「ウッドデッキのサイズはどうやって決めたらいい?」など、ウッドデッキのサイズに悩んでいる方も少なくないでしょう。ウッドデッキのサイズを決めるときは、使う目的をハッキリさせると良いです。
この記事では、目的ごとにウッドデッキサイズの目安をご紹介します。さらに、素材選びのポイントや価格、メンテナンス方法まで解説しますので、サイズ以外の注意点も把握できます。ぜひ参考にしてみてください。

失敗しない!ウッドデッキのサイズは目的で決めよう

ウッドデッキのサイズ選びに失敗しないためには、どんな目的で使用するのか決めておくことが大切です。目的を決めずに設置すると、少し狭かったと感じることもあるかもしれません。せっかくウッドデッキを作るのであれば、さまざまなことに使いたいと思う方も多いでしょう。目的を1つに絞る必要はありませんので、まずは気軽に書き出すことをおすすめします。
子どもの遊び場としてプールを置きたい
ウッドデッキに子どもの遊び場としてプールを置きたい場合は、ゆとりをもったスペースが必要になります。「ビニールプールを置いたら足の踏み場がなくなった」ではウッドデッキから転落してしまうこともあり、とても危険です。安全にプールを楽しむためには横幅約2.5m×奥行約2mほどのサイズは確保しておきましょう。
ウッドデッキのスペースに余裕があっても、元気の良い子どもたちは勢い余って転落してしまうことがあります。ウッドデッキの周囲にフェンスを設置しておくと、子どもたちが元気に動き回っても転落する可能性は低いでしょう。子どもの成長に合わせてプールも大きくしようと考えている場合は、さらに大きめのウッドデッキを設置しておくと安心です。
洗濯物を干すために活用したい
ウッドデッキに物干し竿を設置すると、洗濯物を干すことができます。2階建ての家では、洗濯物を2階に持ち上がって干す人も多いはずです。ウッドデッキがあれば、わざわざ2階に登って洗濯物を干す必要がなくなり、家事の負担も大幅に削減できるでしょう。
洗濯物カゴを置きながら干すスペースを考えると、最低でも横幅約3.5m×奥行き約1.5m以上はほしいところです。さらに、ウッドデッキに屋根をつけると、雨の日でも洗濯物を干せたり、日差しが強い日の紫外線対策になったりと、より快適に過ごせます。開放感に欠けるデメリットはありますが、屋根付きで設置することも選択肢の1つとして考えてみるとよいでしょう。
家族や友人とバーベキュー(BBQ)をしたい
バーベキューを楽しむには、広めのウッドデッキを用意しましょう。バーベキューの参加人数は毎回不特定なので、広めのサイズにしておけば人数が増えてもある程度ゆとりを持って楽しめます。家族や友人などを招いての開催だと7〜8人ほどになることもあり、8畳ほどの広さが必要です。
家族で楽しむスペースがあれば十分という場合には、6畳サイズを選ぶと良いでしょう。6畳は横幅約2.5m×奥行約3.5m、8畳サイズは横幅約4m×奥行3.5mとなります。
ウッドデッキを作る主な目的がバーベキューであれば、「人工木」で作ることがおすすめです。人工木は耐久性や撥水性が高いので、お茶をこぼしたり、食べこぼしが落ちたりしても拭き取るだけで、簡単に清潔感を維持できます。
一方「天然木」のウッドデッキでは、こぼした水を吸収して腐ってしまうことも少なくありません。バーベキューなど水を使った目的であれば、メンテナンスが簡単な人工木でウッドデッキを作るとよいでしょう。

ウッドデッキでサイズの次に気なる価格は?
ウッドデッキのサイズが決まったら、次に価格が気になる方も多いのではないでしょうか。ウッドデッキの価格は素材によって異なります。素材は大きく分けると「天然木」と「人工木」の2種類です。それぞれの価格を比較します。
天然木の価格は価格が高くなりがち
天然木でのウッドデッキ設置を業者に依頼すると、以下の価格になります。
【ソフトウッド】 |
材料費 |
約15,000〜30,000円 |
施工費 |
約25,000〜30,000円 |
合計 |
約40,000〜60,000円 |
※すべて1㎡あたりの価格 |
- プール設置用:約200,000〜300,000円
- 洗濯物用:約200,000〜350,000円
- バーベキュー用(6畳):約400,000〜600,000円
【ハードウッド】 |
材料費 |
約15,000〜30,000円 |
施工費 |
約35,000円 |
合計 |
約50,000〜65,000円 |
※すべて1㎡あたりの価格 |
- プール設置用:約250,000〜350,000円
- 洗濯物用:約250,000〜400,000円
- バーベキュー用(6畳):約500,000〜650,000円
安い材料でもある程度の価格となり、人工木に比べると加工に手間と時間がかかるので、合計費用がわずかに高くなる傾向にあります。安い材料を選んでしまうと、すぐにカビが生えたり、腐ってしまったりする可能性があるので、低価格の材料を安易に選ばないよう注意しましょう。
関連記事:天然木ウッドデッキの種類・特徴!人工木との違いや手入れ方法
人工木を使うと価格を安くすることも可能
人工木のウッドデッキを業者に作ってもらうと、以下の価格になります。
【人工木】 |
材料費 |
約10,000〜40,000円 |
施工費 |
約20,000〜35,000円 |
合計 |
約30,000〜75,000円 |
※すべて1㎡あたりの価格 |
- プール設置用:約150,000〜400,000円
- 洗濯物用:約150,000〜400,000円
- バーベキュー用(6畳):約300,000〜750,000円
人工木は比較的安価な材料から高品質な材料と種類が豊富なので、価格幅が広くなっています。天然木と比べると、材料の質が低くても耐久性が大幅に低下することは少ないので、安価な材料を選んでも問題ないでしょう。材料の価格を抑えると、天然木よりリーズナブルな価格で設置できます。
関連記事:ウッドデッキ人工木のメリット・デメリット|人工木と天然木の違いを解説

