし、キシラデコールは、その他の塗料よりも木材の水分量に注意する必要があります。乾燥が中途半端な場合、成分が木材に浸透せず保護効果を発揮できません。水分量18%以下を目安に、いつも以上に乾燥させることを心掛けましょう。

【メリット】

  • 日光や雨風から木材を守ることが可能
  • 防腐・防虫・防カビなどの効果
  • 塗膜に起因する膨れや割れが発生しない

【デメリット】

  • 水分量に注意する必要がある

ウッドステインプロテクター

ウッドステインプロテクターは、植物油の浸透力で木材を強く保護できることに加えて、日本の気候にも適しており、さまざまな木材外装に使用できます。

さらに一度の上塗りで塗装が完了するため、作業時間の短縮も可能です。

ワトコオイルやキシラデコールと比較して高価格な塗料ですが、それを上回るメリットがあるといえるでしょう。

【メリット】

  • 植物油の浸透力で木材を強く保護することができる
  • 日本の気候に適しているため、ウッドデッキ以外の木材外装に使用できる
  • 一度の上塗りで塗料できるため、作業時間の短縮が可能

【デメリット】

  • 他の塗料と比べて価格が高い

ウッドデッキ塗装の手順を解説!

LIXIL セルフィールデッキII 1.5間×3尺

ウッドデッキ塗装は、正式な手順に沿って進めることが重要です。

ひとつでも段階も飛ばしてしまうと、満足のいく仕上がりにならない可能性があるため、それぞれ丁寧に進めていきましょう。

洗浄・下地処理

まず塗装するウッドデッキの洗浄・下地処理をします。
洗浄は雑巾や使わなくなった服などの布で水拭きすれば問題ありません。ただし手作業になるため、拭き加減の違いによる残った汚れの見落としがないように注意してください。

自宅に高圧洗浄機がある方は、そちらを利用しても構いません。ただし、近距離からノズルを発射するのはやめましょう。ウッドデッキの表面が傷つく原因となります。

汚れが完全に落ち、ウッドデッキに染み込んだ水分が完全に乾燥したら、下地処理の段階です。サンドペーパー(紙やすり)で、洗浄時に落ちなかった汚れ、ささくれ、残った塗料などを落としていきます。
この際、ウッドデッキの表面を薄く削ることで、塗り直す塗料をより深く浸透させることが可能です。サンダーという研磨機を使用すると、ムラなく削ることができます。

養生

洗浄・下地処理が滞りなく完了したら、ウッドデッキ以外の外壁などを塗料が付着しないようにマスカーで覆います。

マスカーは近くのホームセンターなどで購入できるため、事前に用意しておきましょう。ホームセンターが近くにない場合は、Amazonなどの通販サイトで購入することも可能です。

このように塗装対象以外の物に塗料が付かないように保護することを、養生(ようじょう)といいます。専門用語ですが、DIY時にはよく使用するので覚えておきましょう。

攪拌

養生作業が完了したらすぐに塗装を開始してしまう方がいますが、塗料の攪拌(かくはん)作業を飛ばしてしまうと、きれいなウッドデッキができないため、忘れないように注意してください。

攪拌とは、塗料をかき混ぜる作業のことを指し、塗装をするうえでは非常に重要です。
一定期間以上使用していない塗料は成分が底に沈殿し、塗った時にムラの発生や保護効果の軽減に繋がります。
棒のようなものでかき混ぜてもいいですし、電動の撹拌機を使用すればより確実です。今後も塗料をする機会がある方は一台持っていても損はありません。

塗っていく

攪拌作業が終了したら、実際にウッドデッキを塗っていく段階に入ります。

この際、一度きりの塗装で塗り作業を完了させないように注意しましょう。一度の塗装で完了させるためには、厚塗りが前提となります。しかし、厚塗りはムラの原因となるため、きれいなウッドデッキを作るためには避けた方が好ましいです。

