開放感のあるウッドデッキでのバーベキューは、大勢で楽しむことができます。多くの人がウッドデッキの設置を考えるきっかけといえるかもしれません。しかし、「ウッドデッキの上で火を使うのは心配」という人も少なくないでしょう。この記事では、ウッドデッキでおすすめのバーベキュー方法やデッキのお手入れ方法、さらにバーベキューを楽しむ際の注意点などを詳しく解説します。

ウッドデッキでバーベキューをするには?

ウッドデッキを大人数で利用するには、ある程度の広さが必要になります。今回はバーベキューを想定したウッドデッキの広さについて詳しく解説します。
バーベキューに必要なデッキの広さ
ウッドデッキでバーベキューを楽しむには、人数に応じた広さが必要です。人が入れるだけでなく、バーベキューコンロやテーブル、椅子、食材を置くスペースなども考慮し、一家族4人で楽しむためには5~6畳のスペースがあれば大丈夫でしょう。これだけの広さがあれば、物を置いたとしても多少のゆとりがあります。
さらに大人数で楽しみたい場合は、ウッドデッキの広さに加えていくつかの工夫が必要です。5名以上が楽しむには、8畳以上のスペースが目安となります。8畳でもウッドデッキに人が入りきらない時は、調理はウッドデッキで行い、食事はリビングなどの室内を使うといったスペースの使い分けが必要です。また、バーベキューコンロやテーブルの大きさをコンパクトなものにしてスペースを確保するなどの工夫もよいでしょう。あまりスペースを取らないアウトドア用チェアを活用するのも一つの方法です。

ウッドデッキでのバーベキューにおすすめのアイテム

ウッドデッキは木製であるため、バーベキューをする際に火や油でウッドデッキを傷めたり、汚したりしてしまうのではないかという不安をお持ちの方もいるでしょう。そこで、ウッドデッキでバーベキューをする際にあると便利なアイテムを紹介します。
焚き火台シート
ウッドデッキでバーベキューをする際、最も注意しなければならないのが、火の始末です。乾燥しきっていない炭が燃焼することで、炭の内部にとどまっていた水分や湿気が膨張して弾けるなど、思わぬ形で火の粉や火のついた炭が飛んでしまうことがあります。ウッドデッキに引火しないよう注意が欠かせません。そのような時に便利なアイテムが、アウトドアグッズである焚き火台シートです。焚き火台シートは、ガラス繊維を織り込んだ断熱性の高さが特徴で、多少の火では引火しません。バーベキューコンロの下に敷くことで、ウッドデッキを火から守ることができます。
ブルーシート
大勢で楽しんでいれば、飲み物や食べ物をこぼしたり落としたりするかもしれません。水で洗いながせる水溶性の汚れは気になりませんが、油などは木材に染み込んでしまうため、跡が残ってしまいます。油跳ねやソースなどの汚れが気になる場合は、ブルーシートを敷いておくと安心です。ウッドデッキ全面に敷く必要はなく、テーブルの周りなど汚れやすい場所に敷いておけば十分でしょう。なお、コンロの周りなど火に近い場所には敷かないようにしてください。
炭を使わないコンロ
扱いが難しく、火の粉が飛ぶ心配がある炭ではなく、カセットコンロや電気コンロを使えばさらに安全です。住宅地など近隣への配慮が必要な場合は、煙が出ない仕様のコンロが非常に役立ちます。その他にも、焼き鳥用のコンロなど多種多様な種類が市販されているため、ぜひ検討してみてください。
日差しを遮るタープ
激しい日差しを遮るタープは、日焼けを防ぐだけでなく、日光から食材を保護するためにも揃えておきたいアイテムの一つです。簡易なアウトドア用タープでも十分ですが、UVカット効果があるサンシェードなどを用意することで、さらに快適に過ごせるでしょう。周辺からの視線を遮る目隠し効果も期待できるため、プライベート空間でのバーベキューを楽しむことができます。
クーラーボックス
大人数でバーベキューをする際、あると役立つのがクーラーボックスです。冷蔵庫まで食材やドリンクを取りに行かなくて済むので大変便利なうえ、ハードタイプのクーラーボックスは腰をかけたり、荷物を置いたりすることもできます。押し入れの奥に眠っている、年に1度しか登場する機会のないクーラーボックスがあれば、ぜひ活用してみてください。
アウトドアグッズ
焚き火台シートやタープ、クーラーボックスをはじめ、素早く炭を着火する火起こし器、空気を送り込むための火吹き棒など、アウトドアグッズはバーベキューで活躍します。最近では、安価で購入できるアウトドアグッズも登場しているため、手軽に準備できるようになってきました。調味料を入れるケースやゴミ袋をかけるためのフックなど、かゆいところに手が届く便利グッズが充実しているため、バーベキューが好きな方は特に重宝するでしょう。