ウッドデッキはサイズ以外に素材の特徴も重要

ウッドデッキのサイズはもちろん重要ですが、素材選びも同じくらい大切です。素材によって向いている使い方があるので、ウッドデッキを作る目的に合わせて選びましょう。目的や向いている使い方に合った素材を選ぶことで、長くきれいに使い続けられます。ここでは、「天然木」「人工木」に分けられるウッドデッキ素材の特徴を比較していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
天然木は手触りが良く見た目もキレイ
天然木で作られたウッドデッキ最大の特徴は、木の温もりが感じられることです。天然木ならではの手触りが、触れているだけで穏やかな気持ちにさせてくれるでしょう。自然の木特有の色ムラや、ナチュラルで美しいグラデーションは人工木では再現できません。
天然木のウッドデッキを設置して数年経つと、違った色合いを見せてくれます。経年劣化により褐色からシルバーへの変化を楽しめるのも天然木の魅力です。自然の美しさを堪能できる天然木のウッドデッキですが、キレイな状態を保ち続けるのは簡単ではありません。天然木を長く使い続けるためには、定期的なメンテナンスが必要です。
人工木は耐久性が高くカラーバリエーション豊富
人工木は高い耐久性を誇り、腐りにくいのが特徴です。天然木の劣化スピードを比べるとはるかに遅く、長期間使い続けることができます。雨が降って湿度が高い時でもほとんど湿気を吸収せず、夏の激しい日照りでも日焼けの影響を受けにくいのです。
人工木には、樹脂素材が含まれているため、好んでシロアリが寄り付かないことも、耐久性が高い理由の1つといえます。さらに、環境へ配慮したリサイクル素材が使われることも多く、天然木のようにトゲやささくれが出る心配もないため、小さな子どもがいる家庭でも安心でしょう。天然木には出せないグレー系やイエロー系の色など、カラーバリエーションが豊富なのも人工木ならではの魅力です。

ウッドデッキサイズを決めらたメンテナンス方法も確認しよう

ウッドデッキのメンテナンス方法を理解しておくことで、キレイな状態を長持ちさせられます。天気や湿度の影響を受けやすい天然木では、こまめなメンテナンスが必要ですが、耐久性の高い人工木は簡単なメンテナンスで十分です。素材によってメンテナンス方法が異なるので、それぞれみていきましょう。
天然木は丁寧なメンテナンスが必要
天然木に溜まった汚れをそのままにしておくと劣化を進行しやすくなります。適度に掃除して汚れを溜め込まないようにしましょう。季節に一度はデッキブラシと中性洗剤を使って砂埃や落ち葉などを取り除くことをおすすめします。さらに、年に一度は高圧洗浄を行うことで、細かい汚れを残さず洗浄しましょう。
また、3〜5年に一度は再塗装をするがおすすめです。耐久性を高めるために塗り込んだ塗料も、年数が経つと次第に効果が弱まります。「作った時に塗装しているから大丈夫」と安心している人も多いですが、効果が弱まった塗料では、腐食を防ぐことはできません。一度ウッドデッキの表面を削り、塗料を塗り直すことで高い保護力を発揮してくれます。天然木をキレイな状態で保つには、丁寧なメンテナンスが必要です。
関連記事:ウッドデッキのカビ除去法!発生を抑える3つの対策も解説
人工木のメンテナンスは簡単
人工木のメンテナンスは簡単で、天然木のような再塗装などは必要ありません。泥はね程度の軽い汚れなら水洗いで十分です。柔らかいブラシやモップなどでウッドデッキの表面を木目に沿ってこすりながら汚れを落としていきます。
食べ物や飲み物をこぼした汚れなどが目立つ時には、台所用の中性洗剤を使ってスポンジやモップなどで汚れをこすりましょう。人工木のメンテナンスはこれだけで十分です。耐久性の高い人工木は、簡単なメンテナンスで長持ちします。

まとめ:ウッドデッキは目的に合ったサイズで作ろう
ウッドデッキのサイズは、目的に応じて決めましょう。子どもが遊ぶためのプールやバーベキューなど、使い方によって必要なサイズが確認できます。完成した後で狭かったと後悔しないように、目的に合ったサイズを選びましょう。
サイズだけでなく、素材の特徴や価格、メンテナンス方法なども確認しておくことをおすすめします。特にメンテナンス方法は素材によって大きく異なるので、設置する前に必ず確認しておきましょう。設置してからメンテナンスが大変なことに気づいても、簡単に取り替えることはできません。ウッドデッキを作る時には、目的に合わせたサイズや素材を選びましょう。

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