塗装は2回~3回することを前提として、一度の塗装は薄くしてください。その後乾燥するまで待ち、完全に乾いたら上塗りを開始します。2回目、3回目の塗装が完全に乾燥したら、ウッドデッキの塗装は完了です。

ウッドデッキ塗装に失敗しないための注意点

三協アルミ 人工木デッキ ひとと木キュアーズ アッシュナット(ASN)

正式な手順でウッドデッキの塗装を進めていけば、大きな失敗にはなりにくいでしょう。

ただし、以下の3点に関しては特に注意を払って塗るようにしてください。

塗料はきちんと攪拌すること

塗料は時間の経過とともに中の成分が底に沈殿し、攪拌しないまま塗装をしてしまうとムラが生じます。また、木材保護成分が沈殿してしまっている場合には、木材の経過劣化のスピードを早めてしまうかもしれません。

底にたまった良い成分をまんべんなく塗装に活かせるように、攪拌には手を抜かないようにしましょう。

塗料は適切な順番で木目に合わせて塗っていく

塗装の際には、以下の箇所から先に塗るようにしましょう。

  • 板と板の隙間
  • 板の端の部分
  • 手すり
  • コーナー部分

先に平面部を塗ってしまうと、作業がしづらいだけでなく、多くの場合でムラが生じてしまいます。適切な順番を心がけるようにしてください。

また、メインである木目部分を塗る際は、一枚一枚塗るようにしましょう。複数枚を一気に塗ってしまうと、板と板の隙間に塗料が落ちてしまい、見栄えが悪くなってしまいます。

十分に乾燥させたうえで、必ず重ね塗りをする

洗浄や前回の塗装がまだ乾いていない状態で重ね塗りをすると、塗料が木材に密着しにくくなります。
木材の中が湿っている場合もあるため、乾燥完了までは余裕を持って待つようにしましょう。

また、重ね塗りは必ず行うようにしてください。1回よりも2回、2回よりも3回塗った方が、機能性や色味を高めることが可能です。少し手間がかかりますが、理想的なウッドデッキを作るためにもできれば3回塗りを心がけましょう。

ただし、キシラデコールのように、塗料によっては1回塗りや2回塗りを推奨することもあるため、塗料に記載された注意点を優先するようにしてください。

ウッドデッキ塗り直しするタイミングは?

三協アルミ 人工木デッキ ひとと木キュアーズ アッシュナット(ASN)

自宅にウッドデッキを持っている方であれば、「どのタイミングでウッドデッキを塗り直せばいいのか分からない」と疑問に思う方も多いでしょう。
最適なタイミングを断言するのは難しいですが、目安として塗り直しした方が良いタイミングを紹介します。

ぜひ参考にしていただき、適したタイミングで塗り直しをしましょう。

1-2年おきに塗るのが基本

木材は、使い続けていくことで腐敗が進みます。特にウッドデッキは屋外にあるものなので、日光や雨風の影響を強く受けるでしょう。これにより経年劣化は早く進み、塗り直した方がよいとされる状態が1-2年おきに訪れます。

劣化が目に見えて分からなくても、定期的に塗り直しをすることで審美性を維持することが可能です。ウッドデッキはいわば家の顔となるもの。きれいにしておいて損はありません。遅くても2年が経過したタイミングで塗り直しを検討しましょう。

塗装が剥げて木肌が見えたら

気候や立地などの環境によっては、1-2年の経過よりも劣化のスピードが早いケースがあります。その目安として、木肌が見えているかどうかも参考にするとよいでしょう。

「木肌が見てているが、まだ2年経過していないから」という、誤った解釈をしないよう注意が必要です。

業者に言われたタイミングで塗る必要がある場合も

塗装業者など、専門家に劣化を指摘されたタイミングで塗り直しを検討することもおすすめです。

例えば、前回の塗り直しが上手くできていない場合などには、1年経過することなく塗り直しをした方がよいことがあります。このようなケースは、プロ目線で見れば明らかなので、できるだけアドバイスには従うことが好ましいです。

適切な方法で塗装をきれいに仕上げよう

ウッドデッキは家の中でも目立つ箇所なので、できるだけきれいに維持したい方がほとんどでしょう。そのためには、適切な塗料を選ぶこと、正しい手順で塗装を進めること、注意点を守ること、そして適切なタイミングで塗り直しをすることが求められます。

失敗しないよう、ぜひ本記事をウッドデッキの塗装にご活用ください。

関連記事:ウッドデッキ設置にかかる費用とは?

