「狭い場所でも設置できるカーポートはない?」
「圧迫感のないコンパクトなカーポートを設置したい」
このように考えている方におすすめなのが、片方に柱がある片持ちカーポートです。本記事では、片持ちカーポートのメリットとデメリットを解説します。
また、片持ちカーポートの選び方、おすすめの片持ちカーポートも紹介しているので、1台〜2台用のカーポートの設置を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
※当ページのコンテンツや情報において、カインズリフォームでは、取り扱いが異なる場合や、取り扱いのない場合がございます。
片持ちカーポートとは
屋根を支えている柱が左右どちらか一方にだけあるカーポートが、「片持ちカーポート」です。「片流れカーポート」「片支持カーポート」と呼ばれることもあります。
片持ちカーポートは柱が少ない分、開放感があり、車の乗り降りがしやすいことが特徴です。
片持ちカーポートのメリット
片持ちカーポートは価格やデザインの幅が広いため、さまざまなカーポートの中でも人気の高いタイプです。片持ちカーポートのおもなメリットは以下の3つです。
- 車の出し入れがしやすい
- 狭い敷地でも設置しやすい
- リーズナブルな価格の商品が多い
車の出し入れがしやすい
片持ちカーポートは柱が片側にしかないので、両側の柱を確認しながら駐車や発車をする必要がなく、車の出し入れがしやすいことがメリットです。開放感があるため発車するときも左右を確認しやすく、人や自転車、車に接触するリスクが軽減できます。
また、スライドドアではないヒンジドアの車は、乗り降りするときにカーポートの柱にドアが接触してしまうケースもありますが、片持ちカーポートならドアが柱にぶつかるリスクを軽減できます。
狭い敷地でも設置しやすい
両側に柱があるカーポートとは違い、柱の少ない片持ちカーポートは、限られたスペースにも設置しやすいことがメリットです。また、屋根材によっては屋根の形を自由に加工できるモデルもあり、設置場所のサイズや形状に合わせて柔軟にカーポートを設置できます。
リーズナブルな価格の商品が多い
片持ちカーポートは柱が少ない分、リーズナブルな価格帯の商品が豊富です。一般的に屋根が大きくなるほど、カーポートの価格も上がりますが、片持ちカーポートの場合、サイズアップしてもコストを抑えられる可能性があります。
片持ちカーポートのデメリット
片持ちカーポートは狭い場所でも設置できるほか、柱が少ない分、圧迫感が少ないというメリットがありますが、中には片持ちカーポートの設置が向いていないケースもあります。メリットだけでなくデメリットも理解し、自宅の環境や設置したいスペースに片持ちカーポートが向いているかどうか判断してみてください。
片持ちカーポートのおもなデメリットは以下の3つです。
- 風の影響を受けやすい
- 対応できるサイズや高さに限りがある
- 積雪が多い地域に設置するのはおすすめできない
風の影響を受けやすい
片持ちカーポートは柱が少ない分、風の影響を受けやすいというデメリットがあります。強風などで屋根が曲がったり、屋根の一部が破損したりすると、自宅の建物や駐車している車、さらには隣家などにぶつかり、傷つけてしまう可能性があります。
片持ちカーポートの中でも柱や屋根の強度を高めたモデルもあるので、万が一の事態に備えてある程度の強度や耐久性を備えたカーポートを選ぶのがおすすめです。また、商品によってはオプションとして取り外し可能な支柱を販売していたり、サイドパネルを設置して横風を軽減したりすることもできるので、強風対策がしたい方はオプションも検討してみてください。
対応できるサイズや高さに限りがある
柱が片側にしかない分、3台以上など広い駐車スペースが確保できるモデルが少ないのも片持ちカーポートのデメリットのひとつです。また、風の影響を受けやすいことから、高さにも限りがあります。ハイルーフの車は駐車できない可能性があるので、駐車する車の高さをしっかり確保できるか事前に確認しておきましょう。
積雪が多い地域に設置するのはおすすめできない
片方にしか柱がない片持ちカーポートは、雪の重みで変形、または倒壊する恐れがあるので、豪雪地帯ではおすすめできません。屋根の素材や形状によっては、ある程度の積雪や風圧まで対応できるモデルもあるので、リスクを避けるためにも機能性や耐久性をチェックして片持ちカーポートを選んでみてください。
片持ちカーポートの選び方
片持ちカーポートを設置して後悔しないためにも、設置場所の環境やスペースに合うカーポートを選ぶことが大切です。片持ちカーポートを選ぶときは、以下の3つのポイントをもとに検討してみてください。
- 設置後や導線を想定して選ぶ
- 屋根の素材で選ぶ
- デザインから選ぶ
設置後や導線を想定して選ぶ
片持ちカーポートは雪や雨が片側に流れやすいので、カーポートの屋根の下に花壇や鉢植えがないことを確認して設置スペースを決めましょう。また、隣家と面する位置にカーポートの設置を検討している方は、雨や雪がカーポートから隣家に落ちないように十分な距離を確保することが大切です。
くわえて、家族の生活動線も重視したいポイントです。車の駐車や乗り降り、家への出入りの際に柱が邪魔にならないかなどを考えて、カーポートのサイズやデザイン、設置スペースを検討してみてください。
屋根の素材で選ぶ
片持ちカーポートは、屋根の素材によって機能性や耐久性、強度が異なります。カーポートの屋根材として人気の素材は次の3種類です。
- ポリカーボネート:プラスチックの中でも耐衝撃性、耐熱性に優れている。紫外線や光をカットしてくれる種類もある。
- スチール:ガルバニウム鋼板など、耐荷性や遮熱性に優れた素材。折板に加工して強度を高め、積雪や強風に対応できる種類もある。
- アルミ:遮光性・遮熱性・デザイン性に優れている。錆に強いため沿岸部で採用されることが多い。
ポリカーボネートの屋根材はコストが抑えられるほか、カラーバリエーションが豊富なのでデザインの幅が広がります。スチールやアルミは採光性に欠けるものの、強度や耐久性に優れており、スタイリッシュな見た目が人気です。
デザインから選ぶ
屋根の素材とあわせて屋根の形状も見た目を大きく左右します。カーポートの屋根の形状はおもに次の2種類に分かれます。
- フラット型:ストレートな形状の屋根。スタイリッシュな見た目が特徴。
- アール型:屋根先が緩やかにカーブしている屋根。やわらかい印象に見えるのが特徴。
カーブしているアール型の屋根はカーポートの圧迫感を軽減し、やわらかい印象に見せてくれますが、ストレートタイプに比べると風や積雪に対する耐久性がやや劣るというデメリットがあります。
また、片持ちカーポートはサイドに柱があるのが一般的ですが、後方に柱があるものやサイドスクリーンやサイドパネルが設置できるものもあるので、デザインや機能性も含めて検討してみてください。
おすすめの片持ちカーポート5選
おすすめの片持ちカーポートを5つ紹介します。スタイリッシュなカーポートや耐久性に優れたカーポート、リーズナブルなカーポートなど、さまざまな商品があるので、用途や予算をもとに検討してみてください。