ウッドデッキでバーベキューを行う際の注意点

ウッドデッキでバーベキューを行う際は、火の取り扱い以外にも注意すべき点があります。安全にバーベキューを楽しむためにも、事前に確認しておきましょう。
近隣への配慮
声や騒音はもちろん、煙の行き先にも注意が必要です。近隣の方とトラブルにならないように、事前に声をかけるなど、できる限りのことはやりましょう。周囲で洗濯物や布団を干している場合は、バーベキューのにおいが移ってしまう可能性があります。トラブルが起こらないよう、マナーを守ってバーベキューを行いましょう。
早めの時間に終わらせる
バーベキューは日が暮れる前、できれば早めの時間に撤収するのが基本です。夜遅くまで屋外で騒ぐのは非常識と言わざるを得ません。自分たちが思っている以上に話し声は遠くまで響くため、後片付けにかける時間を踏まえ、時間にゆとりを持って行動しましょう。
火の取り扱い
火の取り扱いには十分な配慮が必要です。火種がウッドデッキの隙間から芝生に落ちて引火すれば、大変なことになります。ボヤ騒ぎなどにならないよう、耐火性シートや鉄板などを敷くといった対策が欠かせません。それでも火の扱いが心配な方は、炭を使わないコンロを使いましょう。カセットコンロタイプであれば持ち運びもかんたんで、扱いや後片付けもスムーズにできます。
ブロック・レンガで囲う
火種が落ちやすいコンロの下に、ブロックやレンガなどの熱に強い素材を置いて対策することも可能です。おすすめはアウトドアアイテムの焚き火台シートです。コンロの下に敷くだけで済むうえに、コンパクトにたたんで片づけられるため、後片付けも手軽にできます。
火の始末は確実に
火の後始末として炭に水をかける場合がありますが、急に水をかけると大量の水蒸気が発生し、水分が膨張して炭を弾けさせてしまうことがあるため注意しなければなりません。また、炭に水をかける再利用できないため、火消し壺があると便利です。専用の火消し壺がなくても、空気を密閉できる缶などで代用できます。
炭の処理で注意すべきは、火が消えてから時間が経ったとしても炭の内部が燃焼している可能性があることです。一見、燃えつきたように見えても、消火しきっていないケースは多々あります。手をかざしてじんわりと熱が伝わってくる場合は、処理を待ったほうが安全です。

バーベキュー後のウッドデッキのお手入れ方法

バーベキューを楽しんだ後は、ウッドデッキのお手入れを行いましょう。お手入れを怠ると見た目はもちろん、ウッドデッキの耐久性が低下してしまう可能性があります。ウッドデッキの汚れや焦げを見逃さず、適切に対処しましょう。
油汚れは食器用洗剤で落とす
バーベキューの後は、ウッドデッキのお手入れを忘れずにしましょう。油汚れが残っている場合、ウッドデッキに跡が残ってしまいます。油跳ねなどの汚れを落とすには、専用の洗剤もありますが、食器用洗剤でも十分です。水で薄めて使うことで、ウッドデッキの塗料へのダメージも抑えることができます。また、硬いたわしで強くこするのではなく、優しく落とせる範囲で掃除をしましょう。塗装面を傷がつくことで、その部分から雨が侵入して腐食の原因となるため、ご注意ください。
どうしても落とせない汚れがある場合は、思い切って修復作業をすることをおすすめします。表面を研磨し、再塗装するときれいなウッドデッキが復活します。しかし、作業には手間がかけるため、時間がない時は中途半端に修復するよりも、時間が取れるまで放置しておきましょう。
デッキが焦げた場合の応急処置
ウッドデッキが熱で焦げてしまった場合は、修復が必要です。多少の手間はかかりますが、焦げた部分だけ応急処置をすれば問題ありません。ぜひ応急処置を行ってください。
・天然木の場合
焦げてしまった部分の表面を薄く削り、再塗装を行います。表面だけの傷はもちろん、深い傷がついた場合も同様に処置することが可能です。
・再生木材の場合
天然木と同様に薄く削って対処できます。平らな木を当てながらサンドペーパーで研磨すると、波打たずに美しく仕上げることが可能です。

まとめ
ウッドデッキでバーベキューをより楽しむには、便利なアイテムを用意するだけでなく、近隣トラブルや火事などで台無しにならないよう配慮することが大切です。また、油などの汚れはウッドデッキの劣化につながります。長くきれいに使えるようバーベキュー後のお手入れも欠かせません。ぜひ記事の内容を参考に、ウッドデッキでのバーベキューを楽しんでください。

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