※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合がございます。

ウッドデッキの基礎知識

ウッドデッキをおしゃれにアレンジするコツは?アイデアを紹介

ウッドデッキをおしゃれにアレンジするコツは?アイデアを紹介

ウッドデッキがおしゃれになれば、外観が華やかになるだけではなく、住む人の暮らしも豊かになります。積極的に外で過ごそうと思うようになるため、メリハリのある暮らしを送れるようになるでしょう。 今回は、ウッドデッキをおしゃれに… Continue reading ウッドデッキをおしゃれにアレンジするコツは?アイデアを紹介

ウッドデッキをおしゃれにリフォームするコツやおすすめ商品を紹介

ウッドデッキをおしゃれにリフォームするコツやおすすめ商品を紹介

庭にウッドデッキを設置するなら、外観がよりおしゃれに見えるようリフォームしましょう。いくつかのポイントを押さえてリフォームすれば、一気におしゃれなウッドデッキになります。しかし、事前にしっかりプランニングしてから行わない… Continue reading ウッドデッキをおしゃれにリフォームするコツやおすすめ商品を紹介

デッキDC_施工例_クリエラスクR

ウッドデッキを豪華に見せる、便利にする段床やステップとは?

ウッドデッキは、リビングなど室内のフローリングと同じ高さで設置することが一般的です。玄関に回らずにウッドデッキから庭に簡単に出られる点も魅力の一つでしょう。 一方で、リビングと同じ高さに揃えたウッドデッキは、庭との段差が… Continue reading ウッドデッキを豪華に見せる、便利にする段床やステップとは?

ウッドデッキの選び方を4ステップで解説!木材・色・サイズ

ウッドデッキの選び方を簡単4ステップで解説!木材・色・サイズはどうする?

「ウッドデッキが欲しいけど、どんな種類があるの?」 「種類が多すぎて、どうやって選んだらいいかわからない…」 このような人に向けて、ウッドデッキの選び方を簡単4ステップでわかりやすく解説します。 結論から言う… Continue reading ウッドデッキの選び方を簡単4ステップで解説!木材・色・サイズはどうする?

リウッド ハイパーティション1型〈井桁格子〉 T190/リウッドデッキフェンス1型 T80 FE

耐久性も収納スペースも大幅アップ!ウッドデッキ下をコンクリート土間にするメリットとは

ウッドデッキの新設を検討する際、基礎をどのように施工するのかを考える必要があります。地面の上に束石を置く方法や、ウッドデッキ下全体をコンクリート土間にする方法、コンクリートの代わりに砂利敷にするなど、費用や用途に応じて選… Continue reading 耐久性も収納スペースも大幅アップ!ウッドデッキ下をコンクリート土間にするメリットとは

ウッドデッキの扉は後付けできる?人気5タイプ・費用・選び方を解説

ウッドデッキの扉は後付けできる? 相場や選び方を解説

ウッドデッキに扉を設置すると、庭への出入りがしやすくなるだけでなく、防犯対策としての効果も期待できます。すでにウッドデッキを設置したあとで、新たに扉を増設したいと考えている人も多いでしょう。 そこでこの記事では、ウッドデ… Continue reading ウッドデッキの扉は後付けできる? 相場や選び方を解説

お電話でのご相談

受付時間 9:00〜18:00(日曜定休)

メールでのお問い合わせ

お問い合わせフォーム