屋根材や柱などすべての部材にアルミを採用しているため、高い強度と耐久性を持っている片持ちカーポートです。アルミ素材の屋根は折板のものが多いですが、カーポートSCはスタイリッシュなストレート屋根で、見た目の美しさが大きな魅力です。
屋根の外側をはじめ内側のカラーも選べるほか、木目調のデザインもあるので、住宅の外観と調和しやすいのも特徴となっています。光沢を抑えた高級感のあるマットな質感も魅力です。

梁と屋根が一体型になったスタイリッシュな片持ちカーポートです。柱に向かって緩い傾斜がついているので、車を乗り降りするときに圧迫感を覚えにくいという特徴があります。
また、柱とサイドスクリーンが一体化したタイプもあり、横風対策ができるのも魅力のひとつです。屋根の外側、内側、柱、サイドスクリーンのカラーが選べるので、デザインに細部までこだわりたい方にもおすすめです。
屋根の工事などにも採用される強度の高いガルバリウム鋼板を採用した折板屋根が特徴の片持ちカーポートです。積雪や風圧対策ができるので、強度に優れた片持ちカーポートを求めている方におすすめです。
カラーバリエーションは10色と豊富なので、住宅のテイストになじむカーポートを設置できます。

VICポートαⅣは、コストを抑えてベーシックなカーポートを設置したい方におすすめです。カラーはベーシックな3色展開ですが、木目のようなナチュラルな質感なので、落ち着いた印象のカーポートが設置できます。
また、最大20cmの積雪、最大34m/sの風圧への耐久性を持っているほか、雨樋を大容量化してオーバーフローを防ぐ設計となっているなど、機能性にも優れているバランスのいい片持ちカーポートです。

サイドではなく後方に柱があることで、より高い開放感を実現した片持ちカーポートです。駐車や車への乗り降りがスムーズに行えるので、生活の邪魔になりません。
また、ポリカーボネートの屋根を採用することで、カーポートの下はもちろん室内でも採光を確保できるのが特徴です。
まとめ
片持ちカーポートは狭い場所にも設置しやすいほか、片側にしか柱がないので間口が広く、開放感のあるカーポートです。しかし、片側にしか柱がない分、積雪や強風などへの耐久性に欠けるというデメリットもあります。積雪や自然災害によるトラブル対策をしたい方は、両側に柱のあるカーポートを検討するのもひとつの方法です。
一方で、形状や屋根の素材によって強度を高めた片持ちカーポートもあるので、ぜひ今回紹介したおすすめのカーポートをチェックしてみてください。
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要約文:
左右どちらかにのみ柱がある片持ちカーポートは、開放感やリーズナブルな価格が魅力です。本記事では、片持ちカーポートのメリットやデメリットを紹介しています。片持ちカーポートの選び方やおすすめの片持ちカーポートも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
【参考】
https://reform.cainz.com/point/carports/6386
【参考】
https://alumi.st-grp.co.jp/products/garage/carport/f2/
【参考】
http://showa33.com/products/422/
【参考】
https://reform.cainz.com/point/carports/6076
【参考】
https://reform.cainz.com/point/carports